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トップページモバマス > 北条加蓮「雨ざらしのブランコ」

768: ◆6RLd267PvQ 22/11/16(水) 09:18:01 ID:SKHj

北条加蓮「雨ざらしのブランコ」
更新します

シリーズスレ
とりくろ!シリーズ

前スレ
モバP「響子ちゃんは休みたい」

769: ◆6RLd267PvQ 22/11/16(水) 09:18:16 ID:SKHj

~BAR『ブル・ブ・プルル』~

P「『ホジョレー・ヌーヴォ』を頼む」

マスター「お客さん、解禁日には少し早いですよ?」

P「そりゃ『ボジョレーヌーボー』の話だろ?俺が頼んだのは『ホジョレー』の方だよ」

マスター「ああ、こりゃ失敬、似てるモンでよく聞き間違えちまうんですよ」キュッキュッ……ポンッ トポポポ

マスター「……にしても、普段は安酒ばかりのお客さんにしては、妙に景気がいいね……さては、何か一山当てましたか」

P「別にそういうのじゃないが……まぁ、飲まずにやってられっか、って時くらいあるだろ」グビ

マスター「はは、違いない」フキフキ


770: ◆6RLd267PvQ 22/11/16(水) 09:18:30 ID:SKHj

P「……」グビ

マスター「で。今日は聞かせてくれないんですか、裏話」

P「酒代少しマケてくれるなら……と、言いたいトコだけど……まぁ、いいか」

P「どうしょもない、愚痴で良ければタダにしとくよ」

マスター「愚痴、ね。お聞きしましょ、こっちもそれが商売だ」

P「……世を儚んだ娘がいたんだ」

マスター「ほお、切り口がまた穏やかじゃないね」



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771: ◆6RLd267PvQ 22/11/16(水) 09:18:47 ID:SKHj

P「別に、今にも飛び降りそうな場面に出くわした、とか、そんなんじゃないんだが……空っぽの目をしてた」カラン……

マスター「…そこで区切るとは、お客さんも意地が悪い……お注ぎしましょ、お代は見てのお帰りでね」

P「そりゃ俺が言う台詞だろうに」

~~~

~公園・ブランコ~

空っぽの目をした少女「暇つぶしだよ、終わりが来るまでのさ」キィ…キィ…

P「…ブランコみたいだな」キィ…

少女「何それ」キィ


772: ◆6RLd267PvQ 22/11/16(水) 09:19:02 ID:SKHj

P「何をするでも求めるでもなく、風に吹かれてただあるがまま、宙ぶらりんで雨ざらし、そのうち鎖も錆びついて…ってな」キィ

少女「……やっすい同情ならいらないんだけど?口説き文句のつもりならアテが外れたね」クスッ

P「……行くアテが見つからないなら、ウチに来ないか」ピラッ

少女「…芸能プロの名刺…?」

P「いっそ、それこそ暇つぶしくらいに考えてくれていい」

少女「……フザケないでよ」ガシャッ

P「え」

少女「……何で今なの……何でアタシなの……?」プルプル


773: ◆6RLd267PvQ 22/11/16(水) 09:19:14 ID:SKHj

P「……いや、ほら、わりと出来たばっかの事務所だし、在籍してるのも珍妙なのしかいないしだな…」ワタワタ

少女「珍妙」キョトン

P「お、おう……おう」コクン

少女「ぷっ……ははは……そっか、珍妙かぁ、じゃあ仕方ないか」

P「一体何がツボに入ったんだよ」


774: ◆6RLd267PvQ 22/11/16(水) 09:19:29 ID:SKHj

少女「あーあ。夢とか希望とか信念とか未来とか、あんまり考えないように生きてたつもり……だったんだけどな。急に余命宣告がパージされて人生暇だったんだよね」

P「余命宣告」

少女「そ。…けど、やっぱり、昔好きだったアイドルって夢を、そんな軽々しく暇つぶしだのって言うのは…何かイヤでさ」

P「そうだったのか…それは、スマン…確かに自覚が足りなかったな」

少女「ううん、いいのいいの。暇つぶしで大丈夫」

P「…よくわかんないやつだな…」


775: ◆6RLd267PvQ 22/11/16(水) 09:19:42 ID:SKHj

少女「勝手に死人気取って運命呪ってても、失くした時間はもう戻らないもんね……神様ってのはワガママで理不尽でさ…」

藍子「あ、プロデューサーさーん」トテテテ

少女「もし目の前に神様なんてのが現れたら、ギッタギタの滅多打ちにしてやりたいくらいだけどね」

藍子「暴力反対!!!!!!!」ビクビクビクビク

少女「?」


776: ◆6RLd267PvQ 22/11/16(水) 09:19:56 ID:SKHj

P「コイツ神なんだ」ユビサシ

少女「宗教の勧誘なら帰るね」スタスタ

P「ちょおーい!」

藍子「むぅ」ムクレッツラ ユルフワムゲンチカラー

少女「体が勝手に巻き戻された」ブランコチャクセキ

P「コイツ神なんだ、多分」ユビサシ

藍子「たぶんそうです」フンス

P「というか何故巻き戻したんだよ、あんな怖がってたのに」

藍子「信じてもらえないの哀しかったんです」プンスコ


777: ◆6RLd267PvQ 22/11/16(水) 09:20:13 ID:SKHj

少女「…って事は、殴られる覚悟はあるって事だよね」ゴゴゴゴゴゴ

藍子「あなたの過去に何があったとかは知りません!それは私の仕業じゃないです」キッパリ

少女「…まぁ確かに、こんな珍妙な子がそんな事しないか」

藍子「…ちん……急にペニスの話とかやめてくださいよ女の子でしょう」

P「拡大解釈がすぎるわ」

少女「そんなにデカいモノでもないでしょ」キッパリ

P「いやソッチの意味じゃ……」

藍子「じゃあアッチですか」

P「一旦ドッヂしてもいいかこの話題」


778: ◆6RLd267PvQ 22/11/16(水) 09:20:27 ID:SKHj

少女「……確かに暇つぶしにはなりそう、色んな意味で」

P「だろ…?」ゲンナリ

~~~

P「……って事があったんだが……死ぬどころか死と再生を繰り返すよくわからん存在になってたなあ、気がついたら…」

マスター「ま、生きていりゃあそんな出逢いもあるでしょうよ」フキフキ

カランカラン♪

編み込みの少女「あ、やっぱりここで飲んでた」

P「やっぱりって……お前にこの場所を教えた覚えはないが」


779: ◆6RLd267PvQ 22/11/16(水) 09:20:44 ID:SKHj

少女「うん、前に藍子がこのお店に来たことあったでしょ、その時の話を聞いてて」

P「そうか…でも、わざわざこんなトコまで来なくても携帯に連絡くれりゃ良かったろ」

少女「こういうお店、一度入ってみたかった♪」

マスター「ははは、なるほど、中々肝の座ったお嬢さんだ」

少女「でしょ?あ、スキャンダルとかになったらその時は藍子によろしく言っといて」

P「何を頼む気だよ、帰るぞほら」グイー

少女「ぬゃー!!」ジタバタヒキズラレ

P「……あ。お代」

マスター「ふ、ツケにしときますよ、スキャンダルにされるとこっちも困るんでね」フキフキ


780: ◆6RLd267PvQ 22/11/16(水) 09:20:57 ID:SKHj

P「助かる、次の機会に必ず払うから。…ほら、帰るぞ加蓮」グイー

加蓮「絶対また来てやる~!プロデューサーさんのくせにこんなお洒落なお店とかずーるーいー」

カランカラン…

マスター「女難の相…いや、あんな美人とお近付きになれるなら、案外苦にも感じないモンかもしれないね」キュッキュッ…

おわれ。





転載元:北条加蓮「雨ざらしのブランコ」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1662476902/



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