1: ◆Xz5sQ/W/66 2017/05/14(日) 20:06:10.79 ID:BZIDKoWm0
※ 某ラジオドラマ風
===
N『今回のお話は、変わりばえのない765プロに秋月君が戻って来たところから始まります』
秋月律子「……ただいま戻りました」
![akzkrtk14](https://livedoor.blogimg.jp/ssimas72/imgs/7/b/7b616afe-s.jpg)
P「ん、お帰り」
音無小鳥「お帰りなさい。律子さん」
![67d2f830.jpg](https://livedoor.blogimg.jp/ssimas72/imgs/6/7/67d2f830-s.jpg)
律子「あい」
N『扉を開けて入って来るなり、のっしのっしと気だるげに、自分のデスクへ戻る秋月君』
N『そんな彼女の姿を見て、Pと音無さんはコソコソ内緒話を始めます』
P「……小鳥さん。なんだか律子、元気ないですね」
小鳥「え、ええ。出発前はいつも通りだったハズですけど」
N『さて、一体どのようにいつも通りだったのか? ここで少し、振り返って見ましょうか』
===
N『今回のお話は、変わりばえのない765プロに秋月君が戻って来たところから始まります』
秋月律子「……ただいま戻りました」
![akzkrtk14](https://livedoor.blogimg.jp/ssimas72/imgs/7/b/7b616afe-s.jpg)
P「ん、お帰り」
音無小鳥「お帰りなさい。律子さん」
![67d2f830.jpg](https://livedoor.blogimg.jp/ssimas72/imgs/6/7/67d2f830-s.jpg)
律子「あい」
N『扉を開けて入って来るなり、のっしのっしと気だるげに、自分のデスクへ戻る秋月君』
N『そんな彼女の姿を見て、Pと音無さんはコソコソ内緒話を始めます』
P「……小鳥さん。なんだか律子、元気ないですね」
小鳥「え、ええ。出発前はいつも通りだったハズですけど」
N『さて、一体どのようにいつも通りだったのか? ここで少し、振り返って見ましょうか』
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2: ◆Xz5sQ/W/66 2017/05/14(日) 20:07:18.85 ID:BZIDKoWm0
===
N『時間は少々遡り、出発前の事務所です』
律子「えぇっと? こっちの案件は処理済みで――」
双海亜美「てぇーいっ! とりゃーっ!」
![ftmam15](https://livedoor.blogimg.jp/ssimas72/imgs/d/e/de23f9aa-s.jpg)
我那覇響「ほっ! はっ!!」
![gnhhbk20](https://livedoor.blogimg.jp/ssimas72/imgs/1/4/142af8c4-s.jpg)
望月杏奈「…………とうっ」
![mczkann4](https://livedoor.blogimg.jp/ssimas72/imgs/c/5/c5bae616-s.jpg)
七尾百合子「はぁっ! そこですっ!」
![nnoyrk20](https://livedoor.blogimg.jp/ssimas72/imgs/2/a/2aa63a15-s.jpg)
星井美希「むにゅ……すぅ」
![hsimk16](https://livedoor.blogimg.jp/ssimas72/imgs/6/3/631f0ed8-s.jpg)
伊吹翼「ふふっ、美希先輩ってば面白い寝顔~♪」
![ibktbs14](https://livedoor.blogimg.jp/ssimas72/imgs/f/3/f3446d21-s.jpg)
N『ご覧の通り、見慣れた事務所の光景ですね』
N『時間は少々遡り、出発前の事務所です』
律子「えぇっと? こっちの案件は処理済みで――」
双海亜美「てぇーいっ! とりゃーっ!」
![ftmam15](https://livedoor.blogimg.jp/ssimas72/imgs/d/e/de23f9aa-s.jpg)
我那覇響「ほっ! はっ!!」
![gnhhbk20](https://livedoor.blogimg.jp/ssimas72/imgs/1/4/142af8c4-s.jpg)
望月杏奈「…………とうっ」
![mczkann4](https://livedoor.blogimg.jp/ssimas72/imgs/c/5/c5bae616-s.jpg)
七尾百合子「はぁっ! そこですっ!」
![nnoyrk20](https://livedoor.blogimg.jp/ssimas72/imgs/2/a/2aa63a15-s.jpg)
星井美希「むにゅ……すぅ」
![hsimk16](https://livedoor.blogimg.jp/ssimas72/imgs/6/3/631f0ed8-s.jpg)
伊吹翼「ふふっ、美希先輩ってば面白い寝顔~♪」
![ibktbs14](https://livedoor.blogimg.jp/ssimas72/imgs/f/3/f3446d21-s.jpg)
N『ご覧の通り、見慣れた事務所の光景ですね』
3: ◆Xz5sQ/W/66 2017/05/14(日) 20:09:36.58 ID:BZIDKoWm0
律子「これは、新しく入った子に任せますか」
百合子「聖なる風よ! 動きを止めて!」
杏奈「ん……亜美ちゃん、響さん。今、です!」
亜美「ガッテン! 喰らえ、亜美たち二人の必殺技――」
響「ミリオン剣、Vの字切りだあぁぁっ!!」
律子「そうそう響。響の探検番組に出す子も、決めておかなくちゃいけないのよねー」
響「……って、うぎゃーっ!?」
百合子「ひっ、響さん! 大丈夫ですか!?」
杏奈「盛大に……外した!?」
響「ちょっ、待って! 自分のキャラがタコ殴りに……」
亜美「あっ、やられた」
杏奈「ゲーム、オーバー……」
百合子「……ああ、私たちの三十分が」
4: ◆Xz5sQ/W/66 2017/05/14(日) 20:12:16.73 ID:BZIDKoWm0
律子「雪歩は準レギュラーだから。美也なんかを入れると面白いかも……って、あら。もうこんな時間じゃない」
N『書類仕事を切り上げて、秋月君が遊んでいた四人に呼びかけます』
律子「みんなー? そろそろ仕事の時間だけど」
響「ごめんみんな! もう一回、もう一回だけチャンスをちょうだい!」
百合子「そ、そんなに謝らなくっていいですよ」
亜美「うんうんそうそう! ひびきんが肝心なところでポンコツなのは」
杏奈「ん……みんな知って、ます」
律子「ゲームも止めて、準備してー」
響「うぅ……ありがとう、ありがとう!」
百合子「それじゃあ、装備を整えて」
亜美「もう一狩り!」
杏奈「おー」
律子「止めなさいって言ってるでしょ!」
響「うわあぁっ、律子!?」
亜美「ああっ! ひびきんがリアルでモンスターからのコーゲキを!」
律子「誰がモンスターだ! 誰が!」
5: ◆Xz5sQ/W/66 2017/05/14(日) 20:15:52.88 ID:BZIDKoWm0
杏奈「ど、どうしよう百合子さん……!」
百合子「えっ!? と、とりあえず退却? 反撃?」
律子「アンタたちもいつまでゲーム気分なの! さっさと片付けて準備する!」
杏奈&百合子「は、はい!」
律子「亜美もほら、ゲーム機の電源切って」
亜美「待って待って、今セーブしてるとこだから――」
N『そうして我那覇君の持っていた携帯機の電源を、ぷちっと落とす秋月君』
響「ちょっ、律子! 自分まだセーブしてなかったのに!」
律子「えっ? あ、そうなの?」
響「ひ、酷すぎるぞぉ……」
律子「ご、ごめんなさい。ほら、泣かない泣かない!」
杏奈(……急がなきゃ!)
百合子(こっちまで消されたらたまらない!)
美希「むぅ~……みんなワーワーうるさいの。ミキ、お昼寝してるんだよ?」
翼「そうですよ。折角わたしの膝枕で、気持ちよさそうに寝てたのに~」
亜美「ちょっとバサバサ、今はそういうのめちゃマズ――ひぇっ!?」
律子「アンタら二人も静観決めてないでっ! さっさと準備を済ませなさーいっ!!」
6: ◆Xz5sQ/W/66 2017/05/14(日) 20:17:37.87 ID:BZIDKoWm0
===
P「――で」
P「半泣きになった響をなだめつつ、叩き起こした美希も連れて外回りに行ったんだよな。確か」
小鳥「ええ、だいたいそんな流れでしたよね」
N『はい。そういう流れでした』
律子「はぁ~……」
小鳥「……どうします? 作品を捨てられちゃった時の、ロコちゃんみたいな目をしてますよ?」
P「これは……結構重症かもしれません」
小鳥「それじゃあここは、プロデューサーさん」
P「なんです?」
小鳥「理由、聞いて来てください」
P「……どうして俺の役目なんですか」
小鳥「そんなの、質問するまでもないでしょう?」
小鳥「落ち込んでいる女性を元気づけるのは、男の甲斐性じゃないですか!」
P「むぅ……そんな物ですかね」
小鳥「はい。そんな物です」
P「――で」
P「半泣きになった響をなだめつつ、叩き起こした美希も連れて外回りに行ったんだよな。確か」
小鳥「ええ、だいたいそんな流れでしたよね」
N『はい。そういう流れでした』
律子「はぁ~……」
小鳥「……どうします? 作品を捨てられちゃった時の、ロコちゃんみたいな目をしてますよ?」
P「これは……結構重症かもしれません」
小鳥「それじゃあここは、プロデューサーさん」
P「なんです?」
小鳥「理由、聞いて来てください」
P「……どうして俺の役目なんですか」
小鳥「そんなの、質問するまでもないでしょう?」
小鳥「落ち込んでいる女性を元気づけるのは、男の甲斐性じゃないですか!」
P「むぅ……そんな物ですかね」
小鳥「はい。そんな物です」
7: ◆Xz5sQ/W/66 2017/05/14(日) 20:18:45.49 ID:BZIDKoWm0
N『自信満々で言い切る音無さんに、Pが渋々頷きます』
P「まぁ、俺だって何があったか気になりますし。それぐらはしてもいいですけど――」
律子「……うぅ、ぐすっ」
P(な、泣いてる!?)
小鳥(律子さんが!?)
小鳥「これは……物凄いほどの落ち込みようですね」
P「一体、律子の身に何が……?」
小鳥「何がって、それを聞いて来るんですよ。ほら、早く早く」
P「えぇっ!? ちょっと待って、雰囲気滅茶苦茶重いですよ!」
小鳥「わ、私だっておいそれと行けませんよぉ~!」
N『……騒がしそうにしてますが、一応二人とも内緒話です』
8: P『ミリオンライブ!』 ◆Xz5sQ/W/66 2017/05/14(日) 20:20:11.61 ID:BZIDKoWm0
===
P「……うぅ、怖いなぁ」
小鳥「頑張ってください! 骨は拾ってあげますから!」
P「その言葉、頼もしいほどに頼りない」
N『そうしておっかなびっくりと、Pが秋月君に近づきます』
P「……な、なあ律子、ちょっといいか?」
律子「……ん、なんですか?」
P(うわぁ……急いで涙を拭ったけど。目、真っ赤じゃないか)
小鳥(普段は気丈な律子さんが見せる、弱ってしまったこの姿……)
小鳥(良い! 凄くそそられる!)
N『こら、そこの事務員さん』
P「……うぅ、怖いなぁ」
小鳥「頑張ってください! 骨は拾ってあげますから!」
P「その言葉、頼もしいほどに頼りない」
N『そうしておっかなびっくりと、Pが秋月君に近づきます』
P「……な、なあ律子、ちょっといいか?」
律子「……ん、なんですか?」
P(うわぁ……急いで涙を拭ったけど。目、真っ赤じゃないか)
小鳥(普段は気丈な律子さんが見せる、弱ってしまったこの姿……)
小鳥(良い! 凄くそそられる!)
N『こら、そこの事務員さん』
9: ◆Xz5sQ/W/66 2017/05/14(日) 20:21:25.42 ID:BZIDKoWm0
P「その、何かあったのか? ちょっと、元気が無さそうだけど」
律子「……なんでもないです」
P「な、何でもないことはないだろう? その、そんなに目を腫らしてさ」
律子「これは……花粉です。花粉症なんで、ちょっと目が痒くなってただけですよ」
P「うっ、あ……そうか」
律子「そうです」
P「…………よし」
P「――司令、ただいま帰還しました」
小鳥「ちょっと!? 何すごすごと戻って来てるんですか!」
10: ◆Xz5sQ/W/66 2017/05/14(日) 20:22:42.17 ID:BZIDKoWm0
P「だってだって居たたまれないんだもん!」
P「無理です無理! あの目で見つめられちゃったら、言葉も詰まって出てきません!」
N『へたれなPの言い訳に、音無さんが吐き捨てます』
小鳥「ちっ、この根性無しの役立たずめ」
P(どストレート!)
小鳥「いいわ、やるわ。事務所の最年ちょ――げふんげふん!」
小鳥「事務所の頼れる先輩として、私が聞きに行きましょう!」
P「……言い直す必要ありましたかね?」
小鳥「ヘタレは黙っていてください」
N『そうしてPを一蹴し、音無さんが不敵に微笑みます』
小鳥「坊ちゃんはそこで座ってな。本当の甲斐性って奴を、アナタに見せてあげますよ!」
11: 小鳥『ミリオンライブ!』 ◆Xz5sQ/W/66 2017/05/14(日) 20:24:14.27 ID:BZIDKoWm0
===
P「――で、何か申し開きはありますか」
小鳥「無いです。皆無です。まったく何も聞き出せませんでした」
P「でしょうね。なんですかあの『君の心も曇り空かい?』って台詞」
小鳥「ドラマであった台詞ですよ。イケてるやり手のプレイボーイが、その台詞で落ち込んでる女の子を物にするんです」
P「じゃあ、『君をジャッキアップしたいのさ』ってのは?」
小鳥「そっちはゲームの台詞ですね。車の修理工をしている相手を、主人公が落とす時の名台詞です」
P「小鳥さん……アナタの甲斐性ってやつは、ドラマとゲームにしか無いんですか?」
小鳥「失礼ですね、漫画もあります!」
P「――で、何か申し開きはありますか」
小鳥「無いです。皆無です。まったく何も聞き出せませんでした」
P「でしょうね。なんですかあの『君の心も曇り空かい?』って台詞」
小鳥「ドラマであった台詞ですよ。イケてるやり手のプレイボーイが、その台詞で落ち込んでる女の子を物にするんです」
P「じゃあ、『君をジャッキアップしたいのさ』ってのは?」
小鳥「そっちはゲームの台詞ですね。車の修理工をしている相手を、主人公が落とす時の名台詞です」
P「小鳥さん……アナタの甲斐性ってやつは、ドラマとゲームにしか無いんですか?」
小鳥「失礼ですね、漫画もあります!」
12: ◆Xz5sQ/W/66 2017/05/14(日) 20:25:27.77 ID:BZIDKoWm0
N『その時、事務所の扉を開けて一人の少女が現れました』
P「なんだ?」
小鳥「あら、星梨花ちゃん」
箱崎星梨花「あ、プロデューサーさんに小鳥さん」
![hkzksrk11](https://livedoor.blogimg.jp/ssimas72/imgs/a/9/a97e3d16-s.jpg)
星梨花「ちょうど良かった。実は、お二人に用事があったんです」
P「俺たちに用事? なんだい?」
星梨花「はい。えぇっと……どうぞ!」
P「どうぞって……これ、花か」
小鳥「とっても綺麗なカーネーションね」
P「でも、どうして急に花なんか……それも大きな花束で」
13: ◆Xz5sQ/W/66 2017/05/14(日) 20:27:12.42 ID:BZIDKoWm0
N『Pの言葉に箱崎君が、もじもじと照れ臭そうに笑います』
星梨花「あの、今日は母の日ですから」
星梨花「日頃の感謝の気持ちを込めて、いつもお世話になってる
プロデューサーさん達に、内緒で花束を贈ろうって話になったんです」
P「ああ、それでカーネーション」
星梨花「はい! 事務所のみんなでお金を出し合って」
星梨花「今日がお休みの人もいますから、私が代表で持って来ました!」
N『笑顔で報告する箱崎君に、音無さんも微笑み返します』
小鳥「そっか……ありがとう星梨花ちゃん。嬉しいわ」
P「そうだな、みんなの気持ちが伝わる贈り物――って、ちょっと待った」
小鳥「あ、そうね。そうですね」
14: ◆Xz5sQ/W/66 2017/05/14(日) 20:28:20.80 ID:BZIDKoWm0
星梨花「はい? どうかしましたか、プロデューサーさん」
P「いやな、こうしてプレゼントは貰ったけど――」
小鳥「私たち二人は受け取ったけど、律子さんの分はどうしたの――ですよね? プロデューサーさん」
P「えっ? あ、まぁ確かに。それも引っかかるとこですけどね」
星梨花「律子さんですか? ……えっと、律子さんの分のカーネーションは」
律子「私は……もう、受け取っていますから」
小鳥「きゃっ!?」
P「律子!」
小鳥「は、背後から急に声をかけないでください! ビックリします!」
律子「あ、ごめんなさい」
15: ◆Xz5sQ/W/66 2017/05/14(日) 20:29:57.19 ID:BZIDKoWm0
律子「……でも今言った通り。私はお二人よりも一足先に貰ってるんです、カーネーション」
P「そうなのか? でも、いつ?」
律子「丁度外回りから帰る車の中で、響達から渡されて」
N『そうしてPたちが見守る中、みるみるうちに涙目になる秋月君』
律子「あ、あんまり急なものだから。何だか凄く泣けて来ちゃって」
星梨花「響さんたちは特にお世話になってるから、自分たちで渡すんだって言ってたんですよ」
律子「嬉しいやら驚いたやら……気持ちの整理がまだつかないんです。恥ずかしい話なんですけど」
小鳥「でも、花束なんてどこにも持ってませんでしたよね?」
N『音無さんのもっともな質問に、秋月君は照れ臭そうに答えました』
律子「だって、六人が一つずつ渡して来たんですよ? とても持ちきれなかったから、今は車に置いてあります」
16: 律子『ミリオンライブ!』 ◆Xz5sQ/W/66 2017/05/14(日) 20:31:22.25 ID:BZIDKoWm0
===
N『そうして、事件はひと段落』
P「じゃあ結局、落ち込んでたワケじゃないだな」
律子「違いますよ。当然じゃないですか」
小鳥「それにしても、母の日ですか。……なんだか不思議な感じですね」
P「と、言うと?」
小鳥「だって三人とも誰一人、結婚だってしてないのに」
小鳥「……そう、結婚だってしてないのに」
律子「ちょっと小鳥さん。自分の発言で傷つかないで」
P(この人も難儀な人だなぁ……)
律子「でも――小鳥さんの気持ちは分かります。私も、普段はあの子たちに口うるさく接してましたから」
律子「正直、嫌われててもしょうがないって思ってたんですよね。……なのに、本当のお母さんみたいに慕っててくれて」
小鳥「そう、そうなんですよね! なんというか、頼りにされてるっていうか」
律子「嬉しい気持ちになれますよね」
小鳥「ええ、とっても!」
N『そうして、事件はひと段落』
P「じゃあ結局、落ち込んでたワケじゃないだな」
律子「違いますよ。当然じゃないですか」
小鳥「それにしても、母の日ですか。……なんだか不思議な感じですね」
P「と、言うと?」
小鳥「だって三人とも誰一人、結婚だってしてないのに」
小鳥「……そう、結婚だってしてないのに」
律子「ちょっと小鳥さん。自分の発言で傷つかないで」
P(この人も難儀な人だなぁ……)
律子「でも――小鳥さんの気持ちは分かります。私も、普段はあの子たちに口うるさく接してましたから」
律子「正直、嫌われててもしょうがないって思ってたんですよね。……なのに、本当のお母さんみたいに慕っててくれて」
小鳥「そう、そうなんですよね! なんというか、頼りにされてるっていうか」
律子「嬉しい気持ちになれますよね」
小鳥「ええ、とっても!」
17: ◆Xz5sQ/W/66 2017/05/14(日) 20:33:25.46 ID:BZIDKoWm0
N『すると二人の会話を複雑な表情で聞いていたPが、突然ポツリと呟きました』
P「お二人には悪いんですけど、さっきからソコが引っかかってるんです」
小鳥「はい?」
律子「何がですか?」
P「そのですね……どうして俺にまで、花が贈られたんでしょう?」
律子「あっ」
小鳥「え、えぇっと、それは……」
N『……以上、五月の第二日曜日でも頑張っている765プロのお話でした』
P「母の日ですよね? ねぇってば!?」
P「誰か、答えてくださいよぉー!」
18: ◆Xz5sQ/W/66 2017/05/14(日) 20:33:56.23 ID:BZIDKoWm0
===
おしまいです。芸能事務所に休みなんて無い……のか?
お読みいただき、ありがとうございました。
おしまいです。芸能事務所に休みなんて無い……のか?
お読みいただき、ありがとうございました。
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