スポンサーリンク

トップページ萩原雪歩 > 雪歩「わ、私にチョコ? 真美ちゃんが?」



1以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga] :2014/02/15(土) 15:12:43.85 ID:grsI9Qiho


真美「いらないなら別にいいよ、持って帰って亜美と食べるし」

雪歩「いらないなんてそんな、とんでもないよ……私とっても嬉しいよ!」

真美「……それならいいんだけどさ」

雪歩「で、でも、どうして私に?」

真美「と、友チョコってやつだよ! 別に深い意味があるわけじゃ……」

雪歩「……ふふっ」

真美「なっ、なにさぁ」

雪歩「なんでもないよ、ありがとう真美ちゃん!」

真美「……うん!」






スポンサーリンク



2以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga sage] :2014/02/15(土) 15:15:29.26 ID:grsI9Qiho


真美「じゃあじゃあ、さっそく食べてみてよ、ほらほら!」

雪歩「うん、それじゃ開けちゃうね……」

雪歩(うわぁ手作り感満載だ、きっと頑張って作ったんだろうなあ)

真美「……」ドキドキ

雪歩(トッピングもカラフルで見た目も可愛い、けど……)

雪歩(……真美ちゃんのことだから、中にヘンな物が入ってる可能性とか)

真美「……ねえゆきぴょん……食べないの?」

雪歩「!!」ドキッ

雪歩(その顔は反則だよ真美ちゃん……これは食べないわけにはいかないよ……)

雪歩(よし……ここは真美ちゃんを信じて、覚悟を決めよう……!)




3以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga] :2014/02/15(土) 15:54:41.47 ID:grsI9Qiho


雪歩「い、いただきますぅ!」パクッ

真美「……」

雪歩「……甘い」

真美「そりゃ、チョコだかんねっ」

雪歩「よかったぁ、普通のチョコだった……」

真美「むうう、失礼だなぁ! いくら真美でも、ゆきぴょんのチョコにヘンな物入れるわけないっしょー!」

雪歩「それって、私のじゃなかったら入れるかもしれないってことだよね……?」

真美「そこはまぁ、お楽しみっていうか」

雪歩「えぇぇ……」




4以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga] :2014/02/15(土) 15:56:18.48 ID:grsI9Qiho


真美「ねえねえゆきぴょん、美味しい?」

雪歩「うん、とっても美味しいよ」

真美「えへへ! 苦労して作ったカイがあるなぁ~!」

雪歩「真美ちゃん、これ全部一人で作ったの?」

真美「ううん、一応やよいっちにも協力してもらって……」

雪歩「そうなんだ、やよいちゃんと一緒なら安心だね」

真美「でもでも、けっこう大変だったんだよ! 一回チョコ焦がしちゃったりしてさ~」

雪歩「あらら……」




5以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga] :2014/02/15(土) 15:59:25.38 ID:grsI9Qiho


真美「あれってお湯で暖めないといけないんだよね、全然知らなかったよ……」

雪歩「……とにかく、ちゃんと出来てよかったね」

真美「うんうん! それでね、やよいっちはいおりんにあげるんだって!」

雪歩「そっかぁ、あの二人は仲良しだもんね」

真美「そだね!」

雪歩「ねえ、真美ちゃんはどうして私にくれたの?」

真美「だ、だからぁ、特に理由は……」

雪歩「……?」

真美「……うぅぅ」




6以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga] :2014/02/15(土) 16:02:33.19 ID:grsI9Qiho


真美「ゆきぴょんったら、いじわるだよ……」

雪歩「えっ、もしかして聞いちゃダメだった?」

真美「ダメっていうか、ゆきぴょんがいいならいいんだけどさ……」

雪歩「う、うん……?」

真美「……」

雪歩「……」

真美「……す、」

雪歩「す?」




7以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga] :2014/02/15(土) 16:06:05.34 ID:grsI9Qiho


真美「……やっぱなんでもない!」

雪歩「えぇーっ!? そんな、途中でやめられると余計に気になっちゃうよ……」

真美「べ、別になんでもいいっしょ!」

雪歩「でも、真美ちゃんが私のためにチョコを作ってくれるなんて珍しいよね」

真美「た、たまたまそういう気分になっただけだし……」

雪歩「えー、そうかな?」

真美「そ、そうだよ!」

雪歩「真美ちゃん、もしかして何か隠してたり……」

真美「してないー! もうこの話はいいっしょ、そのへんに置いといてよ!」

雪歩「うぅーん……気になるなぁ……」




8以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga] :2014/02/15(土) 16:56:23.59 ID:grsI9Qiho


真美「ふう……ところでゆきぴょーん?」

雪歩「な、なにかな?」

真美「真美はチョコをあげたわけだけどー……」チラッ

雪歩「はうっ……ご、ごめんね……事務所のみんなの分は用意したけど、個別には用意してなくて」

真美「うはぁー! ゆーきぴょんの真美への愛はそんなものだったのかぁー!」

雪歩「うぅぅぅ……真美ちゃんがわざわざ私のためにチョコを作ってくれるなんて思わなくって……」

真美「あーあー、ショックだなぁー、真美はこーんなにゆきぴょんのことを思ってるのになー」

雪歩「ごめんね……私って、ホントにダメダメで……」




9以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga] :2014/02/15(土) 16:58:47.72 ID:grsI9Qiho


雪歩「私ってどうしていつもこうなんだろう……本当にこのまま生きてていい人間なのかなぁ……ぐすっ」

真美「う、うあうあー! じょ、冗談だから! そんなに本気で凹まないでよぉ!」

雪歩「いいんだよぉ、どうせ私なんかチョコさえまともに用意できないへっぽこダメダメアイドルなんだから……」

真美「今回は真美が勝手に用意してきただけだから、ゆきぴょんは知らなくてもしょうがないって!」

雪歩「で、でも、なんにもお返しとかできなくて……」

真美「そんなの別にいいってば……さっきのは冗談だって」

雪歩「ごめんね……」

真美「あ、謝んないでよう……ゆきぴょんはなんにも悪くないんだしさ……」

雪歩「う、うん、ごめっ……あっ……」

真美「……」




10以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga] :2014/02/15(土) 18:30:51.21 ID:grsI9Qiho


真美(はあああ、可愛いなあもう……)

雪歩「……真美ちゃん?」

真美「ふぇ!? あ、ご、ごめん」

雪歩「私、どうしたらいいのかなぁ……このままじゃ本当にダメ人間として生涯を終えちゃいそうだよ……」

真美「そ、そんなシンコクに考えなくていいんじゃないかな」

雪歩「はぁ……ねえ、真美ちゃんは何をしてもらったら嬉しい?」

真美「何をしてもらったら……うーん……」

真美(チューとか……だ、ダメに決まってるよね、なに考えてんだろ)フルフル

雪歩「……?」




11以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga] :2014/02/15(土) 18:33:30.10 ID:grsI9Qiho


雪歩「……ああっ! そうだ、真美ちゃん」

真美「な、なに?」

雪歩「私ね、実は最近ポエムにハマってるんだけど……」

真美「う、うん」

雪歩「ポエムでお返しの気持ちを伝える、って……どうかな?」

真美「……」

真美(ぽ、ポエム……だと……? 予想外の流れだよぉ……)

雪歩「いいかな? いいよね、きっと真美ちゃんも気に入ってくれると思うし!」

真美「あ、うん……まあ、ゆきぴょんがそれで満足するなら」

雪歩「ちょっとだけ時間ちょうだいね、すぐ書き上げるから……」

真美(さっきまで凹みまくってたのに、すっかりノリノリだ……)




14以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage] :2014/02/15(土) 19:48:00.45 ID:s/sLsqQlo


雪歩のポエムかぁ…




15以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage] :2014/02/15(土) 22:48:11.68 ID:lS6NZ9o6o


ぽええええええ(白目)




19以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga] :2014/02/17(月) 13:40:59.92 ID:IzFn6a5so


雪歩「できましたあっ!」

真美(ゆきぴょんは可愛いなあ)

雪歩「ねえ真美ちゃん、さっそく発表してもいいかな?」ウズウズ

真美「……やけにノリノリだね、ゆきぴょん」

雪歩「えへへ……思った以上に筆が乗ってくれて」

真美「そ、そっか」

雪歩「できればブログに上げたいくらいのクオリティなんだけど、真美ちゃんに捧げるポエムだからそれはできないんだよねぇ」

真美「……」

雪歩「さて、それじゃあ……読み上げるね」

真美「う、うん……」

雪歩「んんっ、おほんっ……タイトルは『チョコレート』」




20以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga] :2014/02/17(月) 14:10:31.02 ID:IzFn6a5so


.。☆・。・:*:`。☆・。・:*:`.。☆・。・:*:`。☆・。・:*:`。☆

大切な友だちにもらったチョコレート

チョコレートって甘いなあ

甘すぎて歯が溶けちゃいそう

溶けちゃったら全部入れ歯にしよう

この年で総入れ歯なんて

うわっ……私の歯、脆すぎ……?

でもね 脆くて溶けちゃいそうなのは歯だけじゃないよ

それは私の心

でも心臓が溶けたら死んじゃいそうだから やっぱりそれはナシで

入れ歯を取ったらきっとフガフガ言っちゃう

そんな私だけれど これからもよろしくお願いします

.。☆・。・:*:`。☆・。・:*:`.。☆・。・:*:`。☆・。・:*:`。☆




21以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage] :2014/02/17(月) 14:15:07.77 ID:gMW0paAro


これをブログに載せるつもりだったのか…




22以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga] :2014/02/17(月) 14:26:57.03 ID:IzFn6a5so


雪歩「……ど、どうかな」

真美「ど、どうって……なにが?」

雪歩「さっきのポエム、けっこう自信作なんだけど!」

真美「い、今のがポエムなんだ……どこからツッコんでいいのかわかんないんだけど……」

雪歩「へ?」

真美「あのさ、なんで真美のチョコが毒物みたいな扱いになってるの?」

雪歩「そこはね、高度な比喩っていう感じなんだけど……真美ちゃんにはちょっと難しかったかな?」

真美「……もういいや、そういうことにしといてあげよう」




23以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage] :2014/02/17(月) 14:28:50.41 ID:YqiltufSO


ハイレベル過ぎてついてけねぇ…




24以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga] :2014/02/17(月) 14:40:42.79 ID:IzFn6a5so


真美「そもそも、どっちかっていうと歯がメインだよねこれ……」

雪歩「……も、もしかして伝わらなかったかな、私の気持ち」

真美「とりあえず、ゆきぴょんは歯医者に行くべきだって思うよ」

雪歩「うぅぅ……ポエムでも気持ちを伝えられないなんて、やっぱり私ってダメダメですぅ……」

雪歩「こんな私は、穴掘って―――



真美「う、埋まっちゃダメだって、また律っちゃんに怒られるっしょー! はいスコップ没収!」

雪歩「うぇぇ、埋まらせてよお! むしろ真美ちゃんが埋めて、生き埋めにして!」

真美「そんなことしたら真美が東京湾に沈められちゃうよー! お願いだから落ち着いて!」




25以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga] :2014/02/17(月) 14:49:44.24 ID:IzFn6a5so


真美「……落ち着いた?」

雪歩「う、うん」

真美「ゆきぴょんって意外とすぐ暴走するよね……」

雪歩「ご、ごめんね、いつも迷惑かけちゃって……」

真美「いいっていいって! 真美、ゆきぴょんのそういうとこもけっこう好きだし!」

雪歩「……ありがとう真美ちゃん」

真美「えへへー」

雪歩「でも私、ポエムもダメならもう何もできることがないよ……」

真美「……そんなことないっしょ!」

雪歩「えっ?」




26以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga] :2014/02/17(月) 15:02:21.94 ID:IzFn6a5so


真美「あのね……ゆきぴょんは、真美のそばに居てくれるだけでいいんだよ」

真美「ゆきぴょんと一緒にいるとなんか心が落ち着くし、それだけでちょっと安心な気分になるんだ」

真美「無言でいる時間だって、ゆきぴょんと一緒なら楽しいし!」

真美「だから……真美はゆきぴょんと一緒にいられるだけで十分嬉しいんだよ!」

雪歩「……真美ちゃん」

真美(……これってよく考えたら告白っぽいよね)

雪歩「……ありがとう、なんか気持ちが楽になったかも」

真美「えっへへ、よかった!」




27以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga] :2014/02/17(月) 15:08:40.50 ID:IzFn6a5so


真美「そんじゃ、真美はそろそろ帰るね」

雪歩「えっ、もう帰っちゃうの?」

真美「うん……ゆきぴょんにチョコ渡しに来ただけだし」

雪歩「そっか……」

真美「このあと確かまこちんと二人きりでレッスンだよね? ゆきぴょん的には、真美のチョコよりそっちのがお楽しみですかな~?」

雪歩「も、もお~! からかわないでよ真美ちゃん!」

真美「んっふっふ~、じゃあまたねゆきぴょん!」

雪歩「あっ……ちょ、ちょっと待って」

真美「ん?」




28以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga] :2014/02/17(月) 15:17:03.58 ID:IzFn6a5so


雪歩「真美ちゃん、私にチョコをくれて本当にありがとうね」

雪歩「私、真ちゃんもそうだけど、真美ちゃんのこともすごく大切なお友達だと思ってるから」

雪歩「……だから、また今度ちゃんとしたお返しをするね」

真美「……ゆきぴょん」

雪歩「えへへっ」

真美「あああもう可愛いなあ!!」

雪歩「……へええええ!?」

真美「う、うあああ声に出ちゃった! じゃ、じゃあねゆきぴょん!!」

雪歩「ま、真美ちゃん!? い、今のってどういう……行っちゃった」




29以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga] :2014/02/17(月) 15:20:06.00 ID:IzFn6a5so


―――――
後日

やよい「あっ真美! 雪歩さんの反応、どうだった?」

真美「んっふっふー、超いい感じだったよ! いおりんのほうは?」

やよい「伊織ちゃんも、すっごく喜んでくれたよ!」

真美「大成功だね!」

やよい「えへへ~! 伊織ちゃんったら可愛いんだよ、チョコをあーんってしてあげたらすごく恥ずかしがって」

真美「んあー、いいなあ! それ真美もやればよかったぁー」

やよい「真美の場合、雪歩さんにあーんってしてもらってもいいんじゃない?」

真美「やよいっち、おぬし天才か……! 今度ゼッタイそれやってもらうもんね!」



春香「……なにあれ?」

亜美「おノロケ大会だってさ」ピコピコ





30以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga sage] :2014/02/17(月) 15:21:22.28 ID:IzFn6a5so


ダラダラやってきましたがお付き合いありがとう!!




31以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage] :2014/02/17(月) 15:29:26.81 ID:gMW0paAro


乙!次回作に期待




33以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage] :2014/02/17(月) 23:04:48.39 ID:vp2pKyPco


乙!
次もゆきまみで期待してます!



転載元:雪歩「わ、私にチョコ? 真美ちゃんが?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1392444763/

スポンサーリンク

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

コメント一覧

    • 1 名無し春香さん
    • 2014年02月18日 10:26
    • ゆきまみわっほい!!
    • 2 名無し@まとめいと
    • 2014年02月18日 11:29
    • ゆきまみは甘酸っぱくてええなぁ
    • 3
    • 2014年02月18日 11:51
    • 素晴らしい!
    • 4 名無し
    • 2014年02月19日 17:37
    • 密かに、はるあみが成立している。
    • 5
    • 2014年02月19日 22:31
    • 素晴らしい 素晴らしい
      1も管理人も乙
    • 6
    • 2014年02月20日 05:30
    • 最後にはるあみを出すあたりこの1は有能
コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
米や※または#の後に数字を入力するとコメント欄へのアンカーが表示できるかも。