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トップページモバマス > モバP「前を向いて」加蓮「立ち止まらずに」

189: ◆6RLd267PvQ 21/02/19(金)07:05:39 ID:wG8

P『なぁ、加蓮。本当の「強さ」って何の事だと思う?』

ぷちかれ「カレン」ユサユサ

加蓮「………ん……朝……?」
hjkrn39

ぷちかれ「ポハヨー」

加蓮「ん。おはよ。顔、洗って来なくちゃ…ふぁ…」

加蓮(懐かしい夢、見ちゃったかな…)

ぷちかれ「ポテェ?」

加蓮「何でもないよ。よいしょ…」

シリーズスレ
ぷちシリーズ

中野有香「可愛さ十段…二人なら…!」ぷちなかの「おふこおす!」
ぷちみほ「コヒェア……」加蓮「流石にコーヒーは苦かったね…」
ぷちなかの「おとおし!」モバP「居酒屋かここは」
ぷちなかの「ぼおず!」有香「かのちゃんっ!!」
淫魔沙理奈「さて…次の標的はと」ぷちなかの「かおす…!」
あつまれ、おいでよ、ぷちかれの畑。
肇「土の事なら任せて下さい!」ぷちなかの「ほりおこす!」
ぷちなかの「よろしおす?」有香「な、何故京言葉を……?」
ぷちなかの「ごおすと!」ぷちかれ「チャボチャー♪」
ぷちなかの「ごおすと!」ぷちかれ「チャボチャー♪」
ぷちかれE「ツレテキタ!」沙理奈「狼を」

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190: ◆6RLd267PvQ 21/02/19(金)07:06:00 ID:wG8

~2年前~

加蓮「……また、出られなかったよ。マラソン大会」

P「そうか…」

加蓮「小学校、中学校、合わせて8年連続。来年駄目ならとうとう中学でも出られなかったって話」

加蓮「…こんなんで、ホントにアイドルなんて…」

P「けど、昔に比べたらだいぶ体力も付いてきたじゃないか」

P「焦らなくたって…」

加蓮「…焦るよ。いつまでもつか、わかんないんだから」

P「加蓮」

加蓮「どうせ、アタシなんてさ。一度あの世に行きかけて、たまたまPさんの目に止まってさ。あの時スカウトする子は別にアタシじゃなくてもよかったんでしょ」

P「加蓮、俺はな」

加蓮「…今日は帰る」


191: ◆6RLd267PvQ 21/02/19(金)07:06:13 ID:wG8

~夜~

P「……何てザマだよ、なぁ…」ハァ…

P「俺じゃ支えにも…なれないのか…?」

P「…いや…同情なんか、無責任だよな」

P「信じて、進むしかないんだ。俺も加蓮も」

P「……悔しいな、畜生め」

~~~~


192: ◆6RLd267PvQ 21/02/19(金)07:06:31 ID:wG8

~加蓮の部屋~

加蓮「……はぁ」ボフッ

加蓮「…全部、言い訳。わかってるよ、それくらい」

加蓮「心のどこかで、甘えてた。物語の主人公になったみたいで、勝手に大人に…強くなれるって思ってた」

加蓮「挙げ句、八つ当たり…? 自分の寿命まで盾にして…卑怯だよ、そんなの」


加蓮「………自分の足で走るって、どんな感じなんだろ」

加蓮「息があがって、苦しくて…でもきっと清々しくて…」

加蓮「…でも、だからっていきなり変わるなんてできない。言う事きかない身体なのは、事実なんだから」

加蓮「もっと真面目に生きてたら、変わってたのかな、なんて…また甘えてる」


193: ◆6RLd267PvQ 21/02/19(金)07:06:47 ID:wG8

~レッスンスタジオ~

P「おはよう、加蓮……どうしたんだ、体調悪いのか」

加蓮「…うっさい。ちゃんといるだけいいでしょ」

P「そうだな。お前、本当に体調悪い時くらいしかレッスン休んだ事、ないもんな」

加蓮「…だから、何…? 気休めだよ、そんなの」


194: ◆6RLd267PvQ 21/02/19(金)07:07:17 ID:wG8

P「いや…ただ、お前はずっと走ってるんだなって」

加蓮「は? …アタシが?…それ、何の冗談…」

P「お前、自分で気付いてないかもだけど…こうしてレッスンする時、いっつも真面目な顔してるよな」

加蓮「……だから?」

P「強いなって」

加蓮「……やっぱ冗談でしょ」

P「あのさ、加蓮。走ることに拘る必要、ないぞ」

加蓮「何、今度はマラソンの事?……傷つっついて楽しい?」

P「そうじゃないよ。ただ……お前はいつか絶対、自分の足で走れるようになるからさ。だから…気負う事、ないんだ」

加蓮「何年経っても弱いままだよ、このポンコツな身体はさ」

P「……なぁ、加蓮。体や心の強さってのは、本当の強さなんだろうか」

加蓮「……わかんないよ、そんなの」


195: ◆6RLd267PvQ 21/02/19(金)07:07:41 ID:wG8

P「そうだな。誰にも、真実正解なんて出せないんだ。出せないからこそ、信じるんだよ。選んだ道を」

加蓮「Pさんに、何がわかるの…」

P「わからないさ。けど…」ギュッ

加蓮「え…?」


P「こうして、手を握るくらいはできるんだ、俺にも」

加蓮「……うん」

P「一人で走るのが難しいならさ、こうやって手を繋いで、歩いていけばいいんだよ」

加蓮「でも、それじゃ結局走れてない…」

P「だが、前には進んでる」

加蓮「うん…」

P「いいんだよ、それで。気が向いた時に走ってさ」


196: ◆6RLd267PvQ 21/02/19(金)07:07:59 ID:wG8

P「調子が悪ければ、休んでいいし、弱音だって吐いていい。確かに、アイドルとして進む以上、目指す先は1等だ。だが…」

P「お前が走れない分、俺が背負って走れば。俺が疲れた時に、お前が手を引いて歩けば……道は長くても、きっと地力は付いてくる。むしろ、長いからこそ。」


加蓮「…理想論だよ、地に足付いてない。周りも全然見えてない」

P「う……」


197: ◆6RLd267PvQ 21/02/19(金)07:08:13 ID:wG8

加蓮「けど……ありがと」

P「ん?」

加蓮「そんな風に言葉選んで、一生懸命アタシのために考えてくれたんだよね。アタシがちゃんと歩けるように」

P「…まぁ、な」

加蓮「重いよ、アタシ」

P「…望むところだ」フッ


198: ◆6RLd267PvQ 21/02/19(金)07:08:27 ID:wG8

~現在・朝~

加蓮「さて、と……転ばないように、靴紐はしっかりと……ね」キュッ

ぷちかれ「ポーイ」

加蓮「じゃ……朝のランニング、今日もがんばりますか」

ぷちかれ「ナマイモー!」

加蓮(強さってのが何かなんて、人によりけりなんだろけど、さ。Pさん)


199: ◆6RLd267PvQ 21/02/19(金)07:08:39 ID:wG8

加蓮「きっと…優しいって事、なんだよね。少なくとも……私達にとっては」タッタッタ……

P「……よう、おはようさん」タッタッタ…

加蓮「おはよう。…転んだ時は、頼っちゃうからね」

P「おう。転ばないって、信じてるぞ」

加蓮「…了解♪」


200: ◆6RLd267PvQ 21/02/19(金)07:08:54 ID:wG8

~おまけ~

怖いおじさん「誰に肩をぶつけたかわかってんのか、ああ?」

転んだ加蓮「いたた……」

P「おい」

怖いおじさん「あ?」

P「2 秒 で 消 え ろ」ギロリ

怖くなったおじさん「ひいいいい!!?」ガタガタブルブル

加蓮(優しい…よね……うん……)

※これは仕方ない。


おわれ。


201: ◆6RLd267PvQ 21/02/19(金)07:12:27 ID:wG8

珍しくぷちがあまり出ないお話でした。
時期的にマラソン大会とかやってるのかなぁ。
今は無理なのかな。


加蓮とPとの関係性については

加蓮「歌おう、ぷちかれ!」ぷちかれ「ウタオ カレン!」

↑のお話にもあるのですが加蓮が9歳の頃からの付き合いになってます。

そんな中の、ちょっと荒れてた頃の加蓮のお話でした。

お目汚し、失礼をば。


転載元:モバP「前を向いて」加蓮「立ち止まらずに」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1579137963/



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