-------中略-------

貴音「おりゃああああああ！　せえぇぇぇぇい！！(ﾄﾞｺﾞｫｫｫﾝ）」

真美「勝負あり！　勝者お姫ちん！」

亜美「ｲﾀﾀ・・　か・・完敗だ・・　アバラがいっちまってるよ」

貴音「また修練を積み　腕を上げてまた挑むとよいでしょう」

律子「（何やってんだこいつら）」

真美「また一本も取れなかったね」

亜美「ぐっ・・　修行するしかないね」

貴音「（一本・・　一本・・・？）　ハッ・・・！」

亜美・真美「？　あれ　どこに行くのお姫ちん」

-------5時間後-------

P　「貴音が事務所の部屋にこもってから5時間？」

雪歩「え　ええ・・・　そうらしいです」

P　「流石に心配だな・・　様子を見に行ってくれないか」

雪歩「わっ　わかりましたっ！」

-------中略-------

　　「ｺﾝｺﾝ　ｶﾞﾁｬ」

雪歩「失礼します　お茶を持ってきました」

貴音「ありがとうございます　そこに置いてもらえると助かります」

雪歩「！？　（めっ　瞑想してるっ！？）」

雪歩「（何か困ったことがあったのかな　四条さん・・）」

貴音「困るといったことはないのです　雪歩」

雪歩「（えっ　心を読まれてるっ！？）　で、では　何で瞑想を・・？」

貴音「分からぬことがあるのです・・・」

雪歩「そ・・　それは？」

貴音「勝負をなぜ　”本”で数えるのか、ということです」

雪歩「え？」

貴音「つまり　勝負がつくと”一本”と言いますが　なぜ”一本”というのか分からないのです」

雪歩「そ、そうなのですか（よく分かんないけどどうでもいいことなのでは・・？）」

貴音「どうでも良いことではないのです　日々の疑問を解決し前に進むことも人生に置いて大事なことなのです」

雪歩「（しっ　しまった　心が読めるんだった）」

貴音「とにかく雪歩　今は一人にさせてください」

雪歩「はっ　はい！」

ナレーション雪歩「その後も四条さんは悩み、瞑想し続け　1週間が経ってしまいました」

貴音「ですから　プロデューサー殿」

P　「無理だって」

貴音「仕事の合間では時間が足りないのです　ですから」

P　「滝行の長期ロケなんてそうそうないって」

貴音「そこをなんとか」

P　「もー」

-------さらに数週間後-------

律子「えっ　貴音が滝行してたのってそういうことだったの？」

雪歩「ええ　多分・・　そんなことでとは思うのですけど」

亜美「へーい　パス！」

真美「いっけえええぇぇー！」

律子「こーら！　事務所の中でサッカーしない！」

亜美・真美「あと5分だけだよぅ　りっちゅわーん」

雪歩「あの・・」

律子「貴音をここに連れてきてもらってもいいかな？」

雪歩「はっ　はい！」

-------中略-------

雪歩「連れてきましたっ」

貴音「どうかなさったのですか　律子嬢」

律子「どーかしてるのは　あんたよ貴音　試合の勝負がつくと何で一本っていうとかなんたら・・」

貴音「そ　それは」

雪歩「律子さん　どーかしてるってのは言い過ぎじゃあ・・」

律子「昔の古武道の一つではね」

貴音・雪歩「？」

律子「槍や薙刀を使うことがあって　槍が相手を貫けば”一本”として勝負をつけていたらしいわ」

律子「だから”一本”っていうアレは槍を数える単位の”一本”だからじゃないかしら」

雪歩「な・・・　なるほど・・・！！」

貴音「ありがとうございます　律子嬢」

律子「そんなことで悩むんじゃあないの　しっかりしてね！　バッチリ稼いでもらわないと」

貴音「面目ありません　精進します」

律子「あと　ちゃんと悩みがある時は　プロデューサとかにしっかり伝えなきゃ（ダメ）」

律子「一人で悩んでたってしょうがないでしょ」

貴音「そうですね・・　仲間を頼りにすべきだったかもしれません」

律子「ハイ　この話は終わり　連れてきてくれてありがとう雪歩」

ナレーション雪歩「こうして　四条さんの悩みは解決しました」

真美「シュート！！」

亜美「ゴーォォォォール！！！　真美選手　今日2本目のシュートを決めましたっ！」

律子「こら！　殴られたいんかあんたたちは！」

貴音「あっ」

律子・雪歩「えっ」

貴音「・・・・・・・・・・」

貴音「”しゅーと”というのは　なぜ”本”で数えるのでしょうか・・・？」

ナレーション雪歩「はたして　四条さんの次の悩みは解決するのでしょうか・・！？」

-------おわり-------

見てくださった方はありがとうございました～