1: 名無しさん@おーぷん 2018/09/30(日)17:52:56 ID:lxZ
9月26日にpixivで投稿し始めた長編シリーズです。書き溜めはなく、時間がある時に少しずつ書いていく予定なのでかなり遅い更新になると思います。
2: 名無しさん@おーぷん 2018/09/30(日)17:57:07 ID:lxZ
>>1の書き忘れです。
業界最王手プロダクションをクビになったPが新しい事務所で、新しいアイドル達と一緒に成り上がっていく話です。
某事務所独立ssにかなり影響を受けています。
業界最王手プロダクションをクビになったPが新しい事務所で、新しいアイドル達と一緒に成り上がっていく話です。
某事務所独立ssにかなり影響を受けています。
3: 名無しさん@おーぷん 2018/09/30(日)17:57:26 ID:lxZ
P(俺はアイドル事務所最大手、シンデレラプロダクションのプロデューサー。入社してから数年経って担当アイドルがそれなりにブレイクし、上司からの評価も最近上がってきた感じだ。)
--シンデレラプロダクション、Pの仕事場
P「おはようございます、ちひろさん」ガチャ
ちひろ「おはようございます」
藍子「おはようございます、Pさん」
P「おっ、藍子もう来てたのか。おはよう。今日はいつもより早いな。レッスンだけだったよな?」
藍子「はいっ。今日は天気が良かったので、早めに家を出てお散歩しながら来たんです。そしたら早く来すぎちゃって」
P「そういうことか。ここに来る間に本田さんと日野さんを見かけたから探してみたらどうだ?」
藍子「二人とももう来てたんですね。それならレッスンまで少しお話ししてきます。Pさんとちひろさんも頑張ってくださいっ」
P、ちひろ「行ってらっしゃい」
ちひろ「そういえばPさん、部長が話があるから出社し次第部長室に来てほしいって言ってましたよ。深刻そうな顔をしてたので何かあったのかもしれません」
P「なんですかね、問題を起こした記憶はないんですけど...」
ちひろ「まあ、行ってみたら分かりますよ」
P「そんな他人事だと思って...。まあ、確かにそうですね。行ってきます」
--シンデレラプロダクション、Pの仕事場
P「おはようございます、ちひろさん」ガチャ
ちひろ「おはようございます」
藍子「おはようございます、Pさん」
P「おっ、藍子もう来てたのか。おはよう。今日はいつもより早いな。レッスンだけだったよな?」
藍子「はいっ。今日は天気が良かったので、早めに家を出てお散歩しながら来たんです。そしたら早く来すぎちゃって」
P「そういうことか。ここに来る間に本田さんと日野さんを見かけたから探してみたらどうだ?」
藍子「二人とももう来てたんですね。それならレッスンまで少しお話ししてきます。Pさんとちひろさんも頑張ってくださいっ」
P、ちひろ「行ってらっしゃい」
ちひろ「そういえばPさん、部長が話があるから出社し次第部長室に来てほしいって言ってましたよ。深刻そうな顔をしてたので何かあったのかもしれません」
P「なんですかね、問題を起こした記憶はないんですけど...」
ちひろ「まあ、行ってみたら分かりますよ」
P「そんな他人事だと思って...。まあ、確かにそうですね。行ってきます」
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4: 名無しさん@おーぷん 2018/09/30(日)17:58:52 ID:lxZ
--シンデレラプロダクション、部長室
P「失礼します、Pです。部長、千川さんに話があると聞いたのですが、何でしょうか」
部長「何って君、自覚はないのかね!君には期待していたというのに...」
P「なんのことですか、部長?」
部長「数日前の夜中週刊誌の記者から私に電話がかかってきたんだ。話を聞くと、高森君と君が車でホテル街に入っていく写真を撮ったらしい」
P「まさか!自分はそのようなことは決してしていません!」
部長「私も最初はデマだと思っていたよ。だが昨日、私宛にその写真が送られてきたのだよ。これがその写真だ」バンッ
P「なんですかこの写真!こんなのは記憶にありませんし、そもそも高森を仕事以外で連れ回したこともないです!スキャンダルで高森を落ちぶれさせるための罠としか考えられません!」
部長「罠だったとして、一体誰がこの写真を作ったというんだね。合成だとしたら君と高森君が一緒にいるところを撮らなければならない」
部長「おそらく現場に向かう途中を狙うだろうが、変装して車に乗った彼女をすぐに見つけて撮るなんてプロでも簡単にできることじゃないぞ」
部長「そもそもそんな手間なことをしたところで、出版社が何の得をするっていうんだね」
P「失礼します、Pです。部長、千川さんに話があると聞いたのですが、何でしょうか」
部長「何って君、自覚はないのかね!君には期待していたというのに...」
P「なんのことですか、部長?」
部長「数日前の夜中週刊誌の記者から私に電話がかかってきたんだ。話を聞くと、高森君と君が車でホテル街に入っていく写真を撮ったらしい」
P「まさか!自分はそのようなことは決してしていません!」
部長「私も最初はデマだと思っていたよ。だが昨日、私宛にその写真が送られてきたのだよ。これがその写真だ」バンッ
P「なんですかこの写真!こんなのは記憶にありませんし、そもそも高森を仕事以外で連れ回したこともないです!スキャンダルで高森を落ちぶれさせるための罠としか考えられません!」
部長「罠だったとして、一体誰がこの写真を作ったというんだね。合成だとしたら君と高森君が一緒にいるところを撮らなければならない」
部長「おそらく現場に向かう途中を狙うだろうが、変装して車に乗った彼女をすぐに見つけて撮るなんてプロでも簡単にできることじゃないぞ」
部長「そもそもそんな手間なことをしたところで、出版社が何の得をするっていうんだね」
5: 名無しさん@おーぷん 2018/09/30(日)17:59:32 ID:lxZ
P「それはそうかも知れないですけど...。でも自分は本当にやってないんです!」
部長「やったかやってないかは問題じゃない!スキャンダル写真が向こうにあるというのが問題なんだ!」
部長「君にはこの責任を取って今日限りで辞めてもらうことになった。いきなりクビを切ることは出来ないから自主退職扱いだが」
P「そんな!部長!こんな写真合成に決まっています!鑑定士か何かに出せばすぐに分かることじゃないですか!」
部長「既に週刊誌側には口止め料を振り込んでいる。すぐにでも振り込まないと表に出すと言われたんでな。その上で鑑定士に出してもし本物だった場合、損失がさらに大きくなる」
部長「多くのアイドルを抱えるシンデレラプロダクションとしては一人のアイドルだけを特別扱いして予算を割り当てるわけにはいかないんだ」
P「そんな...。そうだ!高森はどうなるんです!まさか、引退なんてさせないですよね!?」
部長「安心したまえ。高森君は今やシンデレラプロダクションに不可欠のアイドルだ。辞めさせるなんてことはしない。高森君には別の優秀なプロデューサーをつける。君は高森君の身代わりになると思ってくれ」
P「よかった...。でも高森と千川さんと三人でここまできたんです!それが崩れてしまっては高森も今まで通りできるとは限りません!」
部長「確かにそうだ。だから次のプロデューサーには君の同期から選ばせてもらった。年齢も近く、君のことをよく知っている人なら他の人よりも上手くいくはずだ」
P「俺は辞めるなんて言ってないですよ!なんで勝手に代わりのプロデューサーが決まっているんですか!その写真が偽物だって分かれば辞めなくてもいいですよね?だったら自費で鑑定士に頼みます。それまで少し待って下さい!」
部長「それは出来ないな。君のクビはもう会議で決まったことだ。それを撤回することは私の独断では出来ない」
部長「それに鑑定に出している間、高森君にこのことが知れたら精神的なダメージを受けるかもしれない。だから出来るだけ早く辞めてほしいのだよ。高森君がレッスンに行っている間に全ての荷物を持ってここを出て行ってくれ」
部長「退職理由については私から適当に話しておく。最後の挨拶をしようとか余計なことを考えるんじゃないぞ。まあ千川君にするぐらいなら問題ないと思うが」
部長「おっともうこんな時間になってしまったか、私はこれから接待があるから行かせてもらうよ」
P「あっ、ちょっと部長!まだ話は終わって
」バタン
P「...」
部長「やったかやってないかは問題じゃない!スキャンダル写真が向こうにあるというのが問題なんだ!」
部長「君にはこの責任を取って今日限りで辞めてもらうことになった。いきなりクビを切ることは出来ないから自主退職扱いだが」
P「そんな!部長!こんな写真合成に決まっています!鑑定士か何かに出せばすぐに分かることじゃないですか!」
部長「既に週刊誌側には口止め料を振り込んでいる。すぐにでも振り込まないと表に出すと言われたんでな。その上で鑑定士に出してもし本物だった場合、損失がさらに大きくなる」
部長「多くのアイドルを抱えるシンデレラプロダクションとしては一人のアイドルだけを特別扱いして予算を割り当てるわけにはいかないんだ」
P「そんな...。そうだ!高森はどうなるんです!まさか、引退なんてさせないですよね!?」
部長「安心したまえ。高森君は今やシンデレラプロダクションに不可欠のアイドルだ。辞めさせるなんてことはしない。高森君には別の優秀なプロデューサーをつける。君は高森君の身代わりになると思ってくれ」
P「よかった...。でも高森と千川さんと三人でここまできたんです!それが崩れてしまっては高森も今まで通りできるとは限りません!」
部長「確かにそうだ。だから次のプロデューサーには君の同期から選ばせてもらった。年齢も近く、君のことをよく知っている人なら他の人よりも上手くいくはずだ」
P「俺は辞めるなんて言ってないですよ!なんで勝手に代わりのプロデューサーが決まっているんですか!その写真が偽物だって分かれば辞めなくてもいいですよね?だったら自費で鑑定士に頼みます。それまで少し待って下さい!」
部長「それは出来ないな。君のクビはもう会議で決まったことだ。それを撤回することは私の独断では出来ない」
部長「それに鑑定に出している間、高森君にこのことが知れたら精神的なダメージを受けるかもしれない。だから出来るだけ早く辞めてほしいのだよ。高森君がレッスンに行っている間に全ての荷物を持ってここを出て行ってくれ」
部長「退職理由については私から適当に話しておく。最後の挨拶をしようとか余計なことを考えるんじゃないぞ。まあ千川君にするぐらいなら問題ないと思うが」
部長「おっともうこんな時間になってしまったか、私はこれから接待があるから行かせてもらうよ」
P「あっ、ちょっと部長!まだ話は終わって
」バタン
P「...」
6: 名無しさん@おーぷん 2018/09/30(日)18:00:14 ID:lxZ
--シンデレラプロダクション部長室前廊下
P「...」ガチャッ
同僚P「ようP、どうした、スキャンダルがバレてクビ切られたような顔しやがって」ニヤニヤ
P「...まさかお前があの写真を!」
同僚P「俺は何もしてないさ。ただ知り合いの記者にホテル街に入る車の写真とお前ら二人が車で現場に向かう写真を渡して合成してもらっただけだ」
P(変装してたのにシャッターチャンスが短くて難しい写真を撮ることが出来たのは、事務所を出る前からつけられていたからだったのか...)
P「何故こんなことをしたんだ!藍子はお前に何もしてないだろう!」
同僚P「俺の目的は高森の没落じゃない。お前のクビだ。同期に評価の高いお前がいると俺の出世が遅れるんだよ。大した能力もないくせに運だけで金の卵を担当アイドルにもらいやがって」
P「まさか、藍子のプロデューサーの後任って...」
同僚P「ああ、俺だ。実行に移す前に部長に媚びを売っといて正解だったぜ」
P「こんなことが部長に知れたら、ただじゃ済まないぞ!」
同僚P「そうかな?問題を起こしたお前と今の俺、より部長に信頼されているのは俺の方だ。お前が部長にチクったところで、言い訳して人に擦りつけてるようにしか思われないだろうな」
P「お前...そんな汚いことしてまで出世したいのかよ!自分の担当アイドルが悲しむとは思わないのか!?」
同僚P「バレなけりゃいい話だ。そもそも芸能界なんて汚いことは常套手段だろう。この程度で汚いとかいう甘い考えを持ってるんじゃこんな計画なしでも俺が先に出世してたかもな」
同僚P「この話はここまでだ。俺は無職様と違って仕事があって忙しいんでな」スタスタ
P「...」ガチャッ
同僚P「ようP、どうした、スキャンダルがバレてクビ切られたような顔しやがって」ニヤニヤ
P「...まさかお前があの写真を!」
同僚P「俺は何もしてないさ。ただ知り合いの記者にホテル街に入る車の写真とお前ら二人が車で現場に向かう写真を渡して合成してもらっただけだ」
P(変装してたのにシャッターチャンスが短くて難しい写真を撮ることが出来たのは、事務所を出る前からつけられていたからだったのか...)
P「何故こんなことをしたんだ!藍子はお前に何もしてないだろう!」
同僚P「俺の目的は高森の没落じゃない。お前のクビだ。同期に評価の高いお前がいると俺の出世が遅れるんだよ。大した能力もないくせに運だけで金の卵を担当アイドルにもらいやがって」
P「まさか、藍子のプロデューサーの後任って...」
同僚P「ああ、俺だ。実行に移す前に部長に媚びを売っといて正解だったぜ」
P「こんなことが部長に知れたら、ただじゃ済まないぞ!」
同僚P「そうかな?問題を起こしたお前と今の俺、より部長に信頼されているのは俺の方だ。お前が部長にチクったところで、言い訳して人に擦りつけてるようにしか思われないだろうな」
P「お前...そんな汚いことしてまで出世したいのかよ!自分の担当アイドルが悲しむとは思わないのか!?」
同僚P「バレなけりゃいい話だ。そもそも芸能界なんて汚いことは常套手段だろう。この程度で汚いとかいう甘い考えを持ってるんじゃこんな計画なしでも俺が先に出世してたかもな」
同僚P「この話はここまでだ。俺は無職様と違って仕事があって忙しいんでな」スタスタ
7: 名無しさん@おーぷん 2018/09/30(日)18:00:42 ID:lxZ
--シンデレラプロダクション部長室前廊下の物陰
ちひろ(なんの話か盗み聞きしようと思って部長室前まで来たら、なんか凄いことになってました。どうしましょう)
ちひろ(あっ、同僚Pがこっちに来ます!どうか気づかないで!)
同僚P「...」チラッ
ちひろ「...なんかこっち見られたような気がしましたけどセーフですよね。Pさんにバレないうちに早く部屋にもどらないと!」
ちひろ(なんの話か盗み聞きしようと思って部長室前まで来たら、なんか凄いことになってました。どうしましょう)
ちひろ(あっ、同僚Pがこっちに来ます!どうか気づかないで!)
同僚P「...」チラッ
ちひろ「...なんかこっち見られたような気がしましたけどセーフですよね。Pさんにバレないうちに早く部屋にもどらないと!」
8: 名無しさん@おーぷん 2018/09/30(日)18:01:03 ID:lxZ
--シンデレラプロダクション、Pの仕事場
P「戻りました」
ちひろ「あっ...お帰りなさい。えっと、あのー...」
ちひろ(どうしましょう、何の話か聞くのが自然でしょうけど、内容知ってるだけに聞けません...)
P「俺、今日限りでクビみたいです」
ちひろ「へっ!?」
P「ちひろさんも異動になるでしょうから
荷物とか整理しておいた方がいいですよ」
ちひろ「ちょっ、ちょっと待って下さい!実は私さっきまでの話全部聞いてたんです!あんな理不尽なのないですよ!私も一緒に部長に掛け合いますから!」
P「そういう訳にはいきませんよ。奴の言った通り今の俺が部長に話に行っても悪印象なだけです。それにちひろさんも加わってしまえばちひろさんの今後にも影響が出ます」
P「奴はやり方は汚いですが実力は確かですし、無駄に長引いて藍子に知られるよりはよっぽどいいです」
ちひろ「そんな...じゃあ私だけでも部長と話してきます!」バタン
P「無駄だと思うけどな...。とにかく、藍子のレッスンが終わる前に荷物整理して帰らないと」
P「戻りました」
ちひろ「あっ...お帰りなさい。えっと、あのー...」
ちひろ(どうしましょう、何の話か聞くのが自然でしょうけど、内容知ってるだけに聞けません...)
P「俺、今日限りでクビみたいです」
ちひろ「へっ!?」
P「ちひろさんも異動になるでしょうから
荷物とか整理しておいた方がいいですよ」
ちひろ「ちょっ、ちょっと待って下さい!実は私さっきまでの話全部聞いてたんです!あんな理不尽なのないですよ!私も一緒に部長に掛け合いますから!」
P「そういう訳にはいきませんよ。奴の言った通り今の俺が部長に話に行っても悪印象なだけです。それにちひろさんも加わってしまえばちひろさんの今後にも影響が出ます」
P「奴はやり方は汚いですが実力は確かですし、無駄に長引いて藍子に知られるよりはよっぽどいいです」
ちひろ「そんな...じゃあ私だけでも部長と話してきます!」バタン
P「無駄だと思うけどな...。とにかく、藍子のレッスンが終わる前に荷物整理して帰らないと」
9: 名無しさん@おーぷん 2018/09/30(日)18:01:34 ID:lxZ
-- 数日後、 P自宅
P「はぁ...落ち込んでいても仕方ないし、そろそろハローワークでも行くかなぁ」
ピンポ-ン
P「こんな時間にお客さん?通販で何か買った記憶は無いな...どうせ新聞屋だろ」ガチャッ
P「はい、新聞はとらないって何回も...って、え!?ちひろさん!?どうしたんですか、こんな時間に!?」
ちひろ「私もクビになりました。知らない間に会社のお金を横領していたらしいですよ、私。全く汚いやり方ですね...」
P「ちひろさんがあの話を知ってることが奴に知れたんでしょうね。とりあえずこんなところじゃ何なんで入りますか?」
ちひろ「はい。失礼します」
P「そういえば、なんでちひろさんが俺の部屋を知ってるんですか?教えた記憶ないんですけど...」
ちひろ「クビって言われたすぐ後に Pさんの名簿を探したんです。あそこには住所書かれてますからね。いきなり押しかけてすいません」
P「いや、別に問題ないんですけど、そこまでして俺の家に来たのは何でですか?」
ちひろ「そうだ、本題に入るの忘れてましたね。でも、その前に Pさん、確認なんですが、まだ再就職先決まってないですよね?」
P「決まってない前提で話されるのはちょっと傷つきますね、まあ決まってないんですけど...。ていうかクビになってからやる気出なくて探してもいないです。今日から探そうと思ってたんですけど...」
ちひろ「よかった、ギリギリセーフですね。Pさん、」
ちひろ「新しくプロダクションを作りませんか?」
P「はぁ...落ち込んでいても仕方ないし、そろそろハローワークでも行くかなぁ」
ピンポ-ン
P「こんな時間にお客さん?通販で何か買った記憶は無いな...どうせ新聞屋だろ」ガチャッ
P「はい、新聞はとらないって何回も...って、え!?ちひろさん!?どうしたんですか、こんな時間に!?」
ちひろ「私もクビになりました。知らない間に会社のお金を横領していたらしいですよ、私。全く汚いやり方ですね...」
P「ちひろさんがあの話を知ってることが奴に知れたんでしょうね。とりあえずこんなところじゃ何なんで入りますか?」
ちひろ「はい。失礼します」
P「そういえば、なんでちひろさんが俺の部屋を知ってるんですか?教えた記憶ないんですけど...」
ちひろ「クビって言われたすぐ後に Pさんの名簿を探したんです。あそこには住所書かれてますからね。いきなり押しかけてすいません」
P「いや、別に問題ないんですけど、そこまでして俺の家に来たのは何でですか?」
ちひろ「そうだ、本題に入るの忘れてましたね。でも、その前に Pさん、確認なんですが、まだ再就職先決まってないですよね?」
P「決まってない前提で話されるのはちょっと傷つきますね、まあ決まってないんですけど...。ていうかクビになってからやる気出なくて探してもいないです。今日から探そうと思ってたんですけど...」
ちひろ「よかった、ギリギリセーフですね。Pさん、」
ちひろ「新しくプロダクションを作りませんか?」
10: 名無しさん@おーぷん 2018/09/30(日)18:02:09 ID:lxZ
P「え?どういうことですか?」
ちひろ「私の両親が東京にビルの空き部屋を持ってたんです。そこを譲ってもらって、新しくアイドルをスカウトして二人で事務所作りませんか、ってことです」
P「でもどうしていきなりそんなこと言い出したんですか?ちひろさんなら他の就職先なんていくらでも見つかるでしょう?」
ちひろ「私こう見えて結構アシスタントの仕事好きだったんですよね。アイドル達がステージで輝くお手伝いをするなんて素敵じゃないですか。その好きな仕事を理不尽に取り上げられたんです。まだやりたいって思うのは当然じゃないですか?」
P「だったら他の事務所に行けば良くないですか?ちひろさんならすぐに活躍できますよ」
ちひろ「それも考えましたけど、デレプロより大きい事務所なんて現状ないですからね。だったらPさんに手伝ってもらってそういう事務所をつくろうと思ったんです」
P「デレプロより大きな事務所って、どれだけ時間がかかると思ってるんですか?」
ちひろ「簡単なことですよ。ライブバトルでデレプロに勝てばいいんです。実力があることの証明になりますし、評判も上がります」
P「確かにそうでしょうけど、たとえ新事務所を建てたしてもそんなできたての弱小プロがデレプロと戦う機会なんて年に一回だけのライブバトルフェスティバルしかないですよ。それも予選を通過しなきゃいけませんし...」
ちひろ「通過すればいいんですよ。Pさんは最高のアイドルの卵を見つけて育てる。私はそのアシスタントをする。さらにデレプロでのノウハウを生かせばどうにかなりますよ」
ちひろ「それから、私のやりたいことがどんなに非現実的だとしてもそれはPさんがこの誘いを断る理由にはなりませんよね。大事なのは私の気持ちではなくPさんの気持ちですから。Pさんはもうプロデュースしたくないんですか?」
P「そう聞かれると弱いですね...確かに俺もあんな終わり方をするのは嫌でしたけど...」
ちひろ「それならいいじゃないですか!私と、新しいアイドル達と、やりきれなかったこと全部やりましょう!」
P「...分かりました!そこまで言うなら俺にも協力させて下さい!」
ちひろ「そう言ってくれると思ってました!じゃあ早速事務所設立の準備を始めましょう!」
ちひろ「私の両親が東京にビルの空き部屋を持ってたんです。そこを譲ってもらって、新しくアイドルをスカウトして二人で事務所作りませんか、ってことです」
P「でもどうしていきなりそんなこと言い出したんですか?ちひろさんなら他の就職先なんていくらでも見つかるでしょう?」
ちひろ「私こう見えて結構アシスタントの仕事好きだったんですよね。アイドル達がステージで輝くお手伝いをするなんて素敵じゃないですか。その好きな仕事を理不尽に取り上げられたんです。まだやりたいって思うのは当然じゃないですか?」
P「だったら他の事務所に行けば良くないですか?ちひろさんならすぐに活躍できますよ」
ちひろ「それも考えましたけど、デレプロより大きい事務所なんて現状ないですからね。だったらPさんに手伝ってもらってそういう事務所をつくろうと思ったんです」
P「デレプロより大きな事務所って、どれだけ時間がかかると思ってるんですか?」
ちひろ「簡単なことですよ。ライブバトルでデレプロに勝てばいいんです。実力があることの証明になりますし、評判も上がります」
P「確かにそうでしょうけど、たとえ新事務所を建てたしてもそんなできたての弱小プロがデレプロと戦う機会なんて年に一回だけのライブバトルフェスティバルしかないですよ。それも予選を通過しなきゃいけませんし...」
ちひろ「通過すればいいんですよ。Pさんは最高のアイドルの卵を見つけて育てる。私はそのアシスタントをする。さらにデレプロでのノウハウを生かせばどうにかなりますよ」
ちひろ「それから、私のやりたいことがどんなに非現実的だとしてもそれはPさんがこの誘いを断る理由にはなりませんよね。大事なのは私の気持ちではなくPさんの気持ちですから。Pさんはもうプロデュースしたくないんですか?」
P「そう聞かれると弱いですね...確かに俺もあんな終わり方をするのは嫌でしたけど...」
ちひろ「それならいいじゃないですか!私と、新しいアイドル達と、やりきれなかったこと全部やりましょう!」
P「...分かりました!そこまで言うなら俺にも協力させて下さい!」
ちひろ「そう言ってくれると思ってました!じゃあ早速事務所設立の準備を始めましょう!」
11: 名無しさん@おーぷん 2018/09/30(日)18:03:45 ID:lxZ
--数ヶ月後、東京のとあるビルの部屋
P「よし、やっと諸々の手続きも終わってやっとアイドル事務所みたいなことができますね」
ちひろ「そうですね。でもやらなきゃいけないことはまだたくさんありますよ。何からやりましょうか...」
P「とりあえずちひろさんはこの事務所のホームページを作ってください。あとそこにオーディション実施のお知らせをお願いします。俺はとりあえずスカウトしてきます」
ちひろ「分かりました。オーディションの詳細はどうします?」
P「特に制限は設けないほうがいいですかね。そもそもの認知度がほぼ皆無な事務所なのでそこまで多くの応募があるとは思えませんから」
ちひろ「なるほど、確かにそうですね。じゃあこっちはやっておくのでスカウト頑張って下さい!」
ちひろ「あっそうだ、この事務所の名前、どうしますか?」
P「そういえば何も考えてませんでしたね。ちひろさん何か思いつかないですか?」
ちひろ「そうですね...。やっぱりアイドル事務所ですから、星に関係するのがいいんじゃないですか?」
P「星ですか...じゃあスピカにしませんか?確か乙女座のα星で、一等星だったと思います」
ちひろ「なるほど!数ある乙女の中で一番輝く星になるってことですね?いいじゃないですか!」
P「ありがとうございます。じゃあ、俺たちの新事務所はスピカプロダクションということで行きましょう!」
P「それじゃあスカウト行ってきます!お互いに頑張りましょう!」
P「よし、やっと諸々の手続きも終わってやっとアイドル事務所みたいなことができますね」
ちひろ「そうですね。でもやらなきゃいけないことはまだたくさんありますよ。何からやりましょうか...」
P「とりあえずちひろさんはこの事務所のホームページを作ってください。あとそこにオーディション実施のお知らせをお願いします。俺はとりあえずスカウトしてきます」
ちひろ「分かりました。オーディションの詳細はどうします?」
P「特に制限は設けないほうがいいですかね。そもそもの認知度がほぼ皆無な事務所なのでそこまで多くの応募があるとは思えませんから」
ちひろ「なるほど、確かにそうですね。じゃあこっちはやっておくのでスカウト頑張って下さい!」
ちひろ「あっそうだ、この事務所の名前、どうしますか?」
P「そういえば何も考えてませんでしたね。ちひろさん何か思いつかないですか?」
ちひろ「そうですね...。やっぱりアイドル事務所ですから、星に関係するのがいいんじゃないですか?」
P「星ですか...じゃあスピカにしませんか?確か乙女座のα星で、一等星だったと思います」
ちひろ「なるほど!数ある乙女の中で一番輝く星になるってことですね?いいじゃないですか!」
P「ありがとうございます。じゃあ、俺たちの新事務所はスピカプロダクションということで行きましょう!」
P「それじゃあスカウト行ってきます!お互いに頑張りましょう!」
14: 名無しさん@おーぷん 2018/10/04(木)17:04:40 ID:OuY
~~1話 Until next time!~~
15: 名無しさん@おーぷん 2018/10/04(木)17:04:48 ID:OuY
--スピカプロダクション前
P(スピカプロダクションもようやく始動だ!。まずは未来のアイドルをスカウトしなくては。とりあえず繁華街にでも行ってみるか...)テクテク
P(おっ、あの娘とかいいんじゃないか?クールビューティって感じでアイドルになったらおもしろそうだぞ)
P「あの、すいません。私スピカプロダクションのプロデューサーをしているPという者です。君、アイドルに興味はないかな?」
モブ子「スピカプロダクション?何それ、聞いたことない。どうせ何かのキャッチでしょ?私急いでるから他の人当たってよ」
P「あっ、ちょっと...」
P(そうか、デレプロと違って認知度が無いからただでさえ怪しいスカウトがより怪しく見えてしまうのか...。誠意を見せて信用してもらわないといけないな...)
P(スピカプロダクションもようやく始動だ!。まずは未来のアイドルをスカウトしなくては。とりあえず繁華街にでも行ってみるか...)テクテク
P(おっ、あの娘とかいいんじゃないか?クールビューティって感じでアイドルになったらおもしろそうだぞ)
P「あの、すいません。私スピカプロダクションのプロデューサーをしているPという者です。君、アイドルに興味はないかな?」
モブ子「スピカプロダクション?何それ、聞いたことない。どうせ何かのキャッチでしょ?私急いでるから他の人当たってよ」
P「あっ、ちょっと...」
P(そうか、デレプロと違って認知度が無いからただでさえ怪しいスカウトがより怪しく見えてしまうのか...。誠意を見せて信用してもらわないといけないな...)
16: 名無しさん@おーぷん 2018/10/04(木)17:05:19 ID:OuY
--数日後、スピカプロダクション
P「ただ今戻りました...」
ちひろ「おかえりなさい。スカウトは...今日もダメだったんですね...」
P「はい。どうしても怪しまれちゃって...。最初は乗り気でも、まだ所属アイドルがいないって言うと、途端に警戒し始める子が多いですね...」
ちひろ「やっぱりそうですか...。無名プロダクションだとスカウトも一苦労ですね」
P「何日も繁華街に行ってたらちょっと不審者扱いされるようになったので、明日からは少し違うところに行ってみたいと思います」
ちひろ「分かりました。警察呼ばれないように気をつけて下さいね」
P「分かってますよ。そういえばちひろさん、オーディションの応募ってありましたか?」
ちひろ「今日も0です。ホームページの閲覧数は少しあるんですけど...」
P「こっちもダメですか...」
ちひろ「明日、明後日とPさんはお休みですし、事務仕事もほとんど終わったので、私も少し外に出てスカウトしてみますね」
P「お願いします。女性とはいえ、やっぱり怪しまれるでしょうけど、頑張ってください。」
ちひろ「そういえばPさんが2連休取るなんて珍しいですね。何か用事でもあるんですか?」
P「高校時代の友達が奈良に転勤になったんですけど、その引越しの手伝いですね。終わったらそのまま奈良まで行ってプチ同窓会です。お土産買ってくるので楽しみにしててください」
ちひろ「そうなんですか。楽しんできてください」
P「ただ今戻りました...」
ちひろ「おかえりなさい。スカウトは...今日もダメだったんですね...」
P「はい。どうしても怪しまれちゃって...。最初は乗り気でも、まだ所属アイドルがいないって言うと、途端に警戒し始める子が多いですね...」
ちひろ「やっぱりそうですか...。無名プロダクションだとスカウトも一苦労ですね」
P「何日も繁華街に行ってたらちょっと不審者扱いされるようになったので、明日からは少し違うところに行ってみたいと思います」
ちひろ「分かりました。警察呼ばれないように気をつけて下さいね」
P「分かってますよ。そういえばちひろさん、オーディションの応募ってありましたか?」
ちひろ「今日も0です。ホームページの閲覧数は少しあるんですけど...」
P「こっちもダメですか...」
ちひろ「明日、明後日とPさんはお休みですし、事務仕事もほとんど終わったので、私も少し外に出てスカウトしてみますね」
P「お願いします。女性とはいえ、やっぱり怪しまれるでしょうけど、頑張ってください。」
ちひろ「そういえばPさんが2連休取るなんて珍しいですね。何か用事でもあるんですか?」
P「高校時代の友達が奈良に転勤になったんですけど、その引越しの手伝いですね。終わったらそのまま奈良まで行ってプチ同窓会です。お土産買ってくるので楽しみにしててください」
ちひろ「そうなんですか。楽しんできてください」
18: 名無しさん@おーぷん 2018/10/05(金)00:07:49 ID:Ki6
--翌々日、奈良県
P(昨日は楽しかったな、あいつら俺がクビになったって言ったらスピプロの応援してくれるって言ってたし、やっぱ持つべきものは友達だよなぁ。やることもないし、いつでも帰れるけどせっかく奈良まで来てそれもつまらないし、ちひろさんにお土産買わなきゃいけないし、少し散歩するか)
P(とりあえず奈良公園にでも行ってみよう)テクテク
P(昨日は楽しかったな、あいつら俺がクビになったって言ったらスピプロの応援してくれるって言ってたし、やっぱ持つべきものは友達だよなぁ。やることもないし、いつでも帰れるけどせっかく奈良まで来てそれもつまらないし、ちひろさんにお土産買わなきゃいけないし、少し散歩するか)
P(とりあえず奈良公園にでも行ってみよう)テクテク
19: 名無しさん@おーぷん 2018/10/05(金)00:08:29 ID:Ki6
--奈良公園
P(もっと少ないものだと思ってたけど、すごい鹿の数だな。なんとなく鹿せんべいなんて買っちゃったけど、迂闊に出したら凄い勢いで囲まれそうだ)
??「し、鹿さん!スカートひっぱっちゃダメです~!あぁ、こっちにも鹿さんがぁ~!はぅわわ!助けてくださいぃ~!」
P「...あの娘、大変そうだな。どうせ勢いで買っただけだし、鹿せんべいで助けてやるか」ポイッ
鹿「」ドドドドド
??「あ、ありがとうございます~。でも、あなたの鹿せんべい無くなっちゃいましたね...。あっ、あのっ!私もう1つ買ってきますから、ちょっとここで待っててください!」タッタッタッ
P「いいよ、わざわざ...ってもう行っちゃっ...」ドンガラガッシャ-ン
??「ふ、ふぇぇ~。また転んじゃいました~っ!」
P「おいおい、大丈夫か?」
??「あっ、すみません~。もうっ、歌鈴のばかっ」
P(なんだか変わった子だな...)
P「君は歌鈴って名前なのか。苗字は何ていうんだ?」
歌鈴「道明寺っていいますっ。えっと、あなたはどなたですか?」
P「俺はPだ。東京でアイドルのプロデューサーをしてる。そんなことより、怪我はないか?結構派手に転んでたけど...」
歌鈴「だ、大丈夫ですっ!いつものことなのでっ!」
P(あれがいつものことなのか...)
P(もっと少ないものだと思ってたけど、すごい鹿の数だな。なんとなく鹿せんべいなんて買っちゃったけど、迂闊に出したら凄い勢いで囲まれそうだ)
??「し、鹿さん!スカートひっぱっちゃダメです~!あぁ、こっちにも鹿さんがぁ~!はぅわわ!助けてくださいぃ~!」
P「...あの娘、大変そうだな。どうせ勢いで買っただけだし、鹿せんべいで助けてやるか」ポイッ
鹿「」ドドドドド
??「あ、ありがとうございます~。でも、あなたの鹿せんべい無くなっちゃいましたね...。あっ、あのっ!私もう1つ買ってきますから、ちょっとここで待っててください!」タッタッタッ
P「いいよ、わざわざ...ってもう行っちゃっ...」ドンガラガッシャ-ン
??「ふ、ふぇぇ~。また転んじゃいました~っ!」
P「おいおい、大丈夫か?」
??「あっ、すみません~。もうっ、歌鈴のばかっ」
P(なんだか変わった子だな...)
P「君は歌鈴って名前なのか。苗字は何ていうんだ?」
歌鈴「道明寺っていいますっ。えっと、あなたはどなたですか?」
P「俺はPだ。東京でアイドルのプロデューサーをしてる。そんなことより、怪我はないか?結構派手に転んでたけど...」
歌鈴「だ、大丈夫ですっ!いつものことなのでっ!」
P(あれがいつものことなのか...)
20: 名無しさん@おーぷん 2018/10/05(金)00:08:54 ID:Ki6
歌鈴「それじゃあ買ってきますね。今度は転ばないようにゆっくりと...」
P「鹿せんべいはいいよ。俺もそこまで欲しかった訳じゃなかったからな」
歌鈴「そうなんですか?ならいいんですけど...。そ、そういえばPさんは奈良に何しにきたんですか?もしかしてお仕事!?そしたらこの近くにアイドルが!?」
P「残念ながらプライベートだな。用があってこっちにきたんだが、そのまま帰るのもつまらないからちょっと散歩してたんだ」
歌鈴「そっか...そうですよねっ!そんな簡単に有名人に会えるわけないですよね!もうっ、はやとちりしちゃって...」
歌鈴「あっ、そうだ!散歩してたんだったら、うちの神社に来ないですか?あまり大きくないですけど、鹿せんべいのお詫びもしたいですし...」
P「お詫びなんていいよ。それよりうちの神社?歌鈴の実家は神社なのか?」
歌鈴「はいっ!お父さんが宮司をやってて、私も一応巫女をやってるんですっ!ドジばっかなんですけど...」
P「へぇ、面白そうだな。じゃあ案内してくれないか?」
歌鈴「はいっ!こっちですよ!」ガッシャ-ン
歌鈴「ひゃああああっ!」
P(本当にいつものことなんだな...)
P「鹿せんべいはいいよ。俺もそこまで欲しかった訳じゃなかったからな」
歌鈴「そうなんですか?ならいいんですけど...。そ、そういえばPさんは奈良に何しにきたんですか?もしかしてお仕事!?そしたらこの近くにアイドルが!?」
P「残念ながらプライベートだな。用があってこっちにきたんだが、そのまま帰るのもつまらないからちょっと散歩してたんだ」
歌鈴「そっか...そうですよねっ!そんな簡単に有名人に会えるわけないですよね!もうっ、はやとちりしちゃって...」
歌鈴「あっ、そうだ!散歩してたんだったら、うちの神社に来ないですか?あまり大きくないですけど、鹿せんべいのお詫びもしたいですし...」
P「お詫びなんていいよ。それよりうちの神社?歌鈴の実家は神社なのか?」
歌鈴「はいっ!お父さんが宮司をやってて、私も一応巫女をやってるんですっ!ドジばっかなんですけど...」
P「へぇ、面白そうだな。じゃあ案内してくれないか?」
歌鈴「はいっ!こっちですよ!」ガッシャ-ン
歌鈴「ひゃああああっ!」
P(本当にいつものことなんだな...)
21: 名無しさん@おーぷん 2018/10/05(金)00:09:21 ID:Ki6
--歌鈴の実家の神社
歌鈴「ここがうちの神社です~。今お父さんを呼んできますからちょっとここで待っててくださいっ!」タッタッタッ
P(...よし、今度は転ばなかったな。それにしても彼女、危なっかしいけどなぜか応援したくなる子だな。巫女さんの経歴も目立つし、もしかしたらアイドル向いてるんじゃないか?)
P(帰るのはもう少し後にして彼女をもう少し知っておくか)
歌鈴父「あなたが歌鈴を助けてくれたPさんかな?いつもこいつはドジしてばかりで...。迷惑ではありませんでしたか?」
P「大丈夫ですよ。それより彼女怪我はありませんでしたか?かなり派手に転んでましたけど...」
歌鈴父「いつものことですから。うちの歌鈴は誰よりも危なっかしいのに、ほとんど怪我をしないんです」
P「彼女もいつものことと言っていましたがそんなによくあることなんですか?」
歌鈴「はいっ!1日に5回くらいは転んでますっ!今日はさっきまで1回も転んでなかったんでふっ...あぅぅ~」
歌鈴父「今のもいつものです。緊張したりするとなんでもないところで噛んだりするんです」
P(滑舌に難ありか、ちょっと厳しいな...いや、彼女のキャラクターならそれもいっそプラス要素になるか...?)
歌鈴「ここがうちの神社です~。今お父さんを呼んできますからちょっとここで待っててくださいっ!」タッタッタッ
P(...よし、今度は転ばなかったな。それにしても彼女、危なっかしいけどなぜか応援したくなる子だな。巫女さんの経歴も目立つし、もしかしたらアイドル向いてるんじゃないか?)
P(帰るのはもう少し後にして彼女をもう少し知っておくか)
歌鈴父「あなたが歌鈴を助けてくれたPさんかな?いつもこいつはドジしてばかりで...。迷惑ではありませんでしたか?」
P「大丈夫ですよ。それより彼女怪我はありませんでしたか?かなり派手に転んでましたけど...」
歌鈴父「いつものことですから。うちの歌鈴は誰よりも危なっかしいのに、ほとんど怪我をしないんです」
P「彼女もいつものことと言っていましたがそんなによくあることなんですか?」
歌鈴「はいっ!1日に5回くらいは転んでますっ!今日はさっきまで1回も転んでなかったんでふっ...あぅぅ~」
歌鈴父「今のもいつものです。緊張したりするとなんでもないところで噛んだりするんです」
P(滑舌に難ありか、ちょっと厳しいな...いや、彼女のキャラクターならそれもいっそプラス要素になるか...?)
22: 名無しさん@おーぷん 2018/10/05(金)00:09:52 ID:Ki6
歌鈴父「巫女である以上はもう少し落ち着いてもらいたいんですけど、なかなかそうはいかないんですよね」
歌鈴「私も最近は境内では落ち着いていようと思ってるんです~。それで転ぶことも少し減ったんですよっ!」
P「さっきは2回も転んでたけど...」
歌鈴「はわっ、そ、それは境内じゃなかったので...」
P「1日5回くらい転ぶとも...」
歌鈴「あっ...ふぇぇ...」
P「なんて、冗談だよ。いいじゃないか、ドジでも。個性的で素敵だと思うぞ」
歌鈴父「そう言ってもらえるとありがたいです」
歌鈴父「ただ、こう見えて歌鈴は努力家なところがありまして、苦手な巫女舞を克服するために私の制止も聞かずに1日中修行していたこともあるんですよ」
歌鈴「もう、お父さん!恥ずかしいからやめてよっ!」
P(努力家か...。人よりもドジが多いからやらざるを得ないという側面もあるだろうが、それでも努力できるのは長所だな。...よし!本人の意思は分からないけどスカウトしてみるか!)
歌鈴父「ちょっと話しすぎましたね。あまり広くないですが、ゆっくりしていってください。私はここで結婚式を挙げる人との相談があるので失礼しますが、歌鈴が案内しますので」
P「お時間取らせてすいませんでした。お言葉に甘えて少し見物してきます」
歌鈴「私も最近は境内では落ち着いていようと思ってるんです~。それで転ぶことも少し減ったんですよっ!」
P「さっきは2回も転んでたけど...」
歌鈴「はわっ、そ、それは境内じゃなかったので...」
P「1日5回くらい転ぶとも...」
歌鈴「あっ...ふぇぇ...」
P「なんて、冗談だよ。いいじゃないか、ドジでも。個性的で素敵だと思うぞ」
歌鈴父「そう言ってもらえるとありがたいです」
歌鈴父「ただ、こう見えて歌鈴は努力家なところがありまして、苦手な巫女舞を克服するために私の制止も聞かずに1日中修行していたこともあるんですよ」
歌鈴「もう、お父さん!恥ずかしいからやめてよっ!」
P(努力家か...。人よりもドジが多いからやらざるを得ないという側面もあるだろうが、それでも努力できるのは長所だな。...よし!本人の意思は分からないけどスカウトしてみるか!)
歌鈴父「ちょっと話しすぎましたね。あまり広くないですが、ゆっくりしていってください。私はここで結婚式を挙げる人との相談があるので失礼しますが、歌鈴が案内しますので」
P「お時間取らせてすいませんでした。お言葉に甘えて少し見物してきます」
23: 名無しさん@おーぷん 2018/10/05(金)00:10:26 ID:Ki6
歌鈴「それじゃあとりあえず本殿に行きましょう!」テクテク
P「悪いな、案内までしてもらって」
歌鈴「いいんですよっ!参拝客のおもてなしも立派な巫女の仕事ですから!」
P「歌鈴は巫女の仕事が好きなんだな」
歌鈴「はいっ!最初はミスばっかりだったんですけど、少しづつできるようになって、最近ではお父さんも褒めてくれるようになったんですよっ!」
P「そうか...。巫女の仕事が好きなんだな。それじゃあ辞めたくないよな...。実はアイドルしに東京に来ないかって聞こうと思ってたんだけど...」
歌鈴「えええええっ!?それって、も、もしかしてスカウトですか!?いや、そんな、あ、あり得ないですよぉっ!」
P「どうしてあり得ないんだ?魅力的な性格で努力家。向いてると思ったんだけど...」
歌鈴「だって私ドジだし、噛んじゃうことも多いし、想像できないですよ~!」
P「確かに歌鈴は完璧なパフォーマンスをするのはかなり難しいだろうな。でも、完璧だけがアイドルの完成形じゃない」
P「ファンの前で何かをやって、満足して帰ってもらう。それが出来ればドジがあろうがなかろうがそれは最高のパフォーマンスなんだ。もちろんドジを減らすのも大事だけどな」
P「歌鈴の場合、それを含むことで、最高のパフォーマンスになると俺は思ったんだ」
P「それに巫女の仕事も最初は上手くできなくても今は褒められるまでになったんだろ?その努力という才能があればなんでもできるんじゃないかな?」
歌鈴「あ、ありがとうこざいます~。でも、私には巫女のお仕事がありますし、東京になんて行けないですよ...」
P「ああ、だから俺は強制するつもりはない。巫女を続けたいなら続ければいいし、アイドルやりたければ連絡くれたらいつでも歓迎だ」
P「とりあえず名刺を渡しておくから、気になることがあったら連絡してくれ。とりあえず今日のところは帰るよ」
歌鈴「じ、じゃあ駅まで送って行きますよっ。Pさん道分からないですよね?」
P「携帯で調べられるからいいよ。それよりお父さんの手伝いをした方がいいんじゃないか?」
歌鈴「大丈夫ならいいんですけど...」
P「大丈夫だって。まだ明るいから道もわかりやすいし」
P「それじゃあな。またどこかで会えたらいいな」
歌鈴「そうですねっ。また会いましょうっ!」
P「悪いな、案内までしてもらって」
歌鈴「いいんですよっ!参拝客のおもてなしも立派な巫女の仕事ですから!」
P「歌鈴は巫女の仕事が好きなんだな」
歌鈴「はいっ!最初はミスばっかりだったんですけど、少しづつできるようになって、最近ではお父さんも褒めてくれるようになったんですよっ!」
P「そうか...。巫女の仕事が好きなんだな。それじゃあ辞めたくないよな...。実はアイドルしに東京に来ないかって聞こうと思ってたんだけど...」
歌鈴「えええええっ!?それって、も、もしかしてスカウトですか!?いや、そんな、あ、あり得ないですよぉっ!」
P「どうしてあり得ないんだ?魅力的な性格で努力家。向いてると思ったんだけど...」
歌鈴「だって私ドジだし、噛んじゃうことも多いし、想像できないですよ~!」
P「確かに歌鈴は完璧なパフォーマンスをするのはかなり難しいだろうな。でも、完璧だけがアイドルの完成形じゃない」
P「ファンの前で何かをやって、満足して帰ってもらう。それが出来ればドジがあろうがなかろうがそれは最高のパフォーマンスなんだ。もちろんドジを減らすのも大事だけどな」
P「歌鈴の場合、それを含むことで、最高のパフォーマンスになると俺は思ったんだ」
P「それに巫女の仕事も最初は上手くできなくても今は褒められるまでになったんだろ?その努力という才能があればなんでもできるんじゃないかな?」
歌鈴「あ、ありがとうこざいます~。でも、私には巫女のお仕事がありますし、東京になんて行けないですよ...」
P「ああ、だから俺は強制するつもりはない。巫女を続けたいなら続ければいいし、アイドルやりたければ連絡くれたらいつでも歓迎だ」
P「とりあえず名刺を渡しておくから、気になることがあったら連絡してくれ。とりあえず今日のところは帰るよ」
歌鈴「じ、じゃあ駅まで送って行きますよっ。Pさん道分からないですよね?」
P「携帯で調べられるからいいよ。それよりお父さんの手伝いをした方がいいんじゃないか?」
歌鈴「大丈夫ならいいんですけど...」
P「大丈夫だって。まだ明るいから道もわかりやすいし」
P「それじゃあな。またどこかで会えたらいいな」
歌鈴「そうですねっ。また会いましょうっ!」
24: 名無しさん@おーぷん 2018/10/05(金)00:10:47 ID:Ki6
--帰りの新幹線
P(アイドルに対する興味は無いわけではないみたいだったけど、流石に巫女やめて東京に来ることはないだろうな。今までかなり頑張ってきただろうし...)
P(残念だけど、落ち込んでいても仕方がないか。明日からまたスカウト頑張ろう)
P(そういえば何か忘れてるような気がするな...)
P(アイドルに対する興味は無いわけではないみたいだったけど、流石に巫女やめて東京に来ることはないだろうな。今までかなり頑張ってきただろうし...)
P(残念だけど、落ち込んでいても仕方がないか。明日からまたスカウト頑張ろう)
P(そういえば何か忘れてるような気がするな...)
25: 名無しさん@おーぷん 2018/10/05(金)00:11:12 ID:Ki6
--スピカプロダクション
ちひろ(そろそろPさんは帰って来てる頃でしょうか。お土産は何を買ってきてるんでしょう、楽しみです)
ちひろ(そろそろPさんは帰って来てる頃でしょうか。お土産は何を買ってきてるんでしょう、楽しみです)
26: 名無しさん@おーぷん 2018/10/05(金)00:11:33 ID:Ki6
--翌日、スピカプロダクション前
P(まずい、よりにもよってお土産を忘れるなんて...。ちひろさんこういうのは厳しそうなんだよな...ここは覚悟を決めて謝るしかないか!)ガチャ
P「おはようございます!すいませんちひろさ...」
ちひろ「あっ、やっと来ましたねPさん!やりましたよ!オーディションの応募が2件きてます!履歴書を見ただけですがなかなかの逸材だと思いますよ!」
P「えっ!?本当ですか?見せてください!」
P「...確かにこの二人はいいアイドルになれそうですね。じゃあ早速連絡します!えっと、電話番号は...」ピンポ-ン
ちひろ「お客さんですか。私が対応するので電話しててください」
P「お願いします」
P(まずい、よりにもよってお土産を忘れるなんて...。ちひろさんこういうのは厳しそうなんだよな...ここは覚悟を決めて謝るしかないか!)ガチャ
P「おはようございます!すいませんちひろさ...」
ちひろ「あっ、やっと来ましたねPさん!やりましたよ!オーディションの応募が2件きてます!履歴書を見ただけですがなかなかの逸材だと思いますよ!」
P「えっ!?本当ですか?見せてください!」
P「...確かにこの二人はいいアイドルになれそうですね。じゃあ早速連絡します!えっと、電話番号は...」ピンポ-ン
ちひろ「お客さんですか。私が対応するので電話しててください」
P「お願いします」
27: 名無しさん@おーぷん 2018/10/05(金)00:12:00 ID:Ki6
--数分後
P「よし、オーディションの日程も決まったし、あとは実際に会ってからだな」
P「それにしてもちひろさん遅いな。様子を見てくるか」ガチャ
ちひろ「あっ、Pさん!電話終わったんですね!それにしてもPさん、先に言ってくださいよ!いつのまにかスカウト成功してたなんて!」
P「はい?今までスカウト成功したことなんて一回も無いですけ...ど...えっ!?」
歌鈴「こんにちはPさんっ!また会えましたねっ!これからよろしくお願いしますっ!」
P「よし、オーディションの日程も決まったし、あとは実際に会ってからだな」
P「それにしてもちひろさん遅いな。様子を見てくるか」ガチャ
ちひろ「あっ、Pさん!電話終わったんですね!それにしてもPさん、先に言ってくださいよ!いつのまにかスカウト成功してたなんて!」
P「はい?今までスカウト成功したことなんて一回も無いですけ...ど...えっ!?」
歌鈴「こんにちはPさんっ!また会えましたねっ!これからよろしくお願いしますっ!」
28: 名無しさん@おーぷん 2018/10/05(金)00:13:07 ID:Ki6
~~Until next time!完~~
29: 名無しさん@おーぷん 2018/10/05(金)00:16:14 ID:Ki6
読んでいただき、ありがとうございました。結局吸い込まれた原因は分かりませんでしたが、時間を置いてやってみたらできました。
というわけでスカウト編1話完結です。今回は歌鈴一人だけでしたが、次回からは二人ずつ事務所に加入していきます。
というわけでスカウト編1話完結です。今回は歌鈴一人だけでしたが、次回からは二人ずつ事務所に加入していきます。
転載元:[デレマスss]REVENGE!
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1538297576/
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1538297576/
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