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トップページモバマス > 杏「歌いたくない!」かな子「ええっ!?」智絵里「どうしよう…」

2: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:25:17.15 ID:9u9Rd1wa0

ーレッスン室ー

かな子「うーん…なかなかタイミングが揃わないね…」

智絵里「ごめんなさいっ…私、ぐずだから…」

かな子「そんなこと言っちゃダメだよ!もっと自分に自信持たなくっちゃ!」

智絵里「自信……う、うん…頑張ってみる…」

杏「あー…よく寝た…って言うか、まだ終わってなかったの?」

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3: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:26:05.81 ID:9u9Rd1wa0

かな子「杏ちゃん」

智絵里「お、おはよう…うるさくて、起こしちゃったかな」

杏「いや、まあここレッスン室だし…むしろ杏が寝てる方がおかしいんだけどね」

かな子「そこは自分でわかってるんだ…」

杏「でも謝らないよ!杏はひかぬ、こびぬ、そして働かぬ!」

杏「大事なところは二人に任せてさ、杏は適当に口パクでもいれてくれればそれでいいし」

かな子「さすがにそれはダメじゃないかな…?」あはは…


4: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:26:36.68 ID:9u9Rd1wa0

智絵里「あ、あの、杏ちゃん!」

杏「んー?」

かな子「智絵里ちゃん?」

智絵里「その…私、ぜんぜん自信とかもてないから…杏ちゃんは、いつも自分を持っててすごいなあって…」

智絵里「だ、だから…その、ええと…」

智絵里「私に、少しだけでもいいから、自信を持てるようになるこつを教えて欲しいの!」


5: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:27:27.02 ID:9u9Rd1wa0

かな子「智絵里ちゃん…」

かな子「……杏ちゃん、私も…!私も、教えて欲しいな!」

かな子「杏ちゃんはいつだってぜんぜんぶれないし…今回の曲だって、私たち三人で歌うところを敢えて一人だけラップにしたり…」

かな子「だから、その勝負度胸…私にも伝授してください!」

二人「お願いします!」

杏「…帰って寝ていい?」


6: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:28:01.22 ID:9u9Rd1wa0

二人「ええっ!?」

杏「こっちが「ええっ!?」だよ…」

杏「まずさ、勘違いしてるみたいだから言っておくけどね?」

杏「杏は単に、普通に歌うのがめんどいだけで、度胸があるとか自信があるとか、そういうのとは違うんだよ」

杏「働かない、週休8日、不労所得、印税収入。これが杏のモットーなんだよ?」

杏「杏のいったいどこに、そんなものがあるっていうのさ」


7: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:28:40.30 ID:9u9Rd1wa0

二人「……な」

杏「な?」

二人「なんでやねん!」びしっ!

杏「なんで!?」


8: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:29:18.05 ID:9u9Rd1wa0

ーーーーーーーーー

二人「~♪~♪」

杏「あ、そこ違う、半音くらい上がりすぎ」

杏「智絵里ちゃんは声が小さすぎて聞き取りにくいし、かな子ちゃんは智絵里ちゃんのこと気にしすぎてる」

杏「振り付けもゆっくりなんだから、もっと落ち着いて歌えば大丈夫だからさ」

杏「え、杏も歌えって? お手本? やだよめんどくさい」

杏「杏はラップ一本で食べていくって決めたの!もうこれ以外には働かないんだからね!」

杏「え? 飴くれるの? こんなに!?」

杏「…じゃ、じゃあ仕方ないなあ…一回だけ…一回だけだよ?」


9: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:30:14.44 ID:9u9Rd1wa0

ーーーーーーーー

ー杏宅ー

杏「はあ…今日も疲れたー」ごろっ

杏「………ねよ」

杏「………………」

杏「…………」ぽちっ


10: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:30:48.38 ID:9u9Rd1wa0

~♪~♪~♪

杏「ぶきよーなーえーがおとー…」

杏「……………」かああっ

ぽちっ

杏「…だってさあ…」

杏「ガラじゃなくなくなくなくなくない?」


11: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:31:14.73 ID:9u9Rd1wa0

杏「絶対違うよ。プロデューサーも何考えてんのさ、杏にこんな曲持ってきて、ユニットまで作ってさ」

杏「逃げ場がないじゃん、まわりこまれてるじゃん、ラップしかないじゃん、じゃんばるじゃん」

杏「…杏は…」

杏「毎日、寝て暮らせればそれでよかったのに…」


12: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:31:41.73 ID:9u9Rd1wa0

ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


13: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:32:11.23 ID:9u9Rd1wa0

ー数ヶ月前ー

ー杏の高校ー

教師「次の問題を……そうだな、双葉、解いてみなさい」

杏「えー…」


14: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:32:51.16 ID:9u9Rd1wa0

教師「返事ははい! 何度言ったらわかるんだ…さあ、前に出て」

杏「いいよここからで…えっと、fxは…で……が……でしょ?」

教師「何を適当に抜かしおるか馬鹿者! それはこの単元の回答では…」

杏「だって先生、そもそもそれ、問題が間違ってますよ?」

教師「……なに?」

教師「……本当だ…ぐぬぬ…ろくに授業も聞いていないくせして…」


15: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:33:25.12 ID:9u9Rd1wa0

がやがや………

「んだよ、またあいつかよ…」

「いいよな双葉は、大して苦労もしなくたって一瞬で解いちまうんだからさ」

「私らへのあてつけかよ…ざけんじゃねーってのマジ…」

「つか優越感とか?見下して楽しんでんじゃね? まじ最悪…ちっこいくせしてさ」

杏「……ねむ」

教師「双葉ァ!授業中に寝る奴があるか!廊下に立っとれぇ!」

ーーーーーーーー


16: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:34:02.84 ID:9u9Rd1wa0

ー帰宅中ー

杏「一人暮らしと引き換えに手に入れた自由だけど…よくよく考えたら見通しが甘かったかもなあ…」

杏「いきなり転校してきて、授業態度も悪い上に周りからやっかまれてちゃ、世話ないよね」

杏「まあ…でも、かえってその方が楽でいいんだけどさ。下手に取り繕ったりしないでいいし」

杏「いつか印税収入を得て、巨万の富で杏は自分の王国をつくるんだ…!」

杏「我々の正義のためにー」

杏「…………はあ」

杏(いつまで続けるんだろ、これ…)


17: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:34:31.02 ID:9u9Rd1wa0

杏「あ……」

杏「そういえば、家に飲み物とか足りなくなってたっけ…」

杏「めんどいけど、一度帰ってからだとさらにめんどいし…」

杏「……買いに行くかぁ」

ーーーーーーーー


18: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:35:07.56 ID:9u9Rd1wa0

武内P「シンデレラプロジェクト…企画したは良いものの、なかなか良い人物に巡り会えませんね…」

武内P「もう陽も落ちてきましたし…本日のスカウトは、これで切り上げましょうか…」

武内P「……おや…?」



19: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:35:42.41 ID:9u9Rd1wa0

杏「……重い……」よろよろ…

杏「めんどいからって、コーラまとめ買いは腕が……死ぬ……」ふらふら…

杏「こんなことなら…せめて一回家に……荷物置いてくればよかったのに……」よろよろ…

杏「杏は……もう……ダメだ…」

杏「………ちらっ」

武内P「…よろしければ、家までお持ちしますが…」

杏「おお、誰だか知らないけど悪いねー♪ じゃあこれ、全部お願い♪」

武内P「は、はあ……?」


20: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:36:20.56 ID:9u9Rd1wa0

ーーーーーーー

杏「アイドル?」

武内P「ええ。アイドルに、興味はありませんか」

杏「んー、アイドルって、アレだよね。テレビに出て、歌って踊って、みんなの前で良いカッコして」

杏「その裏で、内情はわりとドロドロしてるっていう…」

武内P「いえ…そのような事は決して…」


21: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:37:04.35 ID:9u9Rd1wa0

武内P「せめて、名刺だけでも受け取ってもらえればと…346プロのサイトのURLも載っていますので」

杏「ふーん……ねえ、それってどれくらい儲かるのかな?」

武内P「は……と、言いますと」

杏「杏はね、無駄に働くのは嫌いなの。目指すは楽隠居、それも若いうちから悠々自適なハッピーライフ!」

杏「それが叶うって言うのなら、話くらい、聞いてあげてもいいよ?」

武内P「はあ…でしたらまず…そうですね、印税収入というものがありまして……」

杏「おお、きたね印税!詳しく話を聞かせてもらおうじゃないか!」


22: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:38:00.77 ID:9u9Rd1wa0

ーーーーーーーー

ー現在ー

杏(…なんて。印税収入が大した事ないのくらい、杏じゃなくたって知ってるよね)

杏(いいかげん普通に生きてくのも退屈してたとこだし…いちかばちか、切り口をかえてみようかなーと)

杏(最初は、そんな軽い気持ちだったんだよね)

杏(それがいつのまにかユニット結成なんていうおおごとになって…)

杏(違うか。ユニット結成までいれてプロジェクトだったもんね。最初に聞かされたし)

杏「ほんと、正直ガラじゃないんだけどなー…」ぽちっ…

~♪~♪~♪

杏「~♪~♪~♪」

ーーーーーーーー


23: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:38:40.02 ID:9u9Rd1wa0

ーCDの収録が終わって、しばらく後ー

ー筋ドン収録中ー

杏(……ずっと)

杏(ずっと考えてた。杏はそこまで器用な方じゃないから)

杏(付き合い方を人に合わせて変えるより、はじめから仮面をかぶってやりすごす)

杏(めんどいし、どうせ誰もわかってくれない、自分の出し方すらもうやむやになって)

杏(素の自分を出すと嫌われる、そう思って)

杏(けど……)


24: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:39:14.56 ID:9u9Rd1wa0

杏「………科学の30」

かな子「あ、杏ちゃん……」

杏「…負けないためにはこれしかないよ」

杏(例え嫌われたとしても…頑張ってるこの二人の夢の、邪魔になんかなりたくないから)


25: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:39:56.54 ID:9u9Rd1wa0

「スカイツリーのてっぺんからリンゴを落とすと、落下直前の速度はいくらになりますか?」

「スカイツリーは634メートル。重力加速度は9.8とします。」


杏「………秒速111.474メートル!」

瑞樹「え、えーと…時速だと?」

杏「401.306キロ!」

ピンポーン!

杏(……もう、後には引けない…! やるしか、ない!)

杏「アニメの30!」


26: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:40:28.66 ID:9u9Rd1wa0

ーーーーーーーーー

杏「………終わった」

杏(最後、ちょっと危なかったけど…智絵里ちゃんもかな子ちゃんも、しっかり頑張ってたし)

杏(杏はもう、お役御免かな…)


27: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:41:04.91 ID:9u9Rd1wa0

かな子「杏ちゃん!」

智絵里「ま、まって!」

杏「……え…」

かな子「勝手にいなくならないで…もう、心配して走り回っちゃった…」

智絵里「杏ちゃんがいないと、私達どうしたらいいか…」

杏「…杏、いてもいいの?」


28: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:42:08.04 ID:9u9Rd1wa0

二人「あたりまえだよ!」

杏「……!」

智絵里「私、まだまだ頼りなくて、不安だし、声も小さいけど…」

智絵里「でも、いつかは杏ちゃんにだって頼られる私になりたいって思うから」

かな子「勝負度胸も、スタイルだって自信がない私だけど…」
かな子「でもここに立てるのは、杏ちゃんと智絵里ちゃん、三人でキャンディアイランドだからなんだよ」


30: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:44:03.50 ID:9u9Rd1wa0

かな子「それに、まだ…バンジーも終わってないし、ね?」にこっ

杏「…………はぁ」ふっ…





杏「……バンジーは無しでよくない? 杏、けっこう頑張ったと思うけどなー」




31: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:44:31.79 ID:9u9Rd1wa0

ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


32: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:45:03.17 ID:9u9Rd1wa0



ーおしまい。



転載元:杏「歌いたくない!」かな子「ええっ!?」智絵里「どうしよう…」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1449894204/

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