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トップページモバマス > シンデレラガールズ×ポケモンクロス クロノスライトストーリー第15話Shooting stars hidden by clouds.

583: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)03:59:35 ID:FZu

※プロセウジムで芳乃に打ち勝ち、4つ目のバッジを手にした一行は、新たな仲間に忍を迎え入れ、数日間の休養をとった後、街に伝わるという秘密を知るために、全員で、浜へと足を運んでいた……。


584: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:00:08 ID:FZu

~プロセウタウン・鎮守の浜~

スイクン『来たようだな』

芳乃「スイクン様、お待たせしたのでしてー。」
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未央「やー、流石にかれんが病み上がりで無茶しようとした時は焦ったよ」
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ネネ「前に1日寝て治ったからって、連続して同じ事をやったら数日休まなきゃちゃんと回復しないのは当たり前じゃないですか、もう」ムスッ
krhrnn18

加蓮「ごめんって…なんて言うか、居ても立っても居られなくってさ」
hjkrn30

肇「ですが、この浜に、例の、「石の秘密」があるのでしょうか……陽が昇る時の美しさは確かに神秘的でしたけど、鎮守の浜、というくらいですし……」
fjwrhjm27

忍「アタシ、よく浜辺を走り込みしてたけど、変わったものは特に見なかったなぁ」
kdsnb30

芳乃「そう焦らずとも、すぐに見ることができるのでしてー。では…」スッ

肇「それは……法螺貝?」

芳乃「ぶおおおおおー。ぶおおおおおー。」

ゴゴゴ………ザザザザザザザ……

忍「潮が引いて……ううん、海が割れて、道が……」

スイクン『行くぞ』スタッ


シリーズスレ
シンデレラガールズ×ポケモンクロス クロノスライトストーリー
第2話 Why does it rain so much?
第3話Cats are not as sweet as they look.
第4話Find My Way Because I'm Not Alone.
第5話Flame flower roll storm.
第6話Melody played by the wind.
第7話Princess of temptation to dance.
第8話Trial of the Fountain Lord.
第9話Endurance battle of the city of the cliff.
第10話Flower festival and sweet honey.
第11話Unseen ambitions and the secret of fists.
第12話After the rain, the clouds smile.
第13話A glimpse of peace and conspiracy.
第14話Sparks burst on the water surface.

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585: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:00:35 ID:FZu

芳乃「はいー。では、みなさんも共に参りましょー。」テクテク

忍「浜に、こんな秘密が……」

肇「『鎮守の浜』と言うから、てっきり祀られているのはスイクン様の事だとばかり思っていましたが……どうやら他にも何かありそうですね。……それが、この石とどう繋がってくるのか……」

未央「ん~っ!何かいかにも冒険!って感じじゃん!私、ワクワクしてきたよ!」

ジラーチ【気持ちは分かるけど一応カミサマの浜辺なんだから、少し未央は黙ってたほうがいいんじゃない】

未央「…はい、ちょっと大人しくします」

未央(いつもと逆だ……)


586: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:01:55 ID:FZu

~絆岩戸~

加蓮「大きな岩……海の中に、ここだけ岩が積み重なってる」

芳乃「スイクン様、お力をー。」

スイクン『………ハッ!』

ゴゴゴゴゴゴ……

※スイクンが岩戸に触れると、岩の塊に入り口が出来た……。

未央「おお……隠し扉……!」

スイクン『私でなければ開けぬよう、封をしてあるのだ』

芳乃「鎮守の浜を護る一族の法螺貝と、主たる水神様、スイクン様のお力がなければー、この岩戸は誰も近寄れず、中へ入ることもできないのでしてー。」

忍「凄い……けど、そうまでして封印するなんて、中に一体何が……」

スイクン『中に来れば自ずからわかる事。さぁ、入るのだ』

加蓮「……行こう」

ネネ「はい。」

肇「…………」ゴクリ

未央「わ、ま、待ってよ皆ぁ!」ワタワタ


587: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:02:25 ID:FZu

~岩戸・内部~

肇「…? 石が、光を……」コオオオオ……

芳乃「共鳴の光でしてー。あちらをー。」

肇「あれは……あそこに並んでいるのも、石……ですね」

※祀られるようにして、丸い石が5つ安置されている…。

未央「この石、はじはじの石と同じ模様してるけど……5つとも、色は同じだね…」

芳乃「ユニット制度というものが、何故5人で1つの組み合わせになっているのか、疑問に思ったことはありませんでしたかー?」

加蓮「…もしかして、この石と関係が…?」

スイクン『そうだ。この石の名は【キーストーン】…ポケモンと真に絆を育んだトレーナーにのみ、持つことを許された石……伝承には、そう伝わっているはずだ』

芳乃「ですねー。そして、肇さんが持つその石は、【メガストーン】と呼ばれているものなのでしてー。」

肇「キーストーンと…メガストーン…」


588: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:02:49 ID:FZu

芳乃「伝承には、こう伝えられておりまするー。人とポケモンが真に絆を育んだ時、戦いの最中でのみ、進化の限界を越えたさらなる進化をするポケモンがいる……と」

ネネ「さらなる進化……」

スイクン『それ故、人はこの進化を【メガシンカ】……古くは【絆進化】とも呼んだようだ』

未央「絆の…力…」

芳乃「ですが、それは裏を返せば、ポケモンに人間の都合でさらなる負荷をかけるということでもありましてー。進化する種族によっては、力を引き出す際に皮膚が裂けたり、ツメが溶けたり、凶暴性が増してしまったりなどもある故にー。」

スイクン『ポケモンにかかる負荷を理解し、またポケモンもそれを承知で人に力を貸す……そういう意味では【絆進化】という名前も間違ってはいないのだろうがな』

加蓮「信じた相手に、命懸けで応える進化……か」


589: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:03:22 ID:FZu

ジラーチ【強大な力には、相応のリスクが伴うモノだからね。制御しきれなかった場合、最悪、苦しみからトレーナーに牙を向く事だって考えられる】

未央「…………そんな……」

芳乃「ユニットの上限が5名なのは、この石を託すに足るトレーナーかどうかを見極める試験でもあるのですよー。勿論、ユニットを組んでジムを巡るだけであるのならば、5名でなくとも別に構いはしないのですけれどー。」

未央「え、そうなの? 私達、ユニットの人数は集める義務があるって、ちひろさんに言われたりしたんだけどな…」

加蓮「そう言えば、一番最初にバッジを貰った時、そんな事言ってたよね。……って事はもしかして、実は3人いればリーグ参加自体は可能だったり…?」

芳乃「ですが、その場合、この石の秘密に触れることはなくー。ただ旅をして、ポケモンリーグにその記録を刻むだけで終わってしまう事になるでしょうねー。」

ネネ「え、でも……本来ポケモンリーグって、そういう物だって聞いたことがありますけど…」

スイクン『事は急を要する、というのもあるが……古来、グリモリーグの目的はこの石を扱うに足るかどうかを見定めるための戦いだったのだ』


590: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:06:22 ID:FZu

スイクン『時が流れ、その風習も廃れつつあったが……今、いち早くこの天変地異に気付いたリーグ協会の人間が、メガシンカの試験を再開すると申し出てきた』

芳乃「つまりはー、はじめからー。この旅で5人揃ったユニットの皆様に、これら、5つのキーストーンを授けるという筋書きで、私達は動いていたのでありましてー。」

肇「進化を越えた進化……この石で…それが」

加蓮「質問。それって、どんなポケモンでもメガシンカ…だっけ、できるもんなの?」

芳乃「良い目のつけどころでしてー。それは、キーストーンとメガストーン、2つの石に同時に触れさえすれば、自ずとわかることかとー。」

肇「キーストーンと……メガストーンに」スッ

肇「…………これは……」

未央「ど、どう?何かわかった?」


591: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:08:04 ID:FZu

肇「……感じます……この石は、ヤド先生の石……」

スイクン『ヤドランにさらなる力を与えるメガストーン……【ヤドランナイト】だな』

芳乃「ヤドランさんはー、メガシンカをしても暴走する心配がないポケモンとして知られていますねー。性質はどこまでもヤドン族のままなのでありましてー。」

ジラーチ【ある意味、初心者向けかもしれないね。まぁ、力が強大になる事には変わりないんだろうけど】

ネネ「あの、このキーストーンが5つある理由はわかりましたけど……と言う事は、他にもこの地方で、キーストーンを持っている人がいるんですか?」

芳乃「いいえ、ネネさん。この地方のキーストーンはこの5つだけなのでしてー。」


593: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:10:33 ID:FZu

スイクン『世界に何かが起きた際に、立ち向かう事ができる強い絆を持ったトレーナーとポケモン……それを育み、導く事こそが本来のグリモリーグの目的だったのだから』


加蓮「で、今回は私達にそのお鉢が回ってきた、と」


594: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:10:58 ID:FZu

肇「この力で私達が立ち向かうべき相手………それは当然…」

未央「…マジカ団、だよね、やっぱ」

ネネ「智絵里さんや、他にも危ない目に遭う人がいるのなら……私達、他人事じゃありませんよね」

忍「でも、いいのかな…アタシ、まだ正式にユニットのメンバーってわけでも…」

芳乃「拓海さんやスイクン様は、忍さんが修行に励む姿をずっと見ておられました。無論、この私とて同じことー。」

芳乃「自信を持って良いのですよ、忍さんはこの方々の5人目の仲間なのですからねー。」


595: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:11:23 ID:FZu

忍「正直、マジカ団の事も、智絵里さんってジムリーダーの事も、世界で何が起きてるのかも……アタシにはまだピンときてないんだけど……」スッ

忍「誰かがどこかで、叶うはずの夢を諦めなきゃいけない世界なんて、アタシは認められないから……」ギュッ

※忍はキーストーンを手に握りしめた…。

加蓮「とりあえず、マジカ団のやってる事は許せない。それはわかりきってる事だもん。なら、この石はありがたくお借りする事にしてさ」

ネネ「全てが終わって、平和になったらここに返しに戻ってくる、ですね」

未央「世界を救うヒーローかぁ……うーん、やっぱ冒険ってこうじゃないとね!」

ジラーチ【未央はノリが軽すぎる気がするけどね】

未央「ジラちんはだまってて」

ジラーチ【はいはい】

未央「よし、ノルマ達成」フンス

加蓮「ノルマ制なの、そのやり取り…」

~~~~~~


596: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:11:46 ID:FZu

※数刻後、岩戸は閉じ、波の道は元の海へと戻り……加蓮達は芳乃の社で、キーストーンを加工して貰っていた……。

芳乃「身体のどこかに触れておく必要があるのでしてー。各々、思い入れのある物に石を埋め込んだり、縫い付けておくとよいかとー。」

忍「なら、アタシはこの帽子……旅を始める時に真っ先にこの帽子を被って出てきたんだ。それからは、何があってもずっと一緒だったから」

ネネ「私は…妹がプレゼントしてくれた、このリボンです」

未央「思い入れ、かぁ。このブレスレット、旅に出てからもうずっと外してないや、そう言えば」

加蓮「私は……このペンダントかな…昔、お母さんからお見舞いでプレゼントして貰ってさ」

肇「工房で、作業の時、いつも被っていたこのてぬぐい……こんなものでも大丈夫でしょうか」

芳乃「大事なのは込められる想いの強さでしてー。物はあくまで、依代に過ぎませぬよー。」


597: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:12:06 ID:FZu

※加蓮は【メガペンダント】を身に付けた!
※未央は【メガブレスレット】を身に付けた!
※ネネは【メガリボン】を身に付けた!
※肇は【メガバンダナ】を身に付けた!
※忍は【メガキャスケット】を身に付けた!


598: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:12:26 ID:FZu

肇「……とりあえず、てぬぐいなので目立たないように服の内側の、腕に巻いておきます。普段着と合わせて頭に巻いていると、流石におかしいので」フフッ

未央「お、本気出したら頭に巻くやつだ!そういうのも冒険モノっぽくてカッコいいよねー♪」

ネネ「未央ちゃん、何だかさっきから、ひたすらずーっと冒険推しですね」クスッ

未央「えー、だって実際世界を救うヒーローに選ばれたようなもんじゃん、私達ってば!早くメガシンカ使ってみたいなあ…」

忍「でも……そう言えばなんだけど、キーストーンは手に入れたけど、肇ちゃん以外メガストーン、持ってないよね」

皆「「「「あっ」」」」


599: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:12:50 ID:FZu

芳乃「そういう事でしたらー、こちらに纏めて管理してあるのですよー。」ガサッ

※芳乃は長持ちを運んできた…。

芳乃「キーストーンとポケモンがなければただの綺麗な石でしかありませぬゆえー、それに、試練の旅の目的にも含まれますのでー。」

加蓮「石に触れればわかる…んだっけ、どれが誰の石なのかは」

芳乃「はいー。ですが、まだ石と波長が合うポケモンがいなかったり、進化していない場合は残念ながら判別することは不可能かとー。」

加蓮「……この石……まろの石だ」

芳乃「はいー。加蓮さんのポケモンでメガシンカが可能なのは、まろさんだけですねー。」

加蓮「…うん、大事に使わせて貰うね」グッ

加蓮(これで私達、もっと…!)


600: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:13:11 ID:FZu

ネネ「たくさん石がありますけど……うーん」

忍「その、『わかる』って感覚……アタシ達はわからないみたいだね…」

未央「メガシンカできるポケモンがいないのか、そもそもまだ最終進化してないポケモンだからなのか……多分、どっちかだよね」

芳乃「そこで、私の水占いの出番と言うわけなのでしてー。これで皆さんに合う石を見てさしあげましょー。」

芳乃「水神様ー、水神様ー、かの者達の道標をー、どうかー。」ムー……

芳乃「………………ほほー。」パチクリ

未央「わ、わかったの!?」

芳乃「ネネさんと、忍さんにはこちらの石ですねー。未央さんはー…」

未央「え、何?私の石は…?」

芳乃「おそらくは、この石かと思われますー。」

未央「え、おそらく…?」


601: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:13:35 ID:FZu

芳乃「どうやら、まだ持っていない3匹目のポケモンがメガシンカする様なのでしてー。正しき出会いがあれば、そのお相手とも出逢えるでしょー。」

未央「おお……我ながら、未央ちゃんは可能性の子過ぎるねえ……」

ジラーチ【こんな時でもイチかバチかなんて、相当変わった星の下に生まれたんだね】

未央「あのね…星神様がそれ言っちゃうのダメでしょ…」

ジラーチ【別にキミが産まれた事自体はボクには無関係だしねぇ】

未央「もう、有り難みのないカミサマだなジラちんは。そのうちほっぺたつねってやるからね」

ジラーチ【逢ったこともないくせによく言うよ】フフン

未央「むー!ジラちんはおたんこなすだー!」

忍「会話の内容がめちゃくちゃ気になる…」

ネネ「ですよね……」


602: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:13:59 ID:FZu

加蓮「私、何となくジラーチって私に似てるんじゃないかと思ってるんだよね」

肇「加蓮さんっぽい神様ですか…?……社にポテトが祀られているとか……?」

ネネ「多分違います、肇さん…」


芳乃「ともあれー、仲良きことは美しきことー。このまま道を違えることなく、互いに練磨して進んで行きますようー。」

未央「大体ジラちんは物言いが上から過ぎるんだよー!神様のくせにー!」

ネネ「神様だからいいんじゃないでしょうか…」

肇「一度逢ってみたいものですね、星神様にも」

加蓮「話してたらポテト食べたくなってきちゃった…最近和食ばっかりだしなぁ…」

忍「……聞こえてないみたいだよ、芳乃ちゃん」

芳乃「はてー?大事な事を申し上げたつもりなのですよー。ねーねーみなさまー。」

~~~~~


603: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:14:18 ID:FZu

~翌朝~

芳乃「この先は天険の地と言われる『マリータ峠』なのでー、そのまま普通の峠道を行くのはかなり困難かと思われますー。」

ネネ「ここは湿地帯と峠に囲まれていますから、どちらかと言えば海路からやってくる人が多いんですよね。隣のメーヴェシティからも船が出ていますし」

未央「じゃあ、その船に乗ってメーヴェシティまで行けたりとかしないのかな?」

芳乃「それがそうも行かないようなのでしてー。普段であれば、ごゆるりと船旅も良いとは思うのですがー。近頃はメーヴェシティ周辺の天候が荒れているらしくー。」

ネネ「メーヴェの街のお天気が……!?」


604: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:17:23 ID:FZu

忍「ネネちゃん、顔真っ青だけど……?」

加蓮「メーヴェシティはネネの故郷なんだよ。それと確か……」

未央「ずっと前、確かジム戦の時だったかな……妹さんのために頑張るって言ってなかったっけ、ネネちん」

ネネ「……私が昔、身体が弱かったってお話は加蓮さん達には伝えましたよね。妹は、まだ入退院を繰り返しているんです」

加蓮「………行こう、峠道」

未央「かれん!?」

加蓮「…同情とか、哀れみとかじゃないよ。その子がどんな子かも知らないのに、上から何かを想ってあげるなんて、私にはできないし」

加蓮「ただ、マジカ団は許さない…。きっと近くにラボがあるんでしょ?」

ネネ「今回ばかりは……私も少し、無理を通させて貰いたいです。お願いします」


605: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:17:48 ID:FZu

肇「水くさいですよ、二人とも」

未央「私達が止めると思った?もう二人とは付き合いも長いんだしさ、遠慮なく頼ってよ!」

芳乃「ということでー。では、忍さんの出番ですねー。」

忍「うん。アタシ、それなら皆の役に立てると思う」

ネネ「それは、どういう…?」

忍「拓海師匠とはあの峠でずっと特訓してたの。歩きやすい道はわかってるし、通っちゃ危ない場所も知り尽くしてる」

ネネ「…トロちゃんやまろちゃんで、空を飛んで越えられれば、本当は一番良いんですけど…」

芳乃「山の天気はもともと変わりやすいものでしてー、特に今、そのような悪天候の街の近くを飛ぶなどしてはー、気流に流されて逆に時間をとることになってしまいますよー。」

ネネ「…ですよね、うん…」


606: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:18:10 ID:FZu

肇「焦る気持ちはわかります。ですが、こういう時こそネネちゃんが落ち着いていないと…峠道で怪我でもしてしまえば、それこそ妹さんを悲しませてしまいますよ」

ネネ「……ですね。……しーちゃん、無事でいて…」

忍「峠道ってだけ聞くとツラそうだけどさ、途中にいくつか山小屋もあるし、休みながら着実にメーヴェシティを目指そう!」

加蓮「ん、あてにしてるよ、忍。…じゃあ芳乃ちゃん、私達、早速だけど…」

芳乃「皆さん、メガシンカに必要なのはポケモンとの信頼、絆ですよー。どうか、それだけはお忘れなきようー。」

未央「うん、ちゃんとお互いに心を合わせなくちゃだね!大丈夫!」

芳乃「ならば、私から申し上げることはもはや、何もー。どうかお気をつけてー。良い旅になりますよう、ここで祈りを捧げておりますよー。」

~~~~~


607: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:18:28 ID:FZu

※こうして、プロセウタウンを旅立ち、マリータ峠へと向かう一行と、それを見送る芳乃。

プロセウの街に、再び穏やかな毎日が戻ってくるかに思われたのだが…?


608: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:18:56 ID:FZu

マジカ総帥『ふむ……キーストーンとメガストーン……そしてその守り人がジムリーダーとはね……』シュン……

芳乃「おやー、そなたはー。」

マジカ総帥『ジムリーダーを手駒にして、そのついでに強力なエネルギーの封じられた石でもと思い来てみましたが……キーストーンがなければ力を発揮しないメガストーンなど、最早ただの石でしかない…』

マジカ総帥『ならば、せめてこの街のジムリーダーたる貴女の心だけでも頂いていくとしましょう…』

芳乃「…それは無理な相談なのでしてー。私、芳乃にまやかしの力は通じませぬ故にー。」

スイクン『何やら気配がしたので来てみれば……』ストッ


609: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:19:26 ID:FZu

スイクン『芳乃に手をかけようとしても無駄だ。芳乃の一族はグリモの守り人。生まれた時より、心を縛られぬ様封印をかけてある』

マジカ総帥『…そして、伝説のポケモンである、貴方もいる、と。…確かに私一人では少々……分が悪い』パチン

※総帥の合図でしたっぱ達が現れた……。

マジカ総帥『さぁ、数の力で押し包んでしまいなさい。操る事は出来なくとも、その力、利用価値は充分にあるでしょう』

スイクン『わからないのか…』

芳乃「無駄だと申しておりますればー。」フォォォオン………

※芳乃とスイクンの力でしたっぱ達の幻が消えていく……。

マジカ総帥『これは……』

芳乃「人の気を感じなかったのでありましてー。であれば、数など無いも同じことー。」

芳乃「それに…そなたからは邪な気をー…。」

マジカ総帥『気を読まれていたのか……相手が悪過ぎた様だな…撤退する』シュン…


610: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:19:52 ID:FZu

スイクン『……どう思う、芳乃』

芳乃「あの方は、心のうちで泣いておりましてー。それに、まったく邪な気を感じませんでしたー。」

スイクン『ますます、かの軍勢の狙いが解らなくなってきたな……邪気を纏わぬ物が、何故に世界の調和を乱すような……』

芳乃「わからないのは、ともすれば、かの総帥様も同じかもしれませんねー。」

芳乃「自分がどうするべきか…私にはかの方が迷っているように映ったのでしてー。」

芳乃(されどー…邪な気を持たずともー。調和を乱し、人の心を縛る事は、許される事ではないのですよー。)

芳乃「しかしー、かの方はー。それにもきっと気がついているのでしょうー。」

スイクン『……雲行きが、怪しくなってきた様だな……』

芳乃「きっと、すぐに晴れましょうー。私達はそのために、あの石を皆様に託したのですからー。」

スイクン『だと、良いのだがな……』


~~~~~


611: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:20:14 ID:FZu

※一方その頃・マリータ峠の先、6時の港町、メーヴェシティ。

天候は……日照り。


唯「あっっづーい………ねー、ちなったんあつーい…」ベターッ
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千夏「暑いならまずそうやってくっつくのをやめるべきね、唯ちゃんは」
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唯「もー、これもあのマジカ団の力なんでしょー? 夏のビーチでバカンスとかなら嬉しいけどさぁ……じめーってしてて汗が止まらないんだもん……」


612: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:20:39 ID:FZu

千夏「おそらく、隣の砂漠地帯に雨が降っている影響もあるんでしょうね。本来降るはずのない場所に降る雨と、街の中は砂漠並みの気温、確かにこれで文句を言うなという方が無理な相談よ」

唯「早くラボ見つかんないかなあ……そしたらパパっと機械止めて、お天気も元通りにしちゃうのになー」グデー

キャモメ「キャメ……」フラフラ トサッ

千夏「……鳥ポケモンが暑さで……これはかなりドージー……」

唯「え、ドジ? ちなったんいくらなんでもシンラツ過ぎじゃないー?」

千夏「危険って言ったのよ。…屋内の空調装置もあまり効果がないみたいだし、これは本当に早く解決しないとマズイでしょうね……」


613: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:21:10 ID:FZu

バチュル「バチュ……」

唯「あ、バチュル帰ってきた!ラボ、みっけてきてくれた?」

バチュル「バチュ…」コクン

千夏「見つけたには見つけた様だけど、消耗が激しいわね。ひとまずはティラッツモ………ポケモンセンターに連れていきましょう」

唯「そだね、回復したらすぐにラボ叩きに出発ってコトで!戻って、バチュル!」シュウウウ

千夏「さて、確かポケモンセンターは……ん、あれは……」

医者「患者の容態が悪化したと聞いてマギア医院から来た者だが…」バタバタ

看護師「病院はこちらです、御足労をおかけします……! 患者のしおんちゃんが、この気温と湿度で……」バタバタ

千夏「…あまり長く休んでも、いられなさそうではある様だけれど」

唯「でもゆい達倒れたら結局ヤバいの変わんないじゃん。自分のペース乱しちゃよくないよね、こんな時でも!」

千夏「そうね。……成長したわね、唯ちゃん。…行きましょう、ポケモンセンターへ」

唯「うん!」

※果たして、メーヴェシティの気候変動を止めることはできるのか。

そして、ネネの妹、しおんの容態は……


614: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:21:33 ID:FZu

~~~~~


※一方で、加蓮達のいるマリータ峠でも、今まさに、一波乱起きようとしていた……。


未央「りゅーすけ、かわして!」

りゅーすけ「リュ!」スカッ

忍「峠の近道は分かってるけど、ここの野生ポケモン結構手強いからね……何せ、師匠のトレーニング場所だし…! ツガル、クラブハンマー!」

ツガル「ケンカッ!」ドガッ

ゴローン「ゴローッ!」ゴボボ…


615: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:21:56 ID:FZu

ネネ「道が狭いから、全員で一気に叩くこともできませんし……道を塞ぐ相手は倒さないと通れないですし…」

加蓮「難所だね。けど、山道をいちいち上り下りするよりはこの抜け道の方がラクだし、焦らず山小屋目指そ」

肇「ですね。皆さん、疲れたら前衛を変わりますから…」

未央「問題ないなーい!りゅーすけ、一気にやっちゃって!かみなり!」

りゅーすけ「リュー……リュー!」ゴロピシャア!

ダゲキ「ゲエエエ…!」バタン

サワムラー「シャイッ……!」バタン

未央「よし、これで……」

マジカ団研究員「いやぁ、やりますね、あなた達。ここいらのレベルのポケモンをいとも簡単にとは…」パチパチパチ


616: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:22:20 ID:FZu

加蓮「その趣味の悪い色の服……!」

未央「マジカ団!何しにこんなとこに来たのさ!」

マジカ団研究員「ふむ、いちいち言わねばわかりませんか?我々の目的は、天候を操るエネルギー…」ボウン

スリーパー「スリーパーァ…」ニタニタ

マジカ団研究員「スリーパー『かなしばり』ですよ」パチン

スリーパー「リーパーァ」ウネウネウネ……

未央「!?」ガキン

未央(何これ……意識はあるのに、身体がピクリとも動かせない……!)

研究員「下っ端だからとすっかり油断していた様ですが…そこらのホログラムの団員もどきと一緒にされちゃ困りますよ。私のようにちゃあんと実体を持つ人間もいるのですから」

ハクリュー「………リュー…」グギギ


617: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:22:44 ID:FZu

研究員「ふむ……流石にポケモンともなると頑丈ですね。この程度では縛りきれませんか。…では」ポイッ

りゅーすけ「リュ…!?」ガキン ガキン

研究員「専用の拘束具ですよ。これで最早逃げることも不可能……そして……ほほう」ピピピ

研究員「レーダーに反応アリ、ですね。天候を操る可能性を秘めたドラゴンポケモン……面倒です、ひとまずトレーナーごと攫ってしまいますか。スリーパー、『サイコキネシス』!」パチン

スリーパー「リーパーァ…」ウネウネウネ

未央「………っ」フワッ

ネネ(未央ちゃん……!)

加蓮(く、動け……動いてよっ……)

肇(卑劣な手を……!)

忍(動け…動けーっ!!)


618: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:23:40 ID:FZu

研究員「では、私はこれで。そうですね、研究にあの日照りの街は適していませんし……些か面倒ですが、お隣のドルチェ砂漠まで運ぶとしましょうかね、ククク…ッ」


619: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:24:18 ID:FZu

研究員「あそこなら今は雨続き、普段は日照りで使い物にもならないラボですが、今ならば……おっと、嬉しさのあまりついついおしゃべりが過ぎてしまいました」


620: ◆6RLd267PvQ 19/07/27(土)04:24:40 ID:FZu

研究員「さぁ、行きますよスリーパー。お嬢さんとハクリューを丁重にお運びするのです」

スリーパー「リーパーァ……」ウネウネウネ…

未央(みんな……みんなーーっ!!)

加蓮「…………」

忍「…………」

肇「…………」

ネネ「……………」

※強力なかなしばりで仲間達は動くことができない……。

※されるがままに、未央は連れ去られてしまった……。


ポツリ……ポツリ……ザアアアアア……



※続く。


転載元:シンデレラガールズ×ポケモンクロス クロノスライトストーリー
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1562165347/

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