1: ◆EmVbYoE9.w 2018/10/31(水) 23:02:07.19 ID:nclAq5Ww0
アイドルマスターシンデレラガールズ二次創作です
季節は夏、短編、書き溜め済
季節は夏、短編、書き溜め済
2: ◆EmVbYoE9.w 2018/10/31(水) 23:06:41.95 ID:nclAq5Ww0
みく「りーなチャン、今日のお夕飯なに?」
李衣菜「すき焼き」
みく「夏なのに?」
李衣菜「夏なのに」
みく「鍋いっぱいに?」
李衣菜「鍋いっぱいに」
みく「二人しかいないのに?」
李衣菜「二人しかいないのに」
みく「……」
李衣菜「……」
みく「……」
李衣菜「……」
みく「やってやろうじゃねえかあああああ!!!」
李衣菜「よいしょおおおおおおお!!!」
ドンッ! カチャカチャ カチャッ
みく「お手を合わせてぇぇぇぇぇぇ!!!」
みく・李衣菜「「いただきます!!!!」」
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3: ◆EmVbYoE9.w 2018/10/31(水) 23:07:53.93 ID:nclAq5Ww0
みく「うらあああああああ」シュバババ
みく「あっつ!!あっつぃ!!」
李衣菜「ちょ、ふーふーして!ふーふー!」
みく「ふううううううううう」
李衣菜「おらああああああ!!!」ズババババ
李衣菜「うまいうまいうまいうまい」ムシャムシャ
みく「ふううううううううう」
李衣菜「うめえええええええええ」ガツガツ
みく「肉ばっか食うなや!!!」
李衣菜「ロック!!ロック!!!」バクバク
みく「肉ううううううう」ズババババ
李衣菜「私の皿から取らないでよ!!!」
みく「うまあっっつぃぃーー!!」ムシャムシャ
李衣菜「バカ!ふーふーしなさい!」
みく「ふううううううううう」
李衣菜「肉返せええええええ!!!」ズババババ
みく「嫌じゃあああああああ!!!」
李衣菜「野菜くええええええええ」ズババババ
みく「みくのとこに置くなや!!!」ズババババ
李衣菜「私のとこに戻すなや!!!」ズババババ
4: ◆EmVbYoE9.w 2018/10/31(水) 23:08:48.00 ID:nclAq5Ww0
みく「ふううううううううう」
李衣菜「はよ食えやぁぁぁぁぁ!!!」
みく「……あっっっついーーーー!!」ムシャムシャ
李衣菜「いつまで熱がっとんじゃあああああ!!!!」ガツガツ
みく「あっつーーー!!あっついーーー!!!」バクバク
李衣菜「うるせええええええええ!!!」ムシャムシャ
みく「うめええええええええ!!!」ガツガツ
李衣菜「黙って食えやあああああああ」バクバク
みく「おめーもなあああああああ!!!」ズババババ
李衣菜「うめええええええええ」ガツガツ
ーーー
みく・李衣菜「「ごちそうさまでした」」
李衣菜「どうだった?」
みく「熱すぎてよくわかんなかった」
李衣菜「そっか」
みく「……あ、でもお肉いっぱいあって嬉しかった」
李衣菜「今日、セールやっててさ」
みく「鍋ものっていいよね、いろいろ食べられるし」
李衣菜「出た、健康オタク」
みく「オタクって程じゃないよ」
5: ◆EmVbYoE9.w 2018/10/31(水) 23:09:38.14 ID:nclAq5Ww0
李衣菜「魚も食べなよ、魚のほうがタンパク質の質が良いんだよ」
みく「そんなのロックじゃない」
李衣菜「なにおう」
みく「……今度、魚を克服する会やりたい」
李衣菜「七海ちゃん呼ぶ?」
みく「いきなりラスボスはちょっと……」
李衣菜「でも、この前ユニット組んでたじゃん」
みく「お仕事は楽しかったけど、魚ネタはほんときつかった」
李衣菜「悪気はなさそうだけどね」
みく「あったら最悪だし」
李衣菜「でも、みくちゃんが魚を克服するって言ったら、すごく喜びそうだけど」
みく「……呼ぶかー」
李衣菜「むしろ教えてもらおう、どう克服したらいいか」
みく「……火を通すとね?ちょっとマシになるの」
李衣菜「それくらいなら私でもできるよ」
みく「李衣菜チャンはね、違うの」
李衣菜「なにが?」
6: ◆EmVbYoE9.w 2018/10/31(水) 23:10:23.91 ID:nclAq5Ww0
みく「焼き加減が、絶妙にみくの苦手な焼き加減で仕上げてくる」
李衣菜「ミディアムレア?」
みく「あれはダメ」
李衣菜「美味しいのに」
みく「というか、焼き魚にレアとかないから」
李衣菜「美味しいのに」
みく「じっくり、じっくり焼くの」
李衣菜「なんか、待てなくて」
みく「なにそれ、ちょっとロック」
李衣菜「この前、なつきちに聞いたら」
李衣菜「『アタシくらいになると、もうサッと焼いて終わりだな、もうしゃぶしゃぶくらい』」
みく「なんで焼き魚の話になったし」
李衣菜「一回やってみたら、お腹壊して」
みく「当たり前でしょ」
みく「アイドルなんだから、体調管理には気を付けないと」
李衣菜「さっきお肉ばっか食べてたくせに?」
みく「ああいうときはいいの」
李衣菜「私のぶんがなくなっちゃうじゃん」
みく「弱肉強食だし」
李衣菜「焼肉定食?」
みく「は?」
7: ◆EmVbYoE9.w 2018/10/31(水) 23:11:02.14 ID:nclAq5Ww0
李衣菜「……ごめん」
みく「え?マジのやつ?」
李衣菜「いや、全然違うこと考えてた」
みく「何?」
李衣菜「いや、あとででいいよ」
みく「ふーん……」
李衣菜「なんの話だったっけ」
みく「みくが魚を克服したい話」
李衣菜「あー、そっか」
李衣菜「かまぼこは?」
みく「すり身はいけるの、臭いがダメ」
李衣菜「じゃあさ、豊洲行こうよ」
みく「は?」
李衣菜「臭いを克服すればいいんでしょ?」
みく「自分、何言ってるかわかってんの?」
みく「くっさいものに囲まれて臭いに慣れると思う?」
李衣菜「ギターの練習と一緒じゃないの?」
みく「もっとこう……本能的な」
李衣菜「難しいなぁ」
8: ◆EmVbYoE9.w 2018/10/31(水) 23:11:49.65 ID:nclAq5Ww0
みく「李衣菜チャン、嫌いな食べ物とかないの?」
李衣菜「うーん……」
李衣菜「あ、昔はトマトが苦手だった」
みく「……今は?」
李衣菜「生だとダメだったんだけど」
李衣菜「なんか、気づいたら食べられるようになってた」
みく「ふーん……」
李衣菜「だから、みくちゃんもそうなんじゃない?」
みく「……想像つかない」
李衣菜「じゃあ、これは?」
李衣菜「みくちゃんは猫が好き」
みく「うん」
李衣菜「猫は魚が好き」
みく「……」
李衣菜「じゃあ、みくちゃんも猫好きであるべき」
みく「……言いたいことはわかるけど」
みく「みくは別に、ロックそんなに好きじゃないし」
李衣菜「……え?」
みく「なんでもなーい」
9: ◆EmVbYoE9.w 2018/10/31(水) 23:12:50.57 ID:nclAq5Ww0
みく「七海ちゃん、いつ呼ぶ?」
李衣菜「え?うーん……」
李衣菜「オフ、合うといいけど」
みく「どうだろうね、最近忙しいみたいだし」
李衣菜「夜なら空いてるかな?」
みく「七海ちゃん、寝るのめっちゃ早いよ」
李衣菜「そうなの?」
みく「遅くても8時だって」
李衣菜「早っ」
みく「釣り行く時は朝早いから、もう習慣になったって」
李衣菜「うーん、8時はきついなぁ」
みく「七海チャン、寮じゃないし」
李衣菜「あれ、実家だっけ?」
みく「青森から引っ越してきたんだって」
李衣菜「あー……」
李衣菜「すごいね、まだ14歳なのに」
みく「しっかりしてるよね」
李衣菜「私も頑張らないとなぁ」
10: ◆EmVbYoE9.w 2018/10/31(水) 23:14:01.75 ID:nclAq5Ww0
みく「……ギター、最近やってる?」
みく「なんか、今日も持ってきてるけど」
李衣菜「まあ……やってる」
みく「なんだっけ、名前」
李衣菜「イグラット」
みく「そう、それ」
みく「……なんでイグラットなの?」
李衣菜「ほら、guitarを並び替るとさ」
みく「……あー」
みく「なんかまた、好きなバンドとかかと思ってた」
李衣菜「それはなんか……違う」
みく「そうなんだ」
李衣菜「うん」
李衣菜「……あ、でもね」
みく「なに?」
李衣菜「ΦωΦver!!がね、ちょっと弾けるようになったよ」
みく「……ほんと?」
李衣菜「うん、やってあげよっか」
みく「え、見たい」
李衣菜「いいよ、よいしょ」スッ
グイ スルッ
李衣菜「……よっ、と」グッ
11: ◆EmVbYoE9.w 2018/10/31(水) 23:16:51.76 ID:nclAq5Ww0
みく「……なんか、ちょっとサマになってきた?」
李衣菜「え、ほんと?」
みく「いや、気のせいかもだけど」
李衣菜「えー」
李衣菜「まあ、いいや」
李衣菜「えっとー……いま、はーしりーだすー」ジャーン
李衣菜「ゆーめと、きーせきがー、ひかってー」ジャーン
李衣菜「ほとば、しるービー、トー、だきーしめてー」ジャーン
李衣菜「うたーうかーらー」ジャーン
李衣菜「……っていう感じで、サビは一通り」
みく「……おお」
李衣菜「どうだった?」
みく「……エレキギターだから、ちょっとわかんない」
李衣菜「さすがに、部屋でアンプ繋くのは……」
みく「ちっちゃいのあるんじゃないの?」
李衣菜「あるけど、それなりに響くし」
みく「そっかー」
李衣菜「ま、ライブでね、そのうち」
みく「楽しみにしてるね」
李衣菜「任せといて」
12: ◆EmVbYoE9.w 2018/10/31(水) 23:17:32.20 ID:nclAq5Ww0
李衣菜「……懐かしいね、ΦωΦver!!もさ」
みく「ん?」
李衣菜「この部屋で作詞したじゃん、2人で」
みく「あー……あの時は大変だったね」
李衣菜「めちゃめちゃケンカしてたよね」
みく「目玉焼きがどうのとか?」
李衣菜「あはは、そうそう」
李衣菜「まあ、ケンカは今もあんまり変わらないけど」
みく「……でも、あの時がなかったら、今のみくはなかったと思う」
李衣菜「……うん」
李衣菜「それは、私も」
みく「……うん」
李衣菜「いつも、ありがとね?みくちゃん」
みく「……うん、李衣菜チャンも」
李衣菜「へへっ、どういたしまして」
みく「……」
李衣菜「ねえ、みくちゃん」
みく「なに?」
李衣菜「私がいつか、ギターが引けるようになった時は」
李衣菜「絶対、二人で一緒のステージ、やろうね」
みく「……うん」
みく「待ってる」
13: ◆EmVbYoE9.w 2018/10/31(水) 23:18:38.79 ID:nclAq5Ww0
李衣菜「うん、もうすぐだから」
みく「……ほんと?」
李衣菜「ほんとだよ」
みく「……そう言うわりに、練習してないでしょ」
李衣菜「……ばれた?」
みく「……反省して?」
李衣菜「……もっと頑張ります」
みく「……ん、ゆっくりでいいから」
みく「いつか、絶対、ね」
李衣菜「……うん」
みく「……約束」スッ
李衣菜「……ん」スッ
みく・李衣菜「「ゆーびきーりげーんまーん」」
みく「うーそつーいたーら」
李衣菜「はーりせーんぼーんのーます」
みく・李衣菜「「ゆびきった」」
みく「……じゃあみく、お風呂入ってくるね」
李衣菜「ん、おっけー」
みく「覗かないでね?」
李衣菜「覗かないよ」
みく「……ぷっ」
李衣菜「くくっ」
14: ◆EmVbYoE9.w 2018/10/31(水) 23:19:29.41 ID:nclAq5Ww0
みく「李衣菜チャン、照れてるじゃん」
李衣菜「それはみくちゃんでしょ」
みく「はいはい」
みく「……ねえ、二人で入る?」
李衣菜「んー……」
李衣菜「入る、狭いけど」
みく「……」ベシッ
李衣菜「いたっ」
みく「……いつか、お風呂の広いお家に住みたい」
李衣菜「……そだね」
みく「……トップアイドルになったら、住めるかな」
李衣菜「じゃあ、私が先だね」
みく「なにおう」
李衣菜「あはは」
李衣菜「……一緒がいいよ」
みく「……うん」
李衣菜「二人で、頑張ろう」
みく「うん」
15: ◆EmVbYoE9.w 2018/10/31(水) 23:20:15.43 ID:nclAq5Ww0
李衣菜「よっし……お風呂入って寝よ!」
みく「明日も早いもんね」
李衣菜「5時半起きかぁ……みくちゃんに起こしてもらおう」
みく「……置いてくから」
李衣菜「えー、一緒にって言ったのにー」
みく「じゃあ……抱えてく」
李衣菜「……やっぱ起きる」
みく「……そういえばさっき、何考えてたの?」
李衣菜「え?いつ?」
みく「ほら、焼肉定食の」
李衣菜「……あー」
李衣菜「えー……恥ずかしいからいいよ」
みく「なに?」
李衣菜「……私も肉いっぱい食べたら、みくちゃんみたいになるのかな」
みく「……セクハラ」
李衣菜「……ごめん」
みく「……揉んだら大きくなるって言うけど」
李衣菜「……それ、セクハラじゃない?」
みく「……」ベシッ
李衣菜「いたっ」
みく「ほら、早く入ろ」
李衣菜「はーい」
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