スポンサーリンク

トップページモバマス > 飛鳥「14歳」

1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/19(木) 22:50:24.95 ID:k4iRdNUI0


【事務所】

幸子「どうしたんですかプロデューサーさん、オフにボクを呼び出すなんておこがましいですね?」
ksmzsck32

P「幸子も最近忙しいから、この日がいいって思ってな。すまん」

幸子「プロデューサーさんの頼みなら仕方ありませんね! ボクは心が広くてカワイイですから、許してあげますよ」

P「そう言ってくれると助かる……さて、そろそろ来るはずだが」

飛鳥「言われた通り来たけど、何?」
nnmyask23

幸子「!」

飛鳥「で、キミはボクを呼び出して何の用? 確かにボクは暇だったけどさ」

幸子「プロデューサーさん、誰ですかこの子?」

P「まぁ、うちの事務所にとっては新人の子ってとこかな。つい先日入ったんだ」

飛鳥「キミはボクを知らないようだね。勿論、ボクもキミを知らないけど」

幸子「初対面で知られてたら怖いですよ! あ、でもボクの人気なら知っててもおかしくはないですね」

飛鳥「興味無いものは知らないのが当然だよ、そうじゃないかい?」

幸子「むむむ、確かにそうですけど……」

P「小話は置いといて……お互い自己紹介だ」

幸子「分かりました。ふふん……ボクは輿水幸子、貴女の先輩としてアイドルの大変さを思い知らせてあげますよ」

飛鳥「ボクは二宮飛鳥、アイドルはまだ分かっていることは少ないけど……まぁ、いずれ分かると思ってやらせていただくよ」

幸子「ほら早速! 先輩に対する態度がなってませんよ」

P「お前が言うな」

飛鳥「そうかい? 気を悪くしたならすまないね。でも、あいにくこういうヒトだからさ、ボクはね」

幸子(言葉遣いにムズムズしますね……)

幸子「……プロデューサーさん、飛鳥さんってもしかして『アレ』ですか?」ヒソヒソ

P「ああ、『アレ』だ……」ヒソヒソ

飛鳥「……あぁ、今思っただろう、痛いヤツだって」

幸子「確かにそう思いましたが……初めて見ましたよ」

飛鳥「意外と居ないものなのか? 確かにボクの周りには居ないけど」

幸子「いえ、正統派な中二ってやつです」

飛鳥「……どういうことだい?」

蘭子「煩わしい太陽ね(おはようございます!)」
knzkrnk29

幸子「アレですよ」

飛鳥「」


スポンサーリンク




2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/19(木) 22:59:31.84 ID:k4iRdNUI0


P「蘭子? 今日はオフだったよな」

蘭子「クックック、風無き道は見えぬものよ……(いえいえ、プロデューサーさんとお話しに来ただけですから!)」

飛鳥「……これは驚いたな、痛いというよりも……いや、よそう。しかし、ゴスロリに傘か……」

幸子「言いたい事は分かりますよ。ボクも最初はそう思いましたから」

P「とはいっても今は……そうだ、蘭子も一緒にやればいいか」

蘭子「行動に移せと言うのか(何をですか?)」

飛鳥「何故彼は平然と彼女と意思疎通ができるんだろう……彼が正常ならばボクが異常になるね」

幸子「……」

P「という訳で蘭子、新人のこの子に自己紹介だ」

蘭子「初見の顔だな……よかろう。我は神崎蘭子、我が願いは偶像の頂。汝を共に歩む友として知り合おう!
   (新人さん、初めまして! 私は神崎蘭子と言います、トップアイドル目指して一緒に頑張りましょうね!)」

飛鳥「……なるほど、なんとなく分かるよ。少し神秘的な体験をした気分だ……よろしく、神崎蘭子」

幸子「えっ、もう分かったんですか!?」

飛鳥「ああ、それに心地良い響きと感じたかもしれない」

蘭子「!」

飛鳥「おっと、ごめん。ボクは二宮飛鳥、トップアイドルを目指すという言い方はボクには違うかもしれないけど……よろしく」

蘭子「よかろう……だが、汝も偶像を世界の瞳に映すが本望か……
  (はい! でも、飛鳥ちゃんもアイドルとして頑張るのは変わりませんよね?)」

飛鳥「それは、違いないね。いつかある未来かもしれない、かな」

P「……」

幸子「……」

P「俺でも理解するのに2日はかかったのに」

幸子「ボクは1週間だったんですけど……」


8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/19(木) 23:13:57.56 ID:k4iRdNUI0

―――――

乃々「……」
mrkbnn32

ガタッ

乃々「」ビクッ

飛鳥「事務所のこんなところに人が居るなんて。キミは見知らぬ顔だ、初めましてだね」

乃々「あ、そ、その……は、初めまして……」

飛鳥「そこは居心地が良いのかい?」

乃々「い、いえっ、そういう訳じゃないんですけど……その……」

飛鳥「そこに居る理由は何かしらあるんじゃないかな」

乃々「り、理由はあるけど……うう……」

飛鳥「逃避ってことかい?」

乃々「!」

飛鳥「なるほどね、(現実からの)逃避だったのか」

乃々「そ、そう……たぶん、あってる」

飛鳥「……ちょっと失礼させてもらうよ」ゴソゴソ

乃々「あう……せ、狭い……」

飛鳥「うん、なんともいえない気分だ。だが不思議と落ち着くかもしれない」

飛鳥「ここで逃避……悪くないかな。気に入る訳でもないけど、悪いわけじゃないのは確かだ」

乃々「……せ、狭いんですけど」

飛鳥「ああ、ごめん。ここはキミの居場所なはずなのに、ボクが勝手居座るのはタブーなことだね」

乃々「……」

飛鳥「……そうだ、キミの名前。知りたいな」

乃々「も、森久保……乃々ですけど」

飛鳥「名乗ってくれたら名乗り返さなきゃね、ボクは二宮飛鳥。たぶんキミもアイドルだろうから、今後もよろしくお願いするよ」

乃々「あっ……行っちゃった」

乃々「……変な子」

P「人の机の下に潜るお前が言うな」

乃々「ひっ!? い、いつから居たんですか……」

P「飛鳥が机の下を覗いてから」

乃々「全部じゃないですか……ずっと見てたんですか……」

P「勿論、じゃあ仕事行こうか」ズリズリ

乃々「むーりぃー……」


飛鳥「……現実からは逃げられない、か。無常だね」


9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/19(木) 23:34:00.44 ID:k4iRdNUI0


―――――

飛鳥「この事務所はあまり人が集まらないようだ、知らない名前の子はまだまだ居るのに中々会えない」

美玲「おーい、プロデューサー……あ? オマエ誰だ」
hyskmri23

飛鳥「……そうやって言ってると、幸運が巡るとは」

美玲「見知らぬ顔だな、不法侵入者か?」

飛鳥「いや、許可はもらってるさ。ここの関係者だからね」

美玲「……あー、アイツ、またスカウトしてきたのか。よく1人で持つな……流石のウチも心配するぐらいだぞ」

飛鳥「キミもアイドルなのかな」

美玲「とーぜんッ! ウチは早坂美玲だ、オマエは?」

飛鳥「二宮飛鳥、まだまだ未熟なアイドルだよ」

美玲「だろうな、ぜんっぜん見たことないし」

美玲「でも服のセンスとかはいいじゃん! これどこの店で買ったんだ?」

飛鳥「これは……秘密にしておきたいけど、○○○ってところかな」

美玲「おおー、あの店か! ウチも愛用してる場所だっ!」

飛鳥「へぇ、意外な共通点だね。でも、カッコイイって思ったのを選んだだけで、特にセンスはないよ」

美玲「そーでもないって!」

飛鳥「そうかな、ボク自身ではよく分からないけど」

美玲「プロデューサーはあそこの服は無駄にカッコよくお洒落しててダメだって言うけど……それに比べてオマエ、ファッション分かってんな!」

飛鳥「価値観の違いは仕方ない事だと思うけど、否定するのはよくないね」

美玲「だろっ?」

飛鳥「……おっと、移動する時間だ。それじゃあまた会えれば、美玲」

美玲「またなー、今度はゆっくり話せるときがいいなっ!」

飛鳥「それは未来に期待しないとね」


14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/20(金) 00:35:00.40 ID:TvAPgLJF0


飛鳥「アイドルは楽しいね。ファンレターが貰える日が来るなんて、過去のボクは間違いなく思ってもいなかったね」

幸子「初めてのファンレターは嬉しいですよね」

飛鳥「嬉しくない人が居たら是非見てみたいものだね、どういう性格をしているか気になるよ」

飛鳥「もしかしたら過去のボクがそうだったかもしれないけどね」

幸子「分からないですよ?」

飛鳥「フフ……そうだね。……うん、幸子は高いところが好きかい」

幸子「唐突ですね。高いところ、高いところですか……」

飛鳥「幸子?」

幸子「……ボ、ボクのことは一先ず置いておきましょう、飛鳥さんはどうなんですか?」

飛鳥「ボクは好きだよ、高いところは」

飛鳥「現実では建物で邪魔されるけど、色んな景色を見るのが夢なんだ。新しい世界を目にしたい」

飛鳥「勿論、見たい景色にはファンの笑顔も入ってるさ。それで夢に近づくのさ」

幸子「意外とロマンチストですね」

飛鳥「誰だって夢はあるさ。夢は見続けるか触れるかのどちらかだから、それだったらボクは少しでも触れてみたいね」

幸子(人は初対面じゃ分かりませんねぇ)

飛鳥「ところで、ボクの質問はどうなったのかな」

幸子「……えっと、その」

幸子「飛鳥さん、スカイダイビングって知ってます?」

飛鳥「当然、やったことはないよ。知ってはいるさ」

幸子「高いんですよねぇ、とってもとーっても。落ちる感覚とかもう分かんなくなっていきますから……」

飛鳥「……幸子」

幸子「耳に入る音とかボクの体が風を切る音ぐらいしかなくて、入る景色とかぼわーと綺麗だったようだなーって感じしか覚えてなくて」

幸子「もしパラシュートが開かなかったらボクどうなっちゃうんだろうって考え始めて、それで……」

飛鳥「幸子!?」

~~~~~

飛鳥「……スカイダイビングは14歳じゃできなかったと記憶しているんだけどな。実にクレイジー、だね」

飛鳥「高いところ好きでもスカイダイビングはしたくないかな、うん。限度ってものは何にでもあるさ」

P「えっ、しないの?」

飛鳥「キミはまず幸子に謝ることから始めた方がいいんじゃないかな。少なくともボクはそう思ってるよ」


15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/12/20(金) 01:00:54.45 ID:TvAPgLJF0


愛海(あたしはとある情報を掴んだ。なんと、あたしの事務所に新人アイドルが最近所属したそうな!)
mnktatm30

愛海(仕事やレッスンの時間が上手く重なってるせいで名前だけは知ってて姿はまだ見たことないけど……)

愛海(今日はオフ! そして目的の二宮ちゃんは事務所でお仕事!)

愛海「うひひ……大きさなんてどうでもいい、そこにある確かな存在を掴み取る……!」

ガチャリ

愛海(きたっ!)サッ

飛鳥「……いくらなんでも誰か1人ぐらいは居てもいいと思うんだけど、ね」

愛海(ここにいるよ! 気づかないでね!)

飛鳥「ここまでくると偶然よりも必然として受け取ってしまいそうだ」

愛海(……カバン置いて、ソファーに座ろうとする……その瞬間をっ!)ダッ

モミッ

飛鳥「……」

愛海「……むむ、中々に感触が渋い……服のせいだね。でも、この感触は……」モミモミ

愛海(ほどよい膨らみ、控えめながらも形としてしっかりと自己主張をしている)モミモミ

愛海(ふわふわというよりも、しっとりとした感覚……)モミモミ

愛海「飛鳥ちゃん、素晴らしいよ」モミモミ

飛鳥「……それで、これは挨拶と受け取っていいんだろうか」

愛海「あ、気にしないで、もうちょっとだけ」モミモミ

飛鳥「させると思うのかい」ゴスッ

愛海「痛っ!?」

飛鳥「初対面でセクシャルハラスメントを受けるなんて。通報を本気で考え込んでしまったよ」

飛鳥「ところで、ボクの名前を呼んだけど、ボクはキミを知らないんだ」

愛海「あたしは棟方愛海だよ! ホワイトボードで名前は見たことあるよね」

飛鳥「ああ、キミが皆が言う要注意人物だったのか。納得したよ」

愛海「え、あたしの扱い酷くない?」

飛鳥「自分自身を振り返ることはしなくてもいいけど、今やったことは振り返るべきだね。そうじゃないかい」

愛海「まぁこれはあたしのアイデンティティみたいなものだから……というわけで再ラウンドのゴングを!」

P「よーし、愛海。説教のゴングを鳴らそう」ガシッ

愛海「プ、プロデューサー!?」

P「飛鳥、ちょっと待っててな。30分は時間をくれ」

愛海「わ、わー!? それだけは勘弁ー!」

飛鳥「最後に時間まで奪うとは、要注意人物という報告に偽りなし……ってところかな」


スポンサーリンク

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
米や※または#の後に数字を入力するとコメント欄へのアンカーが表示できるかも。