奈緒「ま、テレビでもつけてみるか」

まゆ「賛成です。お昼も近いですし何か面白そうな番組とか」

ﾎﾟﾁｯ



『今日はキスの日だよ！チノちゃん、さ』ﾝｰ

『さ。って何ですか！』ｸﾞｲｯ

『姉妹でも挨拶にはキスをしないと』ｽﾞｲｯ

『しませんっ！』



奈緒「あー」

智絵里「知ってる……顔ですね」

志希「キスといえば、奏ちゃんはどこに行ったのかな～」

文香「先ほど……」



奏『気分が悪いから仮眠室で休んでいるわ』



文香「……と」

まゆ「だ、大丈夫なんですかぁ？」



文香「と、奏さんのプロデューサーさんを連れ込んで鍵を……」

美波「き、キスだけで済むかなぁ……」

文香「無理……ですね」

奈緒「だよなぁ……」

奈緒「えっと……他には」ｶﾁｬｶﾁｬ



幸子『カワイイボクのスマホ安全講座！』


輝子『ふひ……歩きスマホは危ないっていうのを、今から幸ちゃんが教えてくれるぞ』


小梅『え、えと……胴体から下が失くなるのかな？』ﾜｸﾜｸ


幸子『そんな風にはなりません！』



奈緒「幸子のアレか」

藍子「こないだ避ける練習を一生懸命にしていましたからね」

文香「茜さんの突進に……きらりさんの突撃に……まひろさんの吶喊等でした……」

まゆ（さすがは幸子ちゃん！）

美波（普通の人なら避けることすらできないメンバーなのに……）

智絵里「そういえば、この間……」

～～～～～～～～～～～～

茜「トラーイっ！！」ｽﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞｯ


幸子「なんとぉ！」ﾋﾗﾘ

渚「ハリケーン！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞｯ


櫂「ミキサー！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞｯ


幸子「当たらなければどうという……」ﾋｮｲ

きらり「にょわー！クロス！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞｯ


真奈美「ボンバー！」ｽﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞｯ


幸子「ちょ！真奈美さんまで！？」ﾋｮｲ

のあ「油断大敵……」ｽｯ


幸子「うわぁぁぁっ！」ｸﾞﾙﾝｯ

～～～～～～～～～～～～

智絵里「って」

藍子「すごいというか……」

志希「にゃはは、人間離れしてるね」

奈緒「芳乃や茄子さんにこずえ達ほどではないけどな」





残りのメンバー（……）

（いや、アンタらも充分人間離れしてるがな）

乃々『幸子さんが自転車に乗っていると、小梅さんから電話がかかってきました』


幸子『はい、カワイイボクです』ﾁｬｯ

小梅『もしもし、私小梅ちゃん。今、血みどろになった幸子ちゃんを探してるの……』

幸子『恐い探し方をしないでください！』

乃々『幸子さんはつい話し込んでしまいます』

『すると―』



幸子（そろそろですね……）

（えっと小梅さんは……）

ｺﾞｰｯ

（えっ！？）

乃々『キキー！ドンッ！』

幸子『危なっ！』ｽﾞｻｻｰｯ

乃々『なんと幸子さんはM1128ストライカーMGSとぶつかってしまいました』
（https://www.jiji.com/news/handmade/topic/d4_mili/uam215-jpp12311478.jpg）

幸子『ちょ！』



小梅『ざ、残念……』

乃々『不幸にも、それは小梅さんが乗っていた車輌でした』

乃々『幸子さんは泣きながら抗議しました』

幸子『ぼ、ボクを殺す気ですか！』

小梅『だ、大丈夫だよ……』



『だって』ﾆﾀｧ

幸子『ひィっ！？』



小梅『スマホ片手に運転する悪い子は懲らしめないと……ね』ﾆｯｺﾘ

幸子『ご、ご、ごめんなさい……』ｶﾞｸﾌﾞﾙ

ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ

幸子『あの時電話に出ていなければ……』ｸﾞｽｯ

乃々『幸子さんは自らを責めつづけます』

『しだいに幸子さんは酒とギャンブル……』

『え？二十歳未満なんでマズイんですか？……えぇっと……』



『ソシャゲの課金にはまっていき、ついに親のクレジットを使ってしまいお家への出入り禁止になってしまいました』

『気がついた時、幸子さんはひとりぼっちになっていました』

『おしまい』



美玲『恐すぎッ！』

奈緒「……な、なぁ」

文香「たしか……米軍がストライカー旅団の装備を改めることで、MGS仕様が早期退役になりまして、それを櫻井財閥が自身のPCSの」

奈緒「PMC（民間軍事会社）な。卯月達がそんなんに乗ってるのを想像できん」

文香「失礼しました……それを借りたと聞いております……」

奈緒「正規軍相手……ではないよな。アユマリンじゃ、メルカバやチャレンジャー相手に無双してたけど、10式相手だと一方的だったし」

文香「機動力はすばらしいですが、所詮は装甲車です……」

奈緒「だよなぁ……」





智絵里「な、奈緒ちゃん……」

奈緒「ん？どうした？」

智絵里「少しは……落ち着いた？」

奈緒「はぁ？」

文香「はい……いつもよりピリピリしていまして……」

奈緒「ん……そういう風に見えたってことはアタシもまだまだか」

志希「そっ、まだまだだよーん」ﾆｬﾊﾊ

奈緒「まったく……」





まゆ「割と……楓さんなんか特に、10位以内ではよく見かける顔ぶれなんですが」

美波「奈緒ちゃんは初めてだったからね」

智絵里「わ、私も緊張してましたから……」

奈緒「ん……ありがとう」

文香「これで……ようやくライバル達が揃ったわけですね」

美波「あら？楓さんは？」





楓「すぅすぅ……」

智絵里「ね、寝てます……」

志希「さすがは五代目だね～貫禄あるよ」

奈緒「楓さんなら、シンデレラの地位より、終わった後にみんなでお酒を飲むことしか考えてなさそうだしな」

志希「わかるわかるぅ～」ｱﾊﾊﾊｰ

美波「もぅ、いくらなんでも……」

まゆ「無いとは……」

智絵里「言い切れません……」

奈緒「だろっ」

奈緒「じゃあ」

藍子「泣いても笑っても」

智絵里「明日」

まゆ「シンデレラが」

美波「決まりますけど」

文香「皆さん」

志希「恨みっこ」

『無しだからね！』



『解散！！』

ｺﾝｺﾝ

ちひろ「失礼します」

「……」

「楓さん。いつまで狸寝入りしているつもりですか？」



楓「あら、バレました？」

ちひろ「バレバレです」

楓「……はぁ、ダメな大人ですね。お酒に逃げて」

ちひろ「シンデレラをもう一度……って話ですか？」

楓「はい……でも」

ちひろ「何か理由でも……？」

楓「実は……」

楓「痛風が恐くて……」

ちひろ「医者行けや！」

楓「でも……お酒が飲めなく……」ｼｸｼｸ

ちひろ「わぁ、本気でないてるよ、この25歳」

楓「だってぇ～」

ちひろ「はいはい。とりあえず明日、選挙発表の明日まで待ってくださいね！」

楓「じゃあ…」ﾊﾟｧｧｧ





ちひろ「マストレさんに報告っと」

楓「すみませんでした」ﾄﾞｹﾞｻﾞ

おしまい

作者は由愛と加奈と若葉と唯にしか入れてません。あしからず



では、焼きまんじゅうどうぞ