1 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/01/20(日) 00:24:51.85 ID:qs7WBvDZo
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2 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/01/20(日) 00:27:26.92 ID:qs7WBvDZo
裕子「(……確か、プロデューサーから『歓迎会がある』って聞いて……)」
裕子「(ワクワクしながら教えられた場所のドアを開けたら、そこは何故か面接会場で……)」
未央「……あー、裕子ちゃん裕子ちゃん」
裕子「は、はい!」
未央「アイドルになる前から、ニックネームとかは付いてた?」
裕子「地元の友達からは、ユッコと呼ばれてましたけど……」
美羽「ユッコさんですかぁ、なるほど~」
未央「ふんふん、ユッコねぇ」
3 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/01/20(日) 00:30:28.81 ID:qs7WBvDZo
未央「……ユッコちゃん、ちょっと聞いてもいいかな」
裕子「何です?」
未央「この履歴書によると……特技に超能力と書いてありますが」
美羽「ユッコさん超能力者なんですか!?」
裕子「あ、はい、一応……」
美羽「わぁ……!」キラキラ
裕子「サイキックアイドル、エスパーユッコ!……なんてね。あはは」
未央「そ、そうですか」
美羽「(カッコいいなぁ)」
4 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/01/20(日) 00:33:11.23 ID:qs7WBvDZo
未央「超能力……超能力ねぇ。どんな超能力?」
裕子「えっと……スプーンを曲げたり、できます」
美羽「スプーンを!?」
未央「へぇ~」
美羽「テレビで見た事あります!あのグニャ~って曲がる奴ですね!?」
裕子「え、えぇ……まぁ」
裕子「(……改まった場で聞かれると何かすごい恥ずかしいなぁ……)」
5 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/01/20(日) 00:36:40.83 ID:qs7WBvDZo
未央「ふ~ん、そっかぁ……あなたも、超能力者なんだ」
裕子「え?も、って……」
未央「あぁ、うん。いるんだよね、ウチの事務所にも」
美羽「え?」
裕子「ほ、ホントですか!?」
未央「あれ?知らなかったの?ウチって、その方面じゃ有名なんだけどな~」
美羽「い、いたっけ?」ヒソヒソ
未央「ほら、超怪力『きらりんパワー』とか、働かずに収入を得る『怠惰の能力者』とか」
美羽「あ、そういう……」
6 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/01/20(日) 00:41:08.20 ID:qs7WBvDZo
未央「他にも、陸のサーファー、ウサミン星人、『瞳』を持つ者、自称天使……」
未央「アンチエイジャー、奈良のボーカロイド、群馬の珍獣に長野の大魔導師……挙げてったらキリが無いよ」
裕子「(全然聞いたことないけど、何かスゴそう……!)」
未央「かく言う私も美羽ちゃんも、超能力者でね」
裕子「え?」
美羽「えっ」
未央「ほら、いつものアレ見せてやりなよ美羽ちゃん」
美羽「……み、未央ちゃん?私、超能力なんて持って」
未央「大丈夫大丈夫!美羽ちゃんならできるって」バンバン
7 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/01/20(日) 00:43:40.74 ID:qs7WBvDZo
美羽「……や、矢口美羽ですっ」
美羽「えっと、超能力……超能力、やります!」
裕子「は、はい」
美羽「………」
美羽「……み、みうさぎ!ぴょーんぴょん!」ピョンピョン
8 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/01/20(日) 00:45:52.83 ID:qs7WBvDZo
裕子「………」
未央「………」
美羽「………」
未央「えっと……それで、私の能力なんだけど」
裕子「あ、はい」
美羽「………」プルプル
9 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/01/20(日) 00:50:56.48 ID:qs7WBvDZo
未央「何だと思う?」
裕子「いや、そんな急に聞かれても……ちょっと分からないです」
未央「フッフッフ……実は私、もう超能力使ってるんだよね~」
裕子「えっ!?」
未央「うーん……分からないかな?この私の身体から溢れ出るオーラが」
裕子「オーラ?」
未央「何と言いますか……異性を『魅了』する能力って奴?」
未央「まぁ私って、普段からこんな感じだしね。分かんないのも、無理ないか~」ドヤァ
美羽「そ、それってアリなの未央ちゃん!?」
10 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/01/20(日) 00:56:02.72 ID:qs7WBvDZo
裕子「ん?さっきも未央ちゃんって……」
未央「うん。私の名前、本田未央だから……あれ、もしかして私のこと、知ってた?」
裕子「……あぁ、あの!」
未央「あ、やっぱりそうなんだ?」
未央「まぁねぇ、うん。だって私、事務所の顔だもんね。そりゃ知ってるか~、あははは」
裕子「いっつも人のスカウトの邪魔ばかりしてるってプロデューサーが言ってた、あの!」
未央「ちーがーいーまーすー!私は邪魔してまーせーんー!!」バンッ
未央「新人アイドルと見間違えて散々私に声掛けてくるのがプロデューサーなだけですー!」
美羽「未央ちゃん……」
11 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage] :2013/01/20(日) 00:58:22.61 ID:mDjUrWLdo
ちゃんみお……
13 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/01/20(日) 01:04:24.84 ID:qs7WBvDZo
未央「まぁ私はユッコちゃんより一つ年下だけどさ。芸能界じゃそんなの関係ないからね、うん」
裕子「えっ……年下だったの?」
未央「そう、華の15歳。でもデビュー順だと私は最古参!」
未央「例え菜々ちゃんだろうが、早苗ちゃんだろうが、瑞樹ちゃんだろうが……」
未央「フッフッフ、私には逆らえないのだ~!むしろ尊敬されて然るべき!」
裕子「(……言ってる事は正論っぽいけど、何かイラッとくるな……)」
美羽「でも未央ちゃんって、同期の凛さんと卯月さんにはかなり差を付けrむぐっ!?」
未央「えーっと……それじゃあ、もう一つ質問いいかな」グググッ
美羽「んー!んんー!!」ジタバタ
裕子「(……何かあったの?)」
14 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/01/20(日) 01:07:52.92 ID:qs7WBvDZo
未央「ウチのプロデューサーのことなんだけど……好き?」
裕子「ぷ、プロデューサーのこと?……え、えっと……それは……」
未央「あ、好きなら好きで別に構わないんだけど。2つ3つ程、注意点が増えるだけだし」
裕子「えっ?」
未央「ウチの事務所、本業とは別にプロデューサー争奪サバイバルin2013ってのが開催されててね」
裕子「プロデューサー争奪サバイバルin2013……!?」
未央「えーっと、今半径1m圏内争いしてるのって、和久井さんとまゆちゃんだっけ?」
美羽「ゲホッ、ゲホッ……り、凛さんのこと忘れてるよ、未央ちゃん」
15 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/01/20(日) 01:13:38.29 ID:qs7WBvDZo
未央「あーハイハイ、そうでしたそうでした。それで?」
美羽「最近、その中にみくちゃんも割って入ったみたいだよ」
未央「マジですか」
美羽「うん。未央ちゃんの言ってた二人共、ドロボウ猫って呼んでたし」
裕子「ど、ドロボウ猫って……」
美羽「あ、奈緒さんと加蓮さんは凛さんの事、友達として応援してるみたいだけど、最近ぎこちない感じかな」
未央「あの二人はいつ抜け駆けしてもおかしくないからね。仕方ないね」
美羽「後追いしてるのは、雪美ちゃんや智絵里ちゃん……あと、幸子ちゃんもかな~」
未央「へぇー、さっちんまだ諦めてなかったんだ」
美羽「結構必死だからね、幸子ちゃん」
裕子「(何だろう……この会話は聞いちゃいけないような気がする……)」
16 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/01/20(日) 01:19:00.64 ID:qs7WBvDZo
未央「……とまぁ、最近はこんな具合だけど」
未央「もしプロデューサーに手を出すなら、それなりに覚悟しといてねって訳よ」
裕子「そ、そう、なんだ……」
未央「ま、そんな苛烈な争いに辟易したプロデューサーを、私が温か~く迎えて、抱擁……」
美羽「卯月さんと同じ事言ってるよ、未央ちゃん」
未央「えっ!?」
裕子「(……私、生き残れるのかな?この事務所で……)」
17 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/01/20(日) 01:25:12.62 ID:qs7WBvDZo
バターン
拓海「未央!いるかっ!!」
未央「あ、姐御だ」
拓海「姐御って呼ぶんじゃねぇ!……っておい、未央!テメェ!!」
未央「何でしょう?」
拓海「新入りの女!アタシによこしやがったろ!?」
未央「……あ、はい。そうですけど」
拓海「っざけんなぁ!何でアタシの名前なんか出した!?」バンッ
裕子「ひっ……!」
拓海「……ん?誰だコイツ」
美羽「今度ウチに新しく入った、堀裕子さんです」
裕子「よ、よろしく、お、お願いします……」ガタガタ
18 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/01/20(日) 01:29:23.69 ID:qs7WBvDZo
未央「いやー、何でと言われましても……」
拓海「て、テメェ……アタシが今どんな目に遭ってるか、分かってんのか!?」
美羽「……未央ちゃん、何したの?」
未央「何したって言うか……ただ、本人の希望通りの人を引き合わせたってだけ……」
ガチャ
愛海「ふあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!お、お姉様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
19 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/01/20(日) 01:32:32.10 ID:qs7WBvDZo
拓海「く、クソがぁ……!」
愛海「はあぁ……さらしの向こうにおわす、その玉のような肌!」
愛海「キツく締められてるのに……形、張り、ツヤ、弾力!その全てが、パーフェクトだなんて……!!」
愛海「あり得ない……あり得ないはずなのに、あたしの眼前にそれが在る!!」サワサワサワ
拓海「ひゃぁぁっ!?お、おい!やめろコラァ!!」
愛海「感度も抜群だなんて……ふ、ふふ……そう、繊細なのね……!」
拓海「いっ……!?」ゾクッ
愛海「こんな久々の逸材、今逃せばもう一生味わえない……!」
愛海「さぁ、お姉様!拓海と愛海、二人で愛を拓く海となりましょうっ!!」バッ
拓海「な、何ワケ分かんねー事言ってんだお前はぁぁぁぁぁ!!!」
20 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/01/20(日) 01:38:51.03 ID:qs7WBvDZo
ワーワー ギャーギャー
未央「……さぁて、と。私らは私らで、ご飯でも食べに行きましょうかね」ガタッ
裕子「えっ?」
美羽「そ、そうだった。ユッコさんの歓迎会、やらないと」ガタッ
拓海「お、オイ待てコラァ!先にアタシを助けりょおぅっ!?」ビクンビクン
裕子「……いいの?アレ、ほっといても」
未央「あぁ大丈夫大丈夫、姐御はああ見えて愛に飢えてるから」
拓海「バッ……て、テキトーな事ぬかしてんじゃあぅっ!?」ビクンビクン
未央「日菜子ちゃんも言ってたけどさ。愛の形って色々あるんだよね」
裕子「あ、あぁー……そういう……」
拓海「ち、違ぇっつってんだろうがコラァァァァァ!!!」ジタバタ
21 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/01/20(日) 01:45:13.07 ID:qs7WBvDZo
愛海「うひひ……こ、こんなに大きいのに、型崩れもしないなんて……はあぁぁぁ」ムハー
拓海「ひゃあああああああっ!い、いいい息を吹きかけんじゃねぇ!!」
未央「……二人の邪魔しちゃ悪いし、さっさと行こっか」
美羽「そ、そうだね……」
裕子「し、失礼しましたっ!」
拓海「覚えてろよ、お前らァ!……こ、この借り、ぜってーかえしゅぅっ!!?」ビクンビクン
22 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/01/20(日) 01:49:29.68 ID:qs7WBvDZo
裕子「(……最初は、やっぱり不安しかありませんでした)」
裕子「(本当に私、ここでやっていけるのかなって)」
裕子「(でも……)」
未央「ね、何が食べたい?」
美羽「私はミラノ風ドリアかなぁ」
未央「美羽ちゃんには聞いてないよ。って言うか自腹だよ?美羽ちゃんの分は」
美羽「えぇー!?」
未央「いや、当たり前じゃん」
裕子「(あの子達を見ていたら、そんな心配をする自分がバカらしく思えてきて)」
23 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/01/20(日) 01:53:56.02 ID:qs7WBvDZo
『……み、みうさぎ!ぴょーんぴょん!』ピョンピョン
『ちーがーいーまーすー!私は邪魔してまーせーんー!!』
『感度も抜群だなんて……ふ、ふふ……そう、繊細なのね……!』
『覚えてろよ、お前らァ!……こ、この借り、ぜってーかえしゅぅっ!!?』ビクンビクン
裕子「(皆、それぞれ自分の個性を磨いて、頑張ってるんだもの)」
裕子「(負けてられない……ううん、負けちゃダメ!)」
裕子「(だって私はサイキックアイドル……そう、エスパーユッコなんだから!)」
25 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] :2013/01/20(日) 02:04:37.90 ID:qs7WBvDZo
裕子「(だから私も、自分の個性を磨き上げて……)」
裕子「(いつか必ず、スプーン曲げ……以外の超能力も、身につけてみせます!)」
裕子「(……見ていて下さいね、プロデューサー)」
P「……な、何だよこれ……何なんだよ……!?」ガタガタ
ちひろ「ど、どうしました?プロデューサーさん」
P「ちひろさん!さっきから頭の中で、声が……こ、声がっ!!」ガタガタ
ちひろ「……はい?」
おわり
26 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage] :2013/01/20(日) 02:12:57.94 ID:ShIG8G80o
おっつし
転載元:未央「では、お名前からどうぞ」裕子「ほ、堀裕子です」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1358609091/
コメント
コメント一覧
>未央「例え菜々ちゃんだろうが、早苗ちゃんだろうが、瑞樹ちゃんだろうが……」
>例え菜々ちゃんだろうが、
・・・ん?
そこに疑問を持ってはいけない(戒め)
ゆっこの特訓後は歳納京子に見えて仕方ない。
今のままだと変態ちゃん、不幸さん、ロシアンヴィジュアルクイーンより個性弱いから、
今後次第で化けてほしい。
後輩アイドル、棟方愛愛の世話役を任された拓海。だが、それは未央の巧妙な罠だった。
「お姉様の大きいのは、私におさわりされる為に育ってきたんですものね」
「アイツが仲間とも仲良くしろとか言わなけりゃ…こんなヤツなんかに…!」
「よかったじゃないですか、プロデューサーのせいにできて」
「んんんんんんんっ!」
「うひひ、あのね、いろんなふれあいのやり方を用意してます。みんなで弄んであげる」
(耐えなきゃ…!!今は耐えるしかない…!!)
「硬派乙女の生特攻服ゲ~ット」
(いけない…!サラシの裏にネコのアップリケをしてるのを知られたら…!)
「生お姉様の生姉御肌を拝見してもよろしいでしょうか?」
「こんなヤツに…くやしい…!でも…面倒見ちゃう!」(ビクッビクッ
「あっと、指の体操が当たっちゃった。甘い夢がいつまでも詰まってるでしょう?」
それから拓海はPに面倒見の良さを褒められて飯をオゴってもらった。
ちゃんみお+ユッコ+安中さんとは・・・。
宇宙人やボーカロイドや天才科学者や進撃のバハムート等手もつけられない程濃いメンツがいるからね、しかたないね。