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トップページCu > 佐久間まゆ「しゃっくりが止まらな…ひっく!」

1: ◆Z9rYxRK0vI 2022/11/05(土) 17:22:00.53 ID:BPkwUMoq0

※ご注意です※
キャラ崩壊気味です



---ある日、事務所にて



ガチャッ

モバP(以下P)「ただいま戻りました」

乃々「お、おかえりなさいですけど…」
mrkbnn41

輝子「おお、親友、おかえり…フヒ」
hsshok40

P「ただいま。机の下で何してるの?」

輝子「ボノノさんが持ってきたカードゲームだ…親友もやるかい?」

P「面白そうだけど、片付けたい仕事があるから後でにしようかな」

輝子「そ、そうか……頑張ってな」

乃々「じゃあ、それまで二人でやってましょうか…」



輝子「そうだな…じゃあ、リスを捧げて、飛行持ちのマンティスゴッドを場に出すぞ…」

乃々「キツいんですけど…次でモールマンさんが来ないと勝ち目ないんですけど…」

P(すげぇのやってんな…)




2: ◆Z9rYxRK0vI 2022/11/05(土) 17:25:03.64 ID:BPkwUMoq0

ガチャッ



まゆ「…………」
skmmy43

P「お、まゆ、おはよう。今日はレッスンだけd……まゆ?」

まゆ「………ぐすっ」

P「ど、どうした!? 何で泣いてるんだ!?」

まゆ「プロデューサーさぁん……うっ、ぐすっ」

P「何かあったのか!? 誰にやられた!? 誰だまゆを泣かせたのは! 許さん! 絶対に許さんぞ!!」

まゆ「ちがいます……誰かにやられたわけじゃなくて…ぐすん」



まゆ「ひっく」



まゆ「あぁー! また出ちゃいましたぁ!」



P「…ん?」



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3: ◆Z9rYxRK0vI 2022/11/05(土) 17:27:14.94 ID:BPkwUMoq0

P「つまり、朝からしゃっくりが止まらない、と」

まゆ「そうなんです…ぐすん、ひっく!」

P「うん、その、なんて言ったらいいのかな、まゆを否定するつもりはないんだけどさ、その、あの、気を悪くしないでほしいんだが、それって」

乃々「それって泣くほどの事ですかね…」

P「」

輝子「親友が言葉を選んでる最中に横からぶった切る……さすがボノノさん…私達に出来ないことを平然とやってのけるな…」

乃々「そこにシビれたり、憧れたりします?」

輝子「いや、あんまり…」

乃々「悲しいんですけど…」



P「ゴホン、ともかく、今朝からだよな? しゃっくりするのが結構しんどかったりするのか?」

まゆ「別に、しゃっくりする事自体は辛くないんです…」

P「だったら、何をそんなに泣くことがあるんだい?」

まゆ「だって、だってですよぉ」



まゆ「しゃっくりを100回しちゃったら、死んじゃうじゃないですかぁ!」






P「……はい?」

輝子「おぉ……」

乃々「えぇ……」


4: ◆Z9rYxRK0vI 2022/11/05(土) 17:29:56.43 ID:BPkwUMoq0

まゆ「今朝からずっと止まらないので、もう50回はしちゃってますよぉ…」

まゆ「ということは、あと50回で、まゆは天国に旅立たなければなりません…ぐすっ」

P「それが悲しいから泣いてるってこと?」

まゆ「当たり前ですよぉ!」



まゆ「まゆ、まだみんなと…プロデューサーさんとアイドルしていたいのに…!」

まゆ「まだ、居なくなるわけにはいかないのに…っ!」



まゆ「なのに…どうして…?」

まゆ「どうしてこんなに早く、お別れしなくちゃいけないの……?」ポロポロ



輝子「どうしてと申されましても……」

乃々「しゃっくり100回が原因でさえなければ、感動的なセリフなんですけど……」


5: ◆Z9rYxRK0vI 2022/11/05(土) 17:31:16.64 ID:BPkwUMoq0

P「うーむ、分かった」

P「うん、そうだよな、まゆの立場で考えたら、もし死んじゃったら…って思うと怖いよな」



P「よし! 100回しゃっくりしてしまう前に、みんなでまゆのしゃっくりを止めよう!」

まゆ「プロデューサーさん…! ありがとうございます…!」

P「今、正確に何回しちゃったかってわかるか?」

まゆ「正確には分からないです…。数え間違いがあるかもしれないですが、50回くらいです」

P「だとしたら、多めに見積もって今60回だとして、あと40回まゆがしゃっくりをする前に止めるぞ!」

P「輝子も乃々も、協力してくれるか?」

輝子「お、おー……」

乃々「まぁ…乗りかかった船ですから……」


6: ◆Z9rYxRK0vI 2022/11/05(土) 17:32:15.58 ID:BPkwUMoq0

乃々「ちなみにプロデューサーさん、しゃっくりの止め方って知ってるんですか?」

P「大人を舐めるなぃ。しゃっくりなんて息を止めればすぐ止まるでしょ」

まゆ「息を…ですか?」

P「そうだ。しゃっくりってのは、呼吸をするときにいい感じに動いてくれてた横隔膜って筋肉が、テンアゲして好き勝手動く事で起きるものなんだ」

P「だから、一旦息を止めて、横隔膜をガン萎えさせれば元通り動くようになるんだよ」

輝子「フヒ…分かるんだか、分からないんだか、よくわからない説明だな……」

P「理屈なんかどーだっていいんだよ。さぁ、まゆ、できるだけ長く息を止めてごらん」

まゆ「は、はいっ…! では、いきますよぉ…!」



まゆ「むんっ!」ピタッ

まゆ「ぷはぁ!」プハッ

P「はっっっっっっっっっや!!」


7: ◆Z9rYxRK0vI 2022/11/05(土) 17:35:07.14 ID:BPkwUMoq0

まゆ「も、もう限界ですよぉ…ひっく!」

P「え、嘘だろ? 1秒しか経ってないぞ」

まゆ「ほ、ほんとうにもう限界だったんですよぉ!」

輝子「呼吸を~止めて1秒~アナタ♪」

乃々「真剣~な目をしたから~♪」

P「二人共おだまり!」



まゆ「うぅ…ご、ごめんなさい」

P「まゆ、ボーカルレッスンとかですごく息続いてるじゃん。何で息を止めるのはこんな短いんだ?」

まゆ「う、歌ってるときは良いんですけど、いざ止めようとするとなんか、力んじゃうんですよぉ…ひっく!」

P「マジか……」


8: ◆Z9rYxRK0vI 2022/11/05(土) 17:36:30.88 ID:BPkwUMoq0

輝子「フヒ…なら、歌えば良いんじゃないか?」

乃々「息継ぎなしで歌い続ければ……同じことですけど……」

P「そうか、よし、まゆ。エブリデイドリームいってみよう! さんはいっ!」

まゆ「え、えぇ? は、はい…。んんっ!」



まゆ「だいすきーだよー♪ ささやいーてよー♪ ヒック!」

まゆ「ほっぺたーがまーあーっかー♪ ヒック!」

まゆ「きっとーなんかーいいーわれーてもヒック! たーりなーいよー…ヒック!」

輝子「ヨッパライだな…」

乃々「ほっぺたが真っ赤なの、絶対飲み過ぎなんですけど…」

P「しかも一向に止まる気配がないという」

まゆ「びぇぇぇ!!」


9: ◆Z9rYxRK0vI 2022/11/05(土) 17:37:41.55 ID:BPkwUMoq0

乃々「息を止める方法は、むりそうですね…」

輝子「フヒ…あとは、水を奥から飲む、とかあるな…」

P「よし、まゆ、コップに水を注いできたから、まゆから見て奥側から飲むんだ」

まゆ「え、えぇ? そんなことしたことないですよぉ…」



まゆ「えっと、口を奥側の縁につけて…」

まゆ「そのまま傾けて…こうかな?」クイー ダバー

まゆ「つ、つめたい!!」

P「ちょいちょいちょい!! 手前側に傾けてどーすんだ!」

まゆ「えっ? あっ! ま、間違えましたぁ!」

乃々「まぁ、脳がバグりますよね。これ…」

輝子「フヒ…ざんねん……」

まゆ「うぅ…服が濡れちゃいました……ひっく」


10: ◆Z9rYxRK0vI 2022/11/05(土) 17:39:11.74 ID:BPkwUMoq0

---しばらく後



乃々「レモン水を飲むとか、ベロを引っ張るとか、色々試しましたけど」

輝子「全く止まる気配がないな……」

乃々「すっごくがんこなしゃっくりですね……」

まゆ「うぅ……ひっく!」

輝子「これで、90回目だな…」

まゆ「まゆは、まゆはもうだめです……」

P「諦めるな! まだ方法はある!」



ガチャッ

小梅「お、お疲れ様…です」
srskkum40

P「おお、小梅、お疲れ様」

小梅「みんなで集まって、どうしたの…?」

P「まゆのしゃっくりが止まらなくてな。100回行く前に皆で止めようとしてるんだ」

小梅「そ、そうなんだ…大変そうだね…」

まゆ「うぅ…小梅ちゃん……ひっく」

小梅「……うん?」



小梅「……!」


11: ◆Z9rYxRK0vI 2022/11/05(土) 17:43:38.27 ID:BPkwUMoq0

小梅「プ、プロデューサーさん…」

P「どうした?」

小梅「ま、まゆさんに……良くないものが取り憑いてる…」

まゆ「…………?」

輝子「よ、よくないもの……?」

乃々「よくないものっていうと、具体的には…?」

小梅「お、怨霊…みたいな…」

まゆ「おおおおおおおおおおおんりょうぅぅ!?」

輝子「おぉ……まゆさん、今朝より泣きそうな顔してるな…」

乃々「まゆさん、こういうの苦手ですからね……」

P「ってことは、その怨霊のせいでまゆのしゃっくりは止まらないのか?」

小梅「う、ううん…この子は…しゃっくりを止めないようにはしてない……」






小梅「でも……100回しゃっくりした人を、『連れて行く』って、言ってる……」


12: ◆Z9rYxRK0vI 2022/11/05(土) 17:45:38.95 ID:BPkwUMoq0

P「」

輝子「」

乃々「」

まゆ「え、ど、どこに連れて行くんですかぁ? えっ、えっ? ひっく」



P「…乃々、今ので何回目だ」

乃々「…92回目、ですけど」



輝子「あと8回で…まゆさんが本当に……」



乃々「連れて、行かれる……」


13: ◆Z9rYxRK0vI 2022/11/05(土) 17:47:30.31 ID:BPkwUMoq0

P「駄目だ!!」

P「絶対にそんなことはさせない!!」

まゆ「プ、プロデューサーさん…ひっく!」



小梅「だ、だめ…やめてって言っても、言う事…聞いてくれない…」

P「何か! 何か他にしゃっくりを止める方法は無いのか!?」

まゆ「良いんです…プロデューサーさん、まゆはもう……ひっく、もう…」

P「駄目に決まってんだろ!! 諦めるな!!」

乃々「でも、もう打つ手が……」

P「くそーーーーっ!! 何か! 何か他に方法が!!」



P「そうだ! 一番初歩的なヤツがあった!!」

P「驚かすんだ!! びっくりすればしゃっくりは止まる!!」

P「よし! まゆ、驚け!!」

まゆ「そ、そんなこと急に言われても…ひっく!」

P「みんな! なんか衝撃的な事を言ってまゆを驚かすんだ!」

乃々「実はわた、ぼ、ぼく、男の子だったんですけど!!」

まゆ「バレバレな嘘じゃ驚けないですよぉ…ひっく!」

輝子「ヒャッハァーー!! 実は私はよォ……キノコだったんだぜェーーーーッッッ!!」

まゆ「輝子ちゃんに至っては意味が分からないですよぉ! ひっく!」

小梅「じ、実は……たまにまゆさんの後ろに…いるよ……」

まゆ「それ驚くっていうか怖いですよぉ! ひっく!」

乃々「あぁぁあぁ、98回目なんですけど!!」


14: ◆Z9rYxRK0vI 2022/11/05(土) 17:49:17.21 ID:BPkwUMoq0

まゆ「プロデューサーさん…みんな…今までありがとうございました」

まゆ「最期にお別れの言葉が言えてよかったな…」

P「やめろーーーッ!! まだ2回ある!! 何とかなる!!」

まゆ「まゆが居なくなったら、ぽんこつアイドルは凛ちゃんの一人勝ちになっちゃうけど…凛ちゃんなら大丈夫です…」

P「うちの事務所のぽんこツートップはこれからもずっとまゆと凛だ!!」

まゆ「あんまり嬉しくないですよぉ…プロデューサーさん…」



まゆ「ひっく」



P「」



まゆ「それじゃ……皆、さようなら…」



P「まゆ!!」



まゆ「…はい?」


15: ◆Z9rYxRK0vI 2022/11/05(土) 17:51:30.98 ID:BPkwUMoq0




P「アイドルを卒業したら、俺と結婚してくれ!!!」






まゆ「!!!!」


16: ◆Z9rYxRK0vI 2022/11/05(土) 17:52:47.61 ID:BPkwUMoq0

まゆ「」



まゆ「」



輝子「これ…は?」

乃々「驚いてる……んでしょうか……」

小梅「…! つ、憑いてた子が居なくなってる……!」

輝子「お、おぉぉぉ!!! や、やったぞ親友!!!」

P「ま、まゆ……?」

乃々「で、でも…まゆさんの様子がおかしいんですけど……」



まゆ「………………」



まゆ「」バタリ

P「まゆ!? どうした! まゆ!!」

乃々「ま、まゆさんが倒れたんですけど!」

輝子「間に合わなかったのか…!?」

小梅「う、ううん…! 憑いてた子は何もできずに、居なくなってたはず…!」スッ



小梅「こ、これは……!」


17: ◆Z9rYxRK0vI 2022/11/05(土) 17:53:30.95 ID:BPkwUMoq0

まゆ「」チーン



小梅「驚きすぎて、死んでる…」



18: ◆Z9rYxRK0vI 2022/11/05(土) 17:54:09.77 ID:BPkwUMoq0

輝子「その後」

輝子「まゆさんは、親友の人工呼吸によって息を取り戻し」

輝子「目覚めたまゆさんは、倒れる直前の記憶を綺麗さっぱり無くしていましたとさ」

輝子「めでたし、めでたし」



乃々「めでたくはないと思うんですけど……」






おわり。





転載元:佐久間まゆ「しゃっくりが止まらな…ひっく!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1667636520/



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