1: ◆5F5enKB7wjS6 20/12/31(木)00:09:58 ID:OHY
―――事務所
李衣菜「~~~♪」ジャラランジャラジャラコ
泰葉「あれ、加蓮はそう思わない?」
加蓮「うん、全然。『リーナロックってジャンルを作る!』って言うなら、もっともっと頑張んなきゃ」
泰葉「ふふっ、厳しいね。こんなに練習しててもまだ足りないんだ」
加蓮「単に練習するだけじゃね~。こう……なんて言うの、自分だけの……何か! みたいなのがないとねっ」フンス
泰葉「うーん、まったく具体性がないけど……」
シリーズスレ
だりやすかれん
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2: ◆5F5enKB7wjS6 20/12/31(木)00:11:37 ID:OHY
加蓮「泰葉も何か考えてよ、李衣菜がロックになれる方法っ」
泰葉「え~。李衣菜は今のままでも十分素敵だと思うな」
加蓮「今のままなんてぜっっったいダメだよ! 李衣菜はこれからもっと素敵になるんだから!」
泰葉「ど、どうどう。あんまり大声出すと李衣菜に迷惑だよ?」
李衣菜「~~♪ ……うーんブツブツ…」ジャランジャララン…
加蓮「ほら聞こえてないよ、集中してるもん」
泰葉「だとしても、だよ。……ふふふ、真剣な顔してるね」
泰葉「え~。李衣菜は今のままでも十分素敵だと思うな」
加蓮「今のままなんてぜっっったいダメだよ! 李衣菜はこれからもっと素敵になるんだから!」
泰葉「ど、どうどう。あんまり大声出すと李衣菜に迷惑だよ?」
李衣菜「~~♪ ……うーんブツブツ…」ジャランジャララン…
加蓮「ほら聞こえてないよ、集中してるもん」
泰葉「だとしても、だよ。……ふふふ、真剣な顔してるね」
3: ◆5F5enKB7wjS6 20/12/31(木)00:13:15 ID:OHY
加蓮「んん、じゃあ少し小声でね。……で、李衣菜のああいう顔好きなんだよね、私」
泰葉「うん、私も好き。真剣だけど楽しそうで……ずっと見てられるよね」
加蓮「うんうん。……実は内緒だけど、あの横顔はかなりロックだと思ってるわけ」
泰葉「私も内緒だったけど、すごく分かる」
李衣菜「~~、っあ」ジャラン…ビィンッ
加蓮「……ミスったっぽいけどロックでいいよね?」
泰葉「うん、ロックだよ。きっと」クスッ
泰葉「うん、私も好き。真剣だけど楽しそうで……ずっと見てられるよね」
加蓮「うんうん。……実は内緒だけど、あの横顔はかなりロックだと思ってるわけ」
泰葉「私も内緒だったけど、すごく分かる」
李衣菜「~~、っあ」ジャラン…ビィンッ
加蓮「……ミスったっぽいけどロックでいいよね?」
泰葉「うん、ロックだよ。きっと」クスッ
4: ◆5F5enKB7wjS6 20/12/31(木)00:14:27 ID:OHY
李衣菜「う~~~ん……」ペラペラペラ…
泰葉「見て、教本ももうボロボロ」
加蓮「ほんとだ。新品だったときが懐かしいね」
泰葉「ね。『いっぱい練習するぞ!』って言ってた」
加蓮「ま、1週間は放置されてたけど」
泰葉「うふっ。ギターの手入ればっかりしてたもんね♪」
李衣菜「――お、いい感じ♪」ジャラランジャランゴジャラララン
5: ◆5F5enKB7wjS6 20/12/31(木)00:15:32 ID:OHY
加蓮「あれから随分上手になっちゃって……」
泰葉「うん、そうだね……。それだけ時間が経ったってこと、かな」
加蓮「泰葉もますます真ん丸になったし」
泰葉「加蓮は狂犬からすっかり牙が抜けちゃって」
加蓮「あっはっは。その節はどーも♪」
泰葉「あはは、私も丸くしてもらっちゃったね……♪」
泰葉「うん、そうだね……。それだけ時間が経ったってこと、かな」
加蓮「泰葉もますます真ん丸になったし」
泰葉「加蓮は狂犬からすっかり牙が抜けちゃって」
加蓮「あっはっは。その節はどーも♪」
泰葉「あはは、私も丸くしてもらっちゃったね……♪」
6: ◆5F5enKB7wjS6 20/12/31(木)00:16:37 ID:OHY
李衣菜「――ふふふーん、らはははーん……♪」ジャララァン、ジャラララーン…
加蓮「やば、ついにギター弾きながら口ずさめるようになってる……!」
泰葉「李衣菜の成長が著しいね……!」
加蓮「負けてらんないよ泰葉、私たちも頑張んなきゃっ」
泰葉「加蓮を踏み台にしてもっと成長しなきゃっ」
加蓮「そこは一緒にでしょ!」
泰葉「芸能界は厳しいんだよ?」
加蓮「それはもう知ってるっての!」
7: ◆5F5enKB7wjS6 20/12/31(木)00:17:53 ID:OHY
泰葉「ううん、あなたはまだ本当の芸能界の怖さを知らない……」
加蓮「なんで怖い話風なの……」
泰葉「聞く? ほんとにあった芸能界の怖い話」
加蓮「やめて許して」
泰葉「よし、今日のお泊まりはその話をしようね♪」
加蓮「ちょっとぉ!?」
李衣菜「んーんー……♪」ジャララララン、ジャララララン、ジャラララランラン、ジャララララン…
加蓮「なんで怖い話風なの……」
泰葉「聞く? ほんとにあった芸能界の怖い話」
加蓮「やめて許して」
泰葉「よし、今日のお泊まりはその話をしようね♪」
加蓮「ちょっとぉ!?」
李衣菜「んーんー……♪」ジャララララン、ジャララララン、ジャラララランラン、ジャララララン…
8: ◆5F5enKB7wjS6 20/12/31(木)00:19:17 ID:OHY
加蓮「李衣菜ぁ! なんで世にも奇妙なBGM耳コピしてんのバカぁ!」
李衣菜「あっごめーん。2人が怖い話がなんとかって言ってたからつい……」
加蓮「ってこっちの話聞いてたんじゃん!?」
泰葉「やっぱり聞こえてたんだ。ごめんね、邪魔だったかな」
李衣菜「んーん、そんなことないよっ。2人の声はもう聞き馴染んでるからね、それこそBGMみたいなもんだよ♪」
加蓮「もーっ、せっかく気を遣ったのに意味なかった! そっち座っていい!?」
泰葉「あ、私も。近くで聴かせて、ギター♪」
李衣菜「いいよ~。おいでおいで♪」
李衣菜「あっごめーん。2人が怖い話がなんとかって言ってたからつい……」
加蓮「ってこっちの話聞いてたんじゃん!?」
泰葉「やっぱり聞こえてたんだ。ごめんね、邪魔だったかな」
李衣菜「んーん、そんなことないよっ。2人の声はもう聞き馴染んでるからね、それこそBGMみたいなもんだよ♪」
加蓮「もーっ、せっかく気を遣ったのに意味なかった! そっち座っていい!?」
泰葉「あ、私も。近くで聴かせて、ギター♪」
李衣菜「いいよ~。おいでおいで♪」
9: ◆5F5enKB7wjS6 20/12/31(木)00:20:19 ID:OHY
加蓮「よっ」ボフ
泰葉「んしょ」ポフン
李衣菜「……や、近くない?」
泰葉「ダメ?」
李衣菜「ダメじゃないけど……ギターぶつかるよ?」
加蓮「既に色んなところにぶつけてるでしょアンタ」
李衣菜「うぐぅ」グサッ
泰葉「お部屋でパフォーマンスの練習なんかするから……。近くで見ると傷だらけだよ?」
李衣菜「うぐぅうぐぅ!」グサグサッ
泰葉「んしょ」ポフン
李衣菜「……や、近くない?」
泰葉「ダメ?」
李衣菜「ダメじゃないけど……ギターぶつかるよ?」
加蓮「既に色んなところにぶつけてるでしょアンタ」
李衣菜「うぐぅ」グサッ
泰葉「お部屋でパフォーマンスの練習なんかするから……。近くで見ると傷だらけだよ?」
李衣菜「うぐぅうぐぅ!」グサグサッ
10: ◆5F5enKB7wjS6 20/12/31(木)00:21:26 ID:OHY
泰葉「まぁ不問としましょう」
加蓮「頑張ってるのは知ってるし?」
李衣菜「あ、ありがたき幸せ……」
加蓮「はい、それじゃもっと聴かせて。李衣菜のギターを一番近くで聴けるのは私たちの特権♪」
泰葉「早くステージ上でも聴きたいけどね♪」
李衣菜「が、頑張るよっ。私だってステージで弾くの楽しみなんだ!」
加蓮「頑張ってるのは知ってるし?」
李衣菜「あ、ありがたき幸せ……」
加蓮「はい、それじゃもっと聴かせて。李衣菜のギターを一番近くで聴けるのは私たちの特権♪」
泰葉「早くステージ上でも聴きたいけどね♪」
李衣菜「が、頑張るよっ。私だってステージで弾くの楽しみなんだ!」
11: ◆5F5enKB7wjS6 20/12/31(木)00:22:55 ID:OHY
加蓮「ふーん、でも全然まだまだだからね?」
李衣菜「分かってるって。今はこうして座って落ち着いて弾くだけで精一杯だからね」
加蓮「分かってるならよろしい♪」
泰葉「ふふ、今でも様になってるよ。もっともっと似合うようになったら、きっと世界で一番かっこいいと思う♪」
李衣菜「い、言い過ぎだよ~~~♪♪」テレテレ
加蓮「ほんとに言い過ぎで笑っちゃう」ハァ
李衣菜「笑ってないじゃん呆れてるじゃん!?」
李衣菜「分かってるって。今はこうして座って落ち着いて弾くだけで精一杯だからね」
加蓮「分かってるならよろしい♪」
泰葉「ふふ、今でも様になってるよ。もっともっと似合うようになったら、きっと世界で一番かっこいいと思う♪」
李衣菜「い、言い過ぎだよ~~~♪♪」テレテレ
加蓮「ほんとに言い過ぎで笑っちゃう」ハァ
李衣菜「笑ってないじゃん呆れてるじゃん!?」
12: ◆5F5enKB7wjS6 20/12/31(木)00:24:04 ID:OHY
加蓮「いい? 李衣菜はまだ全然ダメダメのダメなの! こんなんじゃ絶対にリーナロックなんて作れないんだから!」
李衣菜「い、いつかきっと作るよ! ダメダメのダメってそこまで言わなくても!」
加蓮「リーナロックの完成が100%だとしたら、今の李衣菜なんか0.3%くらいなんだからね!」
李衣菜「せめて小数点取ってよぉ!? いやそれでも少なすぎるけど!」
泰葉「まぁまぁ加蓮、そんなに言わなくても……」
加蓮「ううん言う! 私は李衣菜に期待してるの、中途半端は許さないんだから!」
李衣菜「それにしたってハードル高すぎるよ~!」
泰葉「あ、あーあー……。も~、加蓮たら本当めんどくさいんだから。ふふふっ♪」
李衣菜「い、いつかきっと作るよ! ダメダメのダメってそこまで言わなくても!」
加蓮「リーナロックの完成が100%だとしたら、今の李衣菜なんか0.3%くらいなんだからね!」
李衣菜「せめて小数点取ってよぉ!? いやそれでも少なすぎるけど!」
泰葉「まぁまぁ加蓮、そんなに言わなくても……」
加蓮「ううん言う! 私は李衣菜に期待してるの、中途半端は許さないんだから!」
李衣菜「それにしたってハードル高すぎるよ~!」
泰葉「あ、あーあー……。も~、加蓮たら本当めんどくさいんだから。ふふふっ♪」
13: ◆5F5enKB7wjS6 20/12/31(木)00:25:18 ID:OHY
加蓮「ほら口答えする暇あったら練習する!」ビシッ
李衣菜「理不尽だぁ!」ジャランララン…
泰葉「ふう、よしっ……私は飲み物淹れよう。このままの速度でいいから、一歩一歩だよ。李衣菜っ」グッ
李衣菜「ひぃーん!」ジャララリラジャララン…
加蓮「ああ良い音♪ ……はっ。じゃなくてっ、もっともっとグルーヴィーに!」
李衣菜「意味不明だよ!?」
泰葉「~~♪ 李衣菜の出す音色、大好きだなぁ……♪」コポコポ…
―――
――
―
14: ◆5F5enKB7wjS6 20/12/31(木)00:26:50 ID:OHY
P「ただいま戻りました。お、李衣菜、練習やってるな~」
ちひろ「戻りました~♪」
李衣菜「Pさーん! 私頑張ってますよね――!?」
加蓮「ちひろさん! 李衣菜まだまだ下手くそだよね! ねっ!」
泰葉「ふふ、今日も賑やか――♪」
ジャララン
ジャララランラ…
ジャラランガ―
おわり
15: ◆5F5enKB7wjS6 20/12/31(木)00:27:12 ID:OHY
というお話だったのさ
良いお年を
良いお年を
16: ◆5F5enKB7wjS6 20/12/31(木)00:27:46 ID:OHY
転載元:泰葉「李衣菜、ギター上手になったね」加蓮「そう?」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1609340998/
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1609340998/
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