1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/15(土) 23:52:04.22 ID:KIXg3YtE0
莉緒『ーねえねえ、プロデューサーくんはどんなチョコレートが食べたい?』
莉緒『「何の話」って…今度のバレンタインの話に決まってるでしょー!?』
莉緒『デパートで買うのもいいけど…やっぱり男の子は手作りがいいわよね!』
莉緒『クッキー? それともケーキ? プロデューサーくんはどんなのが好きなの?』
莉緒『…もう。日頃のお礼なんだからキミの好きなものにしたいのに!』
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/15(土) 23:57:10.18 ID:KIXg3YtE0
莉緒『…! …ふふっ。そっか。それならいいわ♪」
莉緒『楽しみにしててねプロデューサーくん。今度のバレンタインはとびっきりのチョコレートをあげるから!』
莉緒『それで当日は、胸に挟んでセクシーに……え、「それはいい」って……もー! なんでよー!!』
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/15(土) 23:58:07.54 ID:KIXg3YtE0
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ピピピッ…ピピピピッ…
莉緒「こほっ。ん……」
莉緒(37.5℃……)
莉緒(いま、なんじ……? あー…もう15時か…)
莉緒「んぁ……」
莉緒(みんなからライン……後で返さないと)
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/15(土) 23:58:55.12 ID:KIXg3YtE0
莉緒「あ……」
莉緒(プロデューサーくんからは…?)
莉緒「………来てない」
莉緒「……………はぁ」
莉緒(………今日、バレンタインなのにな……)
莉緒(私がチョコ贈ることなんて…な〜んにも覚えてなかったりするのかな……)
莉緒(もしかしたら……迷惑だったりするのかな……)
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:00:49.52 ID:dFrovEal0
莉緒「………………ぐすっ」
〜♪
莉緒「ひゃっ! え、ぷ、プロデューサーくん…?」
莉緒「えっと……もしもし…?」
莉緒「………今マンションの玄関にいるって……え、私の…!?」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:02:18.02 ID:dFrovEal0
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P「えーと、これがこのみさんたちからの差し入れと、これが今日営業先でもらったゼリーと、これがさっき買ってきた健康ドリンク。冷蔵庫に入れちゃっていいか?」
莉緒「あ……自分でやるから…」
P「熱、まだあるんだろ? 寝てろって。…昨日より少しはよくなったか?」
莉緒「あ…うん。少し…」
P「そっか」
莉緒「うん…」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:03:20.78 ID:dFrovEal0
P「……」
莉緒「……」
P「あー……仕事のことだけど」
莉緒「え? あ、こほっ。……うん」
P「今日は元々レッスンだけだし、明日以降の仕事も収録はずらせそうだから、安心してくれ」
莉緒「……ありがとう」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:04:47.75 ID:dFrovEal0
P「いいって。莉緒、ここ最近働き詰めだったしな。みんなのサポートもしてくれて、疲れちゃったんだろ。いい機会だからゆっくり休むといいよ」
莉緒「うん……あ。あぁ!」
P「どうした?」
莉緒「私、今、お化粧してないわ…!」
P「そりゃあそうだろ…」
莉緒「ちょ、ちょっと待ってて…! 今、せめて軽くでもお化粧するから…!」
P「何バカなこと言ってるんだよ。そんなのいいから寝てろって」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:05:46.81 ID:dFrovEal0
莉緒「そんなのって…!」
P「あ…」
莉緒「私……」
P「……ごめん」
莉緒「…………いつだって、キミの前ではいちばん綺麗な私でいたいのよ……」
P「…………」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:07:01.74 ID:dFrovEal0
莉緒(…………私、何バカなこと言ってるんだろ)
P「……莉緒は、いつでも綺麗だよ。今、この瞬間だってとびきりの美人だと…思う」
莉緒「……え」
P「……お、俺、帰るな。それじゃー」ギュッ
P「…え?」
莉緒「………ヤダ」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:08:54.47 ID:dFrovEal0
P「莉緒…?」
莉緒「いっしょに、いて……?」
P「……」
莉緒「プロデューサーくん……」
P「……うん。わかったから。ほら、横になりな」
莉緒「うん……」
P「……まあ、そうだよな。熱の時って、人恋しくなるよな」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:09:44.73 ID:dFrovEal0
莉緒「それだけじゃ、ないわ…」
P「……」
莉緒「キミだから……プロデューサーくんだから、一緒にいて、欲しいの……」
P「莉緒……」
莉緒「…………プロデューサーくん。冷蔵庫の中、見てみて」
P「冷蔵庫…? ああ、わかった」
莉緒「上からふたつめの棚の…ラッピングしてあるお皿、持ってきて」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:11:28.35 ID:dFrovEal0
P「これか。……ほら、持ってきたよ」
莉緒「うん……はい、プロデューサーくん。これ、あげる」
P「え?」
莉緒「……もう。ポカンとしちゃってさ。今日は何の日だったかしら」
P「……あ、ああ! バレンタインか、もしかして」
莉緒「うん…。手作りのチョコ」
P「…ありがとう、莉緒。……えっと」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:12:46.75 ID:dFrovEal0
莉緒「どうかした?」
P「このさ、文字…? みたいなものって…」
莉緒「……ああ、それか。プロデューサーくんはそれ、なんだと思う…?」
P「……英数字の「II」に見えるけど…」
莉緒「……ふふ。そっか。書きかけだもんね。それね、本当はこう書こうとしたの」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:13:50.57 ID:dFrovEal0
莉緒「『I LOVE YOU』って」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:14:28.99 ID:dFrovEal0
P「……莉緒」
莉緒「プロデューサーくん、私ね……ぐすっ。キミのことが好き」
莉緒「私の、私たちのために頑張るキミも、舞台袖で送ってくれる優しい眼差しも、少しイジワルなところも全部、好き…」
P「莉緒……」
莉緒「プロデューサーくんは、私のことー…んっ…!」
P「…………」
莉緒「ん…ぁふ……はぁっ」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:17:17.96 ID:dFrovEal0
P「はぁ……莉緒……」
莉緒「プロデューサーくんっ…」
P「俺も、好きだよ……莉緒……」
P「綺麗なところも、可愛いところも、全部、好きだ……」
莉緒「……うんっ。……ねぇ、プロデューサーくん」
P「…ん?」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:18:12.43 ID:dFrovEal0
莉緒「今の私、こんな、汗と涙でぐちゃぐちゃでも、綺麗…?」
P「ああ、綺麗だ。莉緒……ん」
莉緒「ちゅ……じゃあ、今の私、セクシー…?」
P「あー……どうだろ」
莉緒「〜もうっ」ポカポカ
P「いてて……でも、最高に可愛いよ。莉緒」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:18:59.83 ID:dFrovEal0
莉緒「もう……ありがとう」
P「ああ…」
莉緒「…………ねえ、プロデューサーくん」
P「…うん?」
莉緒「…私の胸、触ってみて」
P「え?」
莉緒「ほら…」グイッ
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:19:56.71 ID:dFrovEal0
P「おお、柔らかい…」
莉緒「くすっ、そうじゃなくて……ドキドキ、してるでしょ?」
P「……うん。すごく」
莉緒「…ぷ、プロデューサーくんも、その、私の太ももに、さっきから……」
P「……しょうがないじゃないすか」
莉緒「…………」
P「…………」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:20:37.07 ID:dFrovEal0
莉緒「…………くすっ、ふふっ…!」
P「ははっ…! ほら、莉緒も俺の胸、手、当ててみな。……ドキドキ、してるだろ?」
莉緒「うん……すっごく……ね、プロデューサーくん」
P「何だ?」
莉緒「引いちゃうかもしれないけど……私、ハジメテなの」
P「…………そっか」
莉緒「……うん。だからね?」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:21:12.98 ID:dFrovEal0
莉緒「ー優しく、して…?」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:22:18.08 ID:dFrovEal0
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チャポン…
莉緒・P「……っあー……」
莉緒「…くすっ、Pくん、おじさんくさい」
P「莉緒もだろお」
莉緒「ふふっ……ね、Pくん」
P「なんだ?」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:24:06.10 ID:dFrovEal0
莉緒「Pくーん…♪」スリスリ
P「こら、あんまり身体擦り付けんなって…」
莉緒「またシたくなっちゃう?」
P「……かも」
莉緒「私はイイわよ?」
P「ダメだって。まだ痛むだろうし。ゆっくりしなきゃ。……あ、そういえば、熱大丈夫か」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:25:14.90 ID:dFrovEal0
莉緒「いまさらー?」
P「う……まあ、そうなんだけど」
莉緒「…うん。大分熱も引いたみたい。Pくんと一緒に〝運動〟してたくさん汗をかいたおかげかしら? 」
P「あー……。うん。ならよかった」
莉緒「ふふっ……ね、Pくん」
P「ん?」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:26:00.56 ID:dFrovEal0
莉緒「ー大好き♪」
P「…ああ。俺もだよ」
莉緒「ずっと私のこと、大切にしてくれる…?」
P「当たり前だろ。責任取るよ」
莉緒「…うん。……ね、私ね、Pくんのこと好きになってよかった。いっぱい悩んだけど、だから今こんなに幸せなんだって思えるもの」
P「…莉緒」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:26:41.52 ID:dFrovEal0
莉緒「お風呂上がったらチョコ、後で完成させてプレゼントするからね」
P「ああ。でも、溶けかけてたの冷やしてるからまだ時間かかるだろうし。もう少し、ゆっくり浸かろう。今は…莉緒を抱きしめてたい」
莉緒「うん。……ねえ、Pくん。私のこと、これからもずっと見ていてね。彼氏くんとしても…プロデューサーくんとしても」
P「…ああ。約束する。ずっと、側にいるよ」
莉緒「…ありがと。私、これからもっともっとキミのこと、虜にしちゃうんだから! ……ふふっ♪」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:27:56.38 ID:dFrovEal0
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ピピピッ…ピピピピッ…
P「ん……」
P「37.5℃……」
P「やっぱり、莉緒のがうつったか…」
莉緒「ふふ、でもよかったじゃない。お仕事に一区切りついた時で。ほら、彼女がこうして看病してあげてるんだし♪」
P「まあな…ごほっ」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:29:08.28 ID:dFrovEal0
莉緒「あらあら、大丈夫? はい、あーん」
P「あーん……ん、美味しい」
莉緒「そうでしょそうでしょ♪ あ、それと、デザートにフルーツあるからね。後で食べさせてあげるわ」
P「莉緒……ありがとう」
P(莉緒の優しい表情……綺麗だな。)
P(傲慢かもしれないけど…俺と付き合うようになってから、ますます綺麗になった気がする。前とは別人ってほどにー)
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:30:14.65 ID:dFrovEal0
莉緒「ふふ、それでね! この後とびっきりのサービスしてあげちゃうんだから♪」
P「サービス?」
莉緒「あ! エッチなこと考えたでしょ?」
P「い、いや。別に」
莉緒「ふふー…ある意味アタリかしら。じゃーん!」
P「……ナース服?」
莉緒「そう! ここに来る前風花ちゃんと話していて思ったの! 私がセクシーナースになって看病してあげたらPくんの熱もイチコロにー」
P「いや、普通に看病してくれればいいかな…」
莉緒「もー! なんでよーー!?]
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:31:04.98 ID:dFrovEal0
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P(……あんまり、前と変わってないところもあるけど)
P(……それでもやっぱり)
P(……幸せ、だなあ)
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:31:54.98 ID:dFrovEal0
この機会に百瀬莉緒担当になることを決めました!
それでは、またの機会に。
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/02/16(日) 00:35:38.71 ID:dFrovEal0
転載元:百瀬莉緒「1日遅れの『I LOVE YOU』」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1581778323/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1581778323/
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