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トップページ765プロ > 千早「……なぜ事務所にヤ○ザが……?」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 00:56:00.61 ID:XqyAybh80

―事務所―

春香「今日は新しいプロデューサーさんが初出勤だねー」

貴音「はて……、どのような方なのでしょうか……?」

小鳥「さあ?社長が一目見て気に入ったらしいわよ」

亜美「人間だよね?」

真美「カッコいい人だといいなー」

雪歩「優しそうな人だといいですぅ」



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 00:59:32.02 ID:XqyAybh80

伊織「アンタたち……残念ながら全部違うみたい……・」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

P「どうも……。新しく雇われましたPです……」

真(で、デカい……!)

小鳥(これはまるで……)

やよい「ううー……、お父さんのお知り合いさんにそっくりですー……」

雪歩「ひぃ……、ウチのみんなより怖い……」


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 01:02:48.12 ID:XqyAybh80

社長「いやあ!いつみてもいい面構えをしているね」

P「……恐縮です」

社長「いや、結構結構」

春香「社長……、あの……」

社長「おお、早速なにか質問かね?」

春香「いえ……、その……」

亜美(怖いよー)真美(真美達大丈夫かなあ)

千早「すみません!遅くなりました……」

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14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 01:07:12.36 ID:XqyAybh80

千早「……すみません!事務所を間違ってしまったみたいで!」

春香「千早ちゃん、間違ってないよ!ここは765プロだよっ!」

千早「あ……、あの方は……?」

P「……どうも。新採用になりましたPと申します……」

真(声低い!こわっ!)

千早「あ……、ど、どうぞよろしくお願いします……」

P「……こちらこそ」(ニヤリ)

やよい「……」(ブクブク)

貴音「やよい、しっかりするのです!」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 01:11:15.96 ID:XqyAybh80

社長「それじゃあ、しっかり働いてくれたまえ!」

社長「ああ、分からないことがあったら、何でも事務員の音無小鳥君に

 聞いてくれたまえ!じゃ、私は失礼するよ」

小鳥「ピ、ピヨー!!」

P「……よろしくお願いしやす」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 01:15:28.43 ID:XqyAybh80

小鳥「あ、あの、こちらの棚が――で……、それでこのホワイトボードで

 スケジュール管理を……」

P「……」(メモをとっている)

真「だ、大丈夫かなあ……」


P「……音無しさん」

小鳥「は、はい?」

P「……」スッ

小鳥(ひっ、殺される!!)


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 01:19:49.33 ID:XqyAybh80

小鳥「そ、ソープでもどこでも行きますから助けて!!」

P「……?いや、蚊がいたもんで……」

小鳥「ピヨッ!?」

P「失礼しました……。続けてください……」

小鳥「は、はいっ……」


伊織「小鳥もいきなり災難ね……」

貴音「悪い人間では……なさそうですが……」

やよい「はっ、ここはどこですかー?」

千早「高槻さん、気が付いたのね?」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 01:22:39.55 ID:XqyAybh80

小鳥「あ、あの……」

P「……ハイ?」

小鳥「その、これから、伊織ちゃんと亜美ちゃんとでテレビ局へ行く用事がありまして!」

P「……竜宮小町……」

小鳥「そ、そうです!それで、あの、今日プロデューサーの律子さんがいないので」

伊織「げ!!」

亜美「まさか……」

小鳥「テレビ局へ送ってあげてください!!」


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 01:26:57.71 ID:XqyAybh80

P「……三浦、あずさサンは……?」

小鳥「あ、そうですそうです!途中であずささんを拾ってあげてください」

P「……お安い御用で……」

小鳥「場所は――ってお店で、そこから動かないように言ってあります」

P「……分かりました。では早速」

伊織(上手く逃げたわね、小鳥……)

亜美(このおっちゃんと一緒かー……)


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 01:30:19.06 ID:XqyAybh80

―車の中―

伊織(……えらくゆっくりね……)

亜美(てっきり高級車でスピード踏み込んでぶっちぎりかと思ったよ……)

P(……安全運転……)

伊織「あ、あの、そ、そこの店よ」

P「……ほう……」


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 01:34:05.53 ID:XqyAybh80

―お店の中―

客「……!!」

客2「……っ!!!」

店員(な、なんで女性の店にヤ○ザが……?)

P「んー……」キョロキョロ

客3(何?何を物色してるの?)

あずさ(な、何かしらあの人……?って、こっちに来るわ!)

P「……見つけましたよ……」

あずさ「わ、私ですか!?」


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 01:37:10.54 ID:XqyAybh80

P「ええ……、仕事です、サ、行きましょうか……」

あずさ「ひ、ひいっ……」

客「や、ヤ○ザが女の人を……」

店員「なんか、『見つけた』とか言ってましたよ!」

客2「ヤ○ザの情婦なのか……。たしかに美人だった」


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 01:39:14.43 ID:XqyAybh80

―車の中―

あずさ「……」ガクガク

伊織「……あずさ、いい加減落ち着きなさいよ」

あずさ「ふえーん、伊織ちゃーん……、怖かったー!!」

伊織「はいはい、よしよし」

亜美(まあ気持ちはスッゴクよくわかるけどさ)

P「……」


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 01:44:38.75 ID:XqyAybh80

―テレビ局―

ザワ……ザワ……ザワ……

スタッフ(ヤ○ザ……)

スタッフ2(ヤ○ザ……)

P「……スイマセン、アポイントを取っていた765プロの……」

受付「ひっ……、は、はい、確かに……」

伊織(テレビ局の人間って仕事柄ヤ○ザには慣れてるんじゃないかしら?)

あずさ(なんというか……格が違うのよ~……)


53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 01:49:00.81 ID:XqyAybh80

偉い人「……き、君が765プロの新しいプロデューサーかね……?」

P「……ハイ……」

偉い人「高木から聞いていたのとはちょっと違うね、ハハハ……」

P「……はあ……」

P「……じゃあ、竜宮小町の皆サンは、控室の方へ……」

P「私は、こちらの方と打ち合わせをしますんで……」

亜美(大丈夫かな……?)


54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 01:51:38.78 ID:XqyAybh80

―しばらく後―

偉い人「はっはっは!!なかなかやるねえ!君!!」

P「……恐縮です……」

偉い人「いや、君、見どころあるよ!!」

あずさ「……何があったのかしら?」

伊織「お薬?それとも……」

亜美「怖いよ、いおりん……」


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 01:56:43.52 ID:XqyAybh80

千早「あれから何週間か経ったけど……」

千早「彼は思いのほか真面目だったけれど……」

千早「なかなか事務所には溶け込めないでいるのでした……」


P「……秋月サン……」

律子「ひい!!」

P「……」


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 02:00:21.24 ID:XqyAybh80

律子「あ、ああ、えーっと、急に伊織のインタビューが入っちゃって……」

律子「それで、あの、場所が近いので、千早と一緒に……」

律子(ああ、話がまとまらない!!)

P「……如月サンと水瀬サンを送ってくればいいので……?」

律子「あ、はい!そ、そうです!」

P「……お安い御用です……」(ニヤリ)

千早(あのニヤリって笑うの止めた方がいいんじゃ?)


64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 02:05:57.67 ID:XqyAybh80

―イベント会場―

千早「ここが会場です。インタビューの場所は、多分あっちのほうで……」

P「……ほう……」

伊織(何でコイツと一緒なのよ……。気が休まらないじゃない……)

伊織(ちょっと離れて歩こうかしら……)

ファン「あー、竜宮のいおりんだー!!」

ファン2「千早ちゃんのイベントのサプライズゲスト?!」

ファン3「いおりーん!!俺を罵ってー!!」

伊織「きゃっ!!?(何?)」


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 02:09:02.91 ID:XqyAybh80

千早「あ、あれ?伊織は……?」

P「……?……」キョロキョロ

千早「あ、まさか、あの人だかりじゃ……?」

伊織「た、助けて!!」

ファン「いおりーん!!俺を踏んでー!!」

P「……っ!!」

千早「た、大変!!あんなに人が集まって!!」

P「……」

千早「プロデューサー……?」

P「……離れてなさい……」


67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 02:12:48.20 ID:XqyAybh80

P「「「テメエらっ!!道を空けやがれっ!!!!」」」

ファン達「ひい!!!」

千早(人の波が……割れていく……)

P「よーし、いいぞ……」

伊織「……ふえ……」

P「……」

P「……怖かったろ……」

千早「……」

P「さて……ボサッとしてないで逃げるとしよう」


69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 02:16:37.10 ID:XqyAybh80

伊織「……グスっ……」

P「……大丈夫かい……?」

千早「伊織……」

伊織「だ、大丈夫に決まってるじゃない……」

P「そうだな……。水瀬伊織はそうじゃないと……」

千早「プロデューサー……。もしかして……」

P「……もう少し落ち着いたら、仕事に行こうか……」


73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 02:23:09.55 ID:XqyAybh80

千早「プロデューサー……、外見に惑わされないで見てみると……」

千早「意外にいい人なのかも……」


P「……高槻サン……」

やよい「ひっ!!は、はい!!」

P「……最近、顔色がすぐれないようだが……」

やよい「ら、らいじょうぶれすぅ……」

やよい「はれ?」

千早「た、高槻さん!!」


77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 02:27:39.70 ID:XqyAybh80

―数時間後―

千早「はい、はい……」

千早「……小鳥さん、無事に家まで送り届けたそうです」

P「……済まないな……」

千早「いえ、いいんです」

千早「高槻さん、最近ずっと頑張っていましたから……」

千早「疲れと風邪で……」

千早「くちゅっ……」

千早「あ、あれ……?」


79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 02:29:52.30 ID:XqyAybh80

千早(あ、頭が……)

P「……お、おい、如月サン……?」

千早「だ、大丈夫です……」

千早「で、でも、ちょっとそこで、横になりますね……」

千早(い、意識が……)


82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 02:33:49.51 ID:XqyAybh80

―朝―

千早「……暑い……」

千早「……毛布がこんなに……」

千早「加湿器に、ヤカンに、ストーブなんてどこから探したのかしら……」

千早「○カリスウェット……」

千早「……おいしい……」

P「……気が付いたかい……?」

P「……熱が上がりそうなら病院に連れて行こうと思ったんだが……」

千早(あ、体温計……)


89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 02:37:57.21 ID:XqyAybh80

P「……熱はそれほどでもなかったから……」

千早「あ、ありがとうございます……」

P「……起きなくていい。もう少ししたら家まで送ろう……」

P「……あとこれ……」

千早「おかゆ?」

P「……具沢山……」

P「……この仕事は、体が資本って……社長が言ってたような……」


93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 02:40:45.23 ID:XqyAybh80

千早「ふふっ……」

P「……」

千早「ありがとうございます。プロデューサー」

P「……如月サン」

千早「あ、それと……」

千早「……千早って呼んでください」


96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 02:46:50.05 ID:XqyAybh80

―しばらくして―

千早「プロデューサー」

P「……?」

千早「この間のおかゆのお礼です」

千早「お弁当、作ってきました」

P「……!!」

千早「おいしくできているといいのですが……」

真美「なんか無表情だけど顔真っ赤で腕だけわたわたしてるよー?」

亜美「これはひょっとして、面白おっちゃんなのかも?」


98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 02:51:42.33 ID:XqyAybh80

小鳥「あの、社長。プロデューサーさんはどういう人なんですか?」

社長「さあ?」

小鳥「へ?」

社長「私が知っているのは、彼が筋金入りのアイドル好きだという話だけさ」

小鳥「……」

社長「何、私の目は、間違っていなかったろう?」


亜美「おっちゃーん、ゲームしよー!!」

真美「あー、逃げたー!!追えー!!」


103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 02:56:46.65 ID:XqyAybh80

―テレビ局―

P(……む……)

P(今すれ違ったのは、幸運エンジェル)

P(願い事をすると、それが叶うという……)

P「……」

P(ウチのアイドルたちが、トップアイドルになりますように……)

P「……」

P(ついでに、魔王エンジェルと会いたいです)

幸運エンジェルの皆さん「なんかめっちゃ見てるあの人……。怖い……」


終わり


111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 03:01:38.81 ID:XqyAybh80

番外編

響「もー、プロデューサーの下手くそー!!」

P「……スンマセン……」

響「そこはそうじゃないってばー……、ほら!!」

P「……スンマセン……」


真「……何、あれ?」

雪歩「編み物、習ってるんだって……」


113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 03:05:37.01 ID:XqyAybh80

番外編2

春香「生クリーム泡立てるのは疲れるなあ……」

P「……」

P「……貸しなさい……」

P「……」(一心不乱にホイップしている)

春香「早……」

やよい「ううー……」

P「……」←やよいにお菓子をあげれば仲良くなれるだろうかと思っている


115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 03:08:44.40 ID:XqyAybh80

番外編3

―テレビ局―

黒井「……」

P「……」

黒井「ふ、フン、高木のところの犬か!」

P「……黒井サンですね……」

P「……お噂はかねがね……」(ニヤリ)

黒井(な……!不敵な笑み……。この男、どこまで知っているんだ……?)


117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 03:12:23.92 ID:XqyAybh80

番外編4

亜美真美「おっちゃーん、あれやってー!!」

あずさ「あれ?」

P「……乗りなさい……」

亜美「ふふふ、おっちゃんのガタイを生かして!」

真美「亜美と真美を両肩に乗せるんだよ!!」

あずさ「あの……重くないんですか……?」

P「……大丈夫……」


120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 03:15:41.20 ID:XqyAybh80

番外編4の続き

P「……ふんっ……」

亜美「おー、すごーい!!」

真美「さーて、身動きできないオッチャンにいたずらしようかなー」

亜美「髪をツンツンにしちゃえー!!」

真美「眼帯つけちゃえー!!」

あずさ「……あの、その辺で……(怖いから)」


小鳥(更木剣八……ピヨ……似てないけど……)


123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 03:19:28.77 ID:XqyAybh80

番外編4の続きの続き

P「……」←さすがに疲れたと思っている

伊織「……アンタ」

伊織「次は私を肩に乗せることを許すわ」

P「……流石にそれは……」

伊織「何よ……、伊織ちゃんのいうことが聞けないの?」

P「……滅相もない……」

亜美「おー、あわてとるあわてとる」

真美「こんなに分かりやすいおっちゃんだったなんて」


125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 03:24:04.25 ID:XqyAybh80

番外編4の続きの続きの続き

P「……」

伊織「な、なかなかやるじゃないの」

P「そうか……」

亜美「あ、褒められて嬉しいんだね」

千早「へー、そうですか……。なるほど……。伊織に褒められると嬉しいんですか」

P「……!!」

真美「あ、青くなった……」


126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 03:26:21.57 ID:XqyAybh80

そんなこんなで、怖い風貌のプロデューサーは、

それなりに765プロに溶け込んだそーな


改めて終わり





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