七尾百合子「アシスタントの七尾百合子です」


木下ひなた「同じくアシスタントの木下ひなたです」


亜利沙「本日は、この3人でお送りしたいと思います」

亜利沙「それでは、最初のニュースです」

亜利沙「松田亜利沙の髪、針金疑惑？」

亜利沙「アイドル松田亜利沙の髪型に疑惑が浮上しました」

亜利沙「専門家の話によると、このツインテールの形状はかなり無理があり」

亜利沙「針金が入ってるかのようだ、とのことです」

亜利沙「調べに対し松田亜利沙は、容疑を否認しています」

百合子「たしかに、そう言われるとそう見えますね」

亜利沙「説明させていただきますと、ツインテールの一部をガチガチに固めておりまして」

ひなた「そうなのですか」

亜利沙「ええ。そこから先は垂らしてるだけです」

百合子「なるほど。ところで、どうしてその髪型に？」

亜利沙「わたくし、特徴がない顔立ちをしておりますので、キャラ作りの側面もあります」

ひなた「そんなことは……顔立ちは春香さんに似ていると思うべ……思います」

百合子「たしかに！ということは、春香さんも特徴がな……あっ」

亜利沙「……続いてのニュースです。七尾さん」

百合子「……はい」

百合子「七尾百合子、悪夢再び」

百合子「アイドル七尾百合子が、再びマグ口漁船に乗せられることになりました」

百合子「釣りゲームの復刻に伴い、Pがノリと勢いで引き受けた模様です」

百合子「現場からは抗議の声が上がっていましたが」

百合子「変わり種おはぎで買収されたとのことです」

亜利沙「これは賄賂でしょうか」

百合子「そう……とも言えますね。桜餡とか、抹茶餡とか、とても美味しかったです。ただ……」

亜利沙「どうかしましたか？」

百合子「少し食べ過ぎて、衣装がキツくなってしまったので……ダイエットをしないと……」

ひなた「それで、杏奈ちゃんの公演に出られなかったのですか？」

百合子「え、嘘！？そんな理由なんですか！？」

亜利沙「……続いてのニュースです。木下さん」

ひなた「はい」

ひなた「木下ひなた、先輩を怖がらせる？」

ひなた「アイドル木下ひなたが、アイドルの先輩四条貴音を怖がらせたことがわかりました」

ひなた「これは」

ひなた「Helloコンチェルトのジャケットを見せたことが要因のようです」

ひなた「四条貴音によると、『ほらぁを感じる』とのことですが」

ひなた「詳しい原因などは未だにわかっておりません」

亜利沙「えっと……一部映像が乱れたことをお詫びします」

ひなた「ごめんねぇ」

亜利沙「あのジャケット、一部で評判になっておりまして……わたくしのイラストのせい、との噂もあるようです」

ひなた「あたしの推理だと、このロゴにあるんじゃないかと」

亜利沙「ロゴですか？」

ひなた「この、『Hello』が、『Hell・』に見えたのではないかと」

百合子「なるほど！地獄ですね！　あれ？でも……」

亜利沙「何か気づきましたか？」

百合子「貴音さんって英語読めましたっけ……あっ」

亜利沙「……続いてのニュースです」

亜利沙「劇場の自動販売機、配列微調整」

亜利沙「劇場にある自動販売機の配列が、少し変わったことが明らかになりました」

亜利沙「これはアイドル馬場このみの要望により、某コーヒー飲料が最下段に配置されました」

亜利沙「これにより、当の本人は椅子を使わずに買えて大変満足しているようですが」

亜利沙「一部の同業者からは『萌えムーブが見られなくなって残念』との声も上がっています」

亜利沙「とても残念です」

百合子「そうですか」

亜利沙「他の最上段の飲料に興味を持つよう、願っています」

ひなた「そうですか」

亜利沙「続いてのニュースです」

亜利沙「横山奈緒Tシャツ、完売」

亜利沙「アイドル横山奈緒が自作したTシャツが完売したことがわかりました」

亜利沙「アルファベットでYOKOYAMA、背番号は名前から70の、サッカーのユニフォーム仕様のTシャツ」

亜利沙「劇場内のアイドルに対し、2色10着を全て売りさばいた模様です」

亜利沙「この実績により、グッズ化も検討されているとのことです」

ひなた「歩さんが着ていたものでしょうか？」

亜利沙「そうですね。あり……わたくしも購入しましたが、大切に飾っています」

百合子「いつかそれを着て、ステージに立ってもらいたいですね」

亜利沙「その場合はもう一着は欲しいですね。使用するものと保存するものはわけたいので」

ひなた「そうですか」

亜利沙「続いてのニュースです」

亜利沙「新しいLineスタンプは『サンキュー』」

亜利沙「新しいLineスタンプが、765プロのアイドル52人個別の『サンキュー』であることがわかりました」

亜利沙「1個から購入可能ですが、全員分をまとめて購入すると、特典として」

亜利沙「春日未来『ありがとう』バージョンと、最上静香『サンキュー』アナザーバージョンが付く予定です」

亜利沙「なお、特典の内容は変更される可能性があるので、予めご了承ください」

亜利沙「ちなみに、春日未来『ありがとう』バージョンは、『ありが』が大きく、『とう』が小さく表示されております」

ひなた「ということは……」

亜利沙「お察しのとおり、アナザーは手を額に乗せているバージョンです」

百合子「あの伝説が再現できるということですね」

亜利沙「開発チームによると、あとは本人の許可を待つのみ、だそうです」

ひなた「楽しみですね」

亜利沙「以上でニュースを終わります。ここまでのお相手は、キャスターの松田亜利沙と」

百合子「アシスタントの七尾百合子と」

木下ひなた「同じくアシスタントの木下ひなたでした」

亜利沙「それでは皆様、また会う日まで。ご機嫌よう」ﾍﾟｺｯ

……

ﾊｲ、ｵﾂｶﾚｻﾏﾃﾞｼﾀ

亜利沙百合子ひなた「お疲れ様でした」

亜利沙「ふぃー終わりましたぁ」

百合子「固くしゃべるのって結構疲れますね」

ひなた「そうだねぇ。標準語も、ちょっこし難しいべさ。あたし、できてたかなぁ？」

亜利沙「ばっちりです！　ちょっと慣れてない感じがまた抜群にかわいかったです！」

ひなた「そうかい？ありがとねぇ」

亜利沙「あと、百合子ちゃん、ちょっと気になることが」

百合子「なんですか？」

亜利沙「……先輩達をディスってました？」

百合子「そんなつもりはないです！　えっと、その……セーフですよね？、ひなたちゃん」

ひなた「大丈夫だべさ」

ひなた「先輩達はやさしいから。あとであやまっとこぉねぇ」

百合子「はうあっ！」

亜利沙「ありさも着いていきますよ……」

最上静香「お取り込み中失礼します！」

亜利沙「あ、静香ちゃん」

静香「みなさん、生放送お疲れ様です」

ひなた「ありがとねぇ」

静香「ところで亜利沙さん、あの、最後のニュースって本当ですか？」

亜利沙「はい、そう聞きました。未来ちゃんの許可は出たので、あとは静香ちゃんだけだと……」

静香「許可なんて出すわけないでしょ！　今年は感謝祭からさんざん弄られたの！　もういいでしょうが！」

百合子「伝説だから」

ひなた「仕方ないねぇ」

おわり