のり子「本日のゲストはこちら！」

最上静香「最上静香です。よろしくお願いします」


のり子「拍手！」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

のり子「さ、それじゃ早速行こうか」

静香「ちょ、ちょっと待ってください」

のり子「どうしたの？」

静香「いや、どうしたの、じゃなくて……何か言ってくださいよ」

のり子「うーん、ここ何回かでいろんなコスプレ見てきたから、犬耳くらいじゃちょっと」

静香「犬じゃないです！　馬ですよ、う、ま！」

のり子「ああ、ポニーテールと掛けたのか……おもしろーい」

静香「全然感情がこもってない！　これじゃやり損じゃないですか！」

のり子「そんなことないよ……多分」

静香「あーもう！」

……

のり子「静香、機嫌直してよ」

静香「別に……怒ってませんから」

のり子「んー……わかった。今日の帰りに、アタシがこの前見つけたうどん屋さん連れて行くから」

静香「いいんですか？」

のり子「ちょ、言っておいてなんだけど、チョロすぎない！？」

静香「もともと怒ってないって言ってるじゃないですか。ほら、早く行きましょう♪」

のり子「……うん」

のり子「準備はいい？」

静香「はい」

のり子「行くよ。レディ」

のり子静香「ゴー！」

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛ……

のり子「どう？　静香、乗り心地は」

静香「結構スリルありますね」

のり子「怖い？」

静香「それは大丈夫です。強いて言うなら、乗るのは冬じゃない方が良かったですね」

のり子「たしかに、完全防備でも寒いのは寒いね」

静香「その代わり、饂飩がきっと更に美味しく感じると思います」

のり子「あははっ、たしかに」

のり子「トークテーマ行く？」

静香「はい。まずは『お互いのすごいと思う所は？』です」

のり子「静香の歌！」

静香「あ、ありがとうございます」

のり子「もう本当、最初聞いた時びっくりしたよ。14歳なのに、どこまで強く伸びるの？　って」

静香「そんなそんな……当時なんて、まだまだひよっこみたいなものですから」

のり子「進化し続けてるもんね。このままだと、事務所イチになる日が来るかもね」

静香「……頑張ります」

静香「のり子さんのすごい所は、一番はライブパフォーマンスというか、会場を巻き込む力ですね」

のり子「巻き込む力？」

静香「ほら、のり子コールあるじゃないですか」

のり子「ああ、そういうことね」

静香「あんなにお客さんが声を出して、一体感があって……私にはそういうのはないので、正直羨ましいです」

のり子「まぁ、曲の関係もあるからね。アタシのコールは、杏奈の応援するよー！の次くらいには一体感あるかも」

静香「杏奈のは反則級ですもんね」

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛ……

静香「次。『苦労した楽曲は？』です」

のり子「苦労……んー、苦労ね……」

静香「ないんですか？」

のり子「そんなことはないんだけど……アタシにとっては、全部苦労してるというか、それ込みで楽しんじゃってるというか」

静香「なるほど。そういうことですか」

のり子「静香はある？」

静香「私は……迷いますけど、一番は『ハーモニクス』ですね」

のり子「ああ、そう言えば、結構試行錯誤してたよね」

静香「はい。ジュリアさんとはそもそも声の出し方とか、歌い方から違って……何度も録ったんですけど、お互い納得できるまですごく時間がかかりました」

のり子「二人の求めてるものが高いってことはわかるよ」

静香「その分、二人で濃密な時間を過ごすことができて……その結果がオリコン1位、コラボ代表ですから、苦労したかいがありました」

のり子「すごいよね。あ、そうだ。ジュリアのことは呼び捨てで呼べるようになった？」

静香「なっ。呼べるわけないじゃないですか！　もう、やめてください！」

のり子「あはは、ごめんごめん」

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛ……

静香「次。『一番驚いたハプニングは？』でs」

のり子「ありがサンキュー！」

静香「ちょっとのり子さん！　それは禁止です！」

のり子「えー、でもさ、それを上回るのってないって」

静香「はい、ここカットです！　スタッフさん、お願いします！」

静香「次。『一番驚いたハプニングは？』です」

のり子「まぁ、たしかに、アレはアタシの目の前で見てたわけじゃないからね」

静香「……なんのことですか？」

のり子「言っていいの？」

静香「いいわけないでしょ！　また編集点作らないといけなくなりますよ！」

のり子「んー、じゃあ7thライブの、翼と未来フライング＆リターン」

静香「ああ、そんなこともあったみたいですね」

のり子「翼が走り出して、未来が追いかけて、あっこれ、間違ってるけどアタシたちも行こう！って風花さんとアイコンタクト取れたんだけど」

静香「そうだったんですか」

のり子「うん。そしたら、戻ってきちゃったから……アタシたちもちょっと行きかけてたのを、しれっと元の立ち位置にしたよ」

静香「なるほど。そんなことがあったんですね」

のり子「ちなみに、その前日もリハで、いってきます消失事件があったし」

静香「リハだからセーフですよ！　本番言えたんだから許してくださいよ！」

のり子「あの静香も間違えるんだから、間違えても落ち込まなくていいんだって、映像を見て気が楽になったよ」

静香「ええっ！　映像残ってるんですか！？」

のり子「知らなかったの？」

静香「……直談判して、絶対に消して貰います」

のり子「あ、うん。頑張って」

のり子「静香は？　何かハプニングあった？」

静香「ハプニング……と言えるかはわかりませんけど、こっそり演技してたら、亜利沙さんに撮られてたことはありますね」

のり子「へえ、どんな演技？」

静香「……衣装に合わせた、かわいい演技です。イメージは星梨花です」

のり子「へえ！　それは亜利沙に言って見せてもらおう」

静香「やめてください！　もう、どうしてこうやってどんどん私の汚点が残されるんですか！」

のり子「汚点じゃないって。それも静香の魅力だよ」

静香「そんなの嫌ですよ！　私のキャラじゃないのに」

のり子「あ、着いたから続きはまたね」

静香「ちょ、ちょっと！」

……

静香「綺麗ですね」

のり子「そうだね。ここは早朝だと、氷が張ってたりもするんだよ」

静香「そうなんですか！……と、驚いたところで終わりましょう」

のり子「そんなにうどんが恋しいの？」

静香「もちろんですよ」

のり子「はい、ということで、『のり子のツーリングー！第17Ｒ』これにておしまいです」

のり子「出て欲しいゲストや、やって欲しいトークテーマがあれば、メールフォームからどうぞ」

静香「よろしくお願いします」

のり子「それではまたお会いしましょう」

のり子静香「バイバイッ」

おわりです。

ゲストやトークテーマは引き続き募集中。順番はリクエストがあったアイドルの中から抽選となっておりますので、気長に待っていただけると幸いです。

完結報告してきます。