亜利沙「松田亜利沙、社長も交えてランチタイム」

亜利沙「先日、アイドル松田亜利沙が社長や事務員のO氏らと共に昼食を食べました」

亜利沙「この貴重な場面を作ったのはアイドル大神環」

亜利沙「食事中に作業をしていたところ、大神環に『忙しそう……環も手伝おうか？』と言われ」

亜利沙「我に返り、4人でゆっくりランチタイムを過ごした模様です」

静香「環、いい子ですね」

亜利沙「本当にピュアですよね。わたくしもその心を忘れないようにしないと」

志保「それに、社長との昼食も珍しいですよね」

亜利沙「なかなか有意義な時間を過ごせましたよ。アイドルちゃん事情にも詳しかったですし」

静香「流石、社長ですね」

亜利沙「続いてのニュースです。最上さん」

静香「はい」

静香「最上静香、新たなあだ名？」

静香「先日の劇場でのライブ終了後の複数のアンケートに」

静香「『天使と聖母と饂飩、最高』のように書かれていました」

静香「どうやら、それぞれアイドル七尾百合子、天空橋朋花、最上静香を示していると推測され」

静香「最上静香は何とも言えない気持ちになった模様です」

亜利沙「それは……ちょっと」

志保「そうね、流石にひd」

静香「そうですよね。私が饂飩を名乗るなんて、おこがましいです」

亜利沙志保「え？」

静香「……どうしました？」

志保「……」

亜利沙「いえ……続いてのニュースです。北沢さん」

志保「はい」

志保「北沢志保、誤爆」

志保「アイドル北沢志保が、孤島サスペンスホラーの撮影期間中」

志保「弟に送る予定だった絵日記動画を、劇場グループに誤送信したことがわかりました」

志保「評判は悪くなかったようですが、この番組も含め、公表は断固拒否した模様です」

亜利沙「実は以前、わたくしがこのネタを提供しようかとしたんですが」

志保「それなら私が自分で言いますから出演させてください、と逆オファーしました」

静香「そうなんですね」

亜利沙「良かったですよ。なかなか独創的な絵で」

志保「あの絵のレベルにしたのは、弟用です。あれくらいの方が親しみやすくて良いんです」

静香「そうですか」

志保「そうです。自分で言うのもなんですが、本当はもっと上手いですから」

亜利沙「まぁ、あり……わたくし的には、単なる連絡ではないところに、弟さんへの愛を感じられて最高でした」

志保「ちょ、ちょっとやめてください」

亜利沙「失礼しました。続いてのニュースです」

亜利沙「七尾百合子、布教活動に勤しむ」

亜利沙「アイドル七尾百合子が、自身の好きな恋愛小説を布教していることがわかりました」

亜利沙「アイドル秋月律子、篠宮可憐に広まった勢いそのままに」

亜利沙「現在進行形で多くのアイドルに薦めています」

亜利沙「なお、一番読んで欲しいと言っていたアイドル望月杏奈には、つれない返事をされた模様です」

亜利沙「正確に言うと、律子さんは既に読んでいたみたいですけどね」

志保「杏奈はノベルゲームなら、とか言ったんですか？」

亜利沙「似たような感じですね。攻略本なら、と言ったようです」

静香「……その小説を読まない、というより、本自体を読まない、って感じなんですね」

志保「らしいと言えばらしいですね」

亜利沙「そうですね。続いてのニュースです」

亜利沙「百瀬莉緒、ちくわ買い占め発覚？」

亜利沙「アイドル百瀬莉緒が、ちくわを大量購入し」

亜利沙「劇場の冷蔵庫の野菜室を占拠していたことがわかりました」

亜利沙「百瀬莉緒は『みんなも食べていいわよ。そのままがお・す・す・め♪』と言っていたとのことです」

亜利沙「なお、なかなか減らない模様です」

静香「そのまま？饂飩の具ではなく？」

亜利沙「はい、おでんの具でもなく、そのままらしいです」

静香「それは……何がいいんでしょう？」

志保「わかってないですね」

亜利沙静香「え？」

志保「莉緒さんのためにも言っておきます。練り物は、低カ口リーで栄養バランスもよく、腹持ちもいいんですよ」

亜利沙「へえ」

志保「私はいただきました。お気遣いありがとうございます」

静香「……志保、ラジオのゲストに来たとき、食べてるって言ってたわね」

亜利沙「ああ！映像版ですよね……と、続いてのニュースです」

亜利沙「春日未来、菊地真のリハを私物化」

亜利沙「アイドル春日未来が、アイドル菊地真の『自転車』のリハ中」

亜利沙「『好きだ！』のタイミングで目の前に居られるよう陣取っていたことがわかりました」

亜利沙「菊地真は『近づいてもどかないから、おかしいな、とは思った』と」

亜利沙「ただ苦笑いをしていた模様です」

志保「未来……どうしようもないですね」

静香「本当に……今度、私の方から注意しておきます」

亜利沙「補足です。それを知ったアイドル萩原雪歩が『そんな手が！』と次のチャンスを狙ってるようです」

志保「……」

静香「……」

亜利沙「え、えっと……はい」

亜利沙「以上でニュースを終わります。ここまでのお相手は、キャスターの松田亜利沙と」

静香「アシスタントの最上静香と」

志保「同じくアシスタントの北沢志保でした」

亜利沙「それでは皆様、また会う日まで。ご機嫌よう」ﾍﾟｺｯ

…………
ﾊｲ、ｵﾂｶﾚｻﾏﾃﾞｼﾀ

亜利沙静香志保「お疲れ様でした」

亜利沙「ふぃー、お二人ともありがとうございます。全く違和感なくて流石でしたね」

静香「ありがとうございます。亜利沙さんは普段よりしっかりしている感じがして、安心できました」

志保「流石の演技力ですね」

亜利沙「ありがとうございます！……ところで、静香ちゃん」

静香「なんですか？」

亜利沙「饂飩って、蔑称のような気もするんですが……」

静香「何言ってるんですか？敬称でしょ？」

志保「……」

亜利沙「そ、そうですかねぇ？　志保ちゃんはどう思います？」

静香「志保に聞いても意味ないですよ」

亜利沙「え……あ……」

志保「……そう、ね」

志保「亜利沙さん」

亜利沙「は、はい」

志保「静香は私たちには理解の及ばないレベルにいると思います」

亜利沙「へ？」

志保「なんせ、実質世界1位の人ですから」

静香「……はぁ！？」

静香「ちょっと志保！あなたねぇ、言っていいことと悪いことが」

志保「私は何のことかは言ってないんだけど。心当たりあるの？」

静香「とぼけないでよ！」

亜利沙「あの……」

志保「あ、そうそう。星梨花が『バ○スみたい』って喜んでたわ」

静香「やっぱりあのことじゃない！というか、星梨花を巻き込まないで！」

亜利沙「……」

亜利沙(仲が良いからこそ、のやりとりでしょうけど)

亜利沙(まぁ、とにかく)

亜利沙(放送が無事に終わって良かったです)

おわり

このアイドルを出せ！は常時募集中。順に採用していきます。
皆様のお陰で、次回は節目の第10回。このみさんと響をアシスタントに迎えてお送りします。

完結報告してきます。