歩「あれ？　伝えてなかった？」

海美「ううん、ちゃんとメールしたよ。持ってきたよね？」

伊織「持ってはきたけど」

歩「ま、一応確認するか」

歩「プロデューサーに日頃の感謝の気持ちを伝えたい！」

星梨花「なので、お弁当を作ってわたします！」

海美「そう！ピンク同盟の私たちは、お弁当もピンク！」

伊織「ちょっと待ちなさい」

歩「？　何かおかしかったか？」

伊織「根本的なことからいい？　ピンク同盟って？」

星梨花「イメージカラーがピンクの同盟です！」

海美「このみちゃんと莉緒ねぇはリリイベだから欠席だけどね」

伊織「私も勝手に入れられてるのね」

伊織「で、お弁当がピンク？　お弁当箱がピンクってこと？」

歩「それは当然だろ」

海美「さらに、ピンク同盟の私たちが作れば、中身もピンク！」

伊織「いやいや、それはおかしいわよ！」

星梨花「伊織さん、いいですか？」

伊織「なに？」

星梨花「お弁当を作るとき、愛情をたっぷりこめます」

伊織「……まぁ」

星梨花「愛と言えばハートです」

伊織「……うん」

星梨花「ハートと言えばピンクです」

伊織「……そうね」

星梨花「だからお弁当もピンクになるんです」

星梨花「って、お二人に教えてもらいました」

伊織「なに星梨花を洗脳してるのよ！　やっぱりおかしいわよ！」

海美「いい？　いおりん」

伊織「なによ」

海美「愛情をたっぷりこめるよね」

伊織「うん」

海美「愛＝ハート＝ピンクだよね」

伊織「……うん」

海美「だから、お弁当もピンクになるんだよ」

伊織「さっき聞いたわよ！　この脳内お花畑！」

星梨花「わぁ、素敵な響きですね」

海美「何の花かな？」

歩「桜とか、コスモスだろ」

海美「やった！　ピンクじゃん！」

伊織「……頭いたい」

星梨花「大丈夫ですか？　いちごみるく食べます？」

伊織「ありがと……ってこれもピンクなのね」

歩「ということで、持ってきたもの発表！　まずは星梨花！」

星梨花「はい！　私は、桜でんぶのおにぎりです！」

伊織「あら、綺麗。上手じゃない」

海美「すごいよ！せりりん！」

星梨花「ありがとうございます！……あ、でも、手伝ってもらったので……」

伊織「そうなの？」

星梨花「私は混ぜて握っただけです……でも、愛情はたっぷりこめました！」

歩「オーライだよ、星梨花。プロデューサーも喜ぶと思うよ」

星梨花「えへへ、そうだと嬉しいです」

歩「さ、次は」

伊織「あ、二人同時でいいわよ。なんとなく予想ついてるから」

海美「そう？」

伊織「むしろそうして。ツッコミはなるべく減らしたいし」

歩「じゃ、いくか。せーのっ」

歩「SAKURAバーガー」

海美「女子力焼きそば」

伊織「やっぱりか！」

伊織「なんでわざわざパンとか焼きそばをピンクにするのよ！」

歩「ピンク同盟だから」

伊織「当たり前のように言うな！　そもそもどうやってピンクにするのよ！」

海美「愛と気合いと女子力と材料」

伊織「100%材料！」

伊織「というかなによ、この炭水化物率は！」

海美「大丈夫だよ、愛情たっぷりこめたから」

星梨花「そうですよ。愛情たっぷりこめましたから」

歩「だな。愛情……//」

伊織「今さら照れるな！」

歩「で、伊織は何持ってきたんだ？」

海美「そうだよ、いおりん」

星梨花「いったいどんな料理なのか、楽しみです」

伊織「……これよ」

伊織「ハム」

3人「えっ？」

星梨花「生ハムですか？」

伊織「いいえ、普通の、ハム」

歩「調理は？」

伊織「してない」

海美「え？」
　
伊織「というか、私はピンク色の食べ物を持ってきて、としか聞いてないんだけど……」

歩「そこは察しないと、な？」

海美「いおりん、愛と女子力が足りないよ」

星梨花「伊織さん……」

伊織「……え？私が悪いの？」

おわり

SAKURAバーガー(わさび入り)は一度食べてみたい。
女子力焼きそばは……うんw

完結報告してきます。