亜利沙「松田亜利沙、かく語りき」

亜利沙「アイドル松田亜利沙の新曲『アイドルは、かく語りき』がリリースされました」

亜利沙「松田亜利沙は、いつも通りテンション高く歌い上げ、満足したとのことです」

亜利沙「なお、この曲を聞いたアイドル如月千早は」

亜利沙「『最初は油断したけど、歌唱力の高さに持って行かれた』と褒めちぎった模様です」

紗代子「たしかに、すごく歌唱力高かったです」

翼「そうですね。本当に、上手でした！」

亜利沙「おお……お二人にもそう言っていただけるなんて……感無量です！」

紗代子「歌詞は遊びもあって、歌唱力とのギャップも魅力的でした」

翼「そのギャップ、トゥインクルリズムっぽく感じましたよ。あの曲も、亜利沙さんの歌は上手でしたし」

亜利沙「そこまでぶっ飛んだ歌詞ではないですが……あ、いや、そうでもないですかね？」

紗代子「リズミカルに『推ししか勝たん』とか歌ってましたし」

翼「良い感じに終わったなぁって思ったら、最後も『なんやかんやで』って、しゃべり出しましたし」

亜利沙「ええっと……はい。詳しい内容は現在好評発売中のCDをご購入し、ご確認ください」

紗代子翼「よろしくお願いします」

亜利沙「続いてのニュースです。高山さん」

紗代子「はい」

紗代子「高山紗代子、コラボ利用」

紗代子「アイドル高山紗代子が、765プロとコラボしている配達サービスを利用したことが明らかになりました」

紗代子「これは、劇場でアイドル福田のり子らと昼食を相談している時に思いついたからで」

紗代子「注文してからのスピード等に満足した模様です」

紗代子「なお、ステッカーは、ファンであるという配達員さんにサイン入りで差し上げたとのことです」

翼「あげちゃったんですか？」

紗代子「チップ代わりと言いますか……自分のステッカーだったので、少し照れくさかったというのもありますね」

亜利沙「なんと羨ましい……紗代子ちゃんの配達員さんになりたいです」

紗代子「ええっと……サンプルはいただいてるんで、差し上げましょうか？」

亜利沙「あ、ステッカーは既に手元にあるので、サインだけお願いできますか？」

紗代子「あ、はい」

亜利沙「ありがとうございます。続いてのニュースです。伊吹さん」

翼「はい」

翼「伊吹翼、流行語大賞狙う」

翼「アイドル伊吹翼が、流行語大賞を狙っていることが明らかになりました」

翼「その言葉は、『助かるラスカル』」

翼「その場のノリで生まれた言葉で、伊吹翼の界隈で急速に広まっているとのことです」

翼「ただし、アイドル高山紗代子には著しく不評な模様です」

亜利沙「不評なんですか？」

紗代子「そんなことはないですよ」

翼「でも、助かるラスカルって二度と言わないで、みたいなこと言いましたよね？」

紗代子「あれは、私もその場のノリで……あと、内なる感情が、つい漏れてしまって」

翼「ほらー！　もう、紗代子さんのわからず屋！」

紗代子「えっ？　わ、わからず屋？」

亜利沙「最上静香さんとのやり取りにあったようですが、これも新たなコントになりそうですね」

翼「そうですねー。ご安心ください、静香ちゃんとは、とっても仲良しですよー」

紗代子「ああ、環ちゃんの公演の……こういうことをするなら、事前に言っておいてくださいよ」

翼「ごめんなさーい」ﾃﾍｯ

亜利沙「かわいい……続いてのニュースです」

亜利沙「箱崎星梨花、いちご煮をジャムと勘違い」

亜利沙「アイドル箱崎星梨花が、青森名物いちご煮を、ジャムと勘違いしたことが明らかになりました」

亜利沙「これは北東エリア担当のClever Clover関連で、名称を聞いただけで判断したもので」

亜利沙「『パンに塗って食べたい』などと発言したとのことです」

亜利沙「なお、アイドル矢吹可奈は、地元にいるときは食べていた模様です」

翼「実際は高級食材だって、静香ちゃんが教えてくれました」

亜利沙「なんと。最上静香さんは物知りですね」

翼「あと、紗代子さんは北東エリア出身ですよね？」

紗代子「茨城は関東ですよ……ところで、気になるのですが、可奈ちゃんは神奈川出身ですよね？」

亜利沙「そうですね」

紗代子「なんで地元で、青森名物を食べていたんでしょうか」

亜利沙「続いてのニュースです」

亜利沙「秋月律子、うなされる」

亜利沙「アイドル秋月律子が事務仕事中、うたた寝していたことが明らかになりました」

亜利沙「これはおそらく疲労からくるもので、珍しい光景だったとのことです」

亜利沙「これを見た竜宮小町のメンバーは、寝ている間に事務仕事を手伝おうと思いましたが」

亜利沙「その間、秋月律子は悪夢でうなされていた模様です」

紗代子「その悪夢が、正夢になったと聞きました」

亜利沙「はい。主に最年少のせいで、余計に仕事が増えたようですね」

翼「イタズラしたんですか？」

亜利沙「悪意があったわけではない、とのことで、秋月さんも叱るに叱れなかったようです」

翼「なるほど」

亜利沙「続いてのニュースです」
　

亜利沙「双海真美、せくしーへろもんむんむん」

亜利沙「アイドル双海真美のせくしーへろもんが止まりません」

亜利沙「これは、アイドル周防桃子らと共演した『不思議の国のアリス』をモチーフとした作品で」

亜利沙「新しい髪型と衣装を身につけたことから、とのことです」

亜利沙「これを見たアイドル双海亜美は『すっかりオトナっぽくなっちゃってさ』とたそがれていた模様です」

紗代子「あの真美ちゃん、ちょっと玲お……某大手事務所のRさんに似てませんか？」

亜利沙「たしかに、役とか、衣装のカラーリングもあいまって、その雰囲気はありましたね」

翼「わたしはそうは思いませんでしたけど……紗代子さん、その時メガネかけてましたか？」

紗代子「かけてましたよ！　それに亜利沙ちゃんもそうだって、今言いましたからね」

翼「でも、亜利沙さんって、アイドルのみんなのことは何でもオーバーですよね？」

紗代子「……たしかに」

亜利沙「素直に言ってるだけですが、否定はできませんね」

亜利沙「以上でニュースを終わります。ここまでのお相手は、キャスターの松田亜利沙と」

紗代子「アシスタントの高山紗代子と」

翼「同じくアシスタントの伊吹翼でした」

亜利沙「それでは皆様、また会う日まで。ご機嫌よう」ﾍﾟｺｯ

…………
ﾊｲ、ｵﾂｶﾚｻﾏﾃﾞｼﾀ

亜利沙紗代子翼「お疲れ様でした」

亜利沙「お二人ともありがとうございますぅ！」

翼「どうですか？　マジメなわたし、モテモテになれそうですか？」

亜利沙「そりゃあもう！　爆モテアイドルちゃん確定です！」

翼「やったー☆」

紗代子「爆モテ……？」


双海真美『やあ！　お邪魔するよ！』

紗代子「あっ、えっ」

翼「あっ、せくしーへろもんむんむん真美ちゃん！」

真美「みんな、おつおつ～」

亜利沙「ありがとうございます！　さっきのって、新作モノマネですか？」

真美「んっふっふ～。ああやって言われたから初めてやったけど、まぁまぁっしょ？」

翼「上手だったよ！」

亜利沙「はい！　流石です！」

紗代子「本当、びっくりしたよ。一瞬、玲音さんが来たかと」

真美「さよちん、メガネメガネ」

紗代子「そ、そうだね。かけてくる」

亜利沙「それにしても、その髪型で一気にオトナっぽくなりましたね」

真美「んっふっふ～。これは真美のかくされたジツリキっしょ！」

翼「わたしも新しい髪型は、オトナっぽいのにしたいなぁ」

亜利沙「そういえば、紗代子ちゃんも含めて、今日の放送メンバーはまだ公式に髪型変えてませんね」

真美「たしかに。まぁ、ありさちんは髪下ろし美少女確定だけどねぃ」

亜利沙「いやいや、美少女とか、やめてくださいよぉ！　ありさは普通すぎる女の子ですから！」

翼「そうですかねぇ？」

紗代子「お待たせ」

真美「そういえば、さよちん、原稿はどうしてるの？　メガネしてなくても見えてるの？」

紗代子「流石にその距離は見えるよ」

翼「でも、チラッと見えましたけど、文字のサイズ、大きかった気がしますよ」

紗代子「え？」

翼「ほら、これ、わたしの原稿です」

紗代子「ええっ、こんなに小さいの？」

亜利沙「ありさもそのサイズですよ。スタッフさんのお気遣いが見えますね」

紗代子「本当に……スタッフさん、ありがとうございます。助かります！」

真美「助かる？」

翼「ラスカル！」

紗代子「うるさい」

翼真美「ごめんなさーい」ﾃﾍｯ

亜利沙「ムフフッ」

おわり

読んでくださる皆様、レスやコメントくださる皆様、助かるラスカル。

アシスタントリクエスト常時募集中。次回は美也とエレナを迎えてお送りします。

完結報告してきます。