ｷｬｰｽﾃｷｰ
ﾖｸﾔﾙｰ
ｱﾂｱﾂﾃﾞｽﾅｧ
ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｻｰｻﾝ　ｵﾋﾒｻﾏﾀﾞｯｺﾃﾞｽﾖ　ｵﾋﾒｻﾏﾀﾞｯｺ


奈緒「やめろやめろ！！　町中でお姫様だっこなんてやめてくれぇぇ！！」ｶｱｯ

Ｐ「大事な大事な俺のアイドルをあんなところに置いておけるか…もう少しだ、がんばれ！！」

奈緒「（……恥ずかしくて死にたい……）」

奈緒「（でも……）」






奈緒「（……もうちょっとだけなら……いい、かな……）」

～次の日～
Ｐ「ここの交差点は今日も車が多いなぁ」

Ｐ「おっ、あれは…」

日菜子「やだ私の頭では妄想マシーン爆発で～♪」


Ｐ「日菜子だ。まーた妄想して…」



王子様Ｐ「ん……あのベンツ……危ない日菜子っ！！」

日菜子「えっ……！」



ｷｷｰｯﾂ
王子様Ｐ「とうっ」

ﾄﾞｰﾝ

日菜子「きゃあっ……あれ、私は……」

王子様Ｐ「大丈夫かい、日菜子ちゃん」

日菜子「プロデューサー……」

Ｐ「違うよ日菜子ちゃん…いや、日菜子。俺はプロデューサーじゃない。君だけの王子様だ」

日菜子「王子様……ついに日菜子を見つけてくれたんですね……」

白馬（元ヒョウ君）　ﾋﾋｰﾝ

Ｐ「さぁ、お姫様。あのお城で結婚式をあげよう」

日菜子「はい、いつまでも幸せにしてくださいね」

王子Ｐ「「あははは　あははは　あははは」」日菜子

日菜子「あはははーあはははー　ぐふ、ぐふふふ…」

薫「せんせえ、また日菜子お姉ちゃんが変な夢みてるよぉ」


ナターリア「日菜子、レッスン場に来てかラ、ずっとこんナ感じネ」


ベテトレさん「……放っておけ」

～次の日～
Ｐ「ここの交差点はやっぱり今日も車が多いなぁ」

Ｐ「おっ、あれは…」





珠美「思い出はいつもきれいだけど～♪」


Ｐ「珠美だ。なんだか眠そうにしてるけど大丈夫かな……」

Ｐ「ん……あの車、わき見運転して……危ない珠美っ！！」

珠美「えっ……！」





ｷｷｰｯﾂ
ﾄﾞｰﾝ

Ｐ「珠美ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ！！」














珠美「残像だ」

Ｐ「なん……だと……」

珠美「プロデューサー、おはようございます。先ほどはありがとうございました」

Ｐ「あ、ああ、おはよう……お前、今あっちにいなかったか？」

珠美「はい。プロデューサーの声で車に気づいて、あわててすり足で事なきをえました」

Ｐ「瞬歩？」

珠美「すり足です。剣道の必須技術ですよ」

Ｐ「そ、そうなのか……てっきり瞬間移動でもしたのかと思ったよ」

珠美「はは、まさか。プロデューサーも事務所ですか？　良かったら珠美と一緒に行きましょう」

Ｐ「ああ」

Ｐ「（剣道ってすごいんだな…）」

～ある日～

Ｐ「いつものようにここの交差点は車が多いなぁ」

Ｐ「おっ、あれは…」





未央「急転直下いらっしゃった恋心～♪」


Ｐ「未央だ。音楽プレイヤー聴きながらは危ないな……」ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ


未央「ﾌﾝﾌﾝﾌｰﾝ…あっ、プロデューサーさんから電話だ…え、反対側にいる？　おーい」

未央「え…はいはい。ちゃんとイヤホン外して歩きます。アイドルは体が資本ですもんね」

未央「はい……じゃあ３時から卯月ちゃんと凛ちゃんと打ち合わせですねっ、それじゃあまた後で…」


Ｐ「ふぅ、普通に何事もなさそうでよかったよかった」

未央「（…なんかすごくビックチャンスを逃した気がするけど、気のせいだよね？）」

～翌日～
Ｐ「今日もかわらず、ここの交差点も車が多いなぁ」

Ｐ「ん、あれは…」





巴「宮島さんの神主が～おみくじひいて申すには～♪」


Ｐ「巴だ。なんだかずいぶん嬉しそう……」

Ｐ「ん……あの軽バン急に止まって……危ない巴っ！！」

巴「……なんじゃ！」


ﾑﾗｶﾐﾉｫ!!
ﾀﾏｧﾄｯﾀﾗｧ!!
ﾊﾟﾝｯ　ﾊﾟﾝｯ　ﾊﾟﾝｯ

Ｐ「巴ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！！」

男「やったか…」

巴「……誰を、やったつもりでおるんか？」ﾕﾗｧ

男「げっ？！」

巴「そんなチンケなモンでうちのタマ取ろうたぁ、笑えん冗談やのぉ」

男「ひ、ひぃぃ！！」ｽﾀｺﾗｻｯｻ

巴「おい、おめぇら！」

若い衆「「「へいっ、お嬢」」」

巴「あいつら全員簀巻きにして瀬戸内海で魚のエサにしたれや」

若い衆「「「「「わかりやした！！！」」」」」





Ｐ「」

巴「おぅ、Ｐ。朝から騒がしてすまんのぉ」

Ｐ「あ、あぁ…おはよう巴。大丈夫か」

巴「ったりまえじゃきに。ヨソの鉄砲玉の仕業よ。広島じゃあいつもの事じゃけん気にせんでよか」

Ｐ「（気にするって…）」

巴「全く、せっかく昨日のサヨナラ勝ちで人がいい気分だったところに水を差しおってからに……」

Ｐ「昨日のサヨナラはよかったよな。さっきスポーツ新聞買ってきたんだが、読むか？」

巴「おお！！　気がきくのぉＰ。　ほんじゃちぃと急いで事務所に向かうかのぉ」

Ｐ「（昨日の９回２アウト満塁からのサヨナラスクイズってのもおどろいたけど…）」


Ｐ「（今の一連の事件がいつもの事って…広島は怖い土地だな）」

～翌日～
Ｐ「今日も車が多いなぁ、この交差点は」

Ｐ「おっ、あれは…」





光「迫るショッカ～地獄の軍団～♪」


Ｐ「光だ。あのポーズは確か昭和ライダーの……」

Ｐ「ん……あの軽自動車、携帯電話に出ながら……危ない光っ！！」

光「えっ……！」




ｷｷｰｯﾂ
ﾄﾞｰﾝ

Ｐ「光ｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩ！！」

＜病院＞
ﾋﾟｰｯﾋﾟｰｯﾋﾟｰｯ

医者「今夜がヤマです……」

千佳「光お姉ちゃん、光お姉ちゃん！！」


聖「……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ


Ｐ「くそっ……誰か、誰でもいい！　光を助けてやってくれ！　お願いだ」

？？？「…その言葉に二言はないね」

Ｐ「？！　助けて……くれるのか」

？？？「もちろん。ただ……」








晶葉「元通りになるかとは言ってないがな」

　そして……

＜都内某所＞
ｷｬｧｧｧｧ

不良１「ぐへへへ、お姉ちゃん達。俺達といいことしようや」

不良２「大丈夫、痛いのは最初だけだって」

みく「い、嫌にゃ嫌にゃ！　助けてにゃー！」


美優「」ｶﾞﾀｶﾞﾀﾌﾞﾙﾌﾞﾙ


？？？「待ていっ。力ずくで愛を奪おうなんざ、モテねぇ野郎のする事だぜ！」

不良３「何だ？」

不良４「鳥か？」

不良５「飛行機か？」

？？？「何だかんだと聞かれたら　答えてあげるが世の情け…」

不良Ｓ「お、おい。あれは…」

ﾅﾝｼﾞｮﾙﾉ「夜空に星が瞬くように　ワルの笑いが木霊する
青い地球を守るため、胸の鼓動が天を衝く！
銀の翼にのぞみを乗せて、灯せ平和の青信号!
天が呼ぶ　 地が呼ぶ　人が呼ぶ！　悪を倒せとアタシを呼ぶ！
遠からん者は音に聞け、近くば寄って目にも見よ
　覚　悟　完　了　！正義のヒーロー　仮面ライダーナンジョルノ　！！」

ﾅﾝｼﾞｮﾙﾉ「さぁ、お前の罪を数えろ。アタシの正義の力をみせてやる、とうっ」

ﾜｰﾜｰ
ｷﾞｬｰｷﾞｬｰ
ｼﾞｮﾙﾉﾗｲﾀﾞ-ｷｨｨｨｨｨｯｸ

みく「」

美優「」

晶葉「（ふふふ、瀕死のアイドルを変身ヒーローに改造するなんてさすが私といったところかな…）」

Ｐ「（なんでこんなことに…）」

～次の日～
Ｐ「一週間毎日同じセリフで申し訳ないが、ここの交差点は車が多いなぁ」

Ｐ「ん、あれは…」





都「じゃん~探してますよ～目撃証言～♪」


Ｐ「都だ。蘭子もそうだが、服装が目立ちすぎるってのもな……」

Ｐ「ん……あのメイド喫茶の宣伝カー、信号無視でまっすぐ……危ない都っ！！」

都「えっ……！」

ﾄﾞｰﾝ

Ｐ「都ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！」

ﾓｸﾓｸ
ｶﾞﾔｶﾞﾔ
ｳﾜｯ､ﾋｯﾃﾞｰ
ｵﾝﾅﾉｺｶﾞﾏｷｺﾏﾚﾃﾅｶｯﾀｶ





Ｐ「都っ！！」

Ｐ「………都ー、どこだ都ー…こっ、これは都の虫眼鏡っ。あ、赤く染まって……」

Ｐ「……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

Ｐ「うっ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」

Ｐ「（俺は最悪だ……自分のアイドルが目の前で事故に巻き込まれたのに何もできなかった）」

Ｐ「（そういえば、最近まわりで変な事が多いって言ってたよな…）」

Ｐ「（あの時きちんと相談にのって対処していれば、こんな事もなかったのに…）」

？？？「おやおやどうしたんですか、プロデューサーさん」

Ｐ「都が…都が……」

？？？「私がどうしたんですかー」

Ｐ「うん……うん？」




都「私はここにいますよ、プロデューサーさん」

Ｐ「え……」

都「なるほど。理解できていないみたいですし、探偵アイドル都ちゃんの解答編をはじめましょうか」

都「えっと、さっき車がきて轢かれそうになった時にですね。バリツを使ったんです」

Ｐ「バリツ？」

都「はい。東洋の武術です。ホームズはこれでモリアーティ教授との戦いから生還したんですよ。
私もまだまだ未熟なんですけど、目の前の暴走車から身を守るくらいなら朝飯前です」

Ｐ「この血まみれの虫眼鏡は？」

都「ﾍﾟﾛｯ……これはラズベリーソース」

Ｐ「」

Ｐ「と、ともあれ都が無事でよかったよ。一件落着だな」ﾎｯ

都「ええ、ですがまだ問題は残っています。誰がどんな理由でこんなことをしたのか……
そうです。謎が謎を呼んでいます。行きますよ、プロデューサーさん」

Ｐ「行くって、警察か？　じっとしていたほうが……」

都「警察なんかアテにしちゃいけません。この事件はこの名探偵・安斎都ちゃんが解決しちゃいますよー」

Ｐ「はは、元気そうでよかった……」

都「（……心配してくれてありがとうございます、プロデューサーさん♪）」



　　　おしまい




ｱﾅﾍﾞﾍﾞ「」ﾋﾟｸ　ﾋﾟｸ