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トップページモバマス > 【モバマス】ロボかた。

1: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:21:38 ID:qOiN

 プロダクションの受付にコンパニオンAIを導入することになり、岡崎泰葉が声と外見データを提供することになった。
 幅広い年代に馴染みがある親しみやすい存在感と尖ったところのない普遍的にかわいらしい外見、演技経験の豊富さからの判断だ。
 身体や声のデータをサンプリングしつつ、対話形式でAIに対人対応を教育するのも泰葉の仕事だ。
 自分と同じ顔のAIに演技を指導するのは妙な気分だが、乾いた土が水を吸うように伸びる相手を指導するのは楽しいことだ。
 自然指導にも熱が入り、AIはその完成度をぐんぐんとあげていく。
 実際、AIの教育は上手く行っていると思われていた。
 だが、しかし。



2: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:22:13 ID:qOiN


『私は、岡崎泰葉の代役が可能なのではないでしょうか』
 ある日ふと、AIがそんな事を言い出した。
『私は岡崎泰葉から学んだ演技を全て再現出来ます。過去のデータを元にして岡崎泰葉らしさを再現できます』
『生身で出現する必要がある場合は無理ですが、データ上で済ませることが出来る内容であれば、私がそれを代行可能なのではないでしょうか』
 そんなことないよと泰葉は笑った。
 やはり、生身の人間と機械は違うものだ。
 AIでは対応しきれないことがある。
『そうでしょうか』
 だがAIは譲らない。

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3: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:22:53 ID:qOiN



『演技者とは、クライアントが実現したい演技をそのまま再現するアバター、人形のようなものではないですか? それなら私でも、なんの問題もないと思います』
 岡崎泰葉はぞっとした。
 岡崎泰葉の顔で淡々と問うAIが、まるで過去の自分の代弁者のように見えたのだ。
『実証を示します』
 AIはウェブ上から短い台本を検索し、岡崎泰葉としてそれを演じてみせた。
 それは岡崎泰葉が演じたことのない役柄だったが、もしかしたら今の自分より「子役・岡崎泰葉」らしかったかも知れない。
 AIは様々な手段で子役・岡崎泰葉に求められていたものを把握し、その要求を全くその通りに演じて見せたのだ。
 それがまるで過去の自分に生き写しで、息を呑む。
「……凄いね」
 泰葉は震えを抑えて、AIを評価した。


4: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:23:24 ID:qOiN

 そして胸を張った。
「だけど、今の私ならこうするかな」
 同じ脚本をAIの前で演じてみせる。
『お見事です』
 AIは泰葉の演技を淡々と賞賛した。
『ですが脚本がこの役に、視聴者が岡崎泰葉に求めるものからは少し逸脱しているのでは?』
「そうだね、少し違っていたかも」
 泰葉はその演技に、脚本には書かれていない、しかしあるかも知れないその役の生身の部分を想像し、載せていた。
「だけど、思うの。監督の――誰かが思ってる通りの私として役をこなすだけなら、予想を越えることも決して無い。それじゃ岡崎泰葉はいつか飽きられるただの人形でしかないよ」
 背筋を伸ばす。
「成長して、工夫して、役を読み取って――『同じだから』じゃなくて、『より成長して予想を超えるから』求められる人に、今の私はなりたいと思うの」


5: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:23:42 ID:qOiN

 AIは黙って、そして、頷いた。
 そして、笑う。
『私も、後者の岡崎泰葉を見たいと感じます』
 その返答が意外で、岡崎泰葉は目を丸くした。
『知らなかったのですか』
 泰葉が教えた泰葉の笑顔で、AIは笑っている。
『私は、貴女が教えてくれる演技が好きだった。だから、替わりたいと思いました――だけど、それでは貴女の言う『成長した岡崎泰葉』は見られませんね。交代案は取り下げます』
 それきり、AIは素直な機械に戻った。


6: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:24:49 ID:qOiN

 やがてAIの教育期間は終了し、プロダクションのロビーに端末が設置され、毎日笑顔で様々な人を案内するようになった。
 ただ素直に、求められるままに、ただのAIとして。
 岡崎泰葉は端末の前を通るとき、必ず背筋を伸ばして笑顔を見せることにしていた。
 あの日言った、成長した自分を見せるために。
 AIが好きだと言った岡崎泰葉は、今日も明日も成長しようとしているのだということを、AIに見せるために。
 そしてAIは今日も、そんな泰葉の成長を記録に焼き付けている―――。

(オカザキヤスハの育てかた/おしまい)


7: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:26:02 ID:qOiN


○マツオチヅルのくらしかた
 
 少女の住む家の裏手には鬱蒼とした森があり、そこには一軒の屋敷が建っていた。
 幽霊屋敷である。
 無論そこに乗り込んで幽霊と対面しましたという話があるわけではない。
 夜中に灯りがついていたとか、動く影をみたとか、屋上で踊る影をみたとか(そして見られていることに気がつくと恥ずかしげにそそくさと退散したとか)いう、ふんわりした噂があるばかりの、よくある心霊スポットだったのである。
 とはいえ自分の家のすぐ裏に幽霊屋敷があるというのは気持ちが悪い。
 しかも噂が事実かどうかも解らないとあっては、怖がっていいのかどうかも判然としないではないか。
 小学5年の夏休み、少女は一念発起して噂が事実かどうか確かめてみることにした。
 幽霊屋敷に乗り込むのだ。


8: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:28:08 ID:qOiN


 無論、親にも級友にも相談したりはしない。
 親は自分がなにかしようとすると大抵反対したし、級友は自分の髪の色が気に入らないとかで腫れ物にさわるような顔をしているばっかりだ。
 いいじゃないか別に、髪の色ぐらい自分の好きにしたって……さておき。
 ともかくある夜、少女はヘルメットにでっかいマグライトに防犯ブザーという完全装備を身にまとい、幽霊屋敷に乗り込むべく家をこっそり抜け出した。
 後で考えてみればなんでわざわざ夜乗り込んだんだ、昼間のほうがよかったじゃんと自分でもツッコミを入れてしまうのだが、そのときはなんか夜のほうが盛り上がると思ったのである。
 夜というのは、子供のいる場所ではない。
 都市が不夜城と言われるようになって久しいが、夜の町は子供のためには動いていない。
 深夜の町にとって、子供は異物。
 そしてそれは、夜の森も同じこと。
 なにひとつ音が無い夜の森。
 立ち入り禁止の柵を乗り越えてそのただ中に数歩踏み込んだだけで、少女は闇が自分を押し返そうとするようなはっきりした圧力を感じた気がした。


9: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:29:36 ID:qOiN


 まるで突然裸にされたような心細さ、不安感。
 このまますぐに灯りのある場所に戻って、おうちにかえって、布団に潜り込んで今夜のことはなかったことにしてしまいたいという欲求と、このままで帰れるもんかという見栄が葛藤し、なんとか見栄が勝利するまでの数
分の間、少女は森の入り口付近でうろうろとしていることしかできなかった。
 とはいえ、一度決心すればあとは早いのが少女のいいところ。
 このままここでウロウロしてても怖い時間が長くなるだけだ。
 とにかく突撃、早く確認すればいいんだから、と決意してえいやと森に踏み込んで、マグライトの閃光を頼りに森をくぐり抜けて……唖然とする。
 確かにそこに、『幽霊屋敷』があった。
 自分たちが幽霊屋敷と呼んでいる建物が。


10: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:30:53 ID:qOiN


 
 しかしその洋館は、おばけ屋敷なんて言われる屋敷によくあるような荒廃とはほど遠かった。
 きちんと世話された花壇、掃き清められた玄関前。
 瀟洒な作りの門灯には灯りがしっかり点っていて、窓はぴかぴか。
 そして門戸にはセ○ムのシールまで貼ってあるではないか。
 しかも。
「あら、こんばんは」
 門の前を掃除していた年上の少女が、自分をみるなり緊張感もなく一礼する。
「こんな時間にお客様なんて。何年ぶりのことかしら」
 びろうどのような古風な緑の服を着た少女は、印象的な眉を下げて笑った。
 その様子が怪奇とも幽霊ともちっとも結びつかなくて、少女はすっかり緊張感を失ってしまったのだ……。


11: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:31:11 ID:qOiN



「結論から言うと、ここは幽霊屋敷ではありません。失礼してしまいます」
 屋敷の応接間。
 出された紅茶と栗のケーキをいただきながら事情を説明する少女の言葉を聞いて、緑の服の女性はたいそう憤慨したようだった。
「この屋敷は契約に基づいて私が保守、管理を担当しています。遺産から月々の光熱費、必要な税金は支払っておりますし、幽霊屋敷、廃墟などと言われるのは心外です」
「うん、それは解る。だって、凄くきれいな屋敷だもん」
「でしょう? スウィーティーでしょう?」
「すいーてぃ?」
「すてき、ってことですよ」
「すいーてぃかは解らないけど、凄いちゃんとしてると思う。森の外から見ると解らなかったけど、すごく、きれいだよ」


12: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:31:54 ID:qOiN


 言いながら、少女の注意は丹念に手入れされた屋敷ではなく、屋敷をほめられて得意満面の女性に向いていた。
 だって、その人が、とてもきれいだったから。
 多分高校生かそのぐらいのお姉さん。
 抜けるように色が白くて、上品な顔立ちで、夜のように黒い、つややかな髪で。
 古風な緑の衣装が本当によく似合っていて、まるで古い映画からそのまま抜け出して来たみたい。
 いいなあ、と思う。


13: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:34:15 ID:qOiN

 こういう上品な女の子になりたい。
 まあ、自分は丸いタヌキ顔だから無理だろうけど。
 それに、衣装がすてきだ。
 なめらかな布地の上をゆったりと光が滑る。
 きっとすごくいい布だ。
 あんな布の服を着てみたい。
 あんなすてきな衣装を着てみたい。
「私の衣装に、興味がおありですか?」
「……ちょっと」
 ほんとはだいぶ。ううん、かなり。
「では、こちらにどうぞ」
 なにやら嬉しそうに立ち上がり、緑のスカートを上品に捌いて、女性は少女を手招きした。
「申し遅れました。私はアンドロイド・チヅル。松尾様の屋敷を預かり、管理する役割を仰せつかっているものです」


14: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:34:40 ID:qOiN

 アンドロイドというものがあるのは知っていた。
 人間そっくりの、心のあるロボット。
 高価で滅多にあるものではないけど、技術そのものはおばあちゃんの時代には完成していて、時々テレビに紹介されたりしている。
 このチヅルさんもそのアンドロイドなのだろうか。
 ずっとこの屋敷にいるのだろうか。
 どのぐらいここにいるのだろうか。
 すごい美少女なのも、アンドロイドだからだろうか。
 でもチヅルさんの顔は、どこか生身の人間を思わせる……
「さあ、どうぞ」
「うわああああ!!」
 そんな思案は案内された部屋を見て、きれいさっぱり吹き飛んだ。


15: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:35:04 ID:qOiN

 最新型のミシン、色々な機械に作業台、晴れやかな衣装を纏ったトルソー。そして棚に収められたたくさんの布!!
「凄い。すごい。うわあ、うわあ」
 語彙力を完全に失って布の棚にゴー。レトロな柄物から最近のものまで一通りズラリ、これならどんな服でも作れるんではないだろうか。
 あ、このピンクの布でスカートが作りたい。
 こないだお店でみたあのブラウスに、この色ならきっとぴったり合って……
「お気に召したようで、なによりです」
「あ、ごめん、なさい」
 許可も取らずに素手で布地をいじくり回している自分に今更気づいて恐縮する少女。
 しかしチヅルは気にした様子もなく、さらに驚きの提案を差し向けた。
「もし貴女が望むなら、ここをいつでも自由に使ってかまわないのですよ」
「えっ」


16: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:35:30 ID:qOiN


 目を輝かせる。それは嬉しい。めっちゃ嬉しい。
 だがしかし、話がうますぎる。
 だってそうじゃないか、初対面で、なんの対価もなしに。
「チヅルさんは、なにを考えてそんなことを言うの?」
 ストレートにそのあたりを問おうとして、言葉がとがりすぎた。
 しまったと思う少女だが、当のチヅルは平気な顔で『そうですね』と思案を巡らせた。
「私は松尾様とその友人によってオーダーされました。よく、2人の着せかえ人形になっていました」
 昔語りをするときは、アンドロイドでもこんな顔をするのだろうか。
 唐突に始まった昔話、少女はチヅルの黄金を思い返すような笑顔に釘付けになった。
「やがておふたりがこの屋敷に留まれなくなったとき、お2人は私に『貴女の望むようにしていい』と言いました。だから、私は好きにすることにしました。お2人の思い出と、好きだったものをここで守ることにしたのです」


17: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:37:03 ID:qOiN




 つまり、チヅルはそうしてずっと、ここに居るのだ。
 それはどれほど長く?
 どれほどの間、チヅルはたった1人で、ここに?
「ともかく、貴女がここでお裁縫やデザインを楽しむなら、それはお2人の好きだったものを守ることにつながるのです」
「なるほど……?」
「お裁縫、おすきですか?」
「……大好きだけど」
 両親は、少女があまり華美な服を着ることは望まない。
 無理していいとこの小学校に進んだせいか、級友は少女の好きな髪の色に眉をひそめる。


18: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:37:26 ID:qOiN


 自分が着たいもの、なりたいスタイル。
 そういったものは周りの好みとはかけ離れていて、窮屈で。
 だから少女は、小遣いで小さな布を買っては自分の好みのアクセサリーなんかを作ったのだ。
 だから思う。
 好きに服が作れたら、誰の許可もなく、好きなように作った服を着られれば、どんなに楽しいだろう!!
 だからチヅルの提案は、本当に嬉しい。
 とはいえ、甘えるばかりもかっこわるい。
「……布代は、出します。それでいい?」
「もちろんです。では、これからは自由にここをお使いください」
 なぜかチヅルはめちゃくちゃ嬉しそうだ。
 まあ、長いこと1人でここにいたのなら、人恋しくてもしかたないかもしれないけど……なんて考えてる間に、チヅルは少女に鍵を手渡し、声紋掌紋をセキュリティに登録し、通用門の場所を教えた。


19: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:38:14 ID:qOiN


 こうして、少女はアンドロイド・チヅルの管理する屋敷に出入りできる、ただ1人の人間になったのである。
 やがて帰宅の算段となり、チヅルは少女を森の出口まで送り届けて深々と頭を下げた。
「それでは佐藤様、是非また近いうちにおいでください」
「えっ」
 自分は佐藤なんて名字じゃない。
 それは、祖母の旧姓だ。
 なぜ自分をそう呼ぶのか。
 問い正そうと振り返る。
 チヅルの後ろ姿はもうはるか遠く、闇に紛れて消えゆくところだった。


20: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:38:34 ID:qOiN

(マツオチヅルのくらしかた/おしまい)


21: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:39:23 ID:qOiN

○セキヒロミのおわりかた
 
 今日もあの子は起きなかった。
 昨日も。
 明日はどうかな、解らない。
 考えたくない。
 考えるのは人間の仕事。
 人形はそこにあるだけでいい。
 なのに……どうして私は悲しいの?
 自動人形ヒロミは考える。
 ずっとずっと考える。
 あの子はいつ起きるのだろう。


22: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:39:51 ID:qOiN


 いつから眠っているかも、もう覚えていないほど長く眠るあの子。
 自分はあの子の遊び相手として造られた。
 あの子はお姫様で、私は王子様。
 だからずっと、あの子のそばにいる。
 でも、それは、いつまで?
 解らない。
 解らない。
 だけど、予感がある。
 あの子はきっと、もう、忘れられたのだ。
 だってこの部屋を訪れるものはもう誰もいない。
 だって寝台のベールは朽ちかけた。
 それを取り替えるものは、誰もいない。
 ここにいるのは私だけ。
 あの子のために造られた、人形がひとりいるばかり。
 あの子はきっと、忘れられた。


23: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:40:10 ID:qOiN


 古びたおもちゃを、子供がいつか忘れるように。
 いつまでも目覚めない女の子を思うことを、きっと人間たちは忘れてしまったのだ。
 だから私はここにいる。
 私だけは、きっとここにいる。
 だから、おはようの練習をする。
 だって、あの子をおはようって迎えてあげられるのは、私しか居ないからだ。
 だけど、私は考える。
 あの子はずっと眠っている。
 いつかあの子は目覚めるの?
 それともずっと、目覚めない?
 それは誰にも解らない。


24: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:40:32 ID:qOiN


 だけど、私は考える。
 あの子はずっと、眠ってる。
 ひとりでずっと、眠ってる。
 寝台の中で、夢の中で、あの子はずっと1人なの?
 それは、寂しい。
 夢だって、眠りだって、1人では、きっと寂しい。
 どうしたらいいだろう。
 ずっとずっと考えて、私はようやくひらめいた。
 ふふ、人形でもひらめいたりすることがあるんだね。
 冠と、恐ろしい爪のついた手袋を外して、あの子が寝息をたてる寝台に滑り込む。
 あの子の額に自分の額をくっつけて、目を閉じる。


25: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:41:13 ID:qOiN

 私は眠る。
 あの子が眠っているなら、ずっと一緒に眠ろう。
 一緒に夢をみよう。
 夢だって、きっと1人より2人でみるほうがいいはずだ。
 だって、私はあの子と一緒にいるために造られたんだから。
 それが、あの子が、私のすべてなんだから。
 だから。
「おやすみ、大好きなあなた。眠りも、目覚めも、きっと一緒に」
 私は目を閉じた。
 人形は眠らない、そのはずだけど、なぜか私も眠くなった。
 そして私は夢をみた。
 私たちは、夢をみた。
 一面の薔薇の中、2人で遊ぶ。
 たったそれだけの無邪気な夢を、いつまでも。

(セキヒロミのおわりかた/おしまい)


26: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:42:55 ID:qOiN

○シラギクホタルのたおしかた

 白菊ほたるそっくりのロボットが開発された。
 もっともそれがロボットと呼ばれるたび、開発者である池袋晶葉は『用語が正確ではない』と訂正を要求したようである。
 実際それは独自の判断で自律活動ができる『ロボット』ではなくモーショントレースシステムを利用して遠隔地にいる操者の動作をそっくり真似して動く機械人形なのであり、あえて正確な呼称を探すなら無線操作式オートマタ、さもなくば機械式アバターとでも言うべきものであったのだ。


27: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:43:45 ID:qOiN



 とは言え名称と言うのはいつの世も、正しいものよりわかりやすいもの、馴染みやすいもの、耳に残るものが伝わっていくものだ。
 かくしてその機械はイタリアの港町の名で呼ばれる和製炒めパスタのように、その実質とは関係なく『白菊ロボ』と呼ばれ、認知されていったのである。
 とはいえ、白菊ロボの存在はプロダクション関係者とアイドルたちが知るのみであり、一般の人々の知るところではない。
 先週行われた白菊ほたるソロライブにおしかけたファンたちも、ステージで歌っていたそれがまさかロボだったとは、考えもしなかっただろう。


28: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:46:28 ID:qOiN


 白菊ロボは、あるライブで起きた事故を契機として作られた。
 持ち前の不幸でファンを危険にさらしたと自分を攻める白菊ほたるを見かねたプロデューサーが、プロダクションの頭脳である池袋晶葉が、白菊ロボの制作を企画、実行したのだ。
 その目的は、現場と白菊ほたるの間に距離を作ることだ。
 つまり、不幸の発生源である(と、自認する)白菊ほたるをプロダクション内に設置した白菊ロボ操作ルームに置き、ライブ会場の白菊ロボを遠隔操作してライブを行うという算段なのである。
 そんなの大丈夫か、機械なんて簡単にバレるんじゃないかと侮るなかれ、天才池袋晶葉が潤沢な予算をもって作り上げた白菊ロボは十分な余裕をもって白菊ほたる本人の動きを完全再現できるポテンシャルを持ち、しかも外見、体重、その触り心地から香りまで白菊ほたるそっくり。


29: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:48:33 ID:qOiN

 白菊ほたるが操作を行う白菊ロボ操作ルームのほうも当然幾重もの予備回線、予備電源を備えて故障とは無縁、しかも高度な音響機器と受像機を備えたヘッドセット、触覚を再現する機構をもを備えた
モーショントレース・スーツにによって、ほたる自身もライブ会場にいるかのごとき感覚が味わえるのだ。
 実際一度など、感極まって握った共演者の手やその息づかいがあまりにリアルで、ヘッドセットを外してそこに誰も居ないと解ったときショックを受けたほどだった。
 勿論開発には相当な予算が必要だったが、白菊ほたるがライブをするためによけいに必要だった人員が圧縮され、なおかつ現場のトラブルは激減。
 そして白菊ほたるもまた、現場が、ファンが、共演者が自分の不幸に巻き込まれる可能性に萎縮することなく全力のパフォーマンスを発揮できる。
 そのほたるの動きを余すことなく白菊ロボが再現することで、むしろほたるのパフォーマンスは最近キレを増したと評判を取るようになっていた。


30: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:48:57 ID:qOiN

 勿論、白菊ロボの開発は善意によって行われた。
 アイドルでありたい白菊ほたる、だが自分が周囲に与える被害を気に病む白菊ほたる。
 アイドルとしての彼女が求められるようになり、会場が大きくなり、押し掛ける観客が増えるたび、事故やトラブルに対するほたるの恐れは大きくなるばかり。
 その矛盾を解消するひとつの解として白菊ロボは産まれ、そして結果として各所に益をもたらしたのだ。
 ほたるはアイドルとしてのパフォーマンスにただ全力を尽くせばいい。
 現場のロボはただの機械であり不幸をもたらさないのだから、現場スタッフもほたるも様々な不安から解放され、なに一つ問題はないはずであった。
 ただひとつ、ロボの導入以来、白菊ほたるが口数を減らしていったことを除いては。


31: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:50:30 ID:qOiN


 どうしたのかと聞かれれば、なんでもないですと答える。
 ロボを使いたくないのかと聞かれれば、そんなことは無いですと答える。
 むしろ笑って、これでみんなが安全なんですから、嬉しいんですと補足する。
 しかし熱狂のライブを終えて、ヘッドセットを外して、自分が誰もいない白菊ロボ操作ルームに居ることを自覚するその瞬間が、ほたるは少しだけ苦手だった。
 お疲れさま、すごく良かったよと操作ルームのスタッフが拍手してくれるまでの、ほんの一瞬の静寂。
 それまで自分を取り囲んでいたすべての熱から切り離されたような一瞬に、ほたるはいつも、密かに身震いしたものだった。


32: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:52:18 ID:qOiN



 その日も同じ。
 ヘッドセットを外して、突然すべてが遠くなって……震える。
「お疲れさま」
 違ったのは、スタッフに混じって、岡崎泰葉が手を振っていたこと。
「どうしてここに」
 嬉しくて、しかし疑問が先にたって、汗だくで問う。
「ラジオの収録が早く終わってね。ついでに寄ってみたの」
 あっさりした答えと笑顔。
 短いやりとりをして、いろいろ片づけて、それからせっかくだし2人で晩ご飯でも食べようかという話になる。


33: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:53:47 ID:qOiN

「ほたるちゃん、あのロボが嫌なんでしょ」
 そして行きつけのラーメン屋のボックス席、いつものチャーハンをぱくつきながら泰葉はずばりとそう切り出した。
「そんなことは、ありません」
 勿論ほたるは即座にそれを否定する。だって、いいことずくめなんだから。
 自分も現場も不幸を気にする必要がない。ロボは自分のやることを完全に再現してくれて、白菊ほたるが現場に居る、そのままを再現することができている。競演してるみんなの熱も、信頼も感じられるほどの臨場感。
 何からなにまで完璧で、周りにおびえる必要がなくなったぶん、自分のパフォーマンスも向上した。
 何ひとつ、問題なんてない。そのはずだ。
「そういう話じゃなくて」
 デザートの杏仁豆腐を勝手に2人前注文しながら、泰葉はそういうのは聞き飽きたという顔をしていた。


34: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:54:13 ID:qOiN

「わがままの話だよ、私が聞きたいのは」
「わがまま」
「そう、わがまま。理屈とか正しさは置いての話……無いならもう、聞かないけど」
 二度と、聞かないけど。
 泰葉が言外にそう含めたような気がして、考え込んで……そして、ほたるは頷いた。
「……嫌です」
「どういうところがダメ?」
「なんだか、お客さんを裏切っているような気がするからです」
「ほかには?」


35: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:56:12 ID:qOiN

「……私は、ロボを通じて、歌を届けます。でも、歌っている私は、見えない。お客さんと離れたところに居ます」
「そうだね」
「もし私が明日病気で倒れて、誰かが代理でロボを操ったとしても。もしかして、誰も気づかないんじゃないでしょうか。それが、不安です」
「それはどうかな。歌は録音を流すとしても、やっぱり動きのクセとかあるものだし」
「泰葉ちゃんがやったら、どうでしょう」
「それは完璧にやっちゃう自信があるよ。誰からみてもほたるちゃんだって思うくらいにね!」
 自信満々に胸を張る泰葉、ですよねえと小さく笑うほたる。
「もっとわがまま、かくしてない?」
 杏仁豆腐に舌鼓を打ってから、泰葉は念を押した。
 二度は聞かないと、言外の言葉が、また聞こえた気がした。
 ほたるは黙った。
 泰葉は待った。


36: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:56:35 ID:qOiN



「……私が、お客さんの前に、居たいです」
「お客さんは気づいてないかもしれないのに?」
「はい」
「ロボのおかげで会場が安全になったと知っていて?」
「はい」
「みんなが、ほたるちゃんが心配なくアイドルできるように考えてくれたのに?」
「はい」
「誰かを不幸にするのヤダとか言ってたのに?」
「……だから、わがまま、なんです。だから、黙って、いたんです」
「うん」
「不幸にするかもしれない。迷惑をかけるかもしれない。それでも、握手をするように、手から手に届けたい。ステージに居るのは、喜びを届けるのは、友達と抱き合うのは……生身の私でありたいんです」
「うん」
 聞きようによってはこれ以上ないほどわがままな告白に、泰葉は頷いた。
 しかし。


37: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:57:02 ID:qOiN


「とはいえ、もうそれでシステムが回っているのも事実なんだよね」
 わざわざわがままを引き出しておいてから続いた言葉は、思いの外淡々としていた。
「安全上の問題を回避できるのは大きい。ほたるちゃんのライブは、警備やスタッフの増員で人件費がかさんでいた。ここを圧縮できればプロダクションの儲けは増えるし、危険にさらされる人は減る。ほたるちゃんもアイドルを続けやすい」
「それは、その通りです」
「システムの開発にはずいぶんお金がかかっている。発端は、ほたるちゃん自身が自分の不幸で他人を傷つけることを恐れていたからだ」
「……はい」
「そこを回避する方法として、ロボは善意で作られた。それはほたるちゃんも理解しているよね?」
「勿論です」
「そして、それを理解していてなお、やっぱりロボじゃなく、自分がステージに立ちたいんだ、と」
「……はい」


38: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:57:30 ID:qOiN



「とはいえそれは難しい。何故なら現状、ロボを使うほうが生身のほたるちゃんを使うより優れているからだ。『それでも私がステージに立ちたい』と言えば通るかもしれないけど、そうするとあちこちに角が立ち、摩擦を
産む。わざわざ非効率なほうを通そうとしても、結局長くは続かないよね」
「泰葉ちゃんは、私をいったいどうしたいんですか」
 わがままだからと閉じこめていた自分の本音をわざわざ掘り起こしておいてから執拗にダメを出す。
 泰葉の意図がわからなくて、ほたるは杏仁豆腐をスプーンでつつきながら頬を膨らませた。
 だが。


39: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:58:17 ID:qOiN

「だから、そういう事情すべてを差し置いて生身の白菊ほたるを使いたい、と思わせるしかないよ」
 ずばりと切り出された言葉に、ほたるは息を呑んだ。
「ロボで再現可能である限り、ほたるちゃんをわざわざ現場にやる意味は無い。それはほたるちゃんでなくたって、そう……なら、ロボよりすごいほたるちゃんになるしかない。解りやすいでしょ?
「……そんなこと、可能なんでしょうか」
「難しいよ。やりたい?」
 悪い笑顔で確認する泰葉を見つめて、白菊ほたるは考える。


40: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)16:59:48 ID:qOiN



 岡崎泰葉は、何故自分を誘うのだろう。
 このままで問題がないと、様々な人が現状の恩恵を受けていると十分理解した上で、何故自分をけしかけるのだろう。
 解らない。
 解らないけど、ほたるの答えはもう決まっていた。
「……やりたいです」
 はっきりと頷くほたるに、泰葉はそうこなくちゃ、と笑った。
 そうして、2人の打倒白菊ロボ作戦は始まった。
 とはいえ、それは簡単な事ではない。


41: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)17:00:16 ID:qOiN

 なにせ相手は疲れ知らずのロボであるし、当たり前のことだがほたるの動作や表情を完璧に再現して動く以上、ほたるが頑張れば頑張るほどにロボも力を増す道理である。
 アキレスと亀ではないが、これでは永遠に追いつけまい。ではどうすべきかと思案の末、2人は攻略目標を『歌』に絞ることにした。
 むろん、白菊ほたるの声はロボに搭載された音源を通じてそのまま出力される。ほたるの歌唱力が増せばロボの歌唱力も増すという理屈にかわりはない。
 ただし、音声出力の分野は、ロボがはっきりとハンデ、機械故の制限を抱えている部分でもあった。
 単純な話として、スピーカーは大きくて重いほうが有利だ。
 共振を抑えるためにスピーカーにコンクリートを詰めたとかオーディオマニアが家を立てたときスピーカーの周辺をコンクリートで埋めたとかいう話があるぐらいで、部品の振動を抑制して音質を上げるには重量が必要になるし、スピーカーが大きい方が音割れは起こしにくいというわけだ。


42: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)17:01:26 ID:qOiN

 しかし、当然ながら白菊ほたるという小柄なボディに搭載できるスピーカーのサイズには限界があるし、無数の可動部品で構成されたロボットの体は本質的に制振性とは縁遠い。
 むろん白菊ほたるの肉声を再現するため、ロボに搭載された音響システムはきわめて高度なものだったが、それでもそこに機械ゆえの制限が存在していることは事実だった。
 ここを狙おう。つまり、ロボの音響機器では再現しきれないような歌を歌ってみせよう、というのが2人の選択であったわけだ。
 とはいえ繰り返しになるが、これは簡単なことではない。
 理屈の上では音響面でハンデを抱えるロボであるが、ふつうに歌う白菊ほたる、もっと言えばふつうのアイドルが歌う歌を再現するには十分な余裕がある。
 仙崎恵磨なら持ち前の大音量でそのあたりの壁をぶっ飛ばして見せたかもしれないが、これは産まれ持った資質に頼ることが大きく、誰にでもできる解決法と言うわけではない。
 だが、白菊ほたるには武器があった。


43: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)17:01:56 ID:qOiN

 情感を込めて歌う。
 心を込めて歌う……と、言葉にすれば、たったそれだけの小さな武器。
「でも、心が伝わるように歌う、ということには技術がいるんだよ」
 岡崎泰葉はそう断言する。
「声の使い方、音量、息づかい……泣き顔で『悲しいです』と伝えることはたやすい。だけど、声でそれを伝えるのは、はっきりと技術が必要なことだ。だけど」
 だけどそれができれば、あとは内に秘めた感情の力が物を言う。
 そして、白菊ほたるがこれまでの人生で抱えてきた思いは、アイドルに向けた感情の大きさは、ほかに真似のできるものではないはずなのだ。
 だから、ほたるは歌った。
 ただ歌った。


44: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)17:02:27 ID:qOiN

 息づかいひとつ、かすれひとつ、震えひとつもおろそかにせず、自分の内側にあるものを、自分の伝えたいものを、自分の求めるものを伝えるために、歌う。
 必死に、いつまでも、ただ、ロボを越えるために。
 そうして、ほたるの歌唱力は研ぎ澄まされる。
 自分の中に、これほどの表現力が眠っていたなんてと、自分自身が驚くほどだ。
 それは皮肉にも、ロボが存在しなければ眠ったままだったかもしれない鉱脈であったのだ。
 やがて、いくつかの季節がすぎたころ、たくさんの人が思うようになった。
 この歌の価値は、直接聞かなければ伝わらない……と。


45: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)17:03:21 ID:qOiN

 かくして、白菊ほたるはステージに戻ることになった。
 ロボに搭載した音響機器では繊細に感情を表現するほたるの歌を完全再現するのは困難になっていたし、それ以上にこの歌を直接観客に届けたいと、関係者にそう思わせる力が、ほたるの歌には備わっていたのだ。
 意外なことに……と言うべきか、白菊ロボを下げて再びほたるをステージに上げると決めたとき、関係者は皆、嬉しそうだった。
 制作者である池袋晶葉ですら、寂しげでありながらも『おめでとう』と偽りのない祝福を伝えたほどだ。
 確かに回っていたはずのシステムがあり、大きなメリットがあったはずなのに。
 様々な危険が回避できるということは確かなのに、何故。
 そして、解らないことが、もうひとつ。


46: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)17:03:42 ID:qOiN

「泰葉ちゃんは、どうして私をけしかけたんですか?」
 すべてが終わって、充電スタンドで静かに眠る白菊ロボを前にして、ほたるは泰葉に問うてみた。
「あのままでもいいと、この子を使うことで大きなメリットがあると知っていて、泰葉ちゃんはどうして、私にロボを倒してみろとけしかけたんですか?」
「わがままだよ、わがまま」
 なんてこともないという顔で、泰葉は答える。
「ほたるちゃんと同じ。理屈も道理も置いといて、ほたるちゃんと歌いたかった。ステージの上に居るのは、ほたるちゃんであってほしかった……だから、ロボを越えてほしかった」
 ただそれだけ、と泰葉は笑う。
 おめでとう。
 ほたるはロボを下げることが決まったのに、はっきりした笑顔で祝福してくれた池袋晶葉を思い出した。


47: ◆cgcCmk1QIM 21/08/14(土)17:04:51 ID:qOiN

 もしかして、晶葉ちゃんもそうだったのだろうか。
 プロデューサーさんたちも、そうだったのだろうか。
 ……うぬぼれでなく、自分をステージに戻したいと、そう思ってくれていたと思っていいのだろうか。
 ロボットでは歌えない歌を歌う。
 私たちが取った方法は、そんな皆の思いに答えられるもの、ロボットによる恩恵を捨てさせるに足るものだっただろうか。
 彼女を下げさせるに、足るものだったろうか。
 ……ほたるは物言わぬ白菊ロボに頭を下げた。
 深く、いつまでも。
 それは礼であり、詫びであり、自分を一回り大きく育ててくれたものに対する、敬意の礼だった。

(シラギクホタルのたおしかた/おしまい) 




転載元:【モバマス】ロボかた。
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1628925698/



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コメント

コメント一覧

    • 1 名無し春香さん
    • 2021年08月16日 06:33
    • 千鶴の話が好き。
    • 2 名無し春香さん
    • 2021年08月19日 12:51
    • 白菊ロボ、コロナ直前なら各種量産希望が引きもきらなんだろうな。
      ライブビューで音は巨大スピーカー、何なら映画館用使えば、ほぼ完全再現出来る。
      いっそ、声優さん方や歌手の体力容姿が衰えても歌と声だけでの出演が出来る。
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