未来「し、志保……今……なんて」

杏奈「杏奈達……『世界の果てまで逝ってm@s』に出ることになったの……」





未来「マジ？」

「あの、海外に行って、チリコンカンを食べたり、オーロラ見に行ったらシロクマと戦ったり、高度一万メートルから落下傘降下するあれ？」



みんな『……うん』



未来「ちょっと用事を……」ｸﾙｯ

静香「逃がさないわよ」ｸﾞｲｯ

未来「やーっ！離して！！まだ私、死にたくないよーっ！！」

「あれならまだ高槻ゴール○伝説の方がマシだからーっ！」

杏奈「あ、あっちは奈緒さんや可奈ちゃん。それから紬さんに瑞希さんが出ることになってるから……」

未来「マジ？」

杏奈「マジ」





未来「……」



「私、アイドル辞めるーっ！！」

しずしほ「マテヤコラ」

静香「ちなみに……」

未来「ん？」





静香「アニメのアテレコと、逝ってm@sとくじ引きして……プロデューサーがやって負けたのが（ry







未来「プロデューサァァァァァァ！！」

――ロケ当日

未来「えー、やってまいりました……」ﾊｲﾗｲﾄｵﾌ

静香「未来、もう逃げられないんだから」ﾊｲﾗｲﾄｵﾌ

志保「ふふふ……」ﾊｲﾗｲﾄｵﾌ

杏奈「ふぇーん」



ﾄﾃﾄﾃ

「みなさーん！」

未来「この声は？」

静香「麻倉……」

杏奈「もも……？」

志保「まってちがう」



星梨花「皆さん、おはようございます」ﾆｯｺﾘ

みんな『星梨花（ちゃん）！？』

未来「だ、ダメだよ。星梨花はこんな危ない番組に参加しちゃダメ」

静香「そうよ、未来の言う通りよ」

星梨花「でも、皆さんの案内役って聞きましたので」

志保「案内役？」

杏奈「じゃあ、今日ここで何があるか知ってるの？」

星梨花「はい！」ﾆｯｺﾘ

ナレーション「そこは東京から離れ、高速を飛ばして約2時間」

星梨花「♪ここはお国を何百里～」

杏奈「ちなみに空自の百里基地の大きさは、百里もないから……」

未来「何の話？」

志保「……コホン。で、ということは国内かしら？」

静香「油断させてどこかの無人島へのフェリー乗り場へ向かっているかもしれないわ」

未来「でも山の方へ向かってるね」



ナレーション「そしてさらに1時間ほど山奥に入ると」

星梨花「着きました！ここが」

ﾓｰ

ｺｹｺｯｺｰ

ﾌﾞｰﾌﾞｰ



及川雫「おいかわ牧場へいらっしゃいませ」

一同「えー？」

未来「えっと……お祭り会場って」

雫「はい、ここですよ」

静香「あの……毎年、お祭りとかを」

雫「いえ、うちのプロデューサーに何か目玉なイベントとかないか相談して作りました」

志保「な、ならいつものトンデモイベントみたいにはならなそうね」

杏奈「よかったぁ……」



雫「それでは明日行われるイベントについてですが」ﾁﾗ

星梨花「私からご説明させていただきますね」

星梨花「えっと……あれ？」ｺﾞｿｺﾞｿ

未来「星梨花、どうしたのかな？」

静香「台本をどこかにやったのかしら？」

星梨花「えっと……えって……」ﾅﾐﾀﾞﾒ

志保「可愛い」ﾊﾅﾁﾞﾀﾗﾀﾗ

杏奈「可愛い」ﾊﾅﾁﾞﾀﾗﾀﾗ

静香（えっと……そうだ、雫さん）ｺｺﾞｴ

雫（は、はい）ｺｺﾞｴ

静香（ちょ、ちょっとMCを繋いでいただけませんか？）ｺﾞｼｮｺﾞｼｮ

雫（わかりましたぁ）



雫「えっと、去年はありすちゃんや薫ちゃんといった小さい子達が牧場体験していたり、ちょっと前は愛海ちゃんが乳絞りしたりして（ry



静香（星梨花、星梨花）ﾁｮｲﾁｮｲ

星梨花（は、はい）ｸﾞｽﾝ

静香（今のうちに台本を探しておきましょう）

未来（私も手伝うよ）

星梨花（静香さん…未来さん……ありがとうございます！）

――無事に出てきました

星梨花「というわけで、もっと牧場や酪農を知ってほしいということで今回から始まりました」

雫「はい、そうなんですよ」

「でも牛さんの負担になったり、食べ物を粗末にしてはいけないので、そういったのは控えさせていただきました」

志保「聞きたくないけど……例えば？」

雫「はい、牛乳早呑みとか牛さんに赤い布を見せたりとかです」

杏奈「……それはちょっと」

雫「なので、今回はこの四つを選びました」

星梨花「まずは、牛乳プリン作りです」

雫「普通のカスタードを使うプリンより崩れやすいし難しいんですよ」

星梨花「次は、ひよこの牡と雌を見分けるのです」

未来「聞いたことはあるけど、そんなのやるんだぁ」

星梨花「それから、新鮮な卵や牛乳を見分ける競技です」

志保「卵は光に当てて清んでいるのがいいとか聞くけど、牛乳ねぇ……」

星梨花「で、最後に牛さんや鶏さんとかをゲージの中へ入れる競技ですね」

雫「たまーに、興奮している子がいますから、気をつけないといけませんよぉ」

星梨花「これは誕生日が近いということで、未来さんにやってもらいます」



未来「…………」





「え゛？」

志保「じゃあ、ひよこ別けは私がやるわ」

静香「そう？お願いするわ」

未来「あ、あの……」

杏奈「杏奈は……」

しずしほ『みりん雑炊……』ﾎﾞｿｯ



杏奈「あうっ！」ｶﾞｰﾝ



未来「ねぇ、ねぇったら！」

星梨花「というわけで、志保さんが新鮮さ選び。静香さんがプリン作りで、杏奈さんがひよこ別けですね」

杏奈「……うん」

志保「じゃあ、一旦解散ね」

雫「今晩の夕飯は、牧場で取れたおいしいお肉でステーキになりますよ」



未来「あの……」

静香「ダメよ、一度決めたら度胸は猛烈でしょ」

志保「あら？勇気は猛烈じゃなかったかしら？」
ﾜｰﾜｰﾋﾟｰﾋﾟｰ




未来「そんなのどっちでもいいよー――っ！」

ナレーション「春日未来、明日の彼女の運命は！」

未央「一旦CMです」

（これはCMです）

海美「よっしゃ、私の真女子力パワーでみなちんとこの料理制覇だ！」

「出された料理はすべて女子力パワーで筋肉に変えてカ口リーゼロさ！」ﾊﾞｰﾝ



美奈子「なら私は、海美ちゃんの消費カ口リーを上回る量の料理をじゃんじゃん作るからね！」ﾊﾞｰﾝ

――量は三倍、カ口リーも三倍

――中華料理は佐竹飯店へ

（これもCMです）

桃子「ここに例の村があるのね……」

育「うん。そこには私たちのルーツがあるって」

環「くふふっ、楽しみだな！」

昴「それじゃあ……」





一同『いざ、アイマス村へ！』

ｷｰﾝ



――旅行は765航空で

――アイルランド便就航中

――まずはひよこ別けから

ﾋﾟﾖﾋﾟﾖﾋﾟﾖﾋﾟﾖ←音無さんではありません

杏奈「えと……お尻を見るって……」

ﾋﾟﾖｯﾋﾟﾖッ

「わわっ、う、動かないで」

ﾊﾞｻｻｯ

「ふぇ……逃げないでぇ……」



プロ鑑定士「えっと……今のところ半分も当てていませんね」

杏奈「そんなぁ……」





星梨花「難しいんですね」

未来「雄はたしかお肉になるんだっけ？」

雫「はい。でももう少し育てないといけませんし、ウチでは本来の卵の産み方で作ってますからね」

ｺｯｺｺｰ

ｺｹｰｺｰ

ﾊﾞｻﾊﾞｻ

雫「ちょうどあんな風にです」

志保（交尾してる……有精卵っていうやつね）

静香（……月見うどん頼む度に思いだしそう）

――続いて古いの区別です

志保「えっと……たしか殻に光沢があって透明なのがいいのよね？」

「あ、何か黒いわね……こっちも……あら？これも？」



「全部古いのなの？」

雫「実は正解です。これは後で加工に回しますので」



志保「牛乳はたしか、水に二、三滴落とすといいって聞いたわ……」

ﾎﾟﾁｮﾝ

「……どうなればよかったのかしら？」

ﾎﾟﾁｮﾝﾎﾟﾁｮﾝ

「全部固まって沈むんだけど……また悪いのなのかしら？」

雫「いえ、古いのは水に流れて溶けますので、これはみんな新しいのですよ」





未来「なるほど……コップに開けちゃってわからないのもあるもんね」

静香「ちゃんと飲みきりなさいよ」

――ここで変更のお知らせが

雫「えっと……すみません。ゼラチンが少し足らないようで……」

静香「そういえば、あっちでも同じ催しがやってるわね」

雫「というわけでオムレツ作りに変更です！」

静香「お、オムレツ？！……私、家庭科の調理実習でも作ったことは」



未来「静香ちゃん頑張れ！」

静香「あぁ、もう未来ったら……仕方がないわね」



ｶﾁｬｶﾁｬ

静香「うまくかき混ざらないわね」

ｼﾞｭｰｼﾞｭｰ

ﾓｸﾓｸ

未来「静香ちゃん！フライパンが煙を！」

静香「大変！水につけないと！」

ｻｯ

ｼﾞｭﾜｰ

静香「アチチ！」



杏奈「あー、まだフライパンに卵すら入れてないのに……」

志保「三連敗確定ね……」

――最後はゲートに入れる作業です

未来「みんなー！もう夕方だから帰ってご飯だよー！」



志保「それで戻るのかしら？」

杏奈「さ、さぁ……」

ｿﾞﾛｿﾞﾛ

静香「あ、意外にみんな言うこと聞いてるわね」

未来「じゃあ。牛はこっち。鶏はあっち。豚さんは……そっちね」

ｶﾞｵｰ

未来「熊さんはどこだろう……」





「え？く、熊！？」

ｶﾞｵｰ

未来「ふぇ……ど、どうしよう」ｵﾛｵﾛ

「た、助けて……静香ちゃん……」ｵﾄﾞｵﾄﾞ

ｶﾞｵｰ



静香「ど、どうしたらいいの……」

杏奈「ライフルとか……ないの？」

志保「そんなのが……」



雫「ありますよ。GM6リンクス対物狙撃銃とAA-12フルオートショットガンにM32リボルバーグレネードランチャーですよ」



三人『』ﾊｲﾗｲﾄｵﾌ

静香「ま、待って！もし未来に当たったら……」

雫「大丈夫ですよ……撃ちます」

「未来さーん！熊から少し離れてください！」



未来「え、どっちに？！えっと……」ｳﾛｳﾛ

ｽﾞﾄﾞｰﾝ

ｸﾞﾜｰ

ﾊﾞﾀﾝ



未来「え……」

「こ、殺しちゃった……の？」

未来「……ごめんね。熊さん。熊さんだって生きているからご飯が欲しかったんだよね」

「ごめんね……ごめんね……」

ﾑｸﾘ



未来「え？」

ｸﾞﾜｰ

未来「え！？え、え……ま、まだ生きてた……」

「うーん」ﾊﾟﾀﾘ



静香「みらーい！！」

………………
…………
……

未来「うーん」

静香「未来、しっかりして」

未来「あ……おはよ……静香ちゃん……あれ？生きてる？」

「熊は？どうなったの？」



熊【ごめんなさい】

未来「うわっ！……ってなんでここに？」

星梨花「それじゃあ、せーの」



一同『どっきり大成功！』

雫「ごめんなさい。実はその熊は」

志保「ちびきのお友達の一匹で」

ちびき「だぞ！」

杏奈「と、特別出演してもらったんだ」

熊【お騒がせしました】ﾍﾟｺｯ



未来「あは……あははは……」



――それではカメラに向かって



未来「どっきり大成功inおいかわ牧場でした！！」

………………
…………
……

――765プロ

未来「というわけだったんですよ」

小鳥「あらあら」

環「でも、スイーツファイブのケーキを食ったんだろ？うらやましいなー」

恵美「スイーツファイブの！？」

琴葉「ケーキだって！？」

未来「えへえへ……おいしかったよ」

恵美「なんで残してくれなかったの～」

琴葉「めったに食べる機会がないし、こないだの亜利沙と千枝ちゃんの誕生日の時は食べ逃しちゃったんだから！」

未来「うぅ……おいしかったですよ！」

静香「まったく……あんなに食べちゃって、またレッスンしないといけないからね」

未来「はーい」





美咲「ところで、29日は私の誕生日だけど……」

HAPPY BIRTHDAY MIRAI KASUGA！



美咲「私の誕生日ぃ～」