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トップページモバマス > 【モバマスss】Ms.Moonlight【かこほた】

1: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:25:10 ID:WvV

かこほたのssです。
……私の書いたやつの中では史上最高に重苦しい!導入もモバマスのssなのかと自分で思ってしまうくらいです。
ですが私自身は今までにないくらい趣味全開で楽しく書いたので、自己満足感は高いです。好きなものかけて満足です。
解釈違いなどあったらごめんなさい。そして誤字脱字は必ずあります。やはりこれもごめんなさい。
もしよろしければ、是非。よろしくお願いします。



2: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:26:22 ID:WvV

【だって僕もそうなんだから】



 その星からあの星まではさっと見て歩けるくらいの距離だ。だから急がなくてもきっとすぐに到着するはずだ──ざっと3000年もすれば。
 大股一歩で、ひとっ飛び。踏み出す光に砂利のような星がぱらりと纏わり付いて落ちていく。
 その中でも少しだけ大きめの星が、地面に落ちて消える前に白く光って消えていく。
もうその姿は跡形もなく。そこに星があったという事実は誰にも覚えれらないまま、また新たな星が消えていく。

 ぴかり。くしゃり。
 ぴかり。どぉん、ぴかり。

 少しだけ光が灰色に陰る。何故か白々と光っていたその時より眩しい。
 
 たまらなく、眩しい。
 
 思わずその光から逃げ出そうとする。しかしどんなことをしてもその輝きは一向に収まる気配を見せない。収まらない眩しさに自然と文句が出る。
 全く、こんな日だと言うのに。少しは感動の別離を惜しむ間を与えて欲しいものだ。まったく、星というのは自分勝手だからいけない。
もちろん僕もその例に漏れないのだが、程度の問題だ。僕はもう少し周りの星々に優しいはずだ────今度からそうすることに決めた。

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3: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:26:37 ID:WvV

「もういいかい。もういいかい。よかったらそういってくれよ。」
「ごめん、ごめん。でも、もう少し。もう少しだけ待ってくれるかい。急いで支度をするからさ。」
「そうかい。でも、なんだってそんなに急いでいるんだい。」
「僕がまた僕になれるんだ。ただ消えてくだけだと思っていたのに、でもそう決まったんだ。喜んでくれるかい、君は。」
「なるほど。そりゃあいいや。でも僕は寂しくなるなぁ。そんなこと言ったって、君が消えることには変わりない。せっかく話し相手が見つかったと思ったのに。」
「大丈夫さ。君もきっといつか呼ばれる日が来る。こんな出来損ないの僕にだって、ようやく出番が来たんだ。」
「そうかなあ。そうだといいけど。」


4: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:27:19 ID:WvV

 彼は自分のことを出来損ないだというけども、そんなことはない。
たしかに周りの星々に比べれば少し小さくて、軽くて、自分から光ったときはそれは自身の終わりの時だというのだから報われないのかもしれないけど。
でも自分にできることをきちんとやって、自分の役割をきちんと果たしてお疲れ様と言われたんだから、その根性はきっと善良に違いない。
 
その勤勉さが誰か耳に届いたのだろうか。
彼はこうやって終わりの時を迎えた時に、滑りこみでまた新しい星になれるって決まったみたいだ。
誰が決めたかなんて知らないけど、でも彼がいうことだから間違い無いのだろう。彼は嘘をついたことがないのだから。


5: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:27:56 ID:WvV

「ごめん、ごめん。準備ができたよ。 ──さて、じゃあしばらくの間お別れだね。」
「もうこっちは君とさよならする準備はできているんだ。さあいってらっしゃい、友よ。ぱあっと光ってきらきら舞って、そうして新しい誰かになれるなんて最高じゃあないか。」
「うん。君が一人になってしまうのは心苦しいけれど、次あった時はとびっきりの土産話をしてあげるから。いつか宇宙が終わる前にもう一度、会えればいいね。それじゃあ、さようなら。」
「僕はもう少し遊んでからいくよ。きっとまた会えるさ。さようなら。」


6: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:28:09 ID:WvV

 そうやって僕たちの別れの挨拶は済んだ。かといって僕たちはその場から立ち去ることはできない。距離の二乗に反比例する力で引きつけ合いながら、ゆっくりとその時を待つだけだ。

 
 ゆっくりと。ゆっくりと。時は流れる。

 
 いつかどこかの宇宙にいる生命体の感覚からすれば、その待ち時間すら、永遠と区別がつかないくらいの時間だ。しかし彼らのスケールからすれば、それはまさしく一瞬──星の瞬き。まさしくそんな表現がぴったりの時間感覚だ。


7: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:28:28 ID:WvV

 そうして唐突に、その時が訪れる。
 星を薄く覆っていた気体が宇宙へと放たれる。内部の重い元素──彼の場合はどうやらサラサラの銀色の液体のようだが──それすらも動きを止める。その後、ぷくぷくと膨張がはじまる。ある程度まで膨らんだら、後はきゅっと縮まって、ぴかっと光って、燃えてなくなる。

 ああ、彼が今までに見たことがないくらい大きくなった。でももう、これ以上は大きくならないみたいだ。あとはもう「それ」だけだ。

「言い忘れていたんだけど」と、彼が縮んでいく刹那の前に、再びその顔に苦笑いを浮かべて言う。だいぶばつが悪そうな表情に、やはり彼は嘘がつけないやつなんだと再認識させられる。

「君にはやっぱり、最後にほんとうのことを話しておくことにするよ。」
「なんだ、なんだ。君ともあろうものが、僕に嘘をついていたって言うのか。」
「そうじゃないんだ。嘘はついていないけど、ほんとうのことを最後まで言ってはいなかったんだ。」
「いいぜ。聞こうじゃないか。」
「恥ずかしいから、一度しか言わないよ。いいかい、ほんとうはね、僕は────」

 
 
 ────君に会えなくなって、寂しいんだよ。


 その声が僕に届く前に、彼はいなくなってしまった。少し遅れて声が届き、何もいなくなってしまった中空に想いだけを満たして返事をする。

 ────ばかだなあ。そんなこと、言わなくたってわかっているのに。


8: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:28:46 ID:WvV



 いっぱいの星が遠くで流れる。近くで見ていた時はぎらぎら目障りだと思っていたけど、気が遠くなるくらい遠くの星ならばこんなにも綺麗に見えるのか。

 ああ、友よ。君も見ているかい。君は見ているかい。見ていないのなら、教えてあげたいよ。そうすればこの感動を共に分かち合えるはずだ────少しでも、わずかでも────いや、やっぱりそれはできないな、きっと。

星が流れていくというたったそれだけの事実を、僕たちはどうしたって伝え切ることなんてできやしないんだから。
だから、一緒に見たいな。流れ星。
それを見てなんでもないおしゃべりをして、何も生まない思考を巡らし、時は意味を付加されずに過ぎていく。そんな繰り返しのことを、きっと幸せというのだろう。


────どうやら僕は、幸せに憧れているようだ。


9: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:29:20 ID:WvV

【星が瞬くこんな夜に】



喫茶店の窓から見る景色は、季節に似つかわしい振る舞いを見せている。
ガラスに映る光が土色に鈍く輝く。落ち葉が風でくるりと舞う。
相対運動は回転を続けたまま、その重心はからりと音を立てながら、右に右にとスライドしていく。
じきに見えなくなったと思ったら、また新しい古葉が秋の情景を再現する。

ことり、とカップを置く。少し息を吐くと、彼女は何かを言いたげにちらりと目線をこちらに寄せ、そしてまた俯いてしまう。

最近、コーヒーをブラックで飲むことが多くなった。そもそものきっかけは夏のある日のことだった。そういえば今日はあの日に似ている。
もちろん気温や湿度といった季節感はまるで違うのだけど、砕いた心のかけらが一欠片だけパチリとはまらないような、そんなもどかしさを感じるところなんかが、特にそうだ。
それと、そうだ。あの日は──今目の前にいる彼女を待ちぼうけていたのだ。これもやっぱり今と同じ、3杯目のコーヒーを飲み干したところだった。


10: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:30:07 ID:WvV

「……二週間、ですか……」
「ええ。ちょっと長い撮影ですので。……ごめんなさい、ほたるちゃん。」
「い、いえ……その……裕美ちゃんと乃々ちゃんと一緒なら、頑張れると思いますから……」
「……そう、ですね。そうですよ。ほたるちゃんなら絶対大丈夫です。」
「は、はい……きっと終わった後に、よくできましたって連絡できるように、頑張ります。」
「……はい。待っていますね。ほたるちゃん、えらい、えらい。」
「ひゃっ……!? あ、頭を……」


11: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:30:24 ID:WvV

「今度、裕美ちゃんと乃々ちゃんと歌うんです……! こんな素敵な歌を頂けたんです……!」と。そうそう見せない興奮した表情で語りかけてきたことをよく覚えている。
こうして一週間に一度、いつもの喫茶店で食事をする約束をしている私たちに、新しい約束が増えた日のことだったから、特にだ。

「ほたるちゃんがその歌を歌っているところ、楽しみだなぁ。絶対見にいきますね!」と。私は無邪気に喜ぶ彼女のことが心いっぱいに嬉しくて、残酷な約束をしてしまったことを今さらになって後悔する。
でも、どうだろうか。
私は、後悔することがわかっていたとしたら、その約束をしなかったのだろうか? ……答えはきっと No だ。


────だってそのときは確かに、彼女のことだけを考えて約束をしたんだから。

スケジュールを調整してほしいなどという私のわがままは通らない。当然だ。何十人、何百人が関わる大きな予定を私のためだけに変更するなんてできるはずがない。
だから私は、彼女と確かに交わした約束があったにも関わらず、そこにお仕事の予定が埋まることを甘んじて受け入れた。仕方ないんだと、自分に言い聞かせて。それはもしかしたら、現実逃避に近い諦めだったのかもしれない。


12: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:30:39 ID:WvV

その意識は自罰の呪いへと変わる。
それだけならまだしも、こうして彼女の気持ちすら曇らせてしまった。

「ごめんね、ほたるちゃん。」

だから。許しを請うように再度同じ言葉を紡ぐ。

「ほたるちゃん達のライブ、見に行けなくなっちゃった……ごめんね。」

だけど。その行動で私の心が晴れることはなかった。


13: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:31:16 ID:WvV



支払いを済ませた後、彼女は再びレッスンへと帰っていく。「18時から3人でレッスンなんです。みんな一緒になれる時間があまりなくて……でも、今日は予定を合わせたんです」と。
彼女は少し誇らしげに笑う。その笑顔にほんの少しだけ陰りが見えたけど、それは全て私の責任だと受け入れ、別れの挨拶を済ませる。

私は明日から北の大地で二週間にわたる長期撮影だ。明日の飛行機の時間は7時40分。家を出るのはその1時間前だから、今日のうちに荷造りを終えておかねばならない。
旅好きの同僚アイドルが聞いたらまともに準備をしていない事に怒るだろうか。それとも、それはそれで、とからからと笑ってくれるのだろうか。

私の目の前は青信号。ということは、彼女の道行きは赤信号。信号が変わって走れば今から一番近い電車に乗り込めるはずだ。
でも今は二つのベクトルは直行していて、しかもきっと私の目の前はずっと、すっと開けているだろう。

せめて、それくらいはしてあげたい。

私は来た道を引き返し、彼女と同じ方向へとベクトルを変換する。これで待ち時間はぐんと減るだろう。彼女はちょっぴり不幸なところがあるけれど。私と一緒に進むなら、プラスマイナス、ややプラス。


14: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:31:30 ID:WvV

……そう思っていた私は、どこまで浅はかだったのだろう。

確かに彼女は赤信号で待ちぼうけを食らっていた。……私が思っていたより、ずっとずっと先の
道先で。私は自然と口が開いてしまい、その場から動けなくなる──そのすぐ後に、信号は青色に変わり、彼女はまた走り出す。振り返らず、力いっぱい。

────私は青信号を目の前に、足は一歩も動かなかった。


15: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:31:51 ID:WvV



自分の家へと向かう電車に乗り込む。運が良い事に、特に変装などしなくても気づかれることはない。18時を過ぎた頃の上り電車は、がらんと空いている。ぽっかり開いた空間の端にある長椅子の真ん中にひっそりと座り込む。やった。これも運が良い。

電車の窓の奥に月が見える。電灯はちょっとだけ青白く、その先に闇色のキャンバスが広がっている。高層ビルの部屋が、まるで星のように光っている。……だから、星の光は見えない。
喫茶店から見る景色は摂動としての動きがあったけども、電車から見る景色はそうではない。同じ物悲しさを覚える風景なのに、その濃度の違いがどうしようなく私の心を刺した。

光が流れる。
音が沈む。
瞼を閉じて闇を見る。

再び目を開けると同じガラスに違う写真が映る。ガラスに映る私は同じだ。焦点をずっと先に合わせたら、月が静然とゆらゆら輝いている。でもその間にあるものは、みんなみんなプールに浮かべた泥細工のように脆く溶けていく──解けていく。

きらり、と。月の横の星が落ちる。しかしそれは本当に星だったのかどうか、電車がビルの陰に隠れてしまってわからなくなる。1秒もしないうちにまた同じキャンバスを覗き込むことができた。でも、もうそこに白の差し色を見つけ出すことはできなかった。


────流れ星なんて、見たくなかったなぁ。


星が瞬くこんな夜に。
その終わりすら満足に見届けられず、そしてまた夜は更けていく。

月が出ているのに、溟々と。

願わぬままに叶った幾百の出来事と、願ってしまったのに叶わなかった、たった一つの出来事とを同時に闇に飲み込んで。

そうして夜は、また更けていった。


16: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:32:08 ID:WvV

【which do you like ... ? 】



撮影は順調に進んでいる。いかに自分の気持ちが整わなかったとしても、それを原因に多くの人に迷惑をかけてはいけない。必死に、というと泥臭く感じるかもしれないけど、やはり此処一番で頼りにできるのは自分の中の誇りというか、矜恃のようなものだ。

「はい、鷹富士さん良かったよ。今日の撮影はこれでおしまいかな。早めにホテルに帰るかい?見学して行くかい?」
「監督さん、ありがとうございます。是非、見学させてもらってもよろしいでしょうか?」

もちろん、と白い髭の奥の口角が上がった気がした。監督はその雰囲気だけで笑顔を伝え、また映像チェックへと戻っていった。


17: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:32:58 ID:WvV

今回は志乃さんが主演の刑事ドラマの冬の2時間スペシャルに犯人役として出演させてもらっている。役柄はとてもユニークで、この役をやらせてもらえると聞いた時は胸が高鳴った。きっといいドラマになる。だからできる限りその中身を見届けたいという思いに駆られていた。

私に与えられた役柄とは、不幸に不幸が重なってどん詰まりに追い詰められた末に不正に手を染め、そのことを諌めた上司を殺害した女性研究者というものだった。
通常はアイドルに悪役なんてやらせるとイメージが悪くなるということで敬遠されがちだ。
だけど、役中の彼女が幸せだった頃の真摯な努力、真面目な性格、優しかった人柄とのギャップを演じきることができれば、女優として大きなステップアップになるとプロデューサーさんが取ってきてくれたお仕事だ。

東京での撮影は、主に幸せだった彼女の一面にフォーカスしたものだった。その後の──転落した彼女の末路を描くために、撮影場所は北海道へとその舞台を移した。


18: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:33:36 ID:WvV



彼女はとても素敵な女性だった。
決してエリートではなかったけども、絶え間ない努力で結果を積み上げ。女性が少ない社会の中に必然と存在する不当な外圧に真っ向から対抗し。そして他人を立て、協力して大きなプロジェクトを推進して行く。
────強く賢い女性。ステロタイプかもしれないけど、そんなかっこいい人だった。

そんな彼女の転落は、信頼していた人との永遠の別離から始まった。

時間さえあればよかったのかもしれない。
待ってさえいればよかったのかもしれない。
休んでさえいればよかったのかもしれない。
間違いなく、彼女がもう少し弱かったのなら、それだけでよかったのだ。

しかし彼女はそれを自分の中で消化する前に、前に進んでしまった。
思い出が絡み付いて離さない。
一歩踏み出すたびに涙が溢れる。
手が震える。汗が止まらない。唇がわななく。耳が遠くなる。
そんな彼女を心配した周りの助け舟に、しかし彼女は乗り込むことはなかった。
「大丈夫です」と。「言い訳をしたくないんです」と。
そうやってなんとか歩いて歩いて、ただひたすら足を前に進めることだけが毎日の全てになって、そうして────彼女の明日は黒く弾け飛んだ。

一度割れたガラスはひとりでには戻らない。弾力を失った布団に体を預ければ、誰に向かうでもない怒りがふつふつと湧いてくる。何故だ。どうしてだ。どうしてこんなことになってしまったんだ。

結局彼女は一年の長い休みを余儀なくされた。そして持ち前のファイトを燃やしなんとか復活した彼女を待っていたのは、彼女に取っては辛い事実の羅列だった。

私が書くはずだった論文なのに。
私がセットした実験系なのに。
私が得るはずだった名誉なのに。

時間の霧に迷い込む。五里霧中の最中やっと見えたものは、私の首から上がすげ替えられた幸せな光景だった。

そのとき彼女の心に飛来したのは、甘い蜜を求め彷徨う一匹の蜂だった。その毒が体中に回る頃、彼女があれほどまでに大事にしていた誇りや矜持といったものはまるっきり失われ、もうすでに彼女は研究者として取り返しのつかないところまで堕ちてしまった。

その事件が起こったのは秋の終わり。
やや早い初雪が地面に落ちては消えていく寒い日のこと。
不正の現場の写真を見せつけてきたのは、かつて彼女が指導していた後輩だった──彼はすでに彼女を指導する立場になっていた。「残念です」と彼はいう。「信じたくなかった」と。
信じたくなかった? 当たり前だろう。誰が好き好んでこんな現実を信じるだろうか。
残念です? 君が──お前がそれをいうのか。あの日私が取り溜めていた結果を使って、私が書くはずだった論文を書いたお前が。

──────ああ、なんで私はこんなにも不幸なんだ──────

彼女が再び自意識を捕まえた時には、彼は意識を手放し床に倒れていた。


19: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:33:58 ID:WvV



────というのが今回のドラマの導入部分。私が演じる役のバックグラウンド。彼は倒れてはいたもののまだ命はあったのだが、彼女の次の行動が決定的に彼を死に至らしめてしまうのだけど、それはドラマが出来上がってからのお楽しみとしておこう。
この役を私が演じる上で大切にしたかったのは、「最大公約数」というところだ。
女性研究者なんて正直そんなに人数がいるわけじゃないし、視聴者の人たちにより感情移入してもらうにはどうしたら良いだろう。
その問いに対する私の答えは、キャラクターの背景を浮き上がらせ、人間そのものだけではなく概念としての失墜を強調して魅せるというもの。それが今回の私の演技プランだった。

ありがたいことにそれは今のところスタッフさんたちの中では好評みたいだ。もちろん最終的な評価はドラマが放送された後の反応で決まるのだろうけど、自分なりに手応えは感じている。

今日の私の撮影シーンは、大学構内を一人で歩くシーン。長いメインストリート。行き交う人々の中で、下を向いて歩いているのは私だけ。台詞があるわけではないので感情を伝える手段には苦労したが、みんなの協力のおかげで、上手く演じることができたと思う。

本日の残りの撮影は、主人公である志乃さんとキワモノ科学捜査官の志希ちゃんが証拠を集めて犯人を推測していくシーン。志乃さんの落ち着いた振る舞いと、志希ちゃんのエキセントリックな行動の裏に潜む理知的な内面は、これまた多くの人を魅了するだろう。


20: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:34:16 ID:WvV



1時間もしないうちに、今日の撮影は全て終了した。もう夜の8時を回っている。
スマートフォンの電源を入れ通知を確認し、また画面の灯を落とす。

「志乃さん、志希ちゃん、お疲れ様でした。夜ご飯、よかったらご一緒しませんか? 」
「あら……いいわね。何か候補はある? 」
「んにゃ~、シキちゃんは疲れたからパ~ス。……といつもなら言うところだけど、今日は機嫌がいいから一緒に行くのであった。だから肉食べたい肉! ジンギスカン!」
「ジンギスカン、いいですねぇ! ……いいお店は……ど、どこがいいんでしょう……」
「すすきのには何度か足を運んだことがある店があるわ。そこでいいなら、今から電話するけど……? 」
「わあ、お願いします志乃さん! ありがとう! 」
「やった! 志乃ちゃんは流石オトナの女って感じだにゃー。肉の写真、撮って Lipps のメンバーに送りつけてあげよ~。美嘉ちゃんとか奏ちゃんあたりは食いついてくるはず!」
「ふふ……飯テロってやつね……わかるわ……私も最近よくやられるから。私もやってみようかしら……」
「ちょっと川島さんの口癖が移っちゃってますね……私も……」

と言いかけたところで言葉を打ち切る。不自然に終わった会話だが、二人は特段気にしてないようだ。……気にしていないように見せてくれているようだ。

「え、なになに茄子ちゃんなんかあったの、どうしたの? ……にゃははーん。ふっふっふ。にゃははのは、なのだよ。」
「志希ちゃん、その手のお話はお酒を入れて個室でするものよ……普段ビールはあまり量を飲まないのだけど、今夜は少し飲んでしまおうかしら……ふふふ。」

……気にしていないようだったのは、私の勘違いみたいだ。


21: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:34:33 ID:WvV



夜は秋といえど、深まるほどに寒くなっていく。ここが北海道ならば尚更である。

店に入るまではお肉気分だった志希ちゃんは写真を撮ってしまったらだいぶ満足したみたいだ。「ちょっと探検してくる」という言葉を残して個室から出て行ってしまった。一応志希ちゃんのプロデューサーさんに連絡を入れておいたので、大事にはならないと思う。

そうして今は志乃さんと二人。ジンギスカン鍋を挟んで相対しているのであった。

鍋の熱気は冷えた体の奥底まで届く。
志乃さんの横には、両の指では数えられないほどの空きグラス。
私も同じくらいの量は飲んでいるけど、そろそろやめにしておこうと思う。撮影は明日もあるし。


22: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:35:02 ID:WvV

「正直であることは人生において最も大事なことの一つだけど……」

脈絡なく志乃さんが私に語りかける。……いや。それはきっと私だけにではないのだろう。

「全部をありのままに見せないということは、正直であることと矛盾しないわ……だから人は正直にもいられるし、格好良くもいられるのよ。」
「……そうなんでしょうか。私にはどこか嘘をついているような気もして……」
「茄子ちゃんは真面目なのね……そうね、過程は大事よ。でもね、一つの出来事にはたくさんの過程があって、それで上手く行った過程だけが正解と評される過程になるの……」

……お酒が回りすぎているのだろうか。志乃さんがいうことの内容が、とんと頭に入ってこない。私の困惑を袖に、志乃さんは滔々と話を続ける。

「多くの場合、正解はたくさんあるの。でも、最初にこれだと信じた思い込みからは、なかなか抜けられない……その誘惑に負けず進んでいくとね、どうしても最初に信じていた道を捨てなければいけないこともあるわ。それも、それが普通みたいな顔をしてね……」
「そうして試行錯誤をくりかえして、やっとたどり着いた答えと、最初の仮定を繋げる道筋はね……これ以上ないくらい……綺麗なのよ。そこには必ず、普遍的な美しさがあるの。」
「その美しい道筋はね、単に歩いただけでは見えてこない。沢山の寄り道をして、沢山の失敗をして、沢山の贅肉を削ぎ落として。そうやって最後に残った物語が、歩んできた人生の糧となるべきもの……」

……やはり、まだ志乃さんの言うことはよくわからない……


23: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:35:21 ID:WvV

「でも」

と志乃さんが続ける。その逆接の接続詞は、まさに私の心の動きではなかったかと誤認してしまう。

「でもね、その美しい物語を得るための一歩一歩は……真摯であったはずなの。正直で、あったはずなの。」
「だからね、その結果としての────美しい物語としての過程は、あるがままではないけども、でもきっと正直なはずでしょう?」

────まだ私はその話を完全に理解できたわけじゃないけれど。きっとそうだと信じるに足るには十分な説得力を持っているようだと、少なくとも私にはそう思えた。


24: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:35:39 ID:WvV

「ねえ、茄子ちゃん……むつかしい問答のついでよ……以前、飲み会でレナさんが言っていたことだけど、あなたはこの質問にどう答えるか聞かせてくれない……? 」
「は、はい。私でよければ……」
「茄子ちゃんだからいいのよ……茄子ちゃんは、ね」



────出会うことが運命であるのと、出会ったために運命が変わるのと、どちらが好み?



……面を食らってしまう。あまりにも突飛な質問すぎて、思考回路がうまく働かない。
働かない頭で、なんとか答えを振り絞る。テーブルに落ちたコップ一杯の水を手でかき集め持ち上げるような錯覚を覚える。

「────私は……」


25: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:35:56 ID:WvV

突然。

スマートフォンが振動する。電話だ。しかもこんな時間に。
この番号はプロデューサーさんのものだ。プロデューサーさんはライブの準備のために東京にいるはずだが……?


彼から聞かされた話は、この夜の酔いを全て吹っ飛ばしてしまうには十分な内容だった。



「ほたるちゃんが、一人で北海道に……!? 」


26: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:36:12 ID:WvV



「にゃはは~ただいまー。」
「あら、おかえりなさい……まだお肉は残ってるわよ。」
「わ! ありがとう志乃ちゃん、いただくー。 ……あれ? 茄子ちゃんは? 」
「……会いに行ったわ。彼女ったらあんなに急いでるのに律儀にお勘定を払おうとするのよ。そんなこと、別にいいのにね。」
「え!? ここ志乃ちゃんの奢りなの!? んっふふ~じゃあもう少し食べちゃおっかなー……志乃ちゃんが飲んでるその葡萄ジュースなんて、興味あったりするんだけどぉ……」
「ふふ……オトナになったら、一緒に飲みましょう……ねえ、志希ちゃん。」
「うんにゃ?」



────志希ちゃんは、宇宙ってなんだと思う?
────グラス一杯のワインに過ぎない、かな。


27: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:36:42 ID:WvV

【Ms.Moonlight】



「白菊さんが、1人で北海道に向かいました。レッスンが終わった後、何やら思いつめていたようだと関さんと森久保さんから報告を受けましたので、帰り際に事情を聞こうとしていたのですが。」

淡々と喋るプロデューサーさんの声が、しかしいつもより少しだけ高い。ほとんどわからないような違いだけど、焦っているのはプロデューサーさんも同じのようだ。

「こちらには『北海道に行ってきます』という置手紙が一通。先程関さんのメールに返信があったようで一応の安否は取れていますが、鷹富士さんなら何かご存知かと思いご連絡差し上げました。」

その言葉を聞き額に汗が浮かぶ。私は何もわからない。何も知ってはいない。
何も知ってはいないが、確信めいた予感はある。ただそれを伝えて良いものかどうかは、判断に迷う。こんな推測にすぎないことを。そしてそんな馬鹿げたことを。本当にそのまま話していいものかどうか。

────しかしこんなにタイムリーな話題もなかったと頭の中に電流が流れる。
そうだ。────『ありのままでなかったとしても、それは嘘にはならない』────


「私が、ほたるちゃんを探し出します。いいでしょうか。」
「鷹富士さんならそう言ってくださると思っていました。白菊さんたちのレッスンは明日の17時からです。お土産などはいいですから、無事に遅れず帰ってきてください、とお伝えください。」

そうして電話は切れる。それと同時に、今私がすべきこと──しなければいけなかったことが明らかになる。

志乃さんに無礼を謝罪し、すぐに夜の街へと走り出す。


28: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:37:02 ID:WvV



真夜中の街に光が溢れる。10センチ四方の光があちらこちらで蠢く。その白い光は点いたり消えたり、忙しく動作する。そうかと思えばぴかっと輝く自己主張の激しい看板が所狭しと並ぶ。
風は乾いていて、水分の代わりに冷気を運ぶ。切れた息のひと端が、白く結露し空へと帰っていく。
こんな時間だというのに、人通りは昼に負けないほど激しい。その喧騒は昼の比ではないが、これがきっとこの街の真の姿なのだろう。


夜を見上げる。
空へと沈む。

だがそこに砂のかけらは見えない────いや、それはただ見えないだけだ。
目を凝らしてみると、砂のかけらの中に、珊瑚の残骸を見つける。
たぶん、きっとあれがそうだろう。

この時間になると、地下だろうが地上だろうが終電を迎える。しかし代わりの足となる鋼鉄の馬車は次から次へと町中を闊歩する。青色の馬車を止め、行き先を告げて走り出す。

彼女がどこに行ったかは知らない。でも、どこに行きたいかはわかる。

走る先から目の前は青色に変わっていく。赤色の方が黒に映えるだろうが、今はそんな色を見て感傷的な気分になる暇もない。────今は、とにかく彼女に会う事だけが、私の中の全てなのだ。


29: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:37:22 ID:WvV



それは山の麓。とは言っても、少し小高い丘の上。
星が流れる。月が輝く。蒼い光は心の中を映す。
手を伸ばす。目を凝らす。何かを掴もうとして、ほどけていく。

少女の恋は、そこにどんな世界を見たのだろうか。

遠くの道に音が止まる。真っ暗な世界はしかし、街の灯からは離れ、草木は艶めく。

「こんばんは、ほたるちゃん。」

そしてやはり彼女は、恋を運んで来てくれる。


30: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:37:57 ID:WvV



「……流れ星が、みたかったんです。」
「……うん。」
「……いつか、一緒に見ようねって。そんな約束なんてしたことないけど、そんな記憶が頭の中にあるんです。」

なんでですかね、と彼女は困ったように笑う。……なぜかその笑顔だけは、はっきりと見えた気がする。


今ここに存在する音は、風が草木を揺らす音と、私たちの声だけだ。「私は」という四つの音は、そのどれもが涙で震えていた。


「流れ星が、みてみたかったんです。」



魔法の結晶のように綺麗な尾をひいた星屑の後。
私はあなたの夢に何もしてあげられない。それが少し悔しいけど、でもあなたの望みは叶ったはずなのに。

なのにどうして、そんな悲しい顔をしているんですか?
───心はきっと笑えているはずなのに、どうして。

帳のような闇に見えなくなっていくあなたの手を、私は必死に繋ぎとめようと必死に手を握る。
星の残骸が貝殻のように寂寞と鳴く。

待って。行かないでと。ようやく会えたのにと。わけもわからず叫び出しそうになる。
あなたにとって私がどういう存在なのかなんてどうでも良い。
私にとって、あなたは唯ひとりの人だから。そこに対称性なんてなくたっていい。何かが欠けたところで構わない。だからそんな、そんなに悲しく微笑まないで。

「ほたるちゃん───」

黒の髪が夜に溶け、虚空の果てに音が落ちていく。無限の溶媒は何を喰べるためにあるのだろうか。そこに魔法があるなら、どうか時空の断層に私たちを取り残してほしいと、私はそう思ってならなかった。

「そうしたらきっと、願い事が叶って、幸せなんだろうなあって、思ったんです……!」

彼女の両の瞳から涙が溢れ出してくる。彼女はそれを拭うこともせず、言葉を嗚咽とともに必死に紡ぐ。


31: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:38:21 ID:WvV



月の光の中に、彼女の涙がほろりと落ちる。


32: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:38:34 ID:WvV

「寂しいよぅ……!」
「こんなこと、今まで何度もあったのに。あったのに。もうダメなんです……!」
「茄子さん……っ! 茄子さんっ……! 」
「私、茄子さんに、茄子さんに、愛されたい……! もっともっと、頑張ったねって言われたい……! よしよしって、頭を撫でられたい……! 大好きですって、抱きしめてもらいたい……!! 」
「こんな子どもみたいな我が儘が、頭の中をいっぱいにしちゃってるんです……!」


33: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:38:49 ID:WvV

言葉なんてもういらない。
思いだってもう十分だ。けれど、どれだけ私の全てを伝えられるだろう。

伝わらないことが怖い。わかってくれないことが怖い。思いの果てに何が待っているかなんて誰にだってわからないはずなのに、その結末がただひたすらに恐ろしい。


34: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:39:10 ID:WvV



だけど、私たちは恋をした。


35: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:39:25 ID:WvV

私の行動に理由(いみ)をもたせたいなら、きっとこれだけで終わりだ。
それ以上でもそれ以下でもない。純粋にまっすぐ彼女のことを愛している。

彼女を抱きしめる。
強く、強く。胸に抱き寄せ、彼女の体温を感じる。

その涙は、誰の目から流れ落ちたのであろうか。どちらの瞳から流れ落ちたのであろうか。


────ああ、そうだ。やはり私は。幸せというものに憧れているらしい。


彼女たちの姿をずっとずっと見つめていたのは、天に座す蒼い月だけだった。


36: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:39:45 ID:WvV

【赤信号】



ことり、とカップを置く。少し息を吐くと、彼女はたいそう驚き、目をまん丸にしながら私を見つめてくる。

「え……!?」
「……そんなに驚かなくても。ほたるちゃんが頑張ってるんですから、私は見にいきますよぅ。」
「あ、ありがとうございます……でも、お仕事とか……」
「もちろん、調整しました。大丈夫ですよ、ぶいっ!」
「ぶ、ぶい……?」

季節はすっかり冬だ。
東京には積もらないものの、北海道は道の端に1メートルを超える雪がたまっているらしい。

彼女たちのライブは(当然!)大成功を収め、冬の定例ライブにも同じユニットで参加することになった。私は初日の出演。ほたるちゃんたちは3日目の最終日。
年末年始は仕事が立て込む。業界の都合上、バラエティの年明けスペシャルはいまの時期に撮り貯めておくことが多い。ありがたいことに今年も私の時期がやってきた、と自負するくらいには西に東に引っ張りだこの毎日を迎えている。

けれど私は自分の意思で彼女たちの輝く姿を見ることを選んだのだ。努めて冷静に。極めて大胆に。どうしようもない予定ならともかく、どうにかなる予定なら、どうにかすると。

────彼女を喜ばせること。それが今の私の生きるしるしなのだ。

もしかしたらこの先それは変わっていくかもしれない。
でも、それはそれでいいのだ。
最後に残った物語を私が笑顔で読めるように、せめて今の私は今に対して真摯であろうと決めたのだから。


37: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:40:12 ID:WvV



やや長いティータイムを終え、事務所に戻る。
今日の道行きは同じ方向だ。店を出て最初の横断歩道に差し掛かる。

信号は赤色。

彼女と私の目線が交差する。彼女はふっと笑って、前に向き直る。まったく、やはり私は幸運なようだ。改めて言うまでもないことだが、あえてもう一度だけ言おう。彼女に出会うことが運命だったのではない。彼女に出会えたことで、私の運命が変わったのだ。


二人連れそう冬の夕暮れ。女神からの贈りものである時間を、私たちは静かに過ごしていく。


38: 名無しさん@おーぷん 19/10/06(日)02:44:46 ID:WvV

以上です。元ネタというか、書こうと思った動機は『魔法使いの夜』及びその主題歌で小題にもなっている「星が瞬くこんな夜に」です。
書き方もかなり影響を受けていると思います。
至らぬ部分も多いと思いますが、個人的にはとても楽しく書けました。

他には最近こんなものを書いていました(最近の3つです)。
これらも含め、過去作もよろしければぜひ。
よろしくお願いします。

【モバマスss】腹ペコシスターの今日の一品;豚キムオムライス

【モバマスss】腹ペコシスターの今日の一品;さつまいもの甘煮

【モバマスss】君住む街へ


転載元:【モバマスss】Ms.Moonlight【かこほた】
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1570296310/

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コメント

コメント一覧

    • 1 名無し春香さん
    • 2019年10月06日 19:10
    • かこほたはずっと幸せでいてほしい
      茄子さんの正妻はほたるだしほたるの正妻は茄子さん
      公式劇場もかこほたを汚さないためにP関係を薄くして配慮してて感動した!
    • 2 名無し春香さん
    • 2019年10月08日 07:45
    • ゆうた君早く巣にお帰り
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