1: ◆ivbWs9E0to 2020/05/23(土) 09:14:19.87 ID:tSQMVpCrO
アイドルマスターミリオンライブ!のSSです。
恋に大切なのは勢い。
恋に大切なのは勢い。
2: ◆ivbWs9E0to 2020/05/23(土) 09:15:06.01 ID:tSQMVpCrO
百合子「プロデューサーさん! プロデューサーさん!」
P「どうした今日も元気だな百合子」
百合子「この前お貸ししたシリーズの最新作が発売されたんですけど読みましたか!? 読んでないですよね!? 貸しますね!?」
P「今日も元気だな百合子」
百合子「8巻ではついに2巻で登場した謎の王子様に焦点が当たるんですよ!」
百合子「あぁ~~2巻の時点で颯爽と現れて勇敢に戦う王子様かっこいいなぁと思っていたんですけど」
百合子「最新刊で王子様の秘密が明かされて、前々からそうかな?とは思っていたんですけど改めて確認してその後に2巻を読み返すと」
百合子「あぁ~!これってそういうことだったんだ!っていう伏線が沢山あって」
P「今日も元気だな百合子」
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3: ◆ivbWs9E0to 2020/05/23(土) 09:16:28.25 ID:tSQMVpCrO
P「2巻の王子っていうと、あの若くて中性的な優男だっけ。百合子あぁいうキャラ好きなの?」
百合子「優男なんてそんな! 容姿端麗と言ってください!」
P「結局あの王子って女だったの? 髪型とか体型とか、仄めかされてたけど」
百合子「ネタバレはダメです! ちゃんと本を読んで確かめてください!」
百合子「8巻でも王子様はすっごくかっこいいんですよ! 主人公を健気に助ける理由も分かったりして…」
百合子「あぁ~、あんな王子様、現実にいないかなぁ…」
P「まさかなぁ」
4: ◆ivbWs9E0to 2020/05/23(土) 09:17:10.16 ID:tSQMVpCrO
ガチャ
美咲「プロデューサーさん、昴ちゃんの次の新しい衣装のご相談なんですが」
昴「本当にコレ大丈夫か? ピチッとしたズボンっていうのも恥ずかしいし、全身真っ白って着たこと無くて…」
百合子「恋しますよ!?!!??!?!!?!?」
昴「うわぁ!?」
5: ◆ivbWs9E0to 2020/05/23(土) 09:18:03.61 ID:tSQMVpCrO
百合子「うわぁ~! すごいです! 王子様ですか!? なんですかこれ!!!」
美咲「今度の演劇公演の衣装だよ。昴ちゃんは旅人役で選出されて」
百合子「旅人!!?!? 旅人なのに王子!?!?! どういうことですか!! 説明してください!! 恋しますよ!!?」
昴「ちょ、ちょい、百合子、離れろって」
百合子「これが興奮せずにいられますか!」
P「はいはいほっぺほっぺ」ムニー
百合子「いひゃい!」
6: ◆ivbWs9E0to 2020/05/23(土) 09:18:45.00 ID:tSQMVpCrO
P「昴は真面目に衣装の相談しに来たんだから離れなさい」
百合子「うぅ…昴さんかっこいい…」
美咲「でしょう!」フンス
百合子「ですよね!」
P「あぁ美咲ちゃんも乗らないで百合子が調子づいちゃう」
昴「なぁプロデューサー、やっぱり変じゃないか? こういう格好つけた衣装って似合うヤツが限られるというか」
P「バッッッッッッッチリだ!!!!!! 完璧!!!! 最高!!!」
美咲「でしょう!」フンス
百合子「ですよね!」
昴「えぇ…」
7: ◆ivbWs9E0to 2020/05/23(土) 09:19:42.52 ID:tSQMVpCrO
百合子「昴さんと言えば中性的な顔立ちで活発な性格ながら溢れてる女子力のギャップと、ファッションに無頓着ながら何を着ても可愛さが抑えきれない抜群のビジュアル…」
亜利沙「そんな昴くんが格好良さに全振りしたらどうなるか、その答えは…」
百合子「普段の昴さんだとそれでもやっぱり可愛い! けど作品中では格好良さ全振りの演技が見れるかも…!!」
亜利沙「むひょお~! ありさ興奮してきましたよぉ~!!!」
P「なんか増えた」
昴「どこから沸いたんだ」
8: ◆ivbWs9E0to 2020/05/23(土) 09:20:39.78 ID:tSQMVpCrO
美咲「デザインはタイトにしつつ、ジャボと燕尾にポイントで華やかな柄を入れてみました!」フンス
亜利沙「あぁ~! 美咲さん天才ですうぅぅ!! 一生貢ぎましゅう!!」
百合子「はぁ…昴さん、ちょっと窓際に立ってもらって良いですか?」
昴「な、なんだよ。こうか?」
百合子「それで窓に片手をかけて、このコップを持って下さい。持ち手のところですよ」
昴「注文が多いな…」
9: ◆ivbWs9E0to 2020/05/23(土) 09:21:41.47 ID:tSQMVpCrO
百合子「はい! それで飲み物に口をつけて、外を見ながらアンニュイな雰囲気でため息をひとつ!」
昴「ふぅ…」フワッ
百合子「キャーーーー!」
亜利沙「ぎゃあぁぁぁ!!!!」
昴「なんなんだよ…」
10: ◆ivbWs9E0to 2020/05/23(土) 09:22:27.25 ID:tSQMVpCrO
百合子「だ、ダメです! このままだと私、昴さんに恋しちゃいます! どうしましょうプロデューサーさん!」
P「はいはいほっぺほっぺ」ムニー
百合子「すあるさんあひょうせふのおういさあいいええていあいた!!」
P「ダメだ全然止まらん」
昴「なぁ美咲ー、やっぱり俺には似合わないってー」
美咲「すごく似合ってるよ! 我ながら渾身の出来だよ!」フンス
昴「えぇ~」
美咲「じゃあ細かい調整するから、更衣室に戻ろうね」
亜利沙「そうですね行きましょう」
P「おいこらさり気なく混ざるな」
11: ◆ivbWs9E0to 2020/05/23(土) 09:23:06.24 ID:tSQMVpCrO
百合子「はぁ~、昴さんかっこよかったなぁ…。また見たいなぁ…」
P「確かに格好良かったし、あの格好で照れられると破壊力がすごいな」
ガチャ
昴「おーっす。やっぱり普段の格好は動きやすくて良いな」
百合子「あ、昴さん……あっ!」
P「どうした百合子」
12: ◆ivbWs9E0to 2020/05/23(土) 09:23:49.41 ID:tSQMVpCrO
百合子「さっきの昴さんを見てしまったので、今の昴さんが『身分を隠すために庶民の格好をしている王子様』に見えてきてしまって…」
昴「なんだよ。恥ずかしいからやめろよ」
百合子「それ以上近づかないで! 恋しますよ!?」
昴「えぇ…どうしようプロデューサー」
P「はいはいほっぺほっぺ」ムニー
百合子「いひゃいれす!」
13: ◆ivbWs9E0to 2020/05/23(土) 09:24:41.42 ID:tSQMVpCrO
昴「はぁ、騒いだら腹減った。ここでご飯食べて良いか?」
P「まだだったのか。全然良いぞ」
百合子「私ももう食べちゃいました」
昴「そっか。給湯室借りるな」
百合子「プロデューサーさんはさっきからほっぺ引っ張り過ぎです。顔の形が変わっちゃいますよ」
P「顔の形が変わっても百合子は可愛いから大丈夫だよ」
百合子「えっ…///」トゥンク
P「ごめんそんな反応されると思わなかった」
14: ◆ivbWs9E0to 2020/05/23(土) 09:25:20.24 ID:tSQMVpCrO
昴「お茶で良かったか?」コトッ
P「あらま、ありがと」
百合子「気遣い!!!!!!!!!」
昴「うわぁ急に大声だすなよ! 危ないだろ!」
百合子「そういうところですよ! そういうさり気ないところですよ!!!」
百合子「危うく恋に落ちるところでしたよ!!」
P「百合子は忙しいなぁ」
昴「段々慣れてきた」
15: ◆ivbWs9E0to 2020/05/23(土) 09:25:56.78 ID:tSQMVpCrO
昴「気にしないようにするよ」コトッ
P「お、今日の弁当も美味しそうだな」
昴「へへっ、兄ちゃんたちが後輩の試合を応援に行くって言うから、ちょっと気合入れたんだ」
百合子「昴さんって時々ズルいと思います。そんな女子力の塊見せられたら恋に落ちざるを得ないじゃないですか」
昴「新しい切り口で来たな」
P「本人も楽しくなってきたんだと思うよ」
16: ◆ivbWs9E0to 2020/05/23(土) 09:26:34.10 ID:tSQMVpCrO
昴「あっ、そうだ。このミートボール自作なんだぜ。食べてみてくれよ」
百合子「えっ、良いんですか? すごく美味しそう…」
昴「ほら」ヒョイ
百合子「んむっ」
昴「どうだ?」
百合子「んん…」モグモグ
百合子「恋しました」
P「そんなことだろうと思ったよ」
17: ◆ivbWs9E0to 2020/05/23(土) 09:27:08.48 ID:tSQMVpCrO
百合子「だってすっごく美味しいんですよ! それを自作で! しかも『あーん』なんて…!」
昴「百合子って時々亜利沙みたいになるよな」
亜利沙「失敬な! ありさは昴くんのお弁当のレパートリーを毎日記録してるくらいですよ!」
昴「ごめん方向性が違った」
P「急に現れるな」
18: ◆ivbWs9E0to 2020/05/23(土) 09:27:36.06 ID:tSQMVpCrO
百合子「はぁ…。身分を隠して逃亡中の王子と、町娘様が慎ましいながら日常の幸せを噛み締め」
昴「なんか始まった。今のうちにご飯食べよ」
百合子「やがて身重となった町娘を支えるべく、仕事に家事に精一杯頑張る王子様…。大切なものを手に入れた二人の仲は更に深まっていくが…」
P「お、今日の卵焼きはカニカマ入りか」
昴「へへー。一つ食べるか?」
百合子「王子としての使命を果たさなければならなくなってしまい、本当の身分を明かす王子様…驚愕する町娘…」
P「確かお菓子あったと思うからそれと交換しよう」
昴「別にいいのに」
19: ◆ivbWs9E0to 2020/05/23(土) 09:28:20.34 ID:tSQMVpCrO
昴「はー、食った食った。なぁプロデューサー、オレもう暇だからキャッチボールしようぜ」
P「仕事中です」
昴「えーケチー。じゃあ百合子」
百合子「その時、町娘の手の甲に刻まれた紋様が光り輝き、三人の目の前に現れたのは亡国の記憶…」
P「いつの間にか壮大な話になってた」
昴「ゆーりーこー」ユサユサ
百合子「ハッ! 王子様!?」
昴「誰が王子様だ」
20: ◆ivbWs9E0to 2020/05/23(土) 09:28:53.95 ID:tSQMVpCrO
昴「キャッチボールしーよーうーぜー」ユサユサ
百合子「気軽に距離を詰めないでください! 恋しますよ!?」
百合子「急に目の前に昴さんのカッコいい顔があったら誰だって恋しちゃいますよ!?」
昴「どうしろって言うんだよ…それに、あー、なんていうかな」
百合子「??」
21: ◆ivbWs9E0to 2020/05/23(土) 09:29:48.84 ID:tSQMVpCrO
昴「カッコいいよりも、『可愛い』って言われる方が嬉しい、かな」
百合子「」
昴「ん? どうした百合子。キャッチボール行こうぜ」
P「あー」スッ
昴「え、プロデューサー?」
百合子「あー」スッ
昴「な、なんだよ二人して立ち上がって」
P「百合子」
百合子「プロデューサーさん」
P「せーの」
22: ◆ivbWs9E0to 2020/05/23(土) 09:30:20.07 ID:tSQMVpCrO
P/百合子/亜利沙「恋しますよ!!?!?!?!?!?!?」
昴「うるせぇー!」
おわり
23: ◆ivbWs9E0to 2020/05/23(土) 09:31:14.06 ID:tSQMVpCrO
おわりました。HTML依頼出してきます。
今日も百合子は元気だなぁ。
今日も百合子は元気だなぁ。
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