真壁瑞希「アシスタントの真壁瑞希です」


北上麗花「同じくアシスタントの北上麗花です」


亜利沙「本日は、この3人でお送りしたいと思います」

亜利沙「それでは、最初のニュースです」

亜利沙「松田亜利沙、先月分の給料使いきり」

亜利沙「アイドルの松田亜利沙が、先月分の給料を全て使いきったことが発覚しました」

亜利沙「今月はトゥインクルリズム関連のグッズが出回るなど、松田亜利沙の購入意欲を大いにかきたてた模様です」

亜利沙「無償でいただける分以外にも、布教用、サイン書いてもらって保存する用と、2つずつ購入したところ」

亜利沙「以前見たことのある貯金残高に落ち着き、調べた結果、先月分の給料をそのまま使いきっていたことに気づいたとのことです」

亜利沙「このニュースなのですが、お二人とも、いかがでしょうか」

瑞希「そうですね……還元されていて、とてもよろしいことではないでしょうか」

麗花「そうですね。ただ、今月はまだ日が残ってるんですが、大丈夫でしょうか」

亜利沙「……」

亜利沙「続いてのニュースです。真壁さん」

瑞希「はい」

瑞希「真壁瑞希、新作マジック不発」

瑞希「マジックが特技のアイドル、真壁瑞希が、新作マジックに失敗していたことがわかりました」

瑞希「手際は良かったのですが、一番盛り上がるところで、噛んでしまったのが原因です」

瑞希「観客の望月杏奈によると、『痛そうだった。大丈夫？』と」

瑞希「マジックの出来には一切触れない感想を言っていた模様です」

亜利沙「お気の毒に。ちなみに、なんと噛まれたのでしょうか？」

瑞希「はい。ワンツースリーを早く言おうとして、ワンチュチュルィ、のようになってしまいました」

麗花「パヤッパ？」

瑞希「……」

亜利沙「続いてのニュースです。北上さん」

麗花「はい」

麗花「北上麗花、東京の山best10完全制覇」

麗花「登山が趣味のアイドル北上麗花が、登山にオススメ東京の山best10の登頂に成功したことがわかりました」

麗花「先日のオフに最後の1つを制覇して達成した模様です」

麗花「そこでは、4時間のコースを3時間半で登りきる健脚ぶりを披露」

麗花「次は隣県の山まで足を伸ばそうと画策中です」

亜利沙「なるほど。その最近の登山で、最も印象に残った場面は何でしょうか」

麗花「途中で食べたお弁当ですね。座るのにちょうど良い岩があったので、その上にシートを広げていただきました」

亜利沙「そ、そうですか」

麗花「そのあと、気持ちの良い天気だったので、軽く昼寝をして、元気いっぱいで登頂しました」

瑞希「……それで4時間のコースを3時間半で？」

麗花「はい」

亜利沙「……」

亜利沙「続いてのニュースです」

亜利沙「百瀬莉緒、メールの返信が来ない」

亜利沙「アイドル百瀬莉緒が担当Pに送ったメールの返信がないことがわかりました」

亜利沙「百瀬莉緒は『私のことを気になるような内容を送ったのに、私の方が気になってしまっている』と嘆いていたようです」

亜利沙「調べに対しPは、『どう返信して良いかわからず、放置してたら忘れた。反省はしていない』と、容疑を否認しているようです」

瑞希「容疑とは？」

麗花「これは裁判になるのでしょうか」

亜利沙「おそらくならないかと思われますが、万が一のこともあると、あr……わたくしが独自調査を行いました」

麗花「どうでしたか？」

亜利沙「お二人の許可を得て、内容を確認したところ、9対1で莉緒さんの敗訴になりそうです」

瑞希「……なるほど」

亜利沙「続いてのニュースです」

亜利沙「野々原茜、プリン買い占め発覚？」

亜利沙「アイドル野々原茜が、プリンを大量購入して、劇場の冷蔵庫の一段を占拠したことがわかりました」

亜利沙「これは、おいしかったよごちそうさま、いわゆる『おいごち』対策として、考え出された秘策のようです」

亜利沙「購入費用に関しては、経費で落ちないかと交渉中のようですが」

亜利沙「グッズを勝手に作って売り上げを懐に入れるなど、普段の行いが悪いことから、野々原茜の自費になる見込みです」

亜利沙「というニュースですが、北上さん、いかがお考えでしょうか」

麗花「ソウデスネ、アカネチャンニハカンシャシテマス」ﾃﾃﾞﾒｶｸｼ

亜利沙「ぶっ」

瑞希「……ふふっ」

亜利沙「つ、続いてのニュースです」

亜利沙「周防桃子、シール手帳5冊目突入」

亜利沙「趣味はかわいいシール集め、アイドルの周防桃子のシール手帳が更新されたことがわかりました」

亜利沙「シール手帳はこの劇場が出来てからは3冊目と、ハイペースで集まっているようです」

亜利沙「なお、今回の手帳の1ページ目には、シールではなく、アイドル中谷育からの付箋が貼ってあることがわかりました」

瑞希「この付箋というのは、カードにもなった、有名なアレでしょうか」

亜利沙「間違いありません」

麗花「エモいですね」

亜利沙「はい、それはもう……ここからは、わたくし個人の意見ですが」

亜利沙「ごちそうさまです、と」

瑞希「同意します」

亜利沙「以上でニュースを終わります。ここまでのお相手は、キャスターの松田亜利沙と」

瑞希「アシスタントの真壁瑞希と」

麗花「同じくアシスタントの北上麗花でした」

亜利沙「それでは皆様、また会う日まで。ご機嫌よう」ﾍﾟｺｯ

……

ﾊｲ、ｵﾂｶﾚｻﾏﾃﾞｼﾀ

亜利沙瑞希麗花「お疲れ様でした」

亜利沙「ふぃ～、本当に疲れました～」

瑞希「松田さん、素晴らしい演技力でした。流石です」

亜利沙「そんなことないですよ。でも、一人称を変えるのって難しいですねー」

麗花「ホントウニネ」ﾃﾃﾞﾒｶｸｼ

亜利沙「あはははっ、麗花ちゃんやめてくださいよぉ！思わず笑っちゃったじゃないですか」

麗花「ごめんごめ～ん。あ、でも、私犯人だ！って思って、それなら目線入れようって思ったの」

瑞希「声も変えるのは反則です」

麗花「そう言えば、私たちのニュース以外は全部亜利沙ちゃん調べなの？」

亜利沙「はい。なるべく身を削らず、ファンの皆様が喜んでもらえるようなのを選ぼうと思って」

瑞希「流石です」



周防桃子「……へぇ、そうなんだ」

亜利沙「あ、桃子ちゃんセンパイ、お疲れ様です」

桃子「お疲れ様」

麗花「生放送、見てくれた？」

桃子「見たよ。事務所のモニターにずっと映像が流れてたし」

麗花「どうだったどうだった？」

桃子「……亜利沙さん」

亜利沙「はい」

桃子「なんで知ってるの！？なんでバラすの！恥ずかしいじゃん！育にも言ってないのに！バカバカバカ！」ﾎﾟｶﾎﾟｶﾎﾟｶ

亜利沙「ありがとうございます！ありがとうございます！(ごめんなさい！ごめんなさい！)」

瑞希「……逆では？」

おわり

元ネタはUNI-ON@IR!!!!TV第9回第10回です。大人しいりえしょんがおもしろいです。
このアイドルを出せ！と書いてもらえたら、いずれ書く続編に順番に出す予定。

完結報告してきます。