悠貴「はぁ……おいしかったですっ！」

芳乃「まことー、美味でしてー」

かな子「ごめんね。いつもならケーキを焼くんだけど……」

志保「今、修理中だから」

悠貴「い、いえ！不肖乙倉のために、このような機会を設けさせて」

♪ｳｰﾐｰﾉｵﾄｺﾉｰｳｲｼﾞﾝﾉｰ

「わわっ、メールですか？」

芳乃「おやー、早く帰れとかですかー？」

悠貴「えっと失礼して……響子さんから、私宛に寮に荷物が届いたみたいですね」

志保「きっと誕生日プレゼントだね」

かな子「うんうん。さ、早く帰って受け取らないとね」

悠貴「はいっ！」

――女子寮

悠貴「ただいま帰りましたっ！」

響子「あ、悠貴ちゃん、お帰り……それで」


悠貴「で、私宛のプレゼントはどこでしょうかっ？」

響子「プレゼントかどうかはわからないけど……」

悠貴「？」

つ【対戦車ミサイルでも入ってそうな、やたらでっかい箱】ﾃﾞｰﾝ





悠貴「」

「はいっ？」

響子「はい……それなんです」

悠貴「えっと……」ｺﾝﾜｸ

芳乃「ほー……(ｻﾜｻﾜ)何ら悪意のあるものではなさそうですねー」

悠貴「わ、わかるんですか？」

芳乃「はいー、それも私の本業……げふげふ……鹿児島おごじょの得意分野でしてー」

響子「今すぐ、鹿児島県民のみなさんに謝るべきかと」

悠貴「とりあえず開けてみましょうか……」ｶﾞｻｺﾞｿ

響子「カッターナイフはいりますか？」

悠貴「……ください」ｶﾞｻｺﾞｿ

――10分後



悠貴「なんで……」

響子「えっと……」

芳乃「……」





悠貴「チェーンソーが入っているんですか！！」

響子「お、送り先を間違えていませんよね？」

芳乃「ほー」

悠貴「M134ミニガンならともかく、チェーンソーだなんて何をしろと……」

響子(ミニガンならともかくって……？)

「あ、中に何か手紙が入ってますね」

芳乃「ほー」

悠貴「えっと……」ﾍﾟﾗｯ



『あきらへ。誕生日おめでとう。鮫映画でおなじみのチェーンソーを贈るぞ』

『あきらPから愛を込めて』





悠貴「」

響子「」

芳乃「ほー」

――事務所

ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀ

ﾊﾞｧﾝ

悠貴@チェーンソー装備「あきらさんのプロデューサーさんはいますかぁ！！」

ちひろ「あ、あきらちゃんのプロデューサーさんなら、さっき新潟へ行くって駅へ……」

悠貴P(以下P)「……悠貴。いったい、どうしたんだ？」

悠貴「あ、プロデューサーさん」

P「『あ、プロデューサーさん』……じゃないだろ。そんなチェーンソーなんか抱えて……」

ﾋﾞｰﾋﾞｰ

「ん？悠貴関連のSNSでの赤案件報告？」

悠貴「ゑ？」

P「『乙倉ちゃんがチェーンソー抱えて入ってる』『悠貴ちゃん御乱心？』『出会え出会え！』『上様、ご覚悟』……あぁ、こりゃ炎上案件だわ」

悠貴「あぅぅぅ……」

――事の経緯を説明

P「響子にも確認したが……うーん、おかしいなぁ」

悠貴「はい……？」

P「いや、俺は悠貴の誕生日に合うようにトレッキングシューズが届くようにしたはずなんだが……」

悠貴「え？でも、これしか届いてませんけど……？」

ちひろ「ｴｯﾄ……ｺﾞｿｺﾞｿ……」

P「たしか、あきらPと一緒にちひろさんに手続きを……」





ちひろ「ｿﾚﾃﾞﾊｵｻｷﾆｰ」

P「待てや」ﾑﾝｽﾞ

ちひろ「ﾃﾞｽﾖﾈｰ」

――ちひろさんに事後処理を全部押しつけました

P「というか、アイツは仮にもアイドルにチェーンソーを贈るか？」

悠貴「あはは……」

P「まぁ、お詫びというわけじゃないか、一緒に夕飯でも食べに行くか？」

悠貴「あ……」



「はいっ！是非にもっ！」

(今日、本当に色んなことがあったけど、最後に大好きな人と一緒になれてよかったですっ！)



Happy birthday OTSUKURA YUKI

……これ、あきらちゃんの方はどうなるんですかね？



では、読んでくださった方へ、悠貴でも飲めるネネのドリンクを