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トップページモバマス > 小梅「白坂小梅のラジオ百物語」Season4 第四十六夜



119 ◆E31EyGNamM [saga] :2013/10/25(金) 23:10:18.85 ID:JE6cj8M+o



第四十六夜 ポケットの中


ほたる「それでは……そろそろ本日もアイドル百物語のお時間です」
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茄子「さて、前回、前々回とゲストさんのお話が続きましたが、今日からは再び小梅さんの聞き取りによる形となります。今日のお話はどんな?」
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小梅「こ、今回のお話は……これまでなかった、類型の一つ、かな」
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ほたる「……と言いますと?」

小梅「今回は……タクシーの運転手さんから聞いたお話」

茄子「ああ、タクシー関連のお話ってよくありますよね」

ほたる「お客さんが消えちゃって……座席がぐっしょり……とか」

小梅「うん。前にも……言ったけど、車の中ってのは密室だから……お話ができあがる下地が、ある。でも……」

茄子「でも?」

小梅「欧州の怪談……。あるいは昔話は、村での生活だけじゃなく、人々が移動し始めると……。乗合馬車で語り継がれたりした……」

ほたる「……へぇ」

小梅「色んな地方の人が、色んな話を持ち込んで……。そ、それがどんどん……んと、発展していった」




前スレ
小梅「白坂小梅のラジオ百物語」Season 4 第四十五夜
シリーズスレ
白坂小梅のラジオ百物語


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120 ◆E31EyGNamM [saga] :2013/10/25(金) 23:11:35.29 ID:JE6cj8M+o




茄子「そうして語っていく間に、どんな人が聞いても面白いように洗練されていく……というのもありそうですね」

小梅「う、うん」

ほたる「なるほど……。すると、タクシーがその……馬車の役割を引き継いでいる……んですかね?」

小梅「そう……」

茄子「お客さんのした話を運転手さんが別のお客さんにしたり、お客さんの退屈を紛らわせるため、いろいろなお話を仕込んでいたり……ですかね」

小梅「うん……。お話の……へ、変化度合いは昔に比べたら低いけど、一種独特の空気は……残ってる」

ほたる「ふうむ……」

茄子「そんなタクシー怪談、今回話してくださるのは、どなたでしょうか?」

小梅「きょ、今日は……間中美里さん」

ほたる「では、間中美里さんです。どうぞ、お聞きください」





121 ◆E31EyGNamM [saga] :2013/10/25(金) 23:12:36.17 ID:JE6cj8M+o



間中美里(20)
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○一言質問
小梅「旅先で……怖いことに遭遇したら、どうする?」
美里「そうだなぁ。まずは地元の人に相談だよね。やっぱり、いろいろ知ってるのはその土地の人だと思うんだ」





122 ◆E31EyGNamM [saga] :2013/10/25(金) 23:14:44.95 ID:JE6cj8M+o



 小梅ちゃん、やっほぉ♪
 今日はよろしくねぇ。

 ええっとぉ……。
 怪談って人から聞いた話でもいいんだよね?

 うん。
 わかった。
 じゃあ、始めるねぇ♪

 これは、私がデビューしてすぐの頃に聞いたお話。
 とある地方の営業に、プロデューサーと一緒に行ったのね。

 まだまだ売れてない頃だから、それほど大きなお仕事じゃなかったんだけど……。
 その分スケジュールも緩かったし、旅行気分で楽しかったよ。

 現地ではたまたま駅に来てたタクシーを使ったんだけどね。
 運転手さんが、もしかしたらアイドルの……なんて声をかけてくれて。
 すごい嬉しかったんだぁ。

 まだろくにテレビにも出たことのない頃なのにねぇ。





123 ◆E31EyGNamM [saga] :2013/10/25(金) 23:16:08.36 ID:JE6cj8M+o



 それがきっかけで、そこにいる間はその運転手さんを指名してタクシーを呼んでたの。
 だから、その人にいろんなお話を聞いたよぉ。

 これは、その中の一つ。

 ある日、お客さんを送った帰り道。
 運転手さんは、なにか違和感を覚えたらしいの。

 なんだかよくわからないけど、とにかく車を止めて確認してみた。
 変な気分のまま運転してたら危ないものねぇ。

 そうしたら、制服の……上着のポケットがなにかごろごろするのに気づいたのよ。
 探ってみると、石が三つも出てきた。
 砂粒みたいな小石じゃなくて、ちゃんとした石ころ。

 もちろん、そんなもの拾ってポケットに入れるわけないし、まして、それまで気づかないってのもおかしな話でしょ?

 だから、とてもびっくりして辺りを見回したりしたんだけど、なにもなくて。





124 ◆E31EyGNamM [saga] :2013/10/25(金) 23:17:06.67 ID:JE6cj8M+o



 おかしなこともあるものだって思って、とにかく石を処分しようとした。
 だけど、そこいらに捨てるには、なんだか奇妙すぎる。

 だから、そのまま手近な神社に行って、参拝するついでに、石を置いてきたんだって。

 まあ、いきなりポケットにわき出てきたような石を変に扱ったら、なんか気持ち悪いもんね。

 それで終われば良かったんだろうけど、二週間ほどして、また同じようなことがあったの。


 ポケットに、まぁるい石が四つ。





125 ◆E31EyGNamM [saga] :2013/10/25(金) 23:18:22.06 ID:JE6cj8M+o



 今度も同じように神社に置いてきたそうだけど、そこで運転手さんは考えた。

 よくよく思い出してみると、最初の時も二度目も、とある場所を通過している。

 そこは観光客の人をあるスポットに下ろした帰り道くらいしか通らない場所。
 だから、その数ヶ月の間でも、石が入った二度しか通っていなかったの。

『それからは、もうどんなに頼まれてもあの道は通らないことにしてます』

 なんでも、少し違う道を行けば、目当てのスポットには行けるらしいから。あえて通る必要はないのよね。





126 ◆E31EyGNamM [saga] :2013/10/25(金) 23:18:57.93 ID:JE6cj8M+o



 でも、なんだか面白そうなのに、って私は言ったの。

 だって……。
 おかしいけど、別に害はなさそうでしょう?

 でも、運転手さんはこう言ってたわ。

『二度あることは三度あるって言いますけど、三度目は……なにか嫌な予感がするんですよ』

 そう言って、照れたように笑ってた。





127 ◆E31EyGNamM [saga] :2013/10/25(金) 23:20:25.71 ID:JE6cj8M+o




茄子「なにか不思議なお話ですね」

ほたる「起きてるのは……石がいきなりポケットの中に入ってる、だけですけど……」

小梅「石が……降ってくるお話はたまにあるけど……。こういうのは珍しい」

茄子「ああ、天狗の石つぶてとかありますよね」

小梅「うん……。あるいは石を吐いてぶつけてくる魚がいる、とか……。でも、それはどこかから飛んでくるので……」

ほたる「まるでわいて出てくるようなことは、あまり……?」

小梅「うん……。調べてみたんだけど……。あんまり例が見つからない」

茄子「そうなると、良いことなのか悪いことなのかもよくわかりませんね?」

小梅「うん」





128 ◆E31EyGNamM [saga] :2013/10/25(金) 23:21:28.85 ID:JE6cj8M+o




ほたる「ご当人は、もう二度と体験したくないようですが……」

小梅「そこは……。たぶん、石そのものを見てるかどうかなんだと……思う」

茄子「岩とか石はご神体になることも多いですからね。なにかが宿っていたのかもしれません」

ほたる「ああ……パワーストーンとかもありますよね……。なぜか私が持つと、すぐに砕けちゃうんですけど……」

茄子「私もそうですねぇ」

小梅「パワーストーンとか、パワースポットとかは……よくわからない人がいじらないほうが……いいと思う」

ほたる「やはり……そういうものなんですね」

茄子「まあ、この件に関しては当事者の運転手さんの直感が第一でしょうね。さて、それでは次に参りましょうか」

ほたる「はい。では、次のコーナーでは、世界各地の巨石信仰に関わる……」


 第四十六夜 終





129 ◆E31EyGNamM [saga] :2013/10/25(金) 23:21:54.86 ID:JE6cj8M+o



 本日は以上です。
 間中さんは、デビリッシュゴシックは正直意外な感じでした。
 予想もしていない、いろいろな面が見られるのはありがたい話です。





130VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage] :2013/10/26(土) 00:03:08.71 ID:xB6iSJBc0


危なそうな事には近づかないのが一番だよな
乙です





転載元:小梅「白坂小梅のラジオ百物語」Season4
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1381326554/

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コメント

コメント一覧

    • 1 名無し春香さん
    • 2013年10月26日 03:58
    • 三度目の正直と言うか、何かからの警告だったのかもしれないな
      なんにせよそういう勘ってあるよね
    • 2
    • 2013年10月26日 06:56
    • なんか不思議な話だな。
    • 3 名無し春香さん
    • 2013年10月26日 07:16
    • パワーストーンを割るお二人
    • 4 名無し春香さん
    • 2013年10月26日 07:35
    • 「なぜかパワーストーンを触ると砕けちゃうにぃ☆」
    • 5 名無し春香さん
    • 2013年10月26日 09:17
    • 諸星君!何でもかんでも(物理)でオチをつけるのはやめよう!
    • 6 名無し春香さん
    • 2013年10月26日 09:45
    • 狐がお代の代わりに枯葉や石を渡してくる話は聞いた事が有る
      石が減るって言うなら何かしらのカウントダウンぽいけど増えるっていうのが不思議だ
    • 7 名無しのプロデューサー
    • 2013年10月26日 09:54
    • あるスポットって青森の恐山かなぁ・・・?あそこは石がごろごろあるしな
    • 8
    • 2013年10月26日 09:58
    • パワーストーンが砕ける方が怖い話だと思うが……
    • 9
    • 2013年10月26日 10:05
    • 幽霊でも乗せてたのかね。石は運賃のつもりだったとか。
      タクシーというと、仙台で、津波に流された町まで行ってくれという幽霊が出るという話を聞いたな。
    • 10 名無し春香さん
    • 2013年10月26日 10:12
    • なんか丁度劇場とネタがかぶるね。
      朋ちゃんの運命やいかに
    • 11 名無しさん@ニュース2ちゃん
    • 2013年10月26日 18:39
    • 減るなら兎も角、増えるて。
      服に石INって言えばドザエモンする人位しか浮かばんけど話は陸地っぽいし
      No.27265
      逆に、洗い流された市街跡地で亡霊達に掻き回されながら追われる最中、
      恐らくそれもアッチ側と思われるタクシーに拾われて
      気が付くと寺か神社の前に居てそこに匿われたって話もあったな
    • 12 名無し春香さん
    • 2013年10月27日 02:49
    • 子泣き爺や水子の類もどんどん増えていくよね
      あれらは増え過ぎると物理的にも精神的にも人を押し潰すから危険なんだけど
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