可憐「し、劇場で、こんなこと……」

ひなた「ドキドキするねぇ」

……


可憐「これは、ひなたちゃん……」

ひなた「うう……ちょっこし恥ずかしいべさ」

……
…

ひなた「プロデューサー、終わったよぉ」

可憐「た、ただいま戻りました」

P「おっ、二人ともお疲れ様。撮影、どうだった？」

ひなた「楽しかったよぉ」

可憐「大胆なグラビアの撮影でした。さ、最初は不安だったんですけど、ひなたちゃんのお陰で、いい表情で撮ってもらえました」

P「……えっ、大胆？」

ひなた「そうだよぉ。ちょっこし、恥ずかしかったべさ」

P「ちょっと、話が違うぞ……ひなたにまでそんなことを？」

可憐「え？」

P「あ、いや、可憐なら良いってわけじゃないけど……そもそも俺は、普通のグラビアだって聞いてたのに」

ひなた「たしかに、普通じゃなかったねぇ」

可憐「そ、そうだね。でも、わ、私も楽しかったかな」

P「これは相手方に一本連絡した方が良いか……場合によってはNGを出さないといけなくなるな」

可憐「や、やっぱり、まずかったですか？」

P「心当たりがあるなら、尚更だな。えっと、連絡先は……」

ひなた「プロデューサー、撮影したの、一枚ずつ貰ってきてるよぉ。これを見てから、連絡したらいいんでないかい？」

P「お、おお。そうだな。それなら、チェックさせてもらうよ」

可憐「ど、どうしよう……大丈夫かな？」

ひなた「どうかねぇ」

P「これは？」

可憐「と、特攻服って言うらしいです」

ひなた「あたし、着るのは初めてだったべさ」

P「……そうか」

P「これは？」

可憐「ま、街中で、変装用の帽子を脱いだ時です」

ひなた「周りに人が集まらないように、ロケ車まで急いだよぉ」

P「……そうか」

P「これは？」

可憐「ひなたちゃんが、だ、駄菓子屋さんで大人買いを……すごく大胆でした」

ひなた「あれだけ買っても500円だからねぇ。劇場みんなの分もあるよぉ。これ、プロデューサーの分」

P「……ありがとう」

P「これは？」

可憐「わ、私が、人生ゲームのギャンブルで、全財産を賭けたところです」

ひなた「可憐さん、大胆だったねぇ。勝って10倍に増やしてたよぉ」

P「……楽しそうだな」

P「これは？」

可憐「こ、これは、劇場のエントランスでバスケットボールを……こ、琴葉さんには内緒にしておいてくださいね？」

ひなた「怒られちゃうからねぇ。あたしも、これはドキドキしたよぉ」

P「……おう」

P「これは？」

可憐「これは、ひなたちゃんが、え、MCで失敗した映像を見てるところです」

ひなた「これは恥ずかしかったべさ。スタッフのみんなに、大胆な失敗だね、って言われたよぉ」

P「……うん」

P「……え？　これで終わり？」

ひなた「そうだよぉ」

可憐「あ、あの、NGは、ありましたか？」

P「……いや、大丈夫だ」

ひなた「よかったべさ」

可憐「わ、私は、できれば、バスケはNGになったら嬉しいかなって……こ、琴葉さんに見られると困るし」

ひなた「ああ、それはそうだねぇ」

P「それは撮影だし、大丈夫だろ。昴の野球とは違うよ」

可憐「そ、それは良かったです」

ひなた「安心だねぇ」

P「……そっか、そういうことか。うーん、でも」

ひなた「ところで、プロデューサー。あたしたち」

ひなた「大胆だったかい？」

可憐「だ、大胆でしたよね？」

P(……これ、売れるの？)

なぜか大ヒットした。

おわり

元ネタはオファーより。グラビアの意味は美也に教わりました。

完結報告してきます。