ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ

「あ、プロデューサーさんからメールだ！」

「えっと何て読むのかな？……の……は……に……」



「ええーい、大人になっちゃえ！！」



アスロックハープーンシースパロー！スタンダートトマホークイーエスエスエム！！



――女の子が呪文を唱えるとあら不思議。光りの輪に囲まれて



菜々「キャハッ！ラブリー17歳！」

――カラフルメルヘンメイドアイドル、ウサミンの参上です

ﾀﾀﾀｯ

ﾊﾞﾀﾝ

菜々「お待たせしました！ウサミン星からはるばるi」

モバP（以下P）「あー、そういうのはいいから、とりあえずスタンバイお願い」

菜々「はいっ、ナナにお任せおっけーです！」

P「じゃあ、いくぞ」



菜々「ところで……」

P「ん？何だ？」





菜々「何で呼ばれたんでしたっけ？」

P「……メールぐらい読もうな」

――とまぁ、元が七歳の女の子なんでいろいろ失敗はあります



司会「じゃあ、菜々ちゃんの昔見た懐かしのアニメの歌といえば何かな？」

菜々「ナナですか？うーん、『潜水艦の台所』でしょうか？ロッパさんのオトノマベが印象に……」

司会「え……」



――……まぁ失敗は誰にでもあります

――でも一度ステージに立てば歌って踊れるアイドルに……

菜々「やばっ！もう一時間になるのですか！？」

「ごめんなさいっ！お先に失礼しまーす！」ﾋﾟｭｰ



P「あ……また先に帰っちまったか。今度こそ食事に誘おうとしたのに」

留美「あらあら、17歳の子を誘うだなんて破廉恥ね」

瞳子「でも菜々さんって、本当に17歳かしら？」

美優「うーん……実は私より年上だったりして」

P「だよなぁ……やっぱりそう思うよなぁ」

――菜々の本当の年齢は七歳。なので変身の魔法は一時間しか持ちません。

――連続して仕事がある時は一度変身を解かないといけません

ナナ「ふぅ……じゃあ、帰えろっか」





ﾊﾞﾀﾝ

ナナ「ただいまーっ！」

「おかえりー」

ナナ「あ、お母さん、今晩はおかずなぁに？」

「ナナの好きなサバの味噌煮よ」

ナナ「わーい、じゃあ先に宿題やってるねー」

ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

「……本当にあわただしいんだから。誰に似たのかしら？」

心「つか、はぁとに似たんだよな☆つか、娘だし」

ナナ「今日もお仕事楽しかったな」

「でも、ナナとパパとママとの内緒だもん」

「ヒミツにしないとね」



「……めるへんめたもるふぉーす」ﾎﾞｿｯ



ﾎﾞﾝｯ

菜々(27歳)「あーん、やっぱりこうなっちゃうよぉ！」

ﾊﾞｧﾝ

心(26歳)「こぉら、ナナ！あれだけ、勝手にその恰好に変身するなっていっとるだろ！つか早く解け！！」

菜々(27歳)「うわっ、ご、ごめんなさい！」





心「まったく……」



「魔法の国のアネキを思い出すじゃんか」

――そんな楽しい菜々ちゃんの活躍を

心「あ、もうないからな☆」



――ではこの辺で

ナナ「それじゃあねー！しーゆー！」



(o・▽・o)＆(●・▽・●)おわりだよー