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トップページCo > 和久井留美「P君、このあと予定ありますか?」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/03(水) 20:50:53.30 ID:JXCRK/zR0

P「いえ、今日はあと家に帰るだけですよ」

留美「では一緒にご飯を食べに行きませんか?」
wkirm30

P「いいですねー、でも給料日前でお金がないんですよね」

留美「そこは気にしないでください。今までのお礼として御馳走したいの」

P「そんな気を使わないでいいですよ」

留美「ただ感謝の気持を伝えたいだけなのよ、遠慮しないでください」

P「じゃあお言葉に甘えさせてもらいますね」

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2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/03(水) 20:52:30.50 ID:JXCRK/zR0

留美「ふふっ、P君は何が良いですか?」

P「俺の好きな食べ物ですか、そうですね、和食全般が特に好きですねー。」

留美「それなら最近近くに出来た串揚げ屋さんがあるわね。串揚げって言っても居酒屋みたいなものだから色々あるわよ。そこでいいかしら?」

P「ええ、和久井さんと一緒に食事ができるなんて嬉しいなあ」

留美「え?」

P「本心ですよ、行きましょう」ダッ

留美「あっ!待ってくださいよ!」ダッ

留美(嬉しいのか…、良かった…)


3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/03(水) 20:53:47.68 ID:JXCRK/zR0

留美「場所はちゃんと覚えているから安心して付いてきて」

P「はい、お願いします」

留美「ところで、和食って具体的に何が好きですか?」

P「そうですね…あえて言うなら魚料理が好きですね」

留美「へえ、カレイの煮付けとかかしら」

P「それもいいですけど、やっぱり鮭を焼いて塩で味付けしたシンプルなものがいいですね」

留美「ご飯が進むわね。塩は辛いくらいが好きですか?」

P「ええ、それも鮭の切り身一つでご飯が3杯はいけるくらいのが」

留美「なるほど…」

P「あとは和食だと、卵焼きとかひじきの煮物が好きです」

留美「いいわね、私も好きだわ」


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/03(水) 20:55:26.30 ID:JXCRK/zR0

留美「ついたわよ」

P「おお、良い感じのお店ですね」

留美「味も中々のものだったわよ」

P「和久井さんがそう言うならかなり期待出来ますね」

留美「じゃあ入りましょうか」ガラガラ

留美「お座敷でいいですか?」

P「いいですよ、じゃあそこに座りましょうか」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/03(水) 20:56:54.79 ID:JXCRK/zR0

P「よっこらしょっと」

留美「なんかそれおじさんみたいね」

P「俺まだ20代ですよ、おじさんじゃないと思います」

留美「ふふっ、そうね、まだ私のほうがお姉さんだものね」

P「まだって、年齢の差は変わらないんじゃ…」

留美「P君は何を頼むの?これ、メニューよ」スッ

P「何が和久井さんのおすすめですか?」

留美「ここの『カニクリームコロッケ』はすごくおすすめね。中だけでなくて衣も美味しいの」

P「カニですかー俺も好きですよ。」


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/03(水) 20:57:54.30 ID:JXCRK/zR0

留美「あとはこのお店の肉豆腐と串揚げも…」

留美「あとは…この季節だと、北海道から直送されたきんき、真鯛、毛蟹、マグ口…挙げて行ったらキリがないわね。全部オススメと言っても過言じゃないわ」

P「でもお高いのでしょう?」

留美「P君のおかげで私たちの懐は暖かいのよ」

P「俺のおかげなんかじゃないですよ、今までの努力の賜物ですよ。
俺はただ頑張った和久井さんたちの姿を見てもらいたくて仕事を取ってきてるんですよ。
これは俺自身のエゴなんです」

留美「じゃあ私も…仕事を取ってきて、スケジュールの管理をして、頑張っているP君にお礼をしたい。
これは私自身のエゴ…ということで遠慮しないでいいのよ」

P「ありがとうございます、じゃあ覚悟してくださいね!」


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/03(水) 20:59:22.86 ID:JXCRK/zR0

留美「どーんとかかってこい!!…こんな感じかしら?」

P「あははは、面白いです!」

留美「ふふふっ」

P「じゃあ注文言っていいですか?」

留美「ええ」

P「すみませーん、串揚げ、肉豆腐、活毛蟹、刺身盛り、熱燗ください!あっあと白米も!」

留美「私は、刺身で真鯛と大トロと南蛮海老とカニクリームコロッケと白米と熱燗をお願いします」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/03(水) 21:01:18.54 ID:JXCRK/zR0

留美「いっぱい頼むのね」ガサガサ

P「実は今日お昼食べてないんですよ」

留美「プロデューサー業も大変なのね」

P「料理が来るまで雑談でもしてましょうか」

留美「そうしましょうか」ガサガサ

  ♪ココロ風にー閉ざされてくー数えきれない涙とー♪

留美「ごめんなさい、ちょっと電話が…ちょっと出てきますね…」

P「あっはい」

留美「本当にすみません」ダッ


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/03(水) 21:02:47.35 ID:JXCRK/zR0

P「ふう、こんないい店できたんだなーチェックしておこうか」

P(ひとりじゃ何もすることがないから今後の売り方を考えてみようか)

P(さっきの曲は高垣さんの曲だったよな…あの二人ならいい感じになりそうだよなー。考えておこうか)

P(あとは…最近和久井さんのオファーはドラマや映画の役者としての仕事が多いな。
収録がいい練習になってるのか演技の上達具合がすごいんだよな)

P(背も高いし雑誌のモデルの依頼も増えてきているからそれも踏まえて和久井さんと相談してみるかな)

留美「すみません、戻りました」

P「おかえりなさい」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/03(水) 21:05:54.35 ID:JXCRK/zR0

店員A「串揚げと刺身2つ、熱燗2つ、お待ち!」

留美「ありgP「ありがとうございます!!!」

店員A「こちらのソースをつけて食べてくれな!」

P「はい!!!」

店員B「こちら白米と肉豆腐とカニクリームコロッケです。毛蟹はもう少々お待ちくださいね」

留美「わかrP「はい、わかりましたー!!!!」

P「わあ、美味しそうだ!こんな豪華なご飯久しく食べてないよ!!!」

留美「ふふっ、茜ちゃんが乗り移ったみたいね」


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/03(水) 21:08:07.91 ID:JXCRK/zR0

留美「ふふっ、茜ちゃんが乗り移ったみたいね」

P「こんなにも美味しそうな食べ物を前に落ち着いてなんていられないですよっ!!!!」

留美「なら早く食べましょうか。冷めたら美味しさが半減しちゃう」

P「そうですね!いっただきまーす!」

留美「いただきます」

P「じゃあ串揚げから行きましょう!!」

P「これは豚肉かな?」パク

P「・・・」モグモグ


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/03(水) 21:09:25.01 ID:JXCRK/zR0

P「・・・」モグモグ

留美「・・・」

P「・・・」ゴクン

留美「ど、どうかしら?」

P「これは素晴らしい!!衣はサクサク、中の豚肉もジューシーで硬すぎず軟すぎずちょうどいい硬さ、こんなのは初めてだ!!
さらにその下の玉ねぎもアツアツで玉ねぎ自身の甘さもよく出ている!
 ソースも野菜の風味を殺さずにきちんと生きている…。
これはまさにキング オブ クシアゲの称号がふさわしいものと言えるだろう!!」

留美「ふふっ」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/03(水) 21:11:52.83 ID:JXCRK/zR0

P「すごい・・・このお店は一体何なんだ・・・」

P「つ…次は肉豆腐を食べよう…覚悟しなければ…」

P「・・・」フーフー

P「・・・」パク

P「・・・」ッモグモグ

P(なんだ…この感覚…体がヤツのことを欲しているというのか…)


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/03(水) 21:13:39.97 ID:JXCRK/zR0

留美「…P君?」

P「・・・!」バッ

P「・・・」ガツガツガツガツ

P「・・・」ガツガツガツガツ

P「…ふう」

留美「美味しい?」

P「ああ、これも最高だ。
豚肉と豆腐と葱だけというシンプルな姿とは裏腹に口の中では醤油ベースの汁と具材が見事なハーモニーを奏でている…。
この汁の風味はまさか…赤酒か! そしてこの木綿豆腐、水切りしたあとに炙って焼き豆腐にされている…。
そしてその豆腐に豚肉から出たダシと汁が吸われてこのような味になるのか!!
また、濃い目の味付けになっていてそれがご飯への誘惑を…。ここのマスターは一体何者なんだ…。」

留美「喜んでもらえて嬉しいわ」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/03(水) 21:14:56.54 ID:JXCRK/zR0

P「嗚呼、なんと素晴らしいのだ」

留美「・・・」

P「じゃあ刺身も行っちゃいますかあああ!」





P「いやー美味しかったですよ!和久井さんありがとうございました!」

留美「P君に喜んでもらえただけで私は…」

P「本当に今日の料理は素晴らしかったです。また食べたいですね」

留美「二人でまた来たいわね」


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/03(水) 21:16:28.07 ID:JXCRK/zR0

P「・・・」

留美「・・・」

P「あの、和久井さん」

留美「なにかしら?」

P「2つ相談したいことがあるんですがいいですか?」

留美「はい」


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/03(水) 21:18:59.55 ID:JXCRK/zR0

P「和久井さんのお仕事は最近ドラマやモデルのお仕事が多いじゃないですか」

留美「そうね、ドラマや映画のお仕事は最近多くなっている気がしてたわ」

P「そこでですね、アイドルではなくてマルチタレントとしてやっていきませんか?」

P「まあやることは殆ど変わらないと思うんですけど、どうですか?」

留美「やることは変わらないのに名前を変えるのって意味はあるのかしら?」

P「ええ」

留美「P君が考えたことだから何かしらの意味はあるのでしょう?マルチタレントでこれからは行くわ」

P「ありがとうございます」


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/03(水) 21:20:21.70 ID:JXCRK/zR0

留美「それでもう一つは?」

・・・」

留美「それは仕事のお話?」

P「…仕事にも関係はありますね」

留美「いいわ、続けて」


P「和久井さん、好きです。」


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/03(水) 21:22:44.89 ID:JXCRK/zR0

留美「…私でいいの?」

P「あなたでなければいけないのです。愛しています。結婚して下さい」

留美「・・・」ジワッ

P「大丈夫ですか!?」

留美「嬉しい…P君からグスッ…言って貰えるなんて…嬉しい…」

P「それでですね」ゴソゴソ

留美「…これは…?」

P「指輪です。いままで言おう言おうと思っていたんですけど中々タイミングがなくて…」

留美「本当に…嬉しい…」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/03(水) 21:23:55.96 ID:JXCRK/zR0

P「あとはここにサインをお願いします」ペラッ

留美「これは…」

P「婚姻届です」

留美「はい…。私のこと…大切にしてね」サラサラ

P「もちろんです。任せてください!」


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/03(水) 21:25:48.57 ID:JXCRK/zR0

留美「…それでね、実は今日の料理、私が作ったのよ」

P「えっ、そうなんですか!?」

留美「ここのお店、私の高校時代の友人の旦那さんがマスターなのよ」

留美「無理言って頼み込んだの」

P「そうだったんですか」

留美「あんなリアクションするんだもの、驚いたわ」

P「和久井さん…留美さんすごいですね。あれは本当に俺の偽りのない感想ですよ!」

留美「だから凄く緊張してしまって…落ち着かなくて…」

P「本当にすごいとしか言えないです」

留美「だから…これからは毎朝お味噌汁や卵焼きを作らせてほしいわ、あなた…」

P「こちらこそお願いします、留美さん…」



おわり


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