のり子「桃子！」

のり子「ほら！　今小さく『おっ』って聞こえたよ！」

のり子「ちなみに、なんでそう推理したかと言うと、まずメットのサイズが今までより小さいんだよね」

のり子「渡された時にまず絞れたよね。なるほど、って」

のり子「それに、もう一つ。ちょっとずるいんだけど、アタシ見ちゃったんだよね」

のり子「朝一で、プロデューサーと桃子が出て行ったところを」

のり子「これ、先に待ち合わせ場所に到着しておくパターンだよね」

のり子「桃子、違う仕事って言ってたのに……騙されてたらかわいそうだよね」

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛ……

のり子「さて、そろそろ着くよ」

のり子「誰かな誰かな桃子かな？」

のり子「ふんふんふー……ん？」

のり子「あ、やば……」

のり子「あの、スタッフさん、お願い！　さっきまでのなかったことにして！」

……

のり子「はい、今回のゲストはこの方！」

馬場このみ「みんな、こんにちは。馬場このみです」


のり子「セクシー！　拍手！」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

のり子「さ、ではさっそく。こちらをどうぞ」

このみ「ありがとう」

のり子「それじゃあ、しっかりつかまっててね」

このみ「ええ」

のり子「レディ、ゴー！」

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛ……

のり子「このみさん、バイクに乗った経験は？」

このみ「そうね。こうやって乗せてもらったことはあるけど……思ってたより寒いわね」

のり子「たしかに、厚着にしすぎるわけにもいかないもんね」

このみ「ところで、のり子ちゃん」

のり子「何？」

このみ「ここに来るまで、何話してたか言ってごらん？」

のり子「え、えっと……日常の雑談を……」

このみ「へえ、ヘルメットの話はしなかったんだ」

のり子「あ、いやぁ……しました」

このみ「そうよね。いつもワイルドに渡すヘルメットを、今回は丁寧に渡してくれたもんね」

のり子「いや、このみさんすっごくこの番組見てくれてる！　ありがたいけど！」

このみ「それで、のり子ちゃんは私を年少組扱いしたと」

のり子「いや、え？　このみさん、前の放送から何回も会ってたよね？　なんでその時に言ってくれないの？」

このみ「いつか呼ばれた時に問い詰めようと思ってよ。この逃げ場のない状況でね」

のり子「す、すいませんでした！」

このみ「……ふふふっ。ぜーんぜん、怒ってないわよ」

のり子「へ？」

このみ「そんなことくらいで怒らないわよ。何年この体型やってると思ってんの」

のり子「ああ、良かった……」

このみ「のり子ちゃん、何かぎこちなかったから。ほら、解決したんだし、ここからは普段通りにしゃべってよ」

のり子「了解！　ありがとう！」

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛ……

このみ「最初のトークテーマは『サシで食事によく行く・行きたいアイドルは？』よ」

のり子「なるほど。一番多いのは歩かな」

このみ「たしかに、そんなイメージはあるわね」

のり子「この前も、劇場で向かう時にたまたま見つけて、そのまま後ろに乗せて喫茶店に行ったよ」

このみ「へえ、運転しながらよく見つけたわね」

のり子「髪ピンクだから目立つんだよね」

このみ「なるほど。たしかに」

このみ「ところで、遅刻しなかったの？」

のり子「……最近はカウント2.98ってところかな」

このみ「それ、スリーカウントだけど、レフェリーがごまかしてるパターンよね？」

のり子「……詳しいね」

このみ「話が盛り上がるのはわかるけど、ほどほどにね」

のり子「了解！」

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛ……

このみ「私はまだ行ったことない人から挙げるわね」

のり子「えっ、そんな人いるの？」

このみ「ええ。食事っていうより飲みの席だけど。内部の事情に詳しい人なら知ってると思うわ」

のり子「んー……誰？」

このみ「あずさちゃん」

のり子「……え？　飲みに行ったことないの？」

このみ「ええ。というか、ニアミスしまくって、未だにないのよ」

のり子「へえ、そうなんだ」

このみ「ちなみに、あずさちゃん、私の方が年上って知らないのよ」

のり子「え？ええ？　知り合って結構長いのに？」

このみ「あ、もちろん仲が悪いわけじゃないわよ。ただ、私が何回言っても、背伸びしてる子どもに見えるみたいで……」

のり子「いやあ、あずささん、ちょっとずれてるとはいえ……」

このみ「ちなみに、保険証も見せたんだけど」

のり子「え？　じゃあ、流石にもうわかってるんじゃない？」

このみ「その時は納得してくれたように見えたんだけど、後で風花ちゃんに『最近のおもちゃは精巧ね～』って言ってたみたいよ……」

のり子「あはははは、それはひどいね」

このみ「もうね、半分諦めてるわ」

のり子「……アタシもあずささんと次に出会った時に伝えとくね」

このみ「……ええ、お願い」

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛ……

このみ「次は『コラボしたい他の事務所のユニットは？』だって」

のり子「なるほど、最近活発なコラボだね」

このみ「これ、名前を勝手に出すことになるのよね？　許可でるの？」

のり子「んー、まぁ、編集だし、ダメだったらカットするなり、ピー音入れれば良いんじゃない？」

このみ「それはそれで大丈夫なの？　尺とか」

のり子「多分。放送時間は結構バラバラだし」

このみ「……なかなかの緩さね」

のり子「アタシね、いつかこういうテーマが来るんじゃないかって思って、考えてきてるよ」

このみ「あ、そうなの。それなら、お先にどうぞ」

のり子「346の、＊！」

このみ「へえ、なんで？」

のり子「あの二人、プロレスが得意みたいだからね！」

このみ「え？　そうなの？」

のり子「何か、毎日のように解散する！って言い合ってるって噂だよ」

このみ「へ、へえ」

のり子「思ってないことを言っていがみ合うフリをする、ってかなりプロレスっぽいよね。だから、アタシがレフェリーやってあげたい！」

このみ「……のり子ちゃんはコラボしてプロレスをするつもりなの？」

のり子「うん！　なんなら、呼んでくれたらノーギャラでも行くから」

このみ「そこまでやりたいの！？」

のり子「だって、ウチでそんなデュオユニットないし……待てよ、真と伊織が組めばもしかして……」

このみ「……ここ、放送で使えるのかしら？」

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛ……

のり子「ちなみに、このみさんは？」

このみ「私は、そうね……」

のり子「あ、すいません。もう着いちゃう」

このみ「え？」

のり子「ちょっとしゃべりすぎたかな、最初のヘルメットのくだりとか」

このみ「そ、そうなの？」

のり子「ということで、またの機会に」

このみ「いや、またっていつになるのよ。というか、もう少し尺伸ばせばいいじゃない？」

のり子「え？　でも着いたら終わりだし」

このみ「なんでそこは緩くないのよ！」

……

のり子「どう、このみさん？　この景色」

このみ「そうね、綺麗ね……」

のり子「……どうしたの？」

このみ「……引き伸ばして貰ったのはいいけど、何もおもしろい話ができなかったから反省してるの」

のり子「ええー、そんなこと……あったかもしれないけど、ねえ？」

このみ「いや、相手方に迷惑かかるし、最後のはカットして欲しいわ」

のり子「アタシの場合、そう言うと結構使われるんだよね」

このみ「……謝らないといけないわね」

のり子「はい、ということで、『のり子のツーリングー！第４Ｒ』これにておしまいです」

のり子「出て欲しいゲストや、やって欲しいトークテーマがあれば、メールフォームからどうぞ」

このみ「よろしくね」

のり子「それではまたお会いしましょう」

のり子このみ「バイバイッ」

おわり

ゲストやトークテーマは引き続き募集中。順番はリクエストがあったアイドルの中から抽選となっておりますので、気長に待っていただけると幸いです。

完結報告してきます。