私は視点を変え人間観察で、茄子さんをずっと見てきた。そうあくまでも勝つ為に！


そしてひとつの推論に至った。魔法のＭＰ同様に、休息あるいは寝る事により、運を回復してるのではないか？

私はモバＰ君に頼み、ギャンブル場に、私、茄子さん、そして後一人位を連れて行って欲しいと。

そして、向こうのギャンブル場では、元プロもいるからどれだけ勝っても、お金には替えないからと、最初に言ってほしいとも、頼んでおいた

これは私はともかく、茄子さんの運をイカサマうんぬんで、いちゃもんをつけられて、ギャンブル場を放り出しされない為にやっておかなくてはならない

そして当日、私、茄子さん、イヴさんの３人でギャンブル場に来た

私はルーレット、茄子さんはポーカー、イヴさんはスロット、まさかイヴさんまでスロット大当たり連続更新を塗り替えたのは、驚いたけど。


そして頃合いを見て、茄子さんに、勝負を持ちかけた無論、私と茄子さんのサシの勝負！

当然この事も、ギャンブル場には最初に伝えてある、私と茄子さんの他には、周りのギャラリーのみである

茄子さんは、公式の場もあるがポーカーの連戦で疲れがいくばかは見れる、本来はもう少し粘るべきだが、休息をとられたら策が台無しになるので、ここで勝負に持ち込むべき！と、切り出したのだ。


そして私はこう言った


『ブラックジャックで勝負しましょう、１回きりの大勝負！』

茄子さんは困惑の表情でこう言った


『ブラックジャックですか？ルールを知らないんですが。』


これは計算済みだ！この時まで必勝の策を練り上げてやってきたのだ！

連戦の疲れ、多くのギャラリー、そして初めてのブラックジャック！これだけのコンボ連続攻撃で、茄子さん攻略が不可能なら、もはや打つ手はない！

ブラックジャックルール簡易版
実際のブラックジャックとルールが違います、ご了承くださいませ

ジョーカーは使用しない
カードを２枚、配る１枚は表向き、１枚は裏向き
カードの数を２１に調節する 、２２以上はバースト、役ナシになる
カードは２～９までは、そのまま数え、絵札と１０は１０として、Ａは任意で１か１１をコールする

ブラックジャックルール簡易版続き


出来る行為は２つのみ
ドローカードをもう１枚もらう、当然２２以上にならないように
ストップこれ以上はカードはいらないとの意志表示、最低は４最高は２１が数字の限度である
ブラックジャックＡと絵札（１０も）の組み合わせ、
ブラックジャック普通の２１の数２０・・・４となる

なお同数の場合、ディーラー側の優勢勝ちとする

さて気づいただろうか？しれっとルールに入れたが、最悪引き分けでも、私が勝つようにルールを茄子さんに伝えた。これでまた勝つ布石を増やす事できた。


そして私は腕を見せ、イカサマをしてませんアピールをして、新たなトランプのカードを見せて、チェッカーなどのイカサマがないかを促す、すると茄子さんは


『レナさんはイカサマはしないとわかってますから、勝負を始めましょう』

と言い出した。なんとすがすがしい。人は彼女の事を強運の女神と称するが、今回で女神なのではなく、ただの人間だと証明してみせる！

私はカードを配り終え、裏向きになっているカードをそっと覗き込んだ！

思わず悪態を尽きそうになったが、ポーカーフェイスは崩さない。

私のカード数は１２。さい先の悪いスタートである

茄子さんはギャラリーに見えないように、こっそりと裏向きのカードの数字を確認する

私は茄子さんに対して

『どうするカードをドローをする？』

と尋ねた

すると茄子さんは、手で制しながら

『いえ、このままで勝負します』

と、ポーカーフェイスのまま答えた

私は、頭をフル回転させた。
おそらくは、ブラックジャックはありえないだろうと。

良くて１５か１６あたりではないかと考えた

しかしいずれにしても、１２では話にすらならない

しかし、本当にドローすべきだろうか？

私は大きく深呼吸して、茄子さんにこう言った


『申し訳ないけど、少し考える時間をくれないかしら？』

本来はこのような行為は、ディーラーとしては、やってはいけないのだろうが、おそらく千載一遇のこのチャンスを、逃してしまえば、茄子さん相手に勝つ機会は永遠に無いようにおもえる

そして、しばらく考えたのち私はこう宣言した。

『カードをドローするわ！』


そして表向きにカードを自分の手元に配る

カードの数字は１０

２２。バーストだ！

しかし不運はこれだげでは終わらなかった。なぜなら茄子さんは、こう言ったからだ。


『良かったです。私も１２だから、ドローするかを迷ってましたから』

勝負の世界にたら。れば。は無い

しかし逃した魚は大きい。

もしドローしなければ、同数で勝ちが転がってきたのだから

しかしそう考えたのも一瞬

なぜなら、おそらく何十回、何百回同じ状況があるなら、必ずドローしてしまうだろうと、考えたからだ

私は茄子さんに

『どうして１２なのにドローをしなかったの？』

と聞いた。すると茄子さんは

『さあ、なんとなくです』

と、答えた

ひょっとしたら、茄子さんの運は際限が無いのでは？とか思ったが、それを認めたらこれからの茄子さんの勝負ができなくなってしまう

しかし茄子さんは、こう言ったのだ

『私より強い人はいますよ』


私は数人のアイドルを考えたが、そうではないだろう

私は茄子さんに

『それは誰の事なの？』

と尋ねた

すると茄子さんは

『そんなの決まっていますよ。モバＰさん。彼が私やレナさん他のアイドル達をスカウトして、なおかつ仕事も大成功に導いているんですから』

と言った納得である

『ところでモバＰさんの事をどう思ってますか？私は好きですよ。ＬＩＫＥではなくＬＯＶＥですよ』
と茄子さんは言った


私はどうなんだろう？少なくとも嫌いならアイドルにはなってはいない。ＬＩＫＥ？ＬＯＶＥ？

『ひょっとして勝ち目が無いから、最初から身を引く準備ですか？』
と茄子さん。かなり挑戦的じゃない！


私は思考してこう答えた


『モバＰ君の事だから、アイドルとプロデューサーは恋人にはなれないよ！こう叱られるのがオチよ。』

茄子さんは笑いながら

『それは一番ありえますね』
と言った

私は
『とりあえず私のモバＰ君の事をどう思ってるかは、保留にしてくれない。本気で自分でもどっちかは、わからないから』
と言った

すると茄子さんは
『たとえＬＯＶＥだと答えても、この勝負だけは絶対まける訳にはいきませんよ』

と言った。


はあ、それでなくてもモバＰ君結構モテテいるのにどうするんだろ？

あ、その前に自分の事を考えないと、いけないんだった

とりあえず日本に帰って、モバＰ君の顔見れば、何かつかめるかも？と考えながら、スロットのコインに押し潰れそうな、イヴさんを助け出して、茄子さんと共に、空港に向かった


終わり