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トップページモバマス > 【デレマス】忍「智絵里ちゃんと」美穂「お仕事」

1: ◆lrSDAkq2tQ 2020/05/11(月) 05:38:40.67 ID:Sc+FQaiL0

一応、前作『忍「二人で」美穂「お仕事」』の続きのつもりで書いたのですが、読んでなくても問題ありません。
でも読んでいただけるとより楽しんでいただけるかと思います。



2: ◆lrSDAkq2tQ 2020/05/11(月) 05:39:35.64 ID:Sc+FQaiL0

小日向美穂「ちょっとプロデューサーさん、大変です!」

P  「どうした?みんなの出番はもうすぐだぞ」

工藤忍「だから問題なの!撮影直前になってこんなこと…とにかくこっちに来て!」
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P  「あ、ああ」


~事務所~

緒方智絵里「よし、がんばろうっ…」
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P  「お疲れ、智絵里」

智絵里「らー、らー…あ!プロデューサーさん…いたんですか?…うぅ」

P  「相変わらずだな。本番直前はやっぱりそわそわするか」

智絵里「プロデューサーさん、おはようございます…今日も、お願いします」

P  「おう、よろしく頼むぞ」

忍  「呑気に会話してるけど、何か気付かない?」

P  「何かって、別段おかしいところは…。普段通りの智絵里にしか見えない」

智絵里「プロデューサーさん、成長した私の姿、ちゃんと見ていてください」

P  「もちろんだ。忍も何か言ってやれよ」

忍  「無駄だよ。今の智絵里ちゃんとは会話が成立しないよ」

P  「何だ?心配性なところが出て緊張してるからか?」

智絵里「プロデューサーさんがいるから…私、何も心配なんてしてません」

P  「悪かった悪かった」

美穂 「本当に気付いてないんですね。とにかく智絵里ちゃんの言う内容をよく聞いてください」

智絵里「これでも、私はアイドルなんですよね。弱音なんて…いえないですよね」

P  「仕事前の智絵里の日常にしか」

智絵里「コート、貸してくれるんですか…?えへへ…うれしいな…」

P  「コート?」

智絵里「幸せのうさぎさんは、温泉街では見つからなくて…」

P  「温泉街?ずいぶん前の仕事の話だな」

智絵里「もう、唯さん…。頬すりすりは、くすぐったいですよ~。」

P  「唯?今日はいないぞ?」

智絵里「お、おはようございます。アーリーモーニングティー、いかがですか…?」

P  「!?こ、これはまさか!」

美穂 「そう、そのまさかです」
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智絵里「お昼だけど…もうちょっとだけ…午後のレッスンの予習をしなくっちゃ…」

P  「さっきからどこかで聞き覚えがある言い回しばかりだと思ったが」

智絵里「ふぁぁ…こんな時間までお疲れさまです。ホットミルク、飲みますか…?」

忍  「デレステのカード台詞しかしゃべれなくなってるの」

P  「なんじゃそりゃ!!!!?」

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3: ◆lrSDAkq2tQ 2020/05/11(月) 05:40:31.38 ID:Sc+FQaiL0

P  「今日の仕事は忍、美穂、智絵里のレッスン風景密着取材か…」

智絵里「は、はいっ、お仕事…ですか?精一杯、がんばりますっ…!」

P  「今日ばかりは背中を押しにくいな」

智絵里「可愛いなぁ…あっ、うさぎさんの動画を見てました。一緒にどうですか?」

忍  「プロデューサーは何かわからない?」

智絵里「うさぎさんのマフラー…私が巻いてあげたんです。あとで、他の子にも…」

P  「わかるヤツがいるほうがおかしいこんな珍バグ」

智絵里「あ…妖精さん、うさぎさんと遊んで…えへへ、私…とけちゃいそう」

美穂 「今日は隅でうさぎさんと遊ばせてあげるわけにはいきませんか?」

P  「それ何のレッスンなんだよ…」

スタッフ「工藤さん小日向さん緒方さん、スタンバイお願いします!」

P  「うっ…インタビューはかなり軽めに切り上げていいから、忍と美穂がうまく返してくれ!頼むぞ!」

忍  「そんな!何か案を考えてくれないの!?」

P  「しかしなぁ」

智絵里「うつむいちゃだめ…」

P  「君が原因ですよ…と、とにかく時間だから行くしかない!」

美穂 「行くんですか!?」

智絵里「海外へ」

P  「行かねえよ!?」

智絵里「パスポートもチケットも持ってますっ!」

忍  「そんなに海外逃亡したいの!?」

P  「とにかくレッスンルームに!」

美穂 「ええ~~!!」


4: ◆lrSDAkq2tQ 2020/05/11(月) 05:41:18.68 ID:Sc+FQaiL0

ベテラントレーナー「それではレッスンを始める。今日は撮影が入っているが、普段通りこなすように」

忍・美穂・智絵里「はいっ」

トレ 「カメラがあろうが厳しくいくからな」

智絵里「ぬるいのも好きです…」

美穂 「いきなりハードル下げ要求しないで智絵里ちゃんっ」

トレ 「まずは柔軟からはじめるぞ。それでは屈伸」

忍  「1,2」

美穂 「3,4」

智絵里「…なんだか、苦しくなった気がします…」

美穂 「早すぎるよ!?」

トレ 「次は腹筋だ。工藤は緒方と組め。小日向の足は私が押さえてやる」

忍  「じゃアタシが智絵里ちゃんに押さえてもらおうかな」

智絵里「私の手、冷たいですよ」

忍  「お気遣いありがとう、今そんな場合じゃないから大丈夫だよ」

トレ 「…よし、この辺にしておこうか。それじゃあ工藤と緒方は交替だ」

智絵里「はいっ」

忍  「いーち…」

智絵里「良かった、できた」

忍  「待って待って!まだ1回!」

智絵里「変な顔になってないよね…赤くなってないよね」

忍  「この程度で紅潮するほど疲れてたらマズいから。にーぃ、さーん」

智絵里「これが、今できる私の精一杯…」

忍  「だから早くない!?撮影入ってるんだから、撮れ高とかあるし空気読もう?」

智絵里「読まなくても、いいですね」

忍  「ダメだよ!?」

智絵里「あうっ。まだ私、ボケてませんよ~っ」

忍  「無自覚だからタチが悪いんだよなぁ」

トレ 「次は発声練習だ」

忍  「あ~~~」

美穂 「あ~~~」

智絵里「やっほー」

忍  「あ~~~~」

美穂 「あ~~~~」

智絵里「いぇい!」

忍  「あ~~~~~」

美穂 「あ~~~~~」

智絵里「えへへへへ♪」

忍  「随分楽しそうだね!?しかも伸びない音ばっかり」

智絵里「なんだかズルしてるみたいですけど……でも、楽しいですっ♪」

美穂 「開き直っちゃった」


5: ◆lrSDAkq2tQ 2020/05/11(月) 05:42:33.81 ID:Sc+FQaiL0

トレ 「さて、今日はビジュアルレッスンだが…ちょうどいい、お前たちカメラに向かってアイドルらしくアピールをしてみろ」

忍  「えっ!」

美穂 「き、急に恥ずかしいですね」

智絵里「私、今、歌いたいんです」

忍  「ビジュアルレッスンだから!真っ向から逆らわないで」

トレ 「ではまず工藤からやってみろ」

忍  「は、はい!それじゃあ、思い切って…」

トレ 「…なるほど、それが工藤のアピールか。お前たち、率直に言ってどう思った?」

美穂 「すごくかわいかったと思いますっ」

智絵里「きれいだったなぁ…まだ、目の前がキラキラしてます」

トレ 「私に言わせればまだまだ硬いな。もっとリラックスして心の底から表現しないと伝わらないぞ。次、小日向」

美穂 「はいっ。えーっと…」

トレ 「…なるほど。それではお前たち、感想を言ってみろ」

忍  「すごくピュアで、美穂ちゃんらしいです」

智絵里「光の先に天使さんがいるみたい…」

美穂 「(さっきから智絵里ちゃんがベタ褒めすぎてかえって恥ずかしい)」

トレ 「悪くなかったが、もっと目線を意識しろ。顔の角度、瞳の動かし方一つで印象は変わるからな。次、緒方」

智絵里「はい」


6: ◆lrSDAkq2tQ 2020/05/11(月) 05:43:09.57 ID:Sc+FQaiL0

智絵里「ぴょん♪」

忍  「!?」

智絵里「キャピっ」

美穂 「!?」

智絵里「ゆらゆら~」

智絵里「ふわふわ~」

智絵里「ほわほわ~」

智絵里「ぴょこぴょこ」

智絵里「パタパタ」

智絵里「ピーンっ」

智絵里「クタッ」

智絵里「びくびく」

智絵里「もぞもぞ」

智絵里「ウトウト」

智絵里「ピシッ」

トレ 「…」

忍  「……」

美穂 「………」

智絵里「どう思いますか…?」

忍  「かわいい」

美穂 「かわいい」

トレ 「かわいい」

スタッフ「かわいい」

全人類「かわいい」

神々 「かわいい」

宇宙の意志「かわいい」


7: ◆lrSDAkq2tQ 2020/05/11(月) 05:43:51.75 ID:Sc+FQaiL0

アナウンサー「それではレッスンを終えた皆さんにインタビューをしたいと思います。忍ちゃん、美穂ちゃん、智絵里ちゃんです!」

智絵里「見ればわかると思いますけど」

美穂 「謙虚にいこう!よろしくお願いします」

アナ 「忍ちゃんは、レッスンのときいつも心がけていることはありますか?」

忍  「そうですね、アタシは何か特別な才能があるとは全然思ってないので、とにかく努力しなきゃって」

智絵里「夢見がちな性格ですけど」

忍  「言い方考えて!?えっと、夢は大きく持ってますよ!トップアイドルに絶対なるんだっていう気合で頑張ってます」

アナ 「さすがです。忍ちゃんは、誰もが応援したくなる素敵なアイドルですよね。こういうの、尊みっていうんですよね?そういうのがすごくあると思います」

忍  「へへ、そんなに言われるとめぐせぇ…あっ」

智絵里「何語…?」

忍  「フランス語じゃないし!津軽弁出ちゃっただけだし!あああせっかく尊いとか言ってもらったのに」

智絵里「お地蔵さんかっ !」

忍  「それ尊いの意味が違うから」

アナ 「美穂ちゃんはどうですか?」

美穂 「はい、正直私はできないこともすごく多くて、落ち込んじゃうこともあります」

智絵里「突然いなくなったりしないでくださいね…」

美穂 「べ、別に失踪するほどじゃ」

智絵里「さいきっく行方不明…?」

美穂 「なんでユッコちゃん巻き込んだの!?えっとそれで、私はほしいものがあるんです」

智絵里「子供かなぁ」

美穂 「まだ引退する気はないよ!?私は、レッスンもっと頑張って、もっと自信が欲しいです。自信をつけて、たくさんの人に笑顔を届けたいです」

智絵里「なんでやねんっ!」

美穂 「冗談は言ってないよ!?」

アナ 「次は智絵里ちゃんの番ですが」

智絵里「飛ばしますっ」

忍  「終わっちゃうじゃない」

アナ 「智絵里ちゃんはここでレッスンしてきてどうですか?」

智絵里「引っ込み思案な私がアイドル目指すなんて、最初はみんな笑って、だれも信じてもらえませんでした…。私、何をやっても不器用だから…がんばって、やっと半人前です…」

忍  「…」

智絵里「でも練習が自信になりますよね。まだまだ手さぐりだけど…諦めない気持ちを学びました」

美穂 「うん、わかるな」

智絵里「ここにくると…仲間がいっぱいいて、なんだか楽しい気持ちになれます…プロデューサーさんやみんながいて…ここが私の居場所、なのかも」

忍  「智絵里ちゃん…!」

智絵里「このあったかい場所をつくってくれたのは…」

アナ 「つくってくれたのは?」

智絵里「大阪出身の芸人さん」

忍・美穂「なんでやねんっ!」

智絵里「案外、行き当たりばったりでもなんとかなるんですね…」

美穂 「適当にしゃべってたってこと!?」


転載元:【デレマス】忍「智絵里ちゃんと」美穂「お仕事」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1589143120/

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