のり子「アタシがこれから、某所に待っているゲストを」

のり子「じゃん！　このバイクで迎えに行きます」

のり子「それで、そのままタンデム……あ、わかります？」

のり子「一応説明すると、タンデムって、バイクの後ろに乗せてツーリングすることです」

のり子「そうやってトークをしながら走って、目的地に向かいます」

のり子「以上！」

のり子「……」

のり子「以上です！」

のり子「ね、これで番組になるかアタシも不安なんだよね」

のり子「でも、スタッフさんから『好きにトークしてくれたら、あとは任せて』と言われたので」

のり子「任せます！　よろしく！」

のり子「それじゃあ、のり子のツーリングー！　スタート！」

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛ……

のり子「ちなみに、アタシも今日のゲストが誰か聞いてないんだよね」

のり子「……もう最初のポイントで待っててくれてるんですか？　なるほど」

のり子「あ、それと、ツーリングする道は、平日昼間は交通量がほとんどないところみたい」

のり子「都内でもそんなところあるんだねー」

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛ……

のり子「まもなく着きます。さて、誰かな……あっ！」

のり子「すっごく手振ってる！　あはははは」

……

のり子「それでは、本日のゲスト紹介～。この方！」

高坂海美「はいっ！高坂海美です！よろしくお願いします！」


のり子「拍手！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

のり子「さ、じゃあ早速行こうか」

海美「うんっ！」

のり子「ほら、メット」ﾎﾟｲｯ

海美「ありがとう！」ﾊﾟｼｯ

のり子「準備はいい？」

海美「オッケー！」

のり子「それじゃあ、レッツゴー！」

海美「ゴー！」

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛ……

海美「気持ちいい！」

のり子「でしょ？」

海美「私も高校卒業したらバイクの免許取ろうかな」

のり子「あ、海美の高校はダメなんだ」

海美「うん。のりさんは良かったの？」

のり子「そうだね。アタシのところはそういうの緩かったから」

海美「いいなー」

のり子「それにしても、ゲスト、海美だったんだね。アタシ聞いてなかったよ」

海美「私も知ったのは朝だよ」

のり子「えっ？」

海美「スケジュールだけ押さえられてて、何の仕事だろう？って思ってた」

のり子「あははは、海美なら喋っちゃいそうだから、教えてくれなかったってこと？」

海美「多分！」

のり子「あはははは、そっかそっか」

海美「あ、それでねー。プロデューサーにこういうこと話して、ってお願いされてるの」

のり子「あ、そうなんだ」

海美「1つ目。2人は普段どんなことを話してる？だって」

のり子「普段かー。まぁ、海美とは2連続で同じユニットだからね」

海美「うん！のりさんと一緒ですっごく楽しい！」

のり子「アタシも。でもさ、どっちかって言うと、喋ってるというより体動かしてるかも？」

海美「たしかに！」

のり子「この前はジャイアントスイングをやったね」

海美「あれ、楽しかったぁ！　またやって！」

のり子「うん……でもさ、あれ、技をかけてる方が辛いんだよねー」

海美「ええっ、そうなの？」

のり子「何回か技かけた後のアタシ見たよね？」

海美「ああ、たしかに、すっっごく疲れてたね」

のり子「レスラーはすごいよね。海美より重い相手をたくさん回しても、ピンピンしてるんだから」

海美「すごいね！」

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛ……

のり子「他の話題行く？」

海美「うんっ。お互いにやって欲しいことは？だって」

のり子「それはプライベートで？仕事で？」

海美「どっちでもいいって」

のり子「オッケー。海美にやって欲しいことか……」

海美「まず私が、のりさんにやって欲しいこと言ってもいい？」

のり子「どうぞ」

海美「私ねー、のりさんにめちゃくちゃかわいい曲歌って欲しい！」

のり子「ぶふっ……マジかー、例えば？」

海美「えっと、『fruity love』とか『成長Chu→LOVER!!』とか」

のり子「ちょっ、いやいや、それアタシのキャラじゃないから」

海美「いけるよ、のりさんなら絶対かわいく歌えるよ！」

のり子「そ、そう？」

海美「今、ちょっと歌ってよ。ワンフレーズだけでも」

のり子「待って、何と言う無茶ぶり！」

海美「曲は……」

のり子「せ、せめて年上の人の持ち歌がいいかなぁ」

海美「じゃあ……」

海美「『ラブリ』！」

のり子「しまったぁ！」

海美「それじゃあ、行くよ……ラブリ」

のり子「こ、こいごころ、はーとまーく」

海美「ダメダメ！　もっとかわいく！　あずささんに失礼だよ！」

のり子「うっ、それを言われると……わかった、やるよ」

海美「じゃあ……ラブリ」

のり子「恋心　ハートマーク　Chu♪Chu♪Chu♪Chu♪Chu♪」

海美「いいよー！」

のり子「恋心　あなただけに　ラン♪ラン♪ラン♪ラン♪ラン♪」

海美「そして、Love♪Love♪みんなあ・げ・る　はいっ」

のり子「あなたが 好きよ」

海美「フュー！」

のり子「やっばい！恥ずかしい！顔隠したい！」

海美「大丈夫、ヘルメットで隠れてるから」

のり子「それはそうだけど！顔熱い！」

海美「大丈夫、風が気持ちいいから」

のり子「それもそうだけど！」

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛ……

のり子「アタシね、海美にはプロレス公演やるときは、一緒に出て欲しい」

海美「プロレス公演？おもしろそう！」

のり子「アタシがヒールやるからさ、海美にはベビーやって欲しいんだよね」

海美「あれ？ベビーって正義の味方だよね？　のりさん負けちゃうよ？」

のり子「大丈夫大丈夫。負け方は心得てるから、かっこよく散るよ」

海美「うーん？」

のり子「それに、ヒールはブーイングされるから、素直な海美だと嫌がるかなって」

海美「たしかに……のりさんは嫌じゃないの？」

のり子「そりゃ、普段歌った後ならへこむよ。でも、ヒールにはブーイングが最高の歓声だからね」

海美「そうなんだ」

のり子「アタシも観戦したときにはやってるよ。今度、一緒に観に行こうか？」

海美「うんっ！楽しみ！」

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛ……

海美「次。短期間の目標は？だって」

のり子「短期間？」

海美「今週とか、今月とかだって」

のり子「なるほどね。海美は？」

海美「私？　うーん……あっ、期末テストで赤点取らない！」

のり子「はははっ、それは大切だね」

海美「私知らなかったんだけど、テストで赤点多いと、もう一回一年生なんだって！」

のり子「いや、それは知っとこう！」

海美「本当はそういう時は出席点とかで何とかするらしいんだけど」

のり子「あー、そっか。今日も休んでるもんね」

海美「うん。だから、テストがんばる！何とか二年生になる！」

のり子「協力できたらいいんだけどね……アタシじゃ力になれなさそう」

海美「のりさん、大学生じゃん。かしこい！」

のり子「でも、そんな優秀なところじゃないからねー。勉強教えるのは自信ないなー」

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛ……

のり子「アタシは、今月中にこの番組をもう一本撮ることかな」

海美「おお！って終わっちゃうの？」

のり子「どうかな？でも、次回未定だから、どういうペースかもわからないし」

海美「放送枠とかは？」

のり子「ネット番組だから、そういうのは関係ないかなー。見てくれてる人の声次第？」

海美「なるほど！あ、でも、それだったらわたしの役目、結構大事？」

のり子「そうなるかな」

海美「やっばーい！緊張してきた！」

のり子「全然伝わらないよ！……っと、着いたよ」

海美「おおお」

……

海美「うわー！いい景色！　こんなところにバイクで来られるんだ！」

のり子「ねー。アタシもフラッと出かけて、こういう所見つけると嬉しくなるんだよね」

海美「また連れてきてくれる？」

のり子「もちろん。お互いのオフが合ったらまた来よっか」

海美「うん！楽しみー！」

のり子「はい、ということで、『のり子のツーリングー！』第1回はこれにておしまいです」

のり子「出て欲しいゲストやトークテーマがあれば、上？下？のメールフォームからどうぞ」

海美「よろしく！」

のり子「それではまたお会いしましょう」

のり子海美「バイバイッ」

おわりです。

ゲストやトークテーマ募集。どこかに書いてくださったらゆっくり反映していきます。

なお、ハートはまとめていただくと？になるので省略しました。

完結報告してきます。