未央「実は私もいないんだよね～」

未央「もう！ こーんな美少女放っておいて世の中の男どもは何してるんだー！」

卯月「未央ちゃん、アイドルだから彼氏なんて作っちゃダメですよ」

凛「それにプロデューサーが拾ってくれたじゃん？」

未央「えっあっそ、そうだね！」

凛「もう未央ったら」

卯月「……」

凛「……」

未央(二人とも冷めすぎじゃん！ すぐ会話終わっちゃうじゃん！)

未央「ね、ね、プロデューサーって何歳くらいだと思う？」

凛「20代くらいかな」

卯月「私もそれくらいじゃないかなって」

未央「いやー意外と17歳くらいだったりしてー」

凛「いやそれはないと思うよ」

未央「なんでよー老け顔の高校生もいるかもしれないじゃん」

卯月「じゃあ今度プロデューサーさんに聞いてみましょう」

凛「そうだね」

卯月「……」

凛「……」

未央(やっぱ会話終わっちゃったじゃん！ この2人話広げる気ないじゃん！)

未央「そっそうだープロデューサーって彼女いるのかな？」

卯月「うーんプロデューサーさんに彼女ですか？ なんか想像つかないかも……」

凛「いないよ」

卯月「え？ 凛ちゃん知ってるんですか？」

凛「いないよ」

未央「プロデューサーに聞いたことあるの？ でも分からないよ～隠してるだけかもしれないしさぁ」

凛「いないよ」

卯月「そ、そうですか」

凛「うん」

卯月「……」

凛「……」

未央(しぶりん怖すぎじゃん！ せっかく盛り上がりそうだったのに会話終わっちゃったじゃん！)

未央「じゃあプロデューサーってどんな女の子がタイプだと思う？ 直接聞いても照れて教えてくれなくてさぁ」

卯月「そうですねー意外と可愛い感じの人とか？」

未央「可愛い感じってしまむーみたいな？」

卯月「えええっ！？ わっ私なんか可愛くないですよぉ～！ そうだ、凛ちゃんはどう思います？」

凛「クールな子じゃないかな」

卯月「たしかにお似合いかもしれませんねぇ」

凛「……」

卯月「……」

凛「……♪」

未央(会話終わっちゃったけどしぶりん嬉しそうじゃん！)

未央(なんで会話盛り上がらないの？ 私の振る話題がつまらないから？ もういいよ！ 私喋るのやめる！)

未央「……」

卯月「……」

凛「……」

卯月「……あっ凛ちゃんそれ可愛いです！」

凛「ありがと。ハナコの服買った時に付いてきたんだ」

卯月「服？ 着せるんですか？」

凛「たまにね」

卯月「今度見たいです！」

凛「いいよ。次の日曜にでも家に来なよ」

卯月「わあ♪ ありがとうございます！」

未央(会話終わらないじゃん！ 私がいない時の方が盛り上がってるじゃん！)

未央「……」

卯月「凛ちゃんって愛犬家っぽいですよね」

凛「別にそんなことないけど」

未央「……」

卯月「家ではワンちゃんを溺愛してたり？」

凛「してないよ」

卯月「あっ図星ですね？ 凛ちゃん照れてます～♪」

凛「照れてないって」

未央「……」

卯月「ふふっ凛ちゃん可愛いです♪」

凛「もう卯月ったら……」

未央(私いらないじゃん！)

卯月「未央ちゃんどうしたんですか？ さっきから黙ったままで……」

未央「別に……」

凛「そうだ。未央も私の家来る？」

未央「え……？」

凛「もしかして犬苦手？」

未央「う、ううん！ 私も見たいけど……いいの？」

凛「うん。にぎやかな方が楽しいからね」

卯月「未央ちゃんがその場にいるだけで周りが明るくなりますもんね！」

卯月「未央ちゃんの楽しいお話いっぱいいっぱい聞きたいです！」

凛「ま、退屈しないかな」

未央「しまむー！ しぶりん！」

凛「ちょっと未央！？」

卯月「きゃっ！？ ど、どうしたんですか！？」

未央「ふたりとも大好きだよ！！」