1: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:17:53 ID:5hp
2: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:18:24 ID:5hp
ちとせ「お邪魔しまーす」ガチャ
忍「いらっしゃい。そろそろ準備できるから、座って待ってて」
ちとせ「いいの?」
忍「いいのいいの。ほら、早く上がって?」
ちとせ「では、遠慮なく。あ、よかったら、これどうぞ」ガサッ
忍「ん、ありがとう…これ、けっこうお高いお肉じゃない…?」
ちとせ「千夜ちゃんにお泊まり会するんだーって言ったら、これも持ってけって言われちゃってね」
忍「千夜ちゃん太っ腹だね…では、ありがたく頂戴いたします」ガサッ
ちとせ「うむ、くるしゅーないぞ♪」
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3: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:18:50 ID:5hp
忍「リビングに加蓮ちゃんいるから、座って話でもしてて。お肉と野菜持ってくから」
ちとせ「はいはーい」パタッ、パタッ
加蓮「ん、来たね」
ちとせ「来ちゃった♪」
加蓮「いらっしゃい。というか、あの千夜がよく許したね…」
ちとせ「ちょっとしたプレゼントをしたの」
加蓮「なにそれ?」
ちとせ「んー…秘密?」
加蓮「なぁんだ、つまんないの」ゴローン
ちとせ「はいはーい」パタッ、パタッ
加蓮「ん、来たね」
ちとせ「来ちゃった♪」
加蓮「いらっしゃい。というか、あの千夜がよく許したね…」
ちとせ「ちょっとしたプレゼントをしたの」
加蓮「なにそれ?」
ちとせ「んー…秘密?」
加蓮「なぁんだ、つまんないの」ゴローン
4: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:19:16 ID:5hp
ちとせ「来週、千夜ちゃんと魔法使いさんのオフ明けに、本人に聞いてみて?」
加蓮「…それって!」ガバッ
ちとせ「ふふっ…♪どうでしょう?」
加蓮「そちも悪よのう…」
ちとせ「お代官サマこそ…」
加蓮・ちとせ「「ふふへへへへ」」
忍「なーに笑ってるの」
加蓮「…それって!」ガバッ
ちとせ「ふふっ…♪どうでしょう?」
加蓮「そちも悪よのう…」
ちとせ「お代官サマこそ…」
加蓮・ちとせ「「ふふへへへへ」」
忍「なーに笑ってるの」
5: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:19:36 ID:5hp
加蓮「お、お肉きたー」
ちとせ「おにくーおにくー」
忍「はーい、おにくでちゅよー。今からやきまちょうねー」ガサガサ
加蓮「え、いきなり何こわ…」
ちとせ「忍ちゃんってそういう趣味あったんだ…」
忍「肉没収」サッ
加蓮「すみませんでした」
ちとせ「申し訳ございません」
ちとせ「おにくーおにくー」
忍「はーい、おにくでちゅよー。今からやきまちょうねー」ガサガサ
加蓮「え、いきなり何こわ…」
ちとせ「忍ちゃんってそういう趣味あったんだ…」
忍「肉没収」サッ
加蓮「すみませんでした」
ちとせ「申し訳ございません」
6: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:20:02 ID:5hp
忍「謝ったから許してあげる。白ご飯炊いてあるから、各自で取りに行ってね」
加蓮「はーい」ガタッ
ちとせ「今日はお腹空かせてきたから、ご飯もいっぱい入りそうね」ガタッ
忍「ホットプレートの電源入れて…火力調整して…」カチカチカチ
加蓮「いいねぇ、やっぱり炊きたての白米はいいよね」スッ
ちとせ「焼き肉に白米は黄金の組み合わせよね」スッ
忍「じゃ、お肉焼くね」
加蓮「はーい」ガタッ
ちとせ「今日はお腹空かせてきたから、ご飯もいっぱい入りそうね」ガタッ
忍「ホットプレートの電源入れて…火力調整して…」カチカチカチ
加蓮「いいねぇ、やっぱり炊きたての白米はいいよね」スッ
ちとせ「焼き肉に白米は黄金の組み合わせよね」スッ
忍「じゃ、お肉焼くね」
7: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:20:23 ID:5hp
スッ、ジュウゥゥゥ…
加蓮「んー!いい匂い!」
ちとせ「野菜も置いちゃおう♪」
ジュウゥゥゥ…
忍「焼き肉の茄子っていいよね。肉の脂を吸ってシナシナになった茄子」
加蓮「いいね。あれ焼き肉で一二を争うくらい美味しいよね」
ちとせ「玉ねぎのことを忘れてない?両面しっかりと焼き上げて、タレを絡めた玉ねぎのことを」
忍「それも捨てがたいよね…あともやし!」
加蓮「んー!いい匂い!」
ちとせ「野菜も置いちゃおう♪」
ジュウゥゥゥ…
忍「焼き肉の茄子っていいよね。肉の脂を吸ってシナシナになった茄子」
加蓮「いいね。あれ焼き肉で一二を争うくらい美味しいよね」
ちとせ「玉ねぎのことを忘れてない?両面しっかりと焼き上げて、タレを絡めた玉ねぎのことを」
忍「それも捨てがたいよね…あともやし!」
8: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:21:01 ID:5hp
ちとせ「いいわねぇ…脂とタレを纏ったもやし…」
加蓮「あ、そうだタレ!忍、タレある?」
忍「もちろん。まずは定番、黄○の味」ドンッ
加蓮「いいチョイスだね。野菜と合うんだよねー」
忍「あと、さっぱり行きたいときのおろしポン酢」コトッ
ちとせ「いいわねー。焼き肉にポン酢は外せないわよね」
忍「あとは…青森の味、スタ○ナ源○れゴールド!」ゴトッ
加蓮「あ、そうだタレ!忍、タレある?」
忍「もちろん。まずは定番、黄○の味」ドンッ
加蓮「いいチョイスだね。野菜と合うんだよねー」
忍「あと、さっぱり行きたいときのおろしポン酢」コトッ
ちとせ「いいわねー。焼き肉にポン酢は外せないわよね」
忍「あとは…青森の味、スタ○ナ源○れゴールド!」ゴトッ
9: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:21:28 ID:5hp
ちとせ「にんにく!私にんにく大好き!」
忍「吸血鬼なのににんにく食べられるんだね」
ちとせ「吸血鬼でもにんにくは食べるわよ!」
加蓮「ちとせ、キャラが行方不明になってるよ」
ちとせ「キャラじゃないわよ!」プンスコ
忍「はいはい。じゃあそれぞれお皿に入れてね。こっちに置いとくから、足りなくなったら言ってね」
ちとせ「ありがとう。じゃあ最初は源たれから…」
加蓮「やっぱりいい匂いだね。うちにも源たれあるんだけど、入れて野菜炒めるだけでも十分おいしいよね」
忍「吸血鬼なのににんにく食べられるんだね」
ちとせ「吸血鬼でもにんにくは食べるわよ!」
加蓮「ちとせ、キャラが行方不明になってるよ」
ちとせ「キャラじゃないわよ!」プンスコ
忍「はいはい。じゃあそれぞれお皿に入れてね。こっちに置いとくから、足りなくなったら言ってね」
ちとせ「ありがとう。じゃあ最初は源たれから…」
加蓮「やっぱりいい匂いだね。うちにも源たれあるんだけど、入れて野菜炒めるだけでも十分おいしいよね」
10: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:21:54 ID:5hp
忍「わかる。というか、加蓮ちゃん源たれ持ってたんだ」
加蓮「忍が勧めてきたんでしょ。是非ーって」
忍「あー、そうだったっけ?」
加蓮「そうだよ」
ちとせ「いいなー…うちにも置いてもらおうかしら」
忍「千夜ちゃんが許すかな?」
ちとせ「千夜ちゃんああ見えて味濃いの好きだ
から、頼めば置いてくれると思うわ」
加蓮「あれ?千夜って薄味好きじゃなかった?」
ちとせ「それは昔の私に合わせてくれてただけ。本人は普通の味付けが好きみたいよ?」
加蓮「忍が勧めてきたんでしょ。是非ーって」
忍「あー、そうだったっけ?」
加蓮「そうだよ」
ちとせ「いいなー…うちにも置いてもらおうかしら」
忍「千夜ちゃんが許すかな?」
ちとせ「千夜ちゃんああ見えて味濃いの好きだ
から、頼めば置いてくれると思うわ」
加蓮「あれ?千夜って薄味好きじゃなかった?」
ちとせ「それは昔の私に合わせてくれてただけ。本人は普通の味付けが好きみたいよ?」
11: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:22:15 ID:5hp
忍「へー…」
ちとせ「最近は、魔法使いさんの影響もあって、ちょっと濃いめの味付けがマイブームみたいだけど」
加蓮「ふーん…」
ちとせ「小さい頃から濃いめの味付けに慣れてるみたいでね、それが染み付いてるみたい」
忍「なるほどねー…あ、そろそろお肉焼けるね」
ちとせ「待ってました!」
加蓮「タレ用意!白米用意!」
忍「いくぞー!」
加蓮・ちとせ「「おー!」」
―――――
ちとせ「最近は、魔法使いさんの影響もあって、ちょっと濃いめの味付けがマイブームみたいだけど」
加蓮「ふーん…」
ちとせ「小さい頃から濃いめの味付けに慣れてるみたいでね、それが染み付いてるみたい」
忍「なるほどねー…あ、そろそろお肉焼けるね」
ちとせ「待ってました!」
加蓮「タレ用意!白米用意!」
忍「いくぞー!」
加蓮・ちとせ「「おー!」」
―――――
12: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:22:39 ID:5hp
―――――
忍「ん…ご飯がおいしい!」
加蓮「私も珍しくおかわりしちゃった。とまらないねぇこれ」
ちとせ「んーおいしい!千夜ちゃんに感謝しなくちゃ!」
忍「千夜ちゃん、ありがとう…!」
加蓮「ん、千夜といえばさ、ちとせにちょっと聞きたいことがあるんだけど」
ちとせ「何?」
加蓮「千夜とそっちのPさん、どこまで進んだの?」
忍「あっ、それ確かに気になる」
忍「ん…ご飯がおいしい!」
加蓮「私も珍しくおかわりしちゃった。とまらないねぇこれ」
ちとせ「んーおいしい!千夜ちゃんに感謝しなくちゃ!」
忍「千夜ちゃん、ありがとう…!」
加蓮「ん、千夜といえばさ、ちとせにちょっと聞きたいことがあるんだけど」
ちとせ「何?」
加蓮「千夜とそっちのPさん、どこまで進んだの?」
忍「あっ、それ確かに気になる」
13: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:23:01 ID:5hp
ちとせ「んー…どうなんだろ」
加蓮「分からないの?」
ちとせ「違う違う。なんというか…あの二人、横から見てると熟年夫婦みたいなんだけど…まだ付き合ってすらないのよ」
忍「えっ!?あれだけイチャイチャしてるのに付き合ってないの!?」
ちとせ「そうなの。早く手を出しちゃえばいいのに、二人とも変なところで職業倫理観が働いちゃって…」ハァ
加蓮「くっ付けようとしたりした?」
ちとせ「もちろん。そりゃあもうあの手この手で…ね?」
加蓮「それでも頑なにくっつかない、と…」
忍「ヘタレというかなんというか…」
加蓮「分からないの?」
ちとせ「違う違う。なんというか…あの二人、横から見てると熟年夫婦みたいなんだけど…まだ付き合ってすらないのよ」
忍「えっ!?あれだけイチャイチャしてるのに付き合ってないの!?」
ちとせ「そうなの。早く手を出しちゃえばいいのに、二人とも変なところで職業倫理観が働いちゃって…」ハァ
加蓮「くっ付けようとしたりした?」
ちとせ「もちろん。そりゃあもうあの手この手で…ね?」
加蓮「それでも頑なにくっつかない、と…」
忍「ヘタレというかなんというか…」
14: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:23:22 ID:5hp
ちとせ「ヘタレ…というか、単に意志が固すぎるんだと思うの」
忍「というと?」
ちとせ「アイドルに手を出しちゃいけない、プロデューサーとくっつくなんてファンを裏切ることになる…みたいな」
忍・加蓮「「あー…」」
忍「確かにそれはあるかも。ウチのPも最初そんな感じだったし」
加蓮「私はそういうのは…あったわ。職業倫理観というより、JKとそういう関係になってはならないーみたいな理性だったけど」
ちとせ「でしょー?それで、今回のプレゼントに繋がるって訳よ」
忍「というと?」
ちとせ「アイドルに手を出しちゃいけない、プロデューサーとくっつくなんてファンを裏切ることになる…みたいな」
忍・加蓮「「あー…」」
忍「確かにそれはあるかも。ウチのPも最初そんな感じだったし」
加蓮「私はそういうのは…あったわ。職業倫理観というより、JKとそういう関係になってはならないーみたいな理性だったけど」
ちとせ「でしょー?それで、今回のプレゼントに繋がるって訳よ」
15: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:23:47 ID:5hp
忍「その、プレゼントって?」
ちとせ「んー…言っちゃってもいいのかな…迷うな~」チラッチラッ
加蓮「はいお肉」ヒョイッ
ちとせ「うん、言っちゃおう!どうせバレるんだし!」
忍「肉に釣られたね」
ちとせ「千夜ちゃんには、北海道の大きな街から少し離れた山奥にある温泉宿、そこの二泊三日ペア宿泊券を渡しました!」
加蓮「おー」
忍「流石に豪華だね」
ちとせ「んー…言っちゃってもいいのかな…迷うな~」チラッチラッ
加蓮「はいお肉」ヒョイッ
ちとせ「うん、言っちゃおう!どうせバレるんだし!」
忍「肉に釣られたね」
ちとせ「千夜ちゃんには、北海道の大きな街から少し離れた山奥にある温泉宿、そこの二泊三日ペア宿泊券を渡しました!」
加蓮「おー」
忍「流石に豪華だね」
16: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:24:07 ID:5hp
ちとせ「そしてそして…温泉宿のある街は、千夜ちゃんの地元でもあるのです!」
忍「地元って…」
ちとせ「…うん。千夜ちゃんの家があった場所」
加蓮「大丈夫なの?それ」
ちとせ「大丈夫。千夜ちゃん、毎年この時期に休暇を取って、両親のお墓参りをしてるの」
加蓮「それも兼ねてってことね」
ちとせ「そうそう」
忍「地元って…」
ちとせ「…うん。千夜ちゃんの家があった場所」
加蓮「大丈夫なの?それ」
ちとせ「大丈夫。千夜ちゃん、毎年この時期に休暇を取って、両親のお墓参りをしてるの」
加蓮「それも兼ねてってことね」
ちとせ「そうそう」
17: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:24:36 ID:5hp
忍「あの二人が一つ屋根の下で夜を明かすのかぁ…どうなることやら…」
加蓮「案外、どうにもならなかったりして」
ちとせ「これだけお膳立てして何もなかったら、わたし流石にキレるわよ」
加蓮「本気じゃん」
ちとせ「当たり前。千夜ちゃんには、心の底から幸せになってもらいたいもの」
忍「当の千夜ちゃん本人の気持ちは確認したの?」
加蓮「案外、どうにもならなかったりして」
ちとせ「これだけお膳立てして何もなかったら、わたし流石にキレるわよ」
加蓮「本気じゃん」
ちとせ「当たり前。千夜ちゃんには、心の底から幸せになってもらいたいもの」
忍「当の千夜ちゃん本人の気持ちは確認したの?」
18: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:24:55 ID:5hp
ちとせ「もちろん。カマかけたらすっごく可愛い反応してくれたわ♪」
忍「なにそれ気になる」
加蓮「私も!」
ちとせ「そうねー、ちょっと前の話なんだけど…」
―――――
忍「なにそれ気になる」
加蓮「私も!」
ちとせ「そうねー、ちょっと前の話なんだけど…」
―――――
19: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:25:18 ID:5hp
―――――
忍「布団敷いたよー」
加蓮「ん、ありがとー」
ちとせ「お風呂上がったわよー」
忍「冷蔵庫に色々入ってるから、適当に飲んでいいよ」
ちとせ「ありがと。…あっ!ビールあるじゃん!」ガサッ
加蓮「ちょっと、今から飲まないでよ?」
忍「布団敷いたよー」
加蓮「ん、ありがとー」
ちとせ「お風呂上がったわよー」
忍「冷蔵庫に色々入ってるから、適当に飲んでいいよ」
ちとせ「ありがと。…あっ!ビールあるじゃん!」ガサッ
加蓮「ちょっと、今から飲まないでよ?」
20: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:25:33 ID:5hp
ちとせ「ご飯食べてるときに飲みたかった…」
忍「ちとせちゃんお酒弱いから隠してたの。弱いくせにお酒好きだから、見つかったらまずいと思ってね」
ちとせ「反論できない…」
忍「ほら、ドライヤーかけたげるからこっち来て」
ちとせ「はーい…」トボトボ
―――――
忍「ちとせちゃんお酒弱いから隠してたの。弱いくせにお酒好きだから、見つかったらまずいと思ってね」
ちとせ「反論できない…」
忍「ほら、ドライヤーかけたげるからこっち来て」
ちとせ「はーい…」トボトボ
―――――
21: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:26:03 ID:5hp
忍「電気消すよー」
ちとせ・加蓮「「はーい」」
忍「よっ…と」パチッ
ちとせ「…なんだか、昔に戻ったみたいね」
加蓮「昔って…所属したてのころ?」
ちとせ「そうそう。千夜ちゃんと一緒に、この事務所に所属したころ」
忍「そっか、もう六年経つんだね…」
加蓮「時が経つのは早いねぇ…」
ちとせ・加蓮「「はーい」」
忍「よっ…と」パチッ
ちとせ「…なんだか、昔に戻ったみたいね」
加蓮「昔って…所属したてのころ?」
ちとせ「そうそう。千夜ちゃんと一緒に、この事務所に所属したころ」
忍「そっか、もう六年経つんだね…」
加蓮「時が経つのは早いねぇ…」
22: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:26:27 ID:5hp
ちとせ「今考えると、あのときは幼かったわね…体も弱かったし」
忍「途中で倒れて休業したりもしてたよね」
ちとせ「したした。魔法使いさんが一気に仕事を入れすぎて、体が耐えきれなかったみたい」ケラケラ
加蓮「なーに笑ってんのよ。あの時、千夜が泣いてたの忘れたの?」
ちとせ「まさか。昼のレッスンで倒れて!起きたら夜になってて、更に千夜ちゃんに泣きつかれて…忘れられるわけないじゃない」
忍「二人のPさん、ちとせちゃんのご両親にこってり絞られたって聞いたけど?」
ちとせ「うん。流石にやりすぎだったから、わたしが止めに入って、何とかなったんだけどね」
23: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:26:49 ID:5hp
加蓮「そりゃーそうでしょ。かわいい娘を酷使されたんだから、怒るのは当然だって」
ちとせ「んー、あれは…怒る、というか貶す…?って感じだったなぁ。魔法使いさんも、爆発寸前でね…あそこで止めなかったらどうなってたか…」
忍「それで、あの後仕事の量が減ったんだっけ?」
ちとせ「その通り。それまでの仕事量が半分くらいになって、休暇も増えたの」
加蓮「体力のほうも改善したんだよね」
ちとせ「そ。それまでのアイドル活動で体力が増えてたのもあって、体も丈夫になって…お陰で、個性が一つ消えちゃったけどね」
24: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:27:46 ID:5hp
忍「でも、あの事件以来、ドラマの仕事がけっこう増えてきたよね」
加蓮「名女優なんて言われるようになって…うらやましいねぇ」
ちとせ「でしょー?もっと羨ましがってもいいのよ?名女優のお二人さん?」
忍「名女優か…昔は、こんなこと思いもしなかったな」
加蓮「私も。…そういえば…さ、忍」
忍「何?」
25: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:28:14 ID:5hp
加蓮「忍とそっちのPさんの話、あんまり聞いたことなかったなって思って」ニヤニヤ
忍「ちょっ…」
ちとせ「あー、それ気になる!スカウトされた時の話とか聞いたことないし!」キラキラ
忍「…はぁ…分かった分かった。じゃあ…スカウトされた時の話からいこうか」
加蓮「んー…せっかくだし、忍が上京したときの話からお願い♪」
ちとせ「お願い♪」
忍「…分かったよ、分かった。最初は…」
―――――
26: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:29:03 ID:5hp
―――――
チュンッ、チュンッ…チチチッ…
シャアアアッ
ちとせ「…ん…まぶしい…」
加蓮「朝だよ、起きな」
ちとせ「うーん…吸血鬼は朝に弱いのよ…」ガサガサ
加蓮「昨日山ほどにんにく食べたくせに何言ってるの。ほら、起きて」
ちとせ「うーん…もうちょっと…」
チュンッ、チュンッ…チチチッ…
シャアアアッ
ちとせ「…ん…まぶしい…」
加蓮「朝だよ、起きな」
ちとせ「うーん…吸血鬼は朝に弱いのよ…」ガサガサ
加蓮「昨日山ほどにんにく食べたくせに何言ってるの。ほら、起きて」
ちとせ「うーん…もうちょっと…」
27: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:29:33 ID:5hp
忍「お味噌汁と卵焼き作ったけど、ちとせちゃんはいらないんだね。分かったよ」
ちとせ「いる!」ガバッ
加蓮「食べ物に釣られるんだ…」
忍「ほんと、昔のちとせちゃんとは大違いだね」
ちとせ「体丈夫にしなきゃって思ってるうちに、普通に食べられるようになったのよ」
忍「普通よりちょっと多いくらいかな?」
加蓮「だね」
ちとせ「千夜ちゃんよりは少ないから…食べ過ぎじゃないはずだから…」
28: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:30:17 ID:5hp
忍「千夜ちゃんはちょっと…多すぎだよね。はい、お味噌汁とご飯は自分で入れてね」
ちとせ「はーい」パタッパタッ
加蓮「今日はどうする?私たちみんなオフなんだし、せっかくだからどこか行かない?」
ちとせ「いいねぇ。わたし水族館行きたい!」カチャ
忍「水族館?ここからだと…サンシャインかスカイツリーか、品川か葛西かってところかな」
ちとせ「スカイツリー…スカイツリーいこうよ!」
ちとせ「はーい」パタッパタッ
加蓮「今日はどうする?私たちみんなオフなんだし、せっかくだからどこか行かない?」
ちとせ「いいねぇ。わたし水族館行きたい!」カチャ
忍「水族館?ここからだと…サンシャインかスカイツリーか、品川か葛西かってところかな」
ちとせ「スカイツリー…スカイツリーいこうよ!」
29: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:30:35 ID:5hp
加蓮「水族館見終わったら、タワー登っちゃおうか。あ、ちとせ。ご飯入れるから私の味噌汁入れてくれない?」パカッ
ちとせ「了解。…はい、持ってくよ?」
加蓮「ありがと」カチッ
忍「…うん、それで決まり!さ、早く朝ごはん食べちゃって。準備できたらすぐ出発するよ」
加蓮「オーケー。それじゃ…」
ちとせ・加蓮・忍「「「いただきます!」」」
ちとせ「了解。…はい、持ってくよ?」
加蓮「ありがと」カチッ
忍「…うん、それで決まり!さ、早く朝ごはん食べちゃって。準備できたらすぐ出発するよ」
加蓮「オーケー。それじゃ…」
ちとせ・加蓮・忍「「「いただきます!」」」
30: 名無しさん@おーぷん 20/04/14(火)17:33:05 ID:5hp
以上です
一応前作の続き的なアレです
ちとせと忍、加蓮両名、公式での絡みは一切ありませんが、なんか合いそうだったので書きました
一応前作の続き的なアレです
ちとせと忍、加蓮両名、公式での絡みは一切ありませんが、なんか合いそうだったので書きました
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