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トップページモバマス > 【デレマス】春の嵐の夜に

1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/08(月) 19:53:13.40 ID:brpa615DO

ザーザー

モバP(以下P)「急ぐぞ!走れるか!?」

―それは急な雨

―ただでさえ運動には向いていない服が、雨を吸ってさらに動きづらくなる

蘭子「ぴゃ……ぴゃい!」
knzkrnk27

バタバタバタ



―せっかくの誕生日。プロデューサーと行ったおいしいハンバーグのお店





―一緒にいたいと歩いて行ったのが悪かったかな

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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/08(月) 19:54:41.21 ID:brpa615DO

らんらん誕生日記念のSSになります

短いですがお付き合いを



熊本弁は簡易モード(ほぼ標準語)になっています


3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/08(月) 19:59:09.25 ID:brpa615DO

バタン

―誰もいない事務所に到着する

―さすがに部屋はひんやりして、雨に濡れた体がぶるっと震える

P「うわぁ……夜に降るって言ってなかったのになぁ」

P「ほい、バスタオルだ。大丈夫か?」

パシッ

蘭子「つ、つつがなしや!」

蘭子「……は……ふぁ」



「はっくっしょんっ!!」

―その日、一番おっきな口から出た音になったと思う


4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/08(月) 20:05:48.40 ID:brpa615DO

P「最近蘭子と出掛ける度に降られるけど、天の神様はヤキモチでも焼いているんやら」

蘭子「うぅ~」

(もう……私、絶対に雨女だよぅ)





P「とりあえずシャワーを浴びてきな。濡れた服は……さすがに乾かないだろうが、ジャージぐらいあるだろ?」

蘭子「我は常に備えを怠らぬ。造作もないことよ」

P「えっと、ならハンガーは……」



「ぶえっくしょん!!」

―その音は静かな事務所に響渡った


5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/08(月) 20:09:01.05 ID:brpa615DO

蘭子「えっと……」



―それは



―きっかけだと思った



―私より小さい子でも勇気を出して……その逢瀬を重ねていると聞いちゃったから



―勝鬨のお叫びはすぐそこになると信じて……





蘭子「い、一緒に……入りませんか?」


6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/08(月) 20:09:39.45 ID:brpa615DO

…………


7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/08(月) 20:11:15.96 ID:brpa615DO

―すごくいっぱいいっぱいだった

―でもプロデューサーは……



―優しかった


8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/08(月) 20:15:07.28 ID:brpa615DO

P「……」

蘭子「……」

P「……」
蘭子「……」

P「……」

―プロヴァンスの風が吹きし時も、このような沈黙は続いたものだ



「あのさ……」

蘭子「ぴゃっ!?」ビクッ

P「あ……すまん」

蘭子「して、いかなる用事か!」ドキドキ

P「……」

「まだプレゼントを渡してなかったんだけど……」



「今更だけど」

ゴソゴソ

―これはペアリング?


9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/08(月) 20:20:51.88 ID:brpa615DO

―つまり……これって



P「あー……女の子から誘われて情けないようですまないが」



―私から誘わなくても



P「蘭子の……アイドルのさらに輝きを見出だしてからでもよかったけど……」シドロモドロ

―どんな反応があるかなって……少し怖い思いをしなくても

―この人は

スッ

P「蘭子?」



蘭子「今こそ」



―私を


10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/08(月) 20:23:27.27 ID:brpa615DO

蘭子「我が法力を解放せん……」



―大好きです





―プロデューサー……


11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/08(月) 20:25:31.35 ID:brpa615DO

―最初はなんだこいつ……って想いだった

―なんでこいつはこんな痛い言葉ばかり選んで



―興味が湧いたのはそんな些細なきっかけ


12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/08(月) 20:28:47.67 ID:brpa615DO

―だが、プロデュースしていくうちに、内に秘めた想いや情熱

―その行動はシンデレラに相応しく



―また年相応のシャイな言動や、好きな食べ物を前にした子犬のようなそぶり

―気がついたら仕事上のパートナーの存在の対象より先に踏み入れたいと思っていた





―ただそれだけだ


13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/08(月) 20:32:01.90 ID:brpa615DO

―だから思わずニヤついた



蘭子「?」

P「いや……幸せだなってな」



蘭子「…………ふふっ」



「もっと幸せになりましょう!」





未来の……近い未来の、我が伴侶よ

おわり

転載元:【デレマス】春の嵐の夜に
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1554720793/

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    • 1 名無し春香さん
    • 2019年04月09日 22:26
    • 誉めてつかわす(謎上)
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