・「アイドルマスター シンデレラガールズ」のSSです
・概ねアニメ寄りの世界線ですが、その他のコンテンツの要素や独自の解釈を含むことがあります
-----事務所-----
ガチャ
かな子「お疲れさまでーす」
智絵里「お疲れさまですっ」
杏「お疲れー……あー疲れた。飴舐めたい」
智絵里「杏ちゃん、いつの間にそんなの、貰ってたの……?」
杏「んー? 収録前だよ。控室でだらだらしてたら、これあげるから収録頑張れって。……あ、あった」コロン
かな子「ふふっ、そうなんだ」
杏「いやー、飴を貰っちゃったら、まぁちょっとぐらいはお仕事頑張らなきゃなーって。ちょっとだけね」
智絵里「杏ちゃんにとってプロデューサーさんの飴は、元気の源だね」
杏「いや、そんな大層なものでもないけどさ」
かな子「でも、今日のお仕事は楽しかったよねっ!」
智絵里「はいっ。最初は、お笑い番組のお仕事って聞いて、一体何をしなくちゃいけないのか、心配だったけど……」
杏「普通に、ゲスト審査員だったね」
かな子「コントを考えて、なんて言われたらどうしようって、悩んじゃうところだったよ~」
杏「もしそうなったら、ネタは二人に任せて、杏は陰で笑い声を足す役に徹するところだったよ……」
シリーズスレ
キャンディアイランドの毒にも薬にもならないおしゃべり
キャンディアイランドの更に毒にも薬にもならないおしゃべり
キャンディアイランドのもっと毒にも薬にもならないおしゃべり
キャンディアイランドのやっぱり毒にも薬にもならないおしゃべり
キャンディアイランドの結局毒にも薬にもならないおしゃべり
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キャンディアイランドの一向に毒にも薬にもならないおしゃべり
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キャンディアイランドの実は毒にも薬にもならないおしゃべり
キャンディアイランドのまさしく毒にも薬にもならないおしゃべり
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かな子「だよね。私たち二人じゃ、面白いことなんて出来ないかも」
杏「そう? ……あー、でも、うーん」
杏「……なんか、二人で延々とほのぼのした会話を繰り広げるだけで、持ち時間終わっちゃいそう」
智絵里「それって、いつも事務所でお話してるみたいに、ですか?」
かな子「うん、それなら出来るかも!」
杏「いや、出来るかも! じゃなくて。それだと番組成り立たないじゃん」
かな子「そっか……」
智絵里「お笑いだから、お客さんを笑わせないといけないんだよね?」
かな子「それじゃあ、お客さんに美味しい手作りケーキを食べてもらえば、きっと笑顔に……」
杏「違う、かな子ちゃん。そうじゃない」
智絵里「だよね、お客さん全員に配るだけの量を用意するの、大変だもの」
杏「いやいやいや、それも論点ずれてるから」
かな子「でも、美味しいからだいじょ……」
杏「なんでやねん!」ビシ ビシィ
かな子「ひゃぅ」
智絵里「きゃっ」
杏「いやそもそも、お笑いグループじゃなくて、私達アイドルだからね!? 自分で言うのもなんだけど!」
杏「……っていうか、もう既にコント出来ちゃってるじゃん!」
智絵里「……ご、ごめんなさい……?」
かな子「えぇと……コント、出来てたの? いつの間に……?」
智絵里「うぅん……よくわからない、です」
杏「……うん、わかった。二人はそのままでいいよ」
かな子「えへへ……でも、もしちゃんと出来てたなら、やっぱり杏ちゃんのおかげだねっ!」
智絵里「さすが杏ちゃん、ですっ」
杏「おかげで杏はもう、ツッコミ疲れたよ……」
智絵里「あっ、お水あるけど、飲みますか?」
杏「いや、まだ飴舐めてるからいい……」パタリ
かな子「あっ、倒れちゃった」
智絵里「レッスンの時間までには、ちゃんと起きてね?」
杏「……起きれたら起きるよ……」
かな子「それ、起きられないやつなんじゃ……?」
智絵里「アラーム、かけておこうか?」
杏「……ふふん、この双葉杏が、そんじょそこらのアラーム程度ですぐに目覚めるとでも?」ドヤァ
かな子「えぇ……妙に自信満々だね」
智絵里「それじゃあ、えぇと……そうだ。輝子ちゃんにお願いして、耳元で……」
杏「あ、それマジで危険なやつだから遠慮します」スック
かな子「目は、ばっちり覚めそうだけど」
杏「そんなんされたら、杏の鼓膜がヒャッハーしちゃうよ」
ガチャ
李衣菜「お疲れさまでーす」
かな子「李衣菜ちゃん! お疲れさま~!」
杏「おー、お疲れー」
李衣菜「あれ、杏ちゃんが珍しく起き上がってる。何の話してたの?」
杏「メタルは杏には合わないって話だよ」
智絵里「……そんな話だっけ……?」
李衣菜「メタル! いいよね、メタルも! なんというかその……ロックな感じでさ!」
杏「……まぁ、間違っちゃいないか」
李衣菜「あっ、そうだ。智絵里ちゃん」
智絵里「は、はいっ」
李衣菜「智絵里ちゃんに会ったら渡そうと思ってたんだけど……」ガサゴソ
李衣菜「はい。このヘアブラシ、智絵里ちゃんのだよね? 先週一緒の現場になった時、忘れてったでしょ?」
智絵里「わぁ……! あ、ありがとうございますっ! どこかに落としちゃったと思って、もうすっかり諦めてて……」
智絵里「うんっ! ……あ、李衣菜ちゃんに、何かお礼を……」
李衣菜「ぅえっ!? いいよそんなの! ただ忘れ物を届けただけじゃん!」
智絵里「でも……」
杏「じゃあ、李衣菜には特別に、智絵里ちゃんをなでなでして愛でる権利を与えよう」
李衣菜「はぁ!? 何その展開!?」
智絵里「そ、そんなことでいいのなら……どうぞっ」ズイ
李衣菜「えぇー……ち、智絵里ちゃんは、それでいいんだ……?」
智絵里「はい、その……や、優しくしてくれるなら」ウワメヅカイ
李衣菜「ぅ……///」カァァ
李衣菜「……こ、こんな感じ?」ナデナデ
智絵里「……♪」エヘヘ
李衣菜「……ねぇ、かな子ちゃん。これどういう状況なの?」
かな子「わ、私に聞かれても」
杏「ホント、何だろうねこれ」
智絵里「うーん……?」
李衣菜「ちょっと、言い出しっぺと当事者」ナデナデ
智絵里「えと、そうだね。普段でもお仕事でも、外にいる時は大抵そうかな」
李衣菜「ふーん……」
かな子「李衣菜ちゃんもやってみる? ツインテール」
李衣菜「い、いいよ私は……似合わないって。そもそも髪の長さ足りないし」
杏「まぁ、ちっちゃいおさげ作るのが限界だろうね」
かな子「あっ。私、たまにそういう髪型するよ?」
智絵里「おさげの李衣菜ちゃん……可愛いかも」
李衣菜「ま、待ってよ、想像するのやめてってば……恥ずかしいなぁ」
かな子「恥ずかしがることないのに」
智絵里「だよね」
李衣菜「そりゃ、うんと小さい頃は、髪結んでたこともあったよ? けど……」
杏「何それ超見たい。李衣菜、今度昔のアルバム持ってきてよ」
智絵里「あっ……それ、私もすごく興味ある……!」
李衣菜「えぇー!? そんなの見てどうするのさー!?」
かな子「どうするって……ねぇ?」
杏「そりゃー、みんなで愛でるんだよ。メーデーメーデー、だよ」
智絵里「え、あれってそういう意味だったの……?」
李衣菜「うー……そ、そもそも家にアルバムなんてあったかなぁ?」
李衣菜「ほら、私って過去はあんまり振り返らない質だからさ。写真とかもあんまり……あ、あはは」
智絵里「今みたいにカッコいいロックな格好じゃなくて、可愛いお洋服とかも着てたりするのかな?」
杏「杏的には、いつ頃からヘッドフォン装備し始めたのかも気になる」
李衣菜「き、聞いてないどころか、勝手になんかいろいろ想像されてる……!」
李衣菜「ふぅ……やれやれ。みんなも物好きだよね」
杏「クールなフリしてもごまかされないよーだ。とりあえず、次事務所に来るときにちゃんと持ってきてよね」
李衣菜「えー……や、やだよ。ほんと、そんな面白いものでもないしさ」
杏「……二人とも、ゴー」ボソ
智絵里「どうしても、ダメですか……?」ウワメヅカイ
かな子「お願い、李衣菜ちゃん……!」ウワメヅカイ
李衣菜「ぅわ、そういうの反則……!」
李衣菜「はぁ……しょうがないな。帰ったら、一応探しておくよ。一応ね」
杏「そうこなくっちゃ」
ガチャ
卯月「お疲れさまですっ!」
かな子「ふふっ。李衣菜ちゃんのアルバム、楽しみだなぁ」
智絵里「うんっ」
卯月「えぇっ! 李衣菜ちゃん、アルバムをリリースするんですか!? すごいですっ!」
李衣菜「いや、そっちのアルバムじゃないし」
おわり
以上、お付き合いありがとうございました。
個人的にはどちらかというと、なつきちの幼少期のほうが気になります。
前回
キャンディアイランドのまさしく毒にも薬にもならないおしゃべり
も、よろしければどうぞ。
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