亜利沙「松田亜利沙、至福の痛み」

亜利沙「アイドル松田亜利沙が苦手の柔軟をしていたところ」

亜利沙「アイドル高坂海美が手伝うことになり、強く押していました」

亜利沙「この際、体が密着していたため、松田亜利沙は」

亜利沙「痛いながらも、『そのままで』とお願いした模様です」

可奈「くだらな……素敵なニュースですね」

亜利沙「えっ？」

ひなた「亜利沙さんはMなんですか？」

亜利沙「ﾌﾞﾌｯ、ちょ、それはもう少し言葉を選んでくださいよ！」

ひなた「イニシャルもMですよね？」

亜利沙「松田ですからそれはそうですけど、痛めつけられるのが好きってわけじゃ……もうやめておきます。続いてのニュースです。木下さん」

ひなた「はい」

ひなた「木下ひなた、前転失敗」

ひなた「アイドル木下ひなたが、前転に失敗していたことが明らかになりました」

ひなた「これはマット運動をしていた時の出来事で」

ひなた「前転終了直後、なぜか後ろ向きだった模様です」

ひなた「なお、見本を見せると言った担当プロデューサーも、同じ状況になったとのことです」

亜利沙「逆に器用ですね」

可奈「本当ですね！　二人ともすごいです！　私にはとても出来ません！」

亜利沙「へ？」

ひなた「思わず、『ありゃ？』って声が出てしまいました」

可奈「ひなたちゃんらしいですね。かわいいです！」

亜利沙「そ、そうですね。続いての」

可奈「ありがとうございます！」

亜利沙「え？」

ひなた「どうかしましたか？」

可奈「何でもないです。続けてください」

亜利沙「……続いてのニュースです。矢吹さん」

可奈「はい」

可奈「矢吹可奈、新曲センター」

可奈「アイドル矢吹可奈が子ども向け番組の楽曲でセンターを務めたことが明らかになりました」

可奈「アイドルモードのジュリア、歯磨き粉の着ぐるみの四条貴音を両サイドに従え」

可奈「見事に歌い上げたとのことです」

可奈「評判も上々ということで、今後の活躍も期待できる模様です」

亜利沙「非常にかわいらしかったです」

可奈「当然ですよ。私がセンターなんですから」

亜利沙「あ、そ、そうですね。失礼しました」

可奈「一つ問題があるとしたら、某先輩ですね。着ぐるみなら何でもいいんですかね？」

ひなた「それよりも、歌詞に漢字が多いですね。子どもに優しくないですよ」

可奈「は？」

亜利沙「え」

ひなた「あたしたち、ピコピコプラネッツに並ぶにはまだまだみたいですね」

可奈「ちょっと売れてるからって、調子に乗ってたら足下すくいますよ？」

ひなた「おっかないですね。帰り道には気をつけるんですよ」

可奈「ご忠告ありがとうございます」

亜利沙「あ、えっと、続いてのニュースです」

亜利沙「豊川風花、元職業病」

亜利沙「アイドル豊川風花が、看護士の衣装で職業病を発症していたことが明らかになりました」

亜利沙「これは、アイドル百瀬莉緒が帰る際に、元看護士の豊川風花が」

亜利沙「『お大事に』と発言したもので」

亜利沙「顔を真っ赤にして恥ずかしがっていたとのことです」

亜利沙「衣装もそうですが、新しい髪型も素敵ですよね」

ひなた「あのね、打って欲しい注射があるんだ」

亜利沙「いや、それを言うなら売って欲しい土地……って、これも違いましたね」

可奈「どちらもヤバいですね。もし二人がいなくなったら、この番組は私がMCします」

亜利沙「乗っ取ろうとするのはやめてください……続いてのニュースです」

亜利沙「百瀬莉緒、宇宙海賊と仲良くなる」

亜利沙「アイドル百瀬莉緒が宇宙海賊と仲良くなっていたことが明らかになりました」

亜利沙「これは某番組で共演し、息の合ったやり取りを披露したからで」

亜利沙「先日のアイドル高山紗代子ゲスト回でも視聴者の評判は上々だったとのことです」

亜利沙「なお、この回は多少高山紗代子の口が悪かった模様です」

ひなた「まだ助かります」

亜利沙「マダガスカルなので、まだ助かる、の方がよろしいかと」

可奈「わぁ、すっごくおもしろいですね！　尊敬します！」

亜利沙「えっ」

ひなた「日照時間、ってあったみたいですね」

亜利沙「そ、それは高山紗代子さんが毒づいた原因の一つですね」

可奈「何があったんでしょうね？　気になります！」

亜利沙「またの機会に……続いてのニュースです」

亜利沙「二階堂千鶴、神対応」

亜利沙「アイドル二階堂千鶴がファンに対し神対応を見せました」

亜利沙「とある握手会で、二階堂千鶴は以前来たファンの人、全員を覚えており」

亜利沙「自ら話題を振っていたとのことです」

亜利沙「これを見たアイドル永吉昴は、あれがセレブ対応か、と驚いていた模様です」

亜利沙「地方公演に来た人も覚えてましたし、初めての場合も初めまして、と話題にしていたようですからね」

可奈「すごいですね！」

ひなた「それだけ覚えているのに、どうして、ロコさんはコロちゃんなんでしょうか？」

亜利沙「それは親愛の印かと。何気に、二階堂千鶴さんが唯一、ニックネームで呼ぶのがロコさんです」

可奈「ですよね！　二人の関係、レボリューション！」

ひなた「ファンタスティック！」

亜利沙「……はい」

亜利沙「以上で」

可奈「ここで、最後のニュースです」

亜利沙「……へ？」

ひなた「木下ひなたと矢吹可奈、遠隔ドッキリ」

ひなた「今回、当番組の二人は、765プロの他のアイドルに、遠隔操作されていました」

ひなた「私たちそれぞれ、誰に操られていたかわかった方全員に、私たちと操作している人、合わせて四人のサインが入った色紙を差し上げます」

可奈「締め切りは次回の放送直前まで、メールでのご応募になっております」

可奈「正解は後日、番組HPに掲載します。たくさんのご応募、お待ちしております」

亜利沙「……なるほど。そうでしたか」

ひなた「それでは、しめてください」

亜利沙「はい。以上でニュースを終わります。ここまでのお相手は、キャスターの松田亜利沙と」

ひなた「アシスタントの木下ひなたと」

可奈「同じくアシスタントの矢吹可奈でした」

亜利沙「それでは皆様、また会う日まで。ご機嫌よう」ﾍﾟｺｯ

…………
ﾊｲ、ｵﾂｶﾚｻﾏﾃﾞｼﾀ

亜利沙ひなた可奈「お疲れ様でした」

亜利沙「いやぁ、本当もう、ビックリしましたよ！」

可奈「えへへ、大成功です！」

亜利沙「スタッフさんも、番組準レギュラーの二人を使って何してくれてるんですか！　最初、可奈ちゃんに毒づかれた時はどうしようかと思いましたよ」

ひなた「あたしも、なまら驚いたねぇ。神崎水桜ちゃんかい？」

可奈「そう！　だいたいこんな感じでって打ち合わせしたんだけど、その時に私が水桜ちゃんみたい、って言ったらそれだ！ってことになったんだよね」

亜利沙「恐ろしい二面性でしたね。途中で何かやっているのかとは思いましたが……もしくは何か悩みがあるのかと」

可奈「悩みなんてないです！　あっでも、『演技の切り替え上手だね』って言われて、思わずお礼言っちゃいました」

亜利沙「ああ、何に対してかと思ったんですが、そういうことだったんですね」

ひなた「あたしも可奈ちゃんの演技、上手だと思うべさ」

可奈「えへへ、ありがとう！」

亜利沙「ひなたちゃんもいきなり組長出してきましたし……相変わらず不気味な怖さがありますね。ゾクッとしましたよ」

ひなた「そうかい？　そう思ってくれるのは、嬉しいねぇ」

可奈「私も怖かったけど、『言い返して』って指示されたから、とっさに言い返したんだよ」

ひなた「あたしは具体的なキーワードを言われたけど、可奈ちゃんは方向だけだったのかい？」

可奈「そうそう。打ち合わせもしたけど、その場のノリも大事だから、だって」

亜利沙「お二人の演技力の高さが伺われますね。ところで、誰が操作していたんですか？」

ひなた「亜利沙さんにも、秘密にするみたいだよぉ」

亜利沙「え？」

可奈「亜利沙さんも応募できますよ。誰か当ててみてください！」

亜利沙「マジですか！　ありさの全力を持って当てさせてもらいますよ！」

可奈「難しいですよ。だって、だいたい2500通りあるって、教えてもらいましたからね」

亜利沙「いやでもスケジュール的に」

可奈「それはずるいですよ！」

おわり

①ひなた操作者はひなたと、可奈操作者は可奈と、3人ユニットを組んだことがあります。
②ひなた操作者と可奈操作者の中の人、二人の冠番組があります。
簡単な？クイズです。良ければ解いてください。

アシスタントリクエスト常時募集中。次回はやよいおりを迎えてお送りします。

完結報告してきます。