2 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/24(日) 22:02:26.24 ID:I3fQLNKtP
ピピピピピピピピピピ
カチッ
モゾモゾ
「んっ……ふわぁ~あ……」
パタパタ
シャー
「んっ……眩しい……!」
「昨日までの雨が嘘みたい♪」
「えーっと、地図地図……」ゴソゴソ
「まずここ行って、それから……うん、よしっ」
スポンサーリンク
3 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/24(日) 22:08:25.87 ID:I3fQLNKtP
カタカタ
カチッ カチッ
パチッ ブゥーン
「背景に使う写真は……これで、いいかなっ」
スタスタ
「うーん、立ち位置はこんな感じでいいかな?」
「背景とあってるかな……?」
5 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/24(日) 22:17:43.38 ID:I3fQLNKtP
「そろそろ……かな?」
ブロロロロロ……
「あっ、来たみたい、ふふっ♪」
――――
ガチャ
「おはよう、Pさん!」
P「おはよう、待たせたか?」
「うんうん、全然っ!着ていく服とか選んでたからっ」
P「スカートか……珍しいな、普段ジーンズなのに」
「あっちの動きやすいからねっ、どう、似合う?」
P「ああ、似合ってると思うぞ」
「ありがとっ♪じゃ、そろそろ行こっか」
P「そうだな、ほら後ろ乗って……しっかり掴まっとけよ?」
「うんっ!」
ブロロン ブロロン ブゥゥゥゥン
8 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/24(日) 22:22:45.03 ID:I3fQLNKtP
「今日はごめんねPさん、私のわがままに付き合ってもらっちゃって」
P「別にいいよ、これくらい、ずっと一緒に行きたいって言ってたしな」
「ありがとっ――あっ、そこ右に曲がってね」
P「おう」
――――
P「よしっ、バイクはここでいいな」
P「自然公園か……綺麗なところだなぁ……」
「ほらほらPさん、こっちこっち!」
P「そう急かすなって……」
9 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/24(日) 22:28:02.51 ID:I3fQLNKtP
P「ここは……遊歩道か?」
「うんっ、いいところだと思わない?」
P「木漏れ日が差し込んでいて、いい画になるな……」
「でしょ?私のおすすめ!ちょっと歩いてみようよ!」
ザッザッザッザッ
P「まだこの時期はちょっと肌寒いな……」
「そうだねぇ……秋ごろになるといい感じなんだけど……」
P「よく来るのか?」
「うんっ!ちょっと長い散歩をしようかな、って時にねっ」
13 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/24(日) 22:32:55.09 ID:I3fQLNKtP
「ねねっ、Pさん?」
P「んっ?」
「ここで一枚撮ろっか?」
P「おう、いいぞ」
ジーッ
「これでよし、っと」
P「おう急げ急げ」
「大丈夫だよ、そんな慌てなくても」
P「それじゃ、はい、チーズ」
「ふふっ」ギュッ
P「……!」ギョッ
カシャッ
P「もっかい撮り直さない?」
「いいけど、この写真は消さないからねっ♪」
P「ええ~……」
16 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/24(日) 22:38:13.82 ID:I3fQLNKtP
ブゥゥゥゥゥン
「えーっと、次が右折で……その次が……」
P「もしかして目的地までの地図、全部暗記してる?」
「うんっ!今日が楽しみでずっと準備してたんだからっ!」
P「さすがだな……」
「あっごめん!間違った!そこ左折だった」
P「おいおい、しっかりしろよ?」
「別にさ……右だって捨てたもんじゃないよ?」
P「いやいや、遠回りになるだろ?」
P「まっ、いいけどさ」
ブゥゥゥゥゥン
18 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/24(日) 22:43:39.66 ID:I3fQLNKtP
P「前のバスが鬱陶しいな……」
「安全運転だもん、仕方ないよ?」
P「つったって、遅ぇよな……」
「そうだね……前が全然見えないのも、ちょっとね……」
P「追い越すか、二車線だけど」
「大丈夫?」
P「ああ、スピードあげっから、しっかり掴まってろよ?」
「うんっ……」
ブォォォォォォォン
P「よしっ、抜いたな!」
「すごいっ!他の車より、ずっと速い!あのバスどんどん小さくなってるよ!」
P「フフーン!どうだ、すごいだろ!」
22 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/24(日) 22:50:31.19 ID:I3fQLNKtP
P「潮の香りがしてきたな……」
「そろそろ……近いかな?」
「ねえねえ、いまさらだけどさ……気持ちいいねっ!」
P「何が?」
「こうして、二人で走るのがさっ」
P「そうだな」
「こう、なんていうかさ……ああ……ええと……風になってるみたい?」
P「ここで言えば、潮風ってところか」
「いいよね、海って」
P「ああ、どこまでも行けそうな気がしてくる」
「行っちゃおうか?このまま二人で?」
P「いーや、いいよ、明日も仕事だし」
「ふふっ、Pさんらしいね」
23 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/24(日) 22:56:03.78 ID:I3fQLNKtP
P「お茶屋さんか……ちょっと休憩しようか?」
「うん、そうだねっ」
――――
「おまんじゅう、おいしいねっ」
P「……うん、お茶もいい感じだ」
「何個でも食べられそうだよっ」
P「あむっ……全くだ……どれもう一つ」
「ふふ、私も……あっ」
P「ああ、悪いな、食べていいぞ」
「い、いやいいよ!Pさん食べて!」
24 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/24(日) 23:00:26.21 ID:I3fQLNKtP
P「いえいえ、そちらこそ……」
「いや、私一応アイドルだし、ダイエットも……あっ、そうだ」
ムニッ
「はいっ、半分こ!」
P「いいのか?」
「うん、美味しいものも二人で分け合ったらもっと美味しいよっ!」
P「そうかもな」
「こういうのって……何かいいよね……」
P「ああ……」
「ちょっとした出来事だけど……何だか忘れられそうにないかな……」
P「むしろ、ずっと覚えておきたいって思うよ」
「うん……」
25 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/24(日) 23:09:20.03 ID:I3fQLNKtP
「こうして、二人で走るのって……気持ちいいよねっ!」
P「さっきも言ってたな、風になってるみたいって」
「うん、そうなんだけど……うーん……難しいな……上手く説明できない」
「凄く楽しい気分何だけど……言葉では説明し足りない、っていうか……」
P「いいんじゃないか、それでも」
「昨日の夜さ、今日のこと色々考えてみたんだ」
「だけどね、全部外れてたっぽいの」
P「そうなのか?」
「うん、どんなに頑張ってみてもこうして実際に一緒にいてみなきゃ、一緒の気分ってよくわからなかったんだよね」
P「俺は楽しくなると思ってたよ」
「今は楽しくない?」
P「俺が想像してた以上に楽しい」
27 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/24(日) 23:16:37.38 ID:I3fQLNKtP
P「砂浜か……」
「うんっ!今日私が行きたかったところ!」
P「綺麗なところだな……」
ゴソゴソ
「んしょ……と、ほらほらPさん、早くおいでよ!」
P「おいおい、折角の服が濡れちまうぞ!」
「いーの、いーのっ!一緒に楽しもう!」
P「楽しむ、ったって、まだ2月――ってうぉい!」グイッ
「ほら、Pさんも靴脱いで!何もかも忘れて楽しもうよ!」
P「そうは言ってもな……ってうわっ!」バシャ
「えへへっ♪」バシャバシャ
P「っこのぉ、やりやがったな……それっ」バシャバシャ
「ひゃっ!冷たい!」
P「おらおら、お返しだっ!」バシャバシャバシャバシャ
「わっ……ちょっ……Pさん、ストップ、ストップってば!もうっ!」バシャバシャ
28 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/24(日) 23:22:32.48 ID:I3fQLNKtP
「……くちゅん!」ブルブル
P「ゴメンな……ちょっとはしゃぎすぎた……」
「いや、私こそごめんね、やっぱり冬の海は寒いね……」
P「地元じゃ今の時期でも海入るのか?」
「いや、いくら暖かいって言ってもさすがに……今の時期は温泉の方が……」
P「完全来る時期間違えたな……」
30 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/24(日) 23:31:18.14 ID:I3fQLNKtP
「ごめんね、どうしても前から行きたくて……」
P「一緒に旅行したいってずっと言ってたもんな……俺の方こそ時間が取れなくてすまない……」
「Pさんは悪くないよ!これは私のわがままなんだから!」
P「別にまんざらでもないけどな……次来る時は夏にしような」
「うん……」
P「綺麗な海だな……」
「そうだね……」
P「ああ……綺麗だ……」
「……おんなじ目、してる」
P「んっ……?」
「Pさんが海を見る目、私を見てる時とおんなじ目だなって……」
P「そうか?」
「うん……」
31 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/24(日) 23:36:13.62 ID:I3fQLNKtP
――――
トントン トントン
「……んっ?」
P「そろそろ帰ろうか?」
「あっ……私、寝てた?ごめんね、つい……」
P「いや、俺もうとうとしてたところなんだ、海も空もきれいなところだなって考えてたら、つい……」
「えへへっ、一緒だね♪」
P「ああ、一緒だ」
「また、来ようね?」
P「ああ、今度は夏にな」
「私は冬でもいいけど?」
P「寒いぞ?」
「そうだけど……以外とそんなでもないかなって」
P「そうかもな……」
33 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/24(日) 23:42:10.51 ID:I3fQLNKtP
P「よしっ、着いたぞ」
「すっかり暗くなっちゃったね……」
P「起きた時は夕方だったからな、仕方ないさ」
「そうだ、晩御飯、うちで食べてかない?」
P「いいのか?」
「うんっ!この前のイベントで作った料理、Pさんに食べさせてあげよっか?」
P「へぇ、楽しみだなっ」
――――
「今日は付き合ってくれてありがとっ!また明日だねっ!」
P「ああ、暖かくして寝ろよ?」
「うん、分かってる!お休み、Pさん!」
P「ああ、お休み、芽衣子」
「バイバイ!」
P「おう!」
34 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/24(日) 23:43:06.75 ID:8AYefAmEO
めいこぅだったかー
35 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/24(日) 23:45:58.32 ID:VniLMRbr0
やはりめーこ
37 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/24(日) 23:47:42.61 ID:I3fQLNKtP
おしまい
とある曲をモチーフにと急に思い立って書いてみたけど大変お粗末さまでした
最初に書くつもりだったのに即興のせいで書き忘れたからこのまま謎解き形式にしてしまえとか全然思ってなかったから
たまには普通に可愛い芽衣子ちゃんもいいよね
39 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/24(日) 23:52:06.49 ID:RsTa5FiqO
犬めいこか
犬、しつけ、海ときたら「子犬にしてあげる」かなーと思ったり
42 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/24(日) 23:56:18.17 ID:I3fQLNKtP
>>39
そこまでコアなファンってわけじゃないからその曲は知らんかったけど
昼過ぎに芽衣子ちゃんと二人でアンテナを売る旅に出る的なものを考えて没にしたなぁ
44 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/25(月) 00:06:14.83 ID:sXOIlqrM0
めいこぅ可愛いよぅめいこぅ
引用元:モバP「今日は待ちに待った小旅行」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1361710706/
コメント
コメント一覧
これで水曜どうでしょうを思い出したw
かわいいよめいこぅ!
仲間がいたw
近頃はあっちでもこっちでも「正妻戦争」と称したギスギスしたアイドル達の
鍔迫り合いが繰り広げられる様になったが、それに比べれば一見してご無体な
Pの扱われようでも、その後は直ぐに何時もの関係に戻って事務所に集って和気藹々、
時にドタバタとラブコメしてる連中の方が良いよ(例えそれが温い付き合いだと言われてもね)
すみません