亜利沙「松田亜利沙、初の1位獲得」

亜利沙「アイドル松田亜利沙が、直近の765プロのファンによるアンケートで」

亜利沙「ファンサービス部門1位に輝いたことが明らかになりました」

亜利沙「ライブ中の、小さな子とのハイタッチや」

亜利沙「見辛い場所への気配りが決め手になった模様です」

あずさ風花「おめでとうございます」

亜利沙「ありがとうございます。ファンの皆様にも、改めてお礼申し上げます」

亜利沙「たくさん候補がいる中、わたくしめを選んでいただき、ありがとうございました」

あずさ「秘訣は何でしょうか？」

亜利沙「わたくしが言うのは烏滸がましいですが……ファン歴が長いというのはアドバンテージかもしれません」

風花「気持ちがわかるのですね」

亜利沙「比較的、ですけどね……これからも精進したいと思います」

あずさ「私たちも頑張りましょう」

風花「そうですね」

亜利沙「続いてのニュースです。三浦さん」

あずさ「はい」

あずさ「三浦あずさ、奇跡のドライブデート」

あずさ「アイドル三浦あずさが、アイドル北上麗花とドライブデートをしたことがわかりました」

あずさ「開始早々、運転する北上麗花がカーナビのスイッチを切り」

あずさ「無謀にも三浦あずさに道案内をさせた模様です」

あずさ「紆余曲折あったものの、奇跡的にその日のうちに帰れたとのことです」

亜利沙「無事で何よりです」

風花「無事で良かったです」

あずさ「本当に。麗花ちゃんは『この道初めて！』と、すごく楽しそうでしたけど」

亜利沙「……北上麗花さん、せめて帰りはカーナビ使いましょう」

あずさ「私からも、また一緒に行くなら是非ともお願いします」

亜利沙「続いてのニュースです。豊川さん」

風花「はい」

風花「豊川風花、ファンクラブに同僚発見」

風花「アイドル豊川風花が自身のファンクラブの名簿を眺めていたところ」

風花「見たことのある名前を発見したことが明らかになりました」

風花「当人に確認したところ、事実を大筋で認めた模様です」

亜利沙「実はわたくしも入ってます」

風花「あ、ありがとうございます。少し照れますけど、嬉しいです」

あずさ「同僚からの人気が高いのって、誰かわかりますか？」

亜利沙「わたくし調べだと、高槻やよいさんと箱崎星梨花さんですね」

風花「納得ですね」

亜利沙「続いてのニュースです」

亜利沙「Deep, Deep Blue、プロデューサーに差し入れ」

亜利沙「アイドル高槻やよい、天海春香、我那覇響がそれぞれ担当プロデューサーに差し入れをしたことがわかりました」

亜利沙「これは、担当プロデューサーが『浦島太郎って幸せだったのかな』という発言をしたのが原因で」

亜利沙「それを聞いた3人が疲労や悩みを察知して心配し、差し入れで励まそうとしたとのことです」

亜利沙「浦島太郎が幸せだったかは定かではありませんが、担当プロデューサーは幸せそうでした」

あずさ「お上手ですね」

風花「プロデューサーさん、疲れてるんですかね」

亜利沙「本人は大丈夫と言ってましたが……毎日出勤し、副業もしているとの噂です」

あずさ風花「えっ」

亜利沙「どうか無理だけはしないようにお願いします……続いてのニュースです」

亜利沙「二階堂千鶴、風評被害」

亜利沙「アイドル二階堂千鶴が風評被害に困惑していることがわかりました」

亜利沙「最新映画、『誰ソ彼ノ淵』で衝撃的な役を演じたことで、二階堂家の経済活動に影響が出ているとのこと」

亜利沙「詳細に関しては明らかにされていませんが」

亜利沙「二階堂千鶴は、より一層仕事に励む決心をした模様です」

風花「お家に影響が出るなんて……」

あずさ「千鶴ちゃんの家の影響って……どのくらいの単位なんでしょうか」

亜利沙「たしかに、とてつもない額になりそうですね……それほどの衝撃作だったということでしょうか」

風花「千鶴ちゃん、アイドル業だけで補うのは大変でしょうけど……応援してます」

あずさ「困ったら、何でも相談してくださいね」

亜利沙「続いてのニュースです」

亜利沙「箱崎星梨花、MCで成功と失敗」

亜利沙「アイドル箱崎星梨花が劇場での1つの公演中に、印象に残るMCを披露しました」

亜利沙「『夢色トレイン』後は、電車の車掌のような機転を効かして、ファンの歓声を誘った一方
」

亜利沙「『ピコピコIIKO! インベーダー』後はファンを更年期扱いし、ざわつかせた模様です」

あずさ「これが本当の、『良いニュースと悪いニュースがあるんだ』ですね」

亜利沙「たしかに、ジョークでよく耳にしますね」

風花「星梨花ちゃんは青年期、という言葉を知らなかったようですね」

亜利沙「幼年期のみんな、は少ないですし、話題にしたくなる気持ちはわかりますね」

あずさ「こうして、また一つ大人になっていくのですね」

風花「良い方だと、私もその公演は出てましたが、車掌さんMCは成長を感じられましたよ」

あずさ「トラブルで咄嗟なのにすごい、って可憐ちゃんも言ってましたよ」

亜利沙「実際に電車に乗り出したのは最近というのに、本当にすごいですよね」

風花「そうですね」

亜利沙「これからも、内外で人気爆発中の箱崎星梨花の成長にご期待ください」

亜利沙「以上でニュースを終わります。ここまでのお相手は、キャスターの松田亜利沙と」

あずさ「アシスタントの三浦あずさと」

風花「同じくアシスタントの豊川風花でした」

亜利沙「それでは皆様、また会う日まで。ご機嫌よう」ﾍﾟｺｯ

…………
ﾊｲ、ｵﾂｶﾚｻﾏﾃﾞｼﾀ

亜利沙あずさ風花「お疲れ様でした」

亜利沙「お二人ともありがとうございます！　この安心感、抜群です！」

あずさ「うふふ、ありがとう。それと、改めて1位おめでとう」

亜利沙「いやぁ、本当に照れますね……本来、日常をお届けする番組なのですが、これは取り上げとけ、とプロデューサーさんに言われまして」

風花「謙虚ね」

亜利沙「ありがとうございます。でもまさか、ありさが1位になれるなんて、思ってもいませんでした」

風花「亜利沙ちゃんなら納得よ」

あずさ「うんうん。本当、その通りね～」

亜利沙「おお……お二人にそう言ってもらえるなんて、感無量ですぅ！」



高山紗代子「皆さん、生放送お疲れ様です！」

あずさ「あらあら～、紗代子ちゃん。ありがとう」

亜利沙「紗代子ちゃん、見ててくれました？」

紗代子「私が見逃すわけないじゃない。風花さんが出てるのに」

あずさ「え？」

風花「あはは……ありがとう」

紗代子「風花さん、ファンクラブの件、私の名前だしてくれても良かったですよ」

風花「プライベートなことだから控えたんだけど」

紗代子「大丈夫です！むしろ公認になったらユニット組めるかもしれないじゃないですか！」

風花「そ、そうなの？」

あずさ「あの話、紗代子ちゃんのことだったのね～」

亜利沙「そうですね」

紗代子「MTW、ひそかに同じユニットを狙ってます！」

風花「……一緒になったらよろしくね」

紗代子「はい！！」

あずさ「そういえば、このメンバーだと、私以外はまだよね～」

亜利沙「ありさも誰と一緒になるのでしょうか……楽しみです！ムフフ♪」

おわり

このアイドルを続編に出せ！は常時募集中です。
次回は、真と歩をアシスタントに迎えてお送りします。

完結報告してきます。