1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/18(土) 16:18:13.38 ID:Y64Wya1fo
P「この傘大きいんだし、何もこんな寄らなくても」
加蓮「だってPさん、左肩びしょ濡れでしょ。ほら、もっとこっち寄って」
P「着替えりゃ済むしな。加蓮を濡らす訳にはいかん」
加蓮「そりゃ嬉しいけどさ。Pさんが風邪引いたら元も子も無いよ」
P「…………」
加蓮「ね? ほら、こうすれば二人とも濡れないよ」
P「……なぁ、加蓮。その手に提げてる傘、本当に壊れてるんだよな?」
加蓮「うん」
P「そうか」
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2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/18(土) 16:32:25.07 ID:Y64Wya1fo
P「加蓮、なんか近くないか?」
加蓮「そう?」
P「そんなに見辛いのかその眼鏡」
加蓮「ううん。ただ選ぶなら近くもよく見えるのじゃないといけないし。あ、これも可愛い!」
P「近い近い」
加蓮「Pさん、これ似合ってる?」
P「むしろ似合わないのを探すのが大変だな」
加蓮「……ふふ。選びがいが無いなー」
P「というかさ、加蓮」
加蓮「ん?」
P「変装用なら度入りは必要無いんじゃないか」
加蓮「それもそっか。じゃあこれとかどう?」
P「近い近い」
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/18(土) 16:40:54.31 ID:Y64Wya1fo
P「加蓮、なんか近くないか?」
加蓮「そう?」
P「エスカレーターは一段空けて乗る物だと思うんぞ」
加蓮「だって隣に立ったら他の人が通れないし」
P「いやすぐ前に立たれると近いって話をしてるんだが」
加蓮「これなら、もし倒れちゃってもPさんが支えてくれるでしょ?」
P「まぁ、死んでも支えるけどさ」
加蓮「死んじゃやだよ」
P「いや死なないけどさ」
加蓮「……こうして立ってるとPさんの顔、いつもより近いね」
P「近いな」
加蓮「近いね」
P「凛。危ないから無言で袖をぐいぐい引っ張らないでくれ」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/18(土) 16:55:06.61 ID:Y64Wya1fo
P「加蓮、もっと近く来い」
加蓮「え? あ、うん」
P「上着忘れて来たんじゃ寒いだろ。ほら」
加蓮「あ……」
P「寒くないか、加蓮?」
加蓮「あった……いや、ちょっと寒いかな」
P「そりゃいかん。もっと寄れ」
加蓮「うん。寒い寒い…………ふふっ」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/18(土) 17:06:35.34 ID:Y64Wya1fo
P「加蓮、なんか近くないか?」
加蓮「そう?」
P「観覧車って普通向かい合って乗る物だと思ってたよ」
加蓮「こっちから観た夜景の方が綺麗だもん」
P「近いな」
加蓮「近いね」
P「……地上まではまだまだ遠いな」
加蓮「そうだね」
P「…………」
加蓮「…………」
P「…………」
加蓮「…………んっ」
P「…………」
加蓮「…………」
P「……すごく近かったな」
加蓮「……すごく近かったね」
P「でも、地上まではまだまだ遠いな」
加蓮「そうだね」
P「…………」
加蓮「…………んっ」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/18(土) 17:20:40.22 ID:Y64Wya1fo
P「加蓮、なんか近くないか?」
加蓮「そう?」
P「この炬燵、4人用なんだけどさ」
加蓮「うん」
P「1辺に2人入ったら8人用になっちまうだろ」
加蓮「いやほら、炬燵ってあったかいけど、上半身が寒いし」
P「それもそうか。加蓮、スーパーカップ好きだよな」
加蓮「ちょっと多いのが玉に瑕だけど、このシンプルさが良いよね」
P「美味いか?」
加蓮「うん、冷たくて美味しい。やっぱり炬燵にはアイスだね」
P「そうだな」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/18(土) 17:36:04.81 ID:uoL/MfNHo
カップラーメンかと思った
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/18(土) 17:41:30.00 ID:Y64Wya1fo
P「加蓮、なんか近くないか?」
加蓮「うん」
P「それと、ちょっと震えてないか?」
加蓮「うん」
P「……加蓮の最初の単独ライブ、最後の単独ライブになっちゃってゴメンな」
加蓮「ううん。今まで、凛と奈緒とPさんと。一緒にやってこれて、凄く嬉しかった」
P「…………」
加蓮「……もう、大丈夫」
P「そうか?」
加蓮「だって私、あなたの育てたアイドルだよ」
P「そうだったな」
加蓮「それじゃ……行ってくるね、Pさんっ!」
P「……ああ、行ってこい、加蓮!」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/18(土) 17:54:26.15 ID:Y64Wya1fo
加蓮「近いね、Pさん」
P「ああ。いつにも増して、式場の誰より、近いな」
加蓮「でも、まだまだ、遠いよ」
P「そうだな」
加蓮「ほら、もっと近くに」
P「…………」
加蓮「……ん…………」
P「加蓮。これからもずっと、俺の近くに居てくれ」
加蓮「――うんっ」
楓「近い誓いのキス……ふふ」
奈緒「楓さん、ちょっと静かに。凛、そろそろハンカチが破け……遅かったか」
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/18(土) 18:01:23.12 ID:Y64Wya1fo
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「――加蓮、寒くないか?」
「うん、平気だよ」
「そうか。ほら、念のため上着羽織ってくれ」
「ありがと」
「もう加蓮一人の体じゃないんだし、気を付け過ぎって事も無いしな」
「そうだね……ねぇ、やっぱり寒いや」
「ん? いま上着を…………あ、あー。懐かしいな。よっ、と」
「ふふ。あったかーい」
「久しぶりに、近いな」
「この子には敵わないけどね」
「お腹の中の子と勝負する気なんか無いさ」
「ね。もっと近く、来てよ」
「そうだな。ただ負けるのも、悔しいしな」
「ん……ふふっ。近いね、あなた」
「――加蓮、寒くないか?」
「うん、平気だよ」
「そうか。ほら、念のため上着羽織ってくれ」
「ありがと」
「もう加蓮一人の体じゃないんだし、気を付け過ぎって事も無いしな」
「そうだね……ねぇ、やっぱり寒いや」
「ん? いま上着を…………あ、あー。懐かしいな。よっ、と」
「ふふ。あったかーい」
「久しぶりに、近いな」
「この子には敵わないけどね」
「お腹の中の子と勝負する気なんか無いさ」
「ね。もっと近く、来てよ」
「そうだな。ただ負けるのも、悔しいしな」
「ん……ふふっ。近いね、あなた」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/18(土) 18:07:52.98 ID:Y64Wya1fo
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加蓮「んん~……ふふ。でも、まだ……」
P「おい加蓮! 近い近い近い! 寝ぼけてるのか起きろ!」
加蓮「ん……ふふっ……」
P「抱き着いてないで離れろ! こんな所誰かに見られたら俺の」
凛「おはよ」
P「あ、凛。おはよう」
加蓮「んん~……ふふ。でも、まだ……」
P「おい加蓮! 近い近い近い! 寝ぼけてるのか起きろ!」
加蓮「ん……ふふっ……」
P「抱き着いてないで離れろ! こんな所誰かに見られたら俺の」
凛「おはよ」
P「あ、凛。おはよう」
転載元:モバP「加蓮、なんか近くないか?」 北条加蓮「そう?」
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