～事務所～

着物ぷちなかの「おすまし♪」ﾙﾝﾙﾝ

有香「あーかのちゃんかわいいよ～こっち向いて、くるんってして～」


バク転ぷちなかの「せえや！」ｸﾙﾝｯ

有香「違う回り方するかのちゃん……かわいい……その場で回って欲しかったけど……」

相変わらずぷち煩悩な有香はさておき。

P「ひぃふぅみぃ…ちゃんと人数分あるよな？」

事務所に在籍するアイドルやぷち達、人外魔境の今日このごろ、何ならいのししやみみずなんかもいる。

流石に大人組は省くとして。

ちひろ「くれないんですか～、お年玉」


P「お年玉以上の額を渡してると思うんだけどな、普段から」

ポチ袋、人数分。

P「流石に大人組除く全員に渡すとするとまぁ額の方はお察しだなぁ……一人頭300円くらいしか渡せんぞ」

それでも数万は飛んでいくだろう。
ま、こういうのは気持ちだ。
多分それでもぷちかれやユミラウネ辺りは駄菓子屋で豪遊するだろ。

P「ホントはもっとあげたいんだけど安月給だからなぁ…」ﾊｧ

そんな、何でもない日常風景。
ストーブの近くで睡りこけたブルブがちょっと毛を焦がしてしまったり、千枝が沙理奈から余計な事教え込まれそうになったり、ミレイが加蓮のネイルのターゲットにされてたり、芋不足を憂いたぷちかれが畑の芋をジャンクフード店に持ち込んだり。

で。

P「こんなもんかね、全部のポチ袋に入れ終わったぞ、お年玉」

ぷちみお「ﾎﾎｰｳ?」

P「げっ」

そのお年玉がパチモン化して、とんでもない事態に発展するのもまぁ、日常と言えば日常のはずだった。

にしてもだ。

ぷちみお「ﾀﾏ ｵﾄｾｰｲ!」

TV「大変小型ではありますが地球に流星群が…」

～屋上～

P「というわけで責任はとってもらうからな」

バッターぷちみお「ｶｯﾄﾊﾞｾｰｲ!」

飛竜「ｸﾞﾙﾙ……?」

ユミラウネ「ｲｷﾉｺﾚｰ♪」

駄目だ、危機感が足りない。

ちびゆっき「ｼﾏｯﾃｲｺｰ!!」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

ぷちなかの「おーらす！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

P「何かバッター増えたけど……元はアレお年玉なんだよな……」

ﾋｭｰﾝ!!

ﾃﾞｰﾚｯﾃﾞｰ!!

ぷちほた「ﾎｧｧ!」ﾄﾞｺﾞｼｬｱ!!

P「誰よりも肉体派な奴出てきた」

ﾕｱｼｮｰ!!　ｵﾄｼﾀﾞﾏｶﾞ　ｵﾁﾃｸﾙｰ!

ぷちほた「ﾎﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾎﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾎﾜｯﾀｱ!!」

ほ　た　百　裂　拳！！！

ぷちみお「ｵﾜｰ　ﾅﾝﾃｼﾞﾀｲﾀﾞｰ」

飛竜「ｸﾞﾙ?」ﾕﾋﾞｻｼ

ヒロミ「燃やせば早いんじゃないかって言ってるよ」

P「俺の金だぞ、一応」

バットを構えるP「全く、一年の最後まで退屈しないなお前達といると…」

ぷちみお「ﾘｭｯｾﾝ!」ﾌﾝｽ

ぷちなかの「おふこおす」ﾌﾝｽ

ぷちほた「ﾎﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾎﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾎﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀ」ﾋﾞｼﾊﾞｼﾋﾞｼ

P「……アイツ一匹で良くね？」

ぷちみお「ﾅﾝﾃｺｯﾀｲ」

その後、ぷちほたが砕いた流星群は元のコインに戻ったんだが、これを拾い集める作業が発生してしまい、屋上をルンバとぷちきょこの清掃部隊が一掃したりした。

因みにぷちなかのの着てる着物は泰葉やアヤといったドール趣味を持つ奴らとちひろさん、ぷちしゅが達の合作だそうだ。着物まで手作りとは…

～事務所・12月31日・日付変更前～

P「さて……こんなとこかな」ｶｷｶｷ

加蓮「日記？Pさんマメだよねーそういうの」


P「何かと苦労の絶えない日々だからな、波乱というかドラマに溢れてるしさ」

加蓮「案外、将来その日記を元に本とか出したら売れたりしてね」ｸｽｯ

P「金銭難だしアリかもな」

響子「みんな手を洗って下さーい！お鍋の準備できましたよー」

ぷちかれE「ｵﾅﾍﾞ ｶｼﾞﾙ?」

ちびネネ「ｾﾞｯﾀｲﾁｶﾞｳ」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

響子「因みにしめは年越しそばならぬ年越し鍋って事なので、お蕎麦です♪」

ぷちきょこ「ﾔｻｲﾓﾀﾍﾞﾃﾆ」

加蓮「ぷちかれ達がまたお蕎麦齧らない様にするの大変だったんだから」

カレン「アタシまでかり出される始末だもん、美味しくなかったら承知しないわよ」

加蓮「それは大丈夫、響子のお鍋だし…私はちょっとジャンクなのも捨てがたいけど」

P「ほら、駄弁ってないで手洗い手洗い」

二人「はーい」

一年が終わり、また新しい一年が始まる。

～～～

番組D「寒いと思ったら雪だ、幸子ちゃん」

幸子「そんな事より何でボクがこんな派手派手な衣装で年末の歌番組に参加しなくちゃならなかったんですか！周り中大御所だらけで場違い感凄かったんですよ！！」

番組D「そりゃあだってキミ幸子ちゃんだもの」

来年は、どんな一年が待っているのか……。

ゆかり「初詣……ホントに初めてです、こういう場所に来るのも…」


美波「そもそも神社がないものね、海底は。うちのパパ、アレでも神様の一柱だし……」


櫂「って、ちょっと待って、あそこで酔いどれ千鳥足なのって…」


ぷちみん「ﾌﾗﾌﾗﾐﾝ♪」

みりあ「大変だよっ、甘酒で酔っ払っちゃったみたい！」


みにあ「ﾐﾆｱﾓﾉﾑｰ!」

美波「ああ待ってみにあちゃん、団体行動だから、逸れたりしたら大変だよ？」

みにあ「ﾊｰｲ!!!」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮｺ

みりあ「甘酒ってホントにお酒なんだねー、みりあ別な物なのかと思ってたよー」

美波「アルコールの入ってるものと入ってないものがあるみたいね。とりあえずぷちみんちゃんは背負って行きましょう」

みりあ「あのね、こんな時間にお外歩いたりとかいつもはしないから、凄くワクワクするんだー、アッチも見てきていいかなぁ？」

美波「うん、それじゃ一緒に回ろっか。向こうは…」

巴「おう、お好み焼きじゃ、食うてかんか」


黒福「お嬢、もう少しあちらの皆さんの様に愛想よくしないと……」

巴「む。それもそうか……客商売っちゅうんはなかなかに難しいのう……」

つかさ「その難しいトコが醍醐味でもあるんだけどな。ホラ、差し入れのりんご飴な」


巴「おお、すまんのう」

ぷちゴロー「ｷﾘｭｰﾁｬﾝｷﾘｭｰﾁｬﾝ ｱﾏｱﾏﾔ!!」ﾑｼｬﾑｼｬ

つかさ「アタシの右腕も大層お気に入りでな…でも流石に買いすぎたんで配ってんだわ……ん？」ﾌﾞｰﾝ　ﾌﾞｰﾝ

つかさ「メッセージか。事務所は鍋パやってんのか……リサーチ不足だったかな」ｶﾀｶﾀ

巴「こっちはこっちで楽しんだらええじゃろ、ホレ、好きなもん焼いて行ったらええ、鉄板はデカイし、お好みを焼くのがお好み焼きじゃろ」

つかさ「んー、そうなるとチーズとか足したくなるな……けど最近ネネがやかましいんだよなー…いや、アイツの言う事が正しいのはわかるんだが…」

～～～～

色々と苦労もするし、我慢もしなきゃならん年だった様に思うけど、俺は、俺達はここにいる。

いつもここで笑ってるから。

ぷちかれ「ﾎﾟﾃﾀﾞｷﾏｰ!!」ｶﾞﾊﾞｯ

加蓮「お鍋直で食べるのは駄目だって、取皿あるからほら」ｸﾞｲｰｯ

P「来年も、こんな風に笑える日々でありますように…と」

ペンを置き、日記を閉じる。

ちょっとシメっぽくなっちまったが、まだまだこの物語は続いてく。

P「来年もよろしく頼むな、みんな」

「「「「「はいっ！！」」」」」

～その頃・ラボ～

ルンバ「ﾋﾟﾎﾟｰﾊﾟ」ﾁｬﾘﾝﾁｬﾘﾝﾁｬﾘﾝ

晶葉「コインを吐き出す掃除機など初めて見たぞ…」


おわれ。