1: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:08:01 ID:9xr
貴音「4目半負けましたか・・参りました」
美希「ふぅ~・・・ やっと勝ったの」
貴音「ついに負けてしまいましたね」
美希「でも貴音ものすご~く強いの」
貴音「そんなことはありませんよ」
美希「そんなことあるの! でこちゃんなんか石16個置いてもミキに勝てないんだよ?」
伊織「悪かったわね」
美希「ね もっかいやろ!」
貴音「構いませんよ ・・しかし」
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2: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:09:07 ID:9xr
美希「なにー?」
貴音「次の対局は私が石を置いてもよろしいでしょうか?」
美希「えー!? 貴音にハンデなんていらないの!」
貴音「しかし・・ 私が石を置かねばもう勝てないと思います」
美希「たまたま勝ったんだから気にしなくていいの」
貴音「多分私が美希と一番対局しているので分かることなのですが」
美希「?」
貴音「もう美希は私より強いと確信を持って言えると思います」
美希「ふーん・・・・・・」
美希「じゃあいっかな 今日はもう囲碁はやめるの」
3: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:09:53 ID:9xr
P「おう美希」
美希「あ ハニー・・」
P「どうした 元気ないのか」
美希「ううん 別に・・・」
P「失恋か~? いや美希に限ってそんなのあり得ないか」
美希「うーん 似たような気分なのかも」
4: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:10:39 ID:9xr
P「え? 貴音についに勝ったのか!凄いじゃないか」
美希「うん・・・」
P「?負けた方が良かったのか?」
美希「そういうわけじゃないの・・」
P「まぁ気にしない方がいいんじゃないのか? いつかは勝つさ」
美希「うーん・・」
P「あ、そうだ(ガサゴソ)」
美希「?」
P「もっと強い人と対局したいならここに行けばいいんじゃないかな」
5: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:11:22 ID:9xr
美希「なにそれ?」
P「プロに囲碁を教えてもらうイベントでな プロに指導碁とか打ってもらえるらしいぞ」
美希「へぇ~・・貴音より強いの?」
P「ん? まぁ強いだろ だってプロだろ?」
美希「ふ~ん・・」
P「お ちょっと元気出てきたかな? 行ってみるか」
P「開催日は明日・・か」
美希「でも明日ってラジオのお仕事あるよね?」
P「あぁラジオ関東のモモノキエイトだっけ」
美希「うん」
P「伊織 代わってやってくれないか?ピンチヒッターで」
伊織「ハァ!? 何で私が!?」
美希「たのんだの でこちゃん」
伊織「でこちゃんって言うな!!」
6: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:12:23 ID:9xr
P「結構広い会場だな」
美希「あっわたあめなの ハニー買って?」
P「おっ 指導碁ってあの場所じゃないか?」
美希「うん ハニーも一緒に打ってもらう?」
P「いや ここでお別れだ。俺はラジオ関東に行ってくる」
美希「え~ つまんないの」
P「伊織お嬢様のご機嫌を取らないとな」
美希「でこちゃんなんて放っておいても大丈夫なの」
P「そうもいかないだろ じゃ楽しんで来いよ」
美希「うん」
7: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:13:08 ID:9xr
プロA(中年)「お嬢ちゃん キミは指導碁が初めてかい?」
美希「キミじゃないよ ミキなの」
プロ「そうかミキちゃん 指導碁は初めてかい?」
美希「うん」
プロ「じゃあ まず始めに石を何個置こうか」
美希「ミキは石置くのあんま好きじゃないかな おじさん置きなよ」
プロ「ハハハ 強気だねぇ まいっか じゃあ始めよう」
8: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:13:43 ID:9xr
美希「おじさんってどのぐらい強いの?(パチッ)」
プロ「かなり強いよ これでも元タイトルホルダーさ(パチッ)」
美希「ふーん(パチッ)」
プロ「ミキちゃんかなり筋いいねぇ(パチッ)」
美希「ありがとうなの(パチッ)」
プロ「個人的に教えてあげたいな このあとご飯でもどう?(パチッ)」
美希「ノーサンキューなの」
パチッ・・・ パチッ・・・ ・・・ パチッ… ・・・
10: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:15:00 ID:9xr
数十分後
プロ「…………(青ざめ)」
美希「どうしたの?」
プロ「ありえん・・ いや俺がミスっt・・いや違・・
美希「?ミス? 間違えたならそこからやり直す?」
11: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:15:43 ID:9xr
プロB「あれw Aさんボコボコじゃないっすかw」
プロA「あ・・いやその」
プロB「あと10分でAさん講演会ですよね 準備したほうが良いんじゃないですか?」
プロA「そ・・そうだな 代わってくれ」
プロB「いやぁ~ にしてもハデにやられましたねw」
プロA「ハ・・ハハと・・年をとるものではないな じ・・じゃたのむよ(スタスタスタ)」
美希「・・・・・・・・・・・」
プロB 「すみませんねぇ~ ゴタゴタしてて」
美希「別に気にしないの」
プロB 「ということで代わりに僕と一局どうですか?」
美希「ん~ もういいかな? 帰るの(ガタッ)」
プロB 「あっ!ちょ・・まっ・・・ 行っちゃったよ」
12: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:16:47 ID:9xr
美希「あふぅ・・・(トボトボ)」
美希「・・・・・・・・・・・・」
美希「ハニーの嘘つき・・」
14: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:19:42 ID:9xr
亜美「はい ミキミキど→ん!!(タックル)」
美希「・・・・・・・スッ(回避)」
亜美「(電信柱に直撃) (メシッ)」
美希「大丈夫?」
亜美「あがっ・・ミキミキひどぃよう・・」
美希「美希は避けただけなの」
亜美「よ・・よくぞ躱したなミキミキよ・・」
美希「あれ?前歯一本無くなってるよ?」
亜美「え”ッ!? 嘘っ!?」
美希「冗談なの」
亜美「も~ミキミキ殿はひどぃよう・・」
15: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:20:31 ID:9xr
亜美「あ・・ そうそう」
亜美「そーいえばミキミキはプロに勝ったって聞いたよ」
美希「うん 勝ったよ 何で知ってるの?」
亜美「亜美たちの情報網をナメてもらってはこまるなぁ→」
亜美「そこで提案があるのですが・・・ よろしいですかなミキミキ殿」
美希「ミキはもう囲碁やりたくないんだけどな」
亜美「まぁまぁ そんなこと言わずに」
美希「誰と打っても多分つまらないと思うの」
亜美「まぁミキミキ君 勝ったらおいしいおにぎりが沢山食べれるとしたらどうかね?」
美希「!!」
亜美「(ちょろい)」
美希「その話・・ ちょっと聞きたいかな」
16: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:21:24 ID:9xr
亜美「それとなーく賭けをもちこむからね よろしくねミキミキ」
美希「うん」
亜美「たァのも→う!」
老人「いらっしゃい・・・」
美希「おじぃちゃん 一番強い人と賭け碁がしたいの」
亜美「!! ミキミキ! オブラートオブラート!!」
老人「ハハ元気だねぇ 今ちょうど凄いのが来てるよ」
美希「誰? あのおじちゃん?」
老人「イヤ あの奥のチャラチャラしたにぃちゃんだよ そこらのプロより強えんじゃねぇかな」
美希「ふ~ん」
17: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:22:13 ID:9xr
美希「その横のカバンってキミの?」
チャラ男「あぁ そうさ 見てみるかい?」
美希「わっ 凄いね 大金なの」
チャラ男「君が買ったら全部持って行っていいよ」
美希「ホント!? ミキがんばろっかな」
チャラ男「ただし 挑戦料は5万 ま、君かわいいから1万円で良いよ」
美希「ありがとーなの」
チャラ男「置き石も5個までいいよ 1個2万円かな」
美希「ミキはハンデなんかいらないの」
チャラ男「そっか じゃあ準備はいいかな?」
美希「いつでも構わないの」
18: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:23:01 ID:9xr
5日前
メガネ「いいか? 指示通りやれば勝てるからな」
チャラ男「わかったって 何度も言うなよ」
19: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:23:46 ID:9xr
それよりもっと前
メガネ「アルファ碁って知ってるか?」
チャラ男「あぁ・・ 世界のトッププロに圧勝したソフトだっけ?」
メガネ「このベータ碁はそのアルファ碁に圧勝できるソフトさ」
チャラ男「ふ~ん で、俺に何をしろ と?」
メガネ「俺が指示する通りに打って プロのタイトルを取ってほしい」
チャラ男「そんな上手くいくと思えないな」
メガネ「悪い話じゃないだろう? タイトルを取れば数億なんて夢じゃない」
チャラ男「まぁ・・ な」
メガネ「練習がてら賭け碁をやってみるってのはどうかな 小金を稼げるぞ」
チャラ男「それなら 良い碁会所を知ってる プロ並みの奴らが賭けてるらしいんだ」
20: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:24:41 ID:9xr
現在にもどる
チャラ男「・・・・・・・・」
美希「ミキの7目半勝ちだね」
チャラ男「そ・・・・・・・・嘘・・だ」
美希「じゃあ これ もらってくの」
チャラ男「あ、ああ・・」
美希「あとね チャラ男クン」
チャラ男「・・・何だ」
美希「囲碁って自分で考えて打った方が楽しいと思うよ?」
チャラ男「・・分かったから 金持ってさっさと帰ってくれ」
21: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:25:26 ID:9xr
亜美「ミキミキ・・ この大金どうしよっか」
美希「う~んおにぎり何コ分かなぁ」
亜美「ウチらこんなにいらないよぅ」
美希「ミキもそんなにいらないかな」
亜美「・・・」
美希「おじぃちゃん これ賭けてた人に返しといて(ドサッ)」
老人「・・・あいよ にしても嬢ちゃん強いねぇ・・」
美希「そんなことないの」
老人「そんなことあるさ またおいで。 今度来るとき席料はタダでいいさ」
美希「うん」
22: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:26:00 ID:9xr
美希「亜美ごめんね お金全部返しちゃったの」
亜美「持ってたら怖いぐらいだし いいよ」
美希「あふぅ・・・ どうしよっかな」
亜美「もう夕方だし 帰ろうよミキミキ」
23: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:26:59 ID:9xr
美希「ミキはもう囲碁やめよっかな つまんないし」
亜美「えぇ!? やめちゃうの?」
24: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:27:35 ID:9xr
亜美「たっだいま~!」
美希「ただいまなの・・」
真美「おっかえりぃい! さぁ今日の成果をだすのだぁー!」
亜美「それがー 何にもないんだよ真美」
真美「え”ぇええええ!?負けちゃったの?」
亜美「いや 勝ったんだけど・・」
美希「ごめんなの」
真美「ど・・どういう なんなのなの・・」
25: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:28:22 ID:9xr
美希「あっ 貴音・・」
貴音「おや ミふィ(美希)(ヂュルチュル チュルン)」
美希「たか・・
貴音「私が間違っておりました・・ 謝ります」
26: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:29:07 ID:9xr
美希「えっ・・・・!?」
貴音「昨日私は 美希は私よりも強い と言いました」
美希「・・うん」
貴音「そこで私は石を置くことを提案しました」
美希「そうだね」
貴音「でも今日の私は石を置くことは提案しません」
美希「!?」
貴音「私が強くなればいいのです 今日たとえ負けても」
貴音「明日は必ず勝ちます」
貴音「負けません」
27: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:29:52 ID:9xr
美希「・・・・・・・・(ポカーン)」
貴音「・・? 私はなにか変なことを言いましたか?」
美希「い・・いや そんなことないの!」
伊織「何よ ニヤニヤして嬉しそうにしちゃって 美希」
美希「石16個のクソザコでこちゃんはお口チャックしててなの」
伊織「な”ッ 誰のせいで ラジオ出るハメになったと思ってんのよ!」
美希「あんなイベント行かなくても良かったの 16個でこちゃん」
伊織「その煽りやめなさいよ・・ 絶対石減らしてやる・・!」
美希「でこちゃんには 無理なの(嘲笑)」
伊織「こん・・の 毛虫娘がァァァァ!!」
貴音「・・・・・・・・(ポカーン)」
28: 名無しさん@おーぷん 2016/07/09(土)15:30:41 ID:9xr
その後
美希「わーん ミキが二目半負けたの」
貴音「また 勝ちましたね」
伊織「負けて笑ってんじゃないわよ」
美希「でこちゃんの実力は全く笑えないの」
伊織「・・・・・・・・!!」
律子「コラコラ 喧嘩しないの」
美希「でも ゼイタクなの」
美希以外「?」
美希「全力でやって負けるって とーっても ゼイタクなことなの」
おわり
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