亜利沙「松田亜利沙、照れさせる」

亜利沙「アイドル松田亜利沙がアイドル福田のり子の配信コメントを音読したことが明らかになりました」

亜利沙「これは褒め言葉を素直に受け取る練習として行いましたが」

亜利沙「福田のり子は顔を真っ赤にしてガチ照れしたとのことです」

亜利沙「なお、その中には松田亜利沙のコメントも混じっていた模様です」

桃子「いい加減、慣れそうですけどね」

律子「本当ですね。良い方も悪い方も、良い意味で流さないと」

亜利沙「お二人のような芸歴と性格なら良いんですが……わたくしも福田のり子さんのようになってしまうかもしれません」

桃子「それじゃあ、なんでやったんですか？」

亜利沙「一番は愛を伝えたいという気持ちですね。それと、かわいい女の子が照れるのって、むちゃくちゃ良いじゃないですか」

律子「後者の方がメインじゃないですか？」

亜利沙「続いてのニュースです。秋月さん」

律子「はい」

律子「秋月律子、劇場の秩序守る宣言」

律子「アイドル秋月律子が劇場の秩序を守るとの意志を新たにした模様です」

律子「これは、セクシースパイの衣装に身を包んだ際に、アイドル桜守歌織から密告を受け」

律子「アイドル野々原茜の不正調査に乗り出し、見事あぶり出したとのことです」

亜利沙「またわたくしの耳に入る前に解決されたのですか」

律子「一度や二度じゃないですからね。グッズを作るなら事前に許可を取るように、さんざん言ってるんですが」

桃子「許可を取ったら良いんですか？」

律子「物によりますね。イメージを損ねないかとか、販売スペースの確保とか、不良品の対応をどうするのか、在庫が余った時の補填……グッズ一つでもいろいろ考えないといけないんですよ」

桃子「なるほど。大変そうですね」

律子「そういう大変なことを事務が受け持って、その代わりに販売する方もマージンを納める、というのが一般的なんです。でも、茜は全て自分の儲けにしようとするので」

桃子「……闇営業みたいですね」

亜利沙「野々原茜さんは先日も北沢志保さんの前で正座してましたし……叱られやすいキャラなんですかね？」

律子「わざとやってるんじゃないか、って思う時もあります」

桃子「……ありえそうですね」

亜利沙「続いてのニュースです。周防さん」

桃子「はい」

桃子「周防桃子、ホットケーキ作りすぎ」

桃子「アイドル周防桃子がアイドル天海春香、佐竹美奈子と一緒に」

桃子「ホットケーキを作ったことが明らかになりました」

桃子「周防桃子の好物な上、他2人にどんどん焼くよう言われたため」

桃子「作りすぎてしまい、劇場関係者にお裾分けしたとのことです」

亜利沙「担当プロデューサーが羨ましいです」

桃子「ちょっ、亜利沙さん、お兄……プロデューサーにあげたなんて、言ってないですよ」

律子「へえ、そうなんですか」

桃子「律子さんもニヤニヤしないで！」

律子「どんな形であれ、感謝の気持ちは大変嬉しかったと思いますよ」

桃子「だから！　作りすぎただけ！」

亜利沙「続いてのニュースです」

亜利沙「最上静香、トーク拒否」

亜利沙「アイドル最上静香がトーク番組でトークを拒否したことが劇場で話題です」

亜利沙「これは、とあるお化け番組に出た際に、話を振らないで欲しい、と堂々表明したもので」

亜利沙「大物司会者を困らせた模様です」

亜利沙「なお、最上静香はその後の生放送でまたもプチ伝説を作ったとのことです」

律子「セピアを、ティッシュのメーカーにしたんでしたっけ？」

亜利沙「そうですね。春日未来さんが、たしかにティッシュみたいにフワフワしてる、とフォローしてました」

桃子「あれ、フォローなんですか？　素じゃないんですか？」

亜利沙「……どうでしょうか。ありえますね」

律子「お化け番組の時といい、ある意味放送事故ですね。まぁ、どちらも面白くなったのなら、怪我の功名ですけど」

亜利沙「そんな最上静香さんがみんな大好きです。続いてのニュースです」

亜利沙「望月杏奈、もちもち」

亜利沙「アイドル望月杏奈がもちもちであることが明らかになりました」

亜利沙「これは犬耳衣装を着たときに発覚したもので」

亜利沙「犬をもちもちしてる後ろから、アイドル高坂海美が望月杏奈のほっぺたをもちもちして」

亜利沙「その場にいた人を癒やした模様です」

桃子「海美さんは杏奈さんのほっぺ、すごくお気に入りみたいですね。別の現場でも触って癒されてたって、聞いたことあります」

律子「たしかに柔らかそうですね」

亜利沙「わたくし調べによると、もちもちさは七尾百合子さんとツートップですね」

律子「実際に触ったんですか？」

亜利沙「いえ、モフモフはしたことありますが、もちもちは恐れ多くて出来ませんよ。あくまでいろんな人の話を総合した結果です」

桃子「……まぁ、間違ってなさそうですけどね」

亜利沙「続いてのニュースです」

亜利沙「伊吹翼、汚名返上宣言」

亜利沙「アイドル伊吹翼が汚名返上宣言をしたことが明らかになりました」

亜利沙「これは、周年ライブのMCにほぼ当確したことから」

亜利沙「1人で回せるということを見せたい、と意気込んでの発言だった模様です」

亜利沙「この件に対し、アイドル箱崎星梨花には無邪気に驚かれたとのことです」

律子「静香の伝説には及ばないけど、翼もいろいろやらかしてるみたいですからね」

桃子「少し噛むくらいなら良いんですけど、ちょっと多いですからね」

亜利沙「勝手に走り出したこともありましたし……わたくし的には、すごく愛らしくて大好物ですけど」

律子「ハプニングはよくあることとはいえ、しっかり準備したい側からすると、困っちゃいますから、ほどほどにして欲しいですね」

桃子「わかります」

亜利沙「えっと……すみません」

律子「それにしても、やる気になることは良いことですね」

亜利沙「伊吹翼さん的には、エミリースチュアートさんがMCをやられたのを見て、余計に燃えるものがあったみたいですよ」

律子「……空回りしないことを願ってます」

桃子「まあ、私も同じ日ですから、何かあったら私がフォローします」

亜利沙「よろしくお願いします」

亜利沙「以上でニュースを終わります。ここまでのお相手は、キャスターの松田亜利沙と」

律子「アシスタントの秋月律子と」

桃子「同じくアシスタントの周防桃子でした」

亜利沙「それでは皆様、また会う日まで。ご機嫌よう」ﾍﾟｺｯ

…………
ﾊｲ、ｵﾂｶﾚｻﾏﾃﾞｼﾀ

亜利沙律子桃子「お疲れ様でした」

亜利沙「お二人ともありがとうございますぅ！」

桃子「あーもう！」

亜利沙「も、桃子ちゃんセンパイ？　どうしました？」

桃子「取り乱したから、反省しなきゃいけないの」

亜利沙「へ？　ああ、全然大丈夫ですよ。むしろ話を振ってしまってすみません」

桃子「大丈夫だから。あのくらい自分で処理しないと」

律子「流石の向上心ね」

亜利沙「一人称を『私』に変えて話し続けているだけでも、すごいと思いますよ」

桃子「そのくらい、亜利沙さんだって出来てるでしょ」

亜利沙「ありさはこの番組、もう80回近くやってますから……それでもたまに素が出ちゃいますし」



翼「生放送お疲れ様でーす！」

亜利沙「翼ちゃん、ありがとうございます！」

翼「本当にもう、酷いですよ。私も一人で回せますからね！」

律子「へえ！」

翼「あー！　その反応、星梨花ちゃんと同じです！」

律子「ごめんね、わかってるわよ。本当は全然心配してないから」

桃子「そうだよ。翼さん、困ったら桃子を頼ったらいいから」

亜利沙「桃子ちゃんセンパイに限らず、ですね。心強い仲間ばかりですから」

翼「そうですか？　じゃあ、いっぱい甘えちゃおーかなー」

律子「すぐに調子に乗るんだから」

翼「そうだ、それよりも亜利沙さんがいなくて残念です」

亜利沙「ありさも一周年から周年ライブ皆勤だったので、残念じゃないって言ったら嘘になりますが」

桃子「今回のお休み組だと、ジュリアさんも皆勤だったんだよね？」

翼「そうそう、ジュリアーノもいないの！」

亜利沙「ちょうどその時はみんな海外ですし、仕方ないですね。この番組のキャスターも代理でやってもらおうと思ってます」

桃子「また琴葉さん？……も海外だよね」

亜利沙「はい。なので、準レギュラーのどなたかにお願いしようと思ってます。でも、3人のうち誰にするかは悩みますね……」

翼「ひなたちゃんか可奈ちゃんか星梨花ちゃんですよね」

律子「迷うのは良いけど、早めに決めておかなくちゃね。スケジュール押さえておかないといけないし」

亜利沙「あ、その点は大丈夫です。いつもバッチリ把握してるんで、他2人が埋まったら即押さえます」

律子「……流石ね」

おわり