2: ◆5Zs67o7uls 2017/06/22(木) 14:58:29.30 ID:PvjbtWDkO
手のひらをライトにかざす
すらりと伸びた指先、その先端、しっかり整えられたネイル
「今度はどうしよっかな～」
机の上に並んでいるマニキュアの瓶を眺める
一番入れている青系の数種類に、その季節に合わせてたまに入れている緑やピンク、その他色とりどりの瓶たち
コレでもないアレでもない
いろいろな瓶を取っては戻し、それを何度か繰り返す
「あ～もう決まんないっ！いつもと同じじゃなんかな～～」
すらりと伸びた指先、その先端、しっかり整えられたネイル
「今度はどうしよっかな～」
机の上に並んでいるマニキュアの瓶を眺める
一番入れている青系の数種類に、その季節に合わせてたまに入れている緑やピンク、その他色とりどりの瓶たち
コレでもないアレでもない
いろいろな瓶を取っては戻し、それを何度か繰り返す
「あ～もう決まんないっ！いつもと同じじゃなんかな～～」
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3: ◆5Zs67o7uls 2017/06/22(木) 14:59:41.60 ID:PvjbtWDkO
もう一度マニキュアを見渡すため、机の上に視線を投げた
今日、みんなと買い物に行って買ってきたものの袋を手に取る
がさごそがさごそ～
あ～～こんな感じか、確かこれに似てるのは……
「なんかいいこと思いついたかも♪」
「あったあった！これならいい感じかな！ふふっ♪」
今日、みんなと買い物に行って買ってきたものの袋を手に取る
がさごそがさごそ～
あ～～こんな感じか、確かこれに似てるのは……
「なんかいいこと思いついたかも♪」
「あったあった！これならいい感じかな！ふふっ♪」
4: ◆5Zs67o7uls 2017/06/22(木) 15:00:13.47 ID:PvjbtWDkO
袋から取り出したそれと、机の上から取った瓶を見比べる
うん、これならほぼ同じ色だね
よし、これで行こうかな
まずは左手の人差し指から…………
袋から取り出したそれを手に取り、容器を繰り出し、カット面を上唇の口角にあてそっと滑らせる
そして次に下唇にへ、と
真っ赤なルージュに、それと合わせてみたネイル
鏡に映る自分の姿
うん、これならほぼ同じ色だね
よし、これで行こうかな
まずは左手の人差し指から…………
袋から取り出したそれを手に取り、容器を繰り出し、カット面を上唇の口角にあてそっと滑らせる
そして次に下唇にへ、と
真っ赤なルージュに、それと合わせてみたネイル
鏡に映る自分の姿
5: ◆5Zs67o7uls 2017/06/22(木) 15:00:40.52 ID:PvjbtWDkO
いつもは絶対にしない、赤
ふふん♪これで明日はからかってみよ♪
指先を唇にあて、ポーズをとってみる
大丈夫？似合ってるはず
培った自分のセンスを信じよう
ちゃんと気付いてもらえるかな……？
始めて引いた真っ赤なルージュにね
ふふん♪これで明日はからかってみよ♪
指先を唇にあて、ポーズをとってみる
大丈夫？似合ってるはず
培った自分のセンスを信じよう
ちゃんと気付いてもらえるかな……？
始めて引いた真っ赤なルージュにね
6: ◆5Zs67o7uls 2017/06/22(木) 15:01:08.78 ID:PvjbtWDkO
事務所の扉に手をかける
この時間ならもうプロデューサーはいるはず
剥がれたりしてないよね？
手元の確認をする
うん、大丈夫
この時間ならもうプロデューサーはいるはず
剥がれたりしてないよね？
手元の確認をする
うん、大丈夫
7: ◆5Zs67o7uls 2017/06/22(木) 15:01:38.99 ID:PvjbtWDkO
扉を開けて、部屋の中へ
おは────────────
反射的に進める足が止まってしまう
あれ……ちひろさん……？
ドン
足を止めたときに、勢い余って手を扉にぶつけてしまう
その音によって、こちらに二人が振り向いた
おは────────────
反射的に進める足が止まってしまう
あれ……ちひろさん……？
ドン
足を止めたときに、勢い余って手を扉にぶつけてしまう
その音によって、こちらに二人が振り向いた
8: ◆5Zs67o7uls 2017/06/22(木) 15:02:10.80 ID:PvjbtWDkO
私という想定外の存在にたじろぐ二人
あぁ、あの二人の間にとって私は招かざる存在なんだな
「ちがうのよ加蓮ちゃんこれはね────」
「ふーん、二人ってそういう仲だったんだったんだね。いいじゃんお似合いじゃん。応援してるから♪」
「だからそういうのじゃないんですって！」
「そうだって！ちひろさんの言う通りそんなじゃなくてだな……」
「「……………」」
「……あっ！ところでねっ！加蓮ちゃんがその色のネイルをしてるのって珍しいわね！」
「ん？そうだったか？加蓮ってたまに赤っぽいのしてなかった気がするけど」
あぁ、あの二人の間にとって私は招かざる存在なんだな
「ちがうのよ加蓮ちゃんこれはね────」
「ふーん、二人ってそういう仲だったんだったんだね。いいじゃんお似合いじゃん。応援してるから♪」
「だからそういうのじゃないんですって！」
「そうだって！ちひろさんの言う通りそんなじゃなくてだな……」
「「……………」」
「……あっ！ところでねっ！加蓮ちゃんがその色のネイルをしてるのって珍しいわね！」
「ん？そうだったか？加蓮ってたまに赤っぽいのしてなかった気がするけど」
9: ◆5Zs67o7uls 2017/06/22(木) 15:02:38.93 ID:PvjbtWDkO
どうしてちひろさんがそれを言うの！！！
それに……
やっぱり気づいてはくれないんだ
挑戦してみたんだ。ほかの子に似合うんじゃない？って言われて、ね
なんて適当にはぐらかして、二人をからかってから、ちょっと用事がある、そんなことを言って部屋から逃げるように飛び出した
はーあ、そういって腕を伸ばす
指先でネイルが剥がれているだけじゃなくて、爪が割れているのに気付いた
それに……
やっぱり気づいてはくれないんだ
挑戦してみたんだ。ほかの子に似合うんじゃない？って言われて、ね
なんて適当にはぐらかして、二人をからかってから、ちょっと用事がある、そんなことを言って部屋から逃げるように飛び出した
はーあ、そういって腕を伸ばす
指先でネイルが剥がれているだけじゃなくて、爪が割れているのに気付いた
10: ◆5Zs67o7uls 2017/06/22(木) 15:03:06.74 ID:PvjbtWDkO
「はーあ、私の恋も砕けちゃったみたい」
11: ◆5Zs67o7uls 2017/06/22(木) 15:03:48.69 ID:PvjbtWDkO
おしまいてぃせーらー
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/22(木) 15:13:34.90 ID:vcMuR1cfO
恋ってのはあっさりと終わっちまうもんだよな……
おっつおっつ
おっつおっつ
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