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トップページモバマス > 小梅「白坂小梅のラジオ百物語」Season3 第三十三夜



124 ◆E31EyGNamM [saga] :2013/09/10(火) 00:03:53.45 ID:oRlh9RFTo



第三十三夜 まじない人形


茄子「本日もアイドル百物語のお時間となりました」
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ほたる「今日のお話は……?」
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小梅「きょ、今日は……呪いの人形のお話……」
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ほたる「呪い……。不吉な呪いがかけられたお人形……ということでしょうか」

小梅「ううん、違う……。人形を使った呪い……って言う方がいい?」

茄子「丑の刻参りのような?」

小梅「うん……。近いものがある」

ほたる「こ、怖いですね。人を呪うって……」

小梅「うん。それに……ううん、詳しくは聞いてもらう方が、いい、かな?」

茄子「そうですね。どんなお話なのか……。さて、今日はどなたがお話ししてくれるのでしょう?」

小梅「今日は……相原雪乃さん」

ほたる「では、相原雪乃さんのお話です。どうぞ」




前スレ
小梅「白坂小梅のラジオ百物語」Season 3 第三十二夜
シリーズスレ
白坂小梅のラジオ百物語


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125 ◆E31EyGNamM [saga] :2013/09/10(火) 00:04:23.99 ID:oRlh9RFTo



相原雪乃(22)
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○一言質問
小梅「吸血鬼がいきなり襲ってきたら……どうする?」
雪乃「驚いて紅茶をかけてしまうと思いますわ」



126 ◆E31EyGNamM [saga] :2013/09/10(火) 00:06:33.72 ID:oRlh9RFTo



 ごきげんよう、小梅さん。

 まずは紅茶とお菓子はいかがです?
 ええ、私もいただきながらお話させてもらいますわ。

 はあ……やっぱりあたたかな紅茶は落ち着きますわね。
 はい、怪談でしたわね。

 お仕事をいただいてから、少し悩んでいたのですけれど、やはり、この話をしようと思います。

 これは私にとっても悲しいお話で、胸に秘めていようかとも思ったのですけれど……。
 話すことも大事な気がしますの。

 これは、とある女の子のお話です。

 彼女は私の地元のお友達でした。
 幼い頃……小学生の時分までは、二人でも皆とでも、よく遊んだものです。

 けれど、彼女と私は別々の中学に進学したせいもありまして、だんだんと疎遠になってしまいましたの。



127 ◆E31EyGNamM [saga] :2013/09/10(火) 00:09:21.75 ID:oRlh9RFTo



 そのことは寂しかったのですけれど、でも……あの年頃の女の子というのは自分の周りで精一杯なものです。
 ああ、そうですわね。
 小梅さんがちょうどその年代でしたね。

 ともあれ、そうしてしばらく会わない時期があったのですが、高校生の頃に、彼女とたまたま再会して……。
 それからは連絡を取り合って、お話をするようになりましたの。
 そう、ショッピングに行ったり、お茶をしたり……。

 ただ……その頃の彼女は、なにか幼い頃にはない影のようなものをまとっていましたわ。

 もちろん、多感な時期の女性ですもの。
 隠し事もあれば、悩むこともあります。

 ですから、私は彼女の言動の端々になにやら暗いものを感じても、あまり踏み込まずにおりました。

 いま考えれば、もっとしっかりと追求すべきだったのではないかとも思いますけれど。

 ともあれ、そうして再び遊ぶようになってしばらくして……。
 たしか、あれは、高校二年の冬の事だったと思います。

 彼女はこう打ち明けてくれました。



128 ◆E31EyGNamM [saga] :2013/09/10(火) 00:10:39.04 ID:oRlh9RFTo



『実は私、中学時代にいじめられてたんだ』

 私はすっかり驚いてしまい、彼女が話すままに聞いておりました。

『結構ひどいこともされた。男の子の前で脱がされたりさ……。でも……もう大丈夫』

 彼女は晴れ晴れとした顔で、こう言ったのです。

『もう、あいつらいないからさ』

 どういうことだろう? と首をひねる私に、彼女は自分の荷物の中から、なにかを取り出しました。

『これが、最後。昨日、最後のやつが死んだから』

 それは、人形でした。
 どこにでも売っているような、子供の遊び道具としてのお人形です。

 けれど、それは、ひどい有様でした。
 髪は抜き去られたのかぼさぼさで、顔は火を押しつけられたようにどろどろに溶け崩れ、足は叩き折られておりましたもの。



129 ◆E31EyGNamM [saga] :2013/09/10(火) 00:11:56.77 ID:oRlh9RFTo



『これでね、呪ってやったの。そうしたら、みんな死んじゃった』

 なんと、彼女は、彼女をいじめていた集団――六人のグループ――を一人一人呪って、死に追いやったのだと言うのです。

『一人に一つ。だから、これは六体目』

 憎しみと共に人形を惨い目にあわせたら、それが現実に反映された、と彼女は主張しました。

 私は絶句しました。
 呪いの存在や効力ではなく、それを語る彼女のぎらぎらとした目が……あまりに恐ろしくて。

 しかし、彼女は話し終えると、ふっと悲しそうにうつむきました。

『これ、埋めに行くんだ……。一緒に行ってくれないかな?』

 泣き出しそうな顔で、彼女は言いました。
 いえ、私に懇願していました。



130 ◆E31EyGNamM [saga] :2013/09/10(火) 00:13:58.71 ID:oRlh9RFTo



 もちろん、私は共に参りましたわ。
 二人でとある場所に穴を掘り、丁寧に埋め……いえ、埋葬いたしました。

 その間、彼女はずっと呪いのやり方を解説していましたわ。

 いま思うと、あれは懺悔の一種だったのでしょうね。
 自らの行いを私に打ち明けることで、自らの罪と向き合おうとする……。
 そんな行為だったのだと思います。

 正直、そのような呪いの術を事細かに聞くのは嫌でしたが……。
 彼女の必死な様子に、口を挟むことは出来ませんでした。

 ただ、最後に……。
 人形を埋葬し終わり、二人で手を合わせた後で、私は彼女に約束させました。

『もう、これで終わりですわよね? 二度とこんなことはしませんわよね?』
『うん、もちろんだよ』

 彼女は快諾してくれました。

『夜中に墓地に人形取りに来るのも、もうこりごり』

 そんな風に笑って。



131 ◆E31EyGNamM [saga] :2013/09/10(火) 00:15:25.24 ID:oRlh9RFTo



 ……ええ。

 呪いに使う人形は、いくつかのやり方で入手していたようなのですが……。
 一番手っ取り早いのは、自分で購入した市販の人形を、墓地に放置し、『力』を得ることなのだそうで。

 私にはさっぱりわかりませんけれど、なるべく近い時期に亡くなられた方がおられる墓の間近に置くとより強くなるとか……。
 少なくとも、彼女はそう信じていたようです。

 実際に、彼女をいじめていたグループに不幸があったのか、それが彼女が呪いをかけたせいなのか……。
 いずれも私にはわかりませんし、わかりたくもありません。

 けれど、一つだけわかっているのは……。

 彼女は、それを最後とは出来なかった、ということですわ。



132 ◆E31EyGNamM [saga] :2013/09/10(火) 00:17:00.00 ID:oRlh9RFTo



 あれほど苦しそうに、悲しそうに人形を埋葬しておきながら……。
 私とも二度としないと約束しながら……。

 彼女は、新たな人形を手に入れようと向かった先で、車にはねられ、亡くなってしまいました。
 一週間ほど前にも事故のあった、とある十字路で。


 なぜ、彼女が人形を手に入れようとして死んだと思うか、疑問ですわよね?


 それは、彼女がこう言っていたからですの。

『一番強い人形はね。事故現場に供えられてる奴。そう……小さい子が死んだその場所にね』

 と。



133 ◆E31EyGNamM [saga] :2013/09/10(火) 00:18:14.29 ID:oRlh9RFTo




茄子「事故現場に供えられた人形を奪って……呪いに、ですか」

ほたる「……たしかになんだかいろいろとマイナスな要素が重なっている気がしますけど……」

小梅「こないだの……『栄光の手』と同根、かも……。人の死や罪や怒り……そういった穢れを利用するって意味では……」

茄子「しかし、人を呪わば穴二つ、ではありませんが……」

ほたる「結局、当人も……亡くなっているようですしね……」

小梅「も、もしこのとき事故にあってなくても……。呪いを……やめられなくなっている時点で……かなり危ない」

ほたる「最初は復讐だったわけですが……。それが終わっても、ということは……」

茄子「だんだんと、呪うことそのものに取り憑かれた、ということでしょうか」

小梅「たぶん……」

茄子「うーん……。業が深いですね」

小梅「……うん」

ほたる「え、ええと、では、次のコーナーでは、ずばり呪いにまつわる話を……」


 第三十三夜 終



134 ◆E31EyGNamM [saga] :2013/09/10(火) 00:19:15.95 ID:oRlh9RFTo


本日は以上です。
ゆきのんとお茶したい。



135以下、新鯖からお送りいたします [sage] :2013/09/10(火) 00:35:15.95 ID:H291W1+j0


怖すぎる


転載元:小梅「白坂小梅のラジオ百物語」Season3
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377432933/

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コメント

コメント一覧

    • 1 774
    • 2013年09月10日 02:39
    • いっつも寝る前に読んで眠れなくなる…
      なぜ学習しないんだ俺は
    • 2
    • 2013年09月10日 03:56
    • むしろこれがないと寝られない体に
    • 3 名無し春香さん
    • 2013年09月10日 04:15
    • これ秘密を知ってる雪乃を呪おうとして「何らかの理由で」失敗したんじゃないのかなあ。
      それが将来的に関わることになる茄子さんの飛び火なのか将来を見据えたちひろの暗躍かは別として。
    • 4
    • 2013年09月10日 04:20
    • 最初墓地に取りに行くってのを流し読みして、埋めた人形が綺麗になっててそれを掘り返しに行くのかと思った。
    • 5
    • 2013年09月10日 05:31
    • 雪乃ちゃんに呪ってもらえるんだったら死んでもいい、雪乃ちゃんprpr
    • 6
    • 2013年09月10日 08:01
    • ※5CoPの俺でもそれは引くわ
    • 7 名無し春香さん
    • 2013年09月10日 10:26
    • 雪乃さんはは夜、常に手元に紅茶がおいてあるのか(困惑)
      サモワールか何か?
    • 8
    • 2013年09月10日 11:00
    • ゆきのんとお茶したい
    • 9 名無し春香さん
    • 2013年09月10日 11:04
    • ※25528
      単純に其の方法が上手くいったからその時は怖くなって二度とやらないと言ったけど、
      その後にムカつく同級生や教師なり男絡みで負けた恋敵とか、
      邪魔で目障りなのを消そうとしたんじゃね?
    • 10 名無し春香さん
    • 2013年09月11日 00:32
    • 事故現場に人形があったからそう想像したってことだけど
      本当にそれ呪いたい相手がいたから、そこに本人が置いたのかが気になるね
      人形に引き寄せられたとかだったらそれはそれで怖くて面白いんだがな
    • 11
    • 2013年09月11日 07:42
    • まあ、人はそういうものに頼るとなかなか辞められないよな
    • 12 名無し春香さん
    • 2013年09月11日 23:22
    • こういうの読むと、そういうの取り上げてるサイトで見た
      便器の水に突っ込むだの、主犯格と一緒に2階窓からインザスカイだの、
      勢い余って両目を潰しただの、一人ずつ金属バットで闇討ちだの、
      屑教師当人で無くその家族を精神面で追い詰め自○未遂に至らせるだの、
      凄惨な事になってしまった復讐話が健康的に見えるんだよなぁ。
      同格となると、虐めメンバー4人を刑務所と往復しながら
      その当人や家族に襲撃や放火したりを繰り返す人生を選んでしまった奴位か?
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