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トップページ765プロ > 雪歩「・・・でこちゃん!」伊織「・・・えっ?」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/26(月) 20:15:49.41 ID:qcrHddW2O

伊織「ただいまー、あれ?雪歩だけ?」

雪歩「うん。おかえりなさい、いお・・・」

雪歩「・・・でこちゃん!」

伊織「・・・えっ?」



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/26(月) 20:17:14.64 ID:CUlMSJNb0

伊織「雪歩」

雪歩「な、なに?」

伊織「今、私の事『でこちゃん』って言ったわよね」

雪歩「え、えっと・・・うん」

伊織「なんで?」

雪歩「そ、それは、その、あの・・・ごごごごごめんなさいぃ」

伊織「いや、謝るくらいなら最初から言わないでよ。で、なんで?」

雪歩「ごめんなさいごめんなさい。こんなダメダメな私は穴掘ってうm」シャキーン

伊織「やめなさい。たるき亭にご迷惑だから」ガシッ

雪歩「はぅ、ごめんなさいぃ」


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/26(月) 20:18:41.57 ID:CUlMSJNb0

伊織「ねえ、雪歩。私は別に怒ってるわけじゃ・・・まあ、少しムっとはしたけど」

伊織「ただ、それより何で急に呼び方を変えたかの方が気になってるの」

伊織「だから、謝ってばかりじゃなくて、それを教えてくれないかしら」

雪歩「それは・・・ごごごごめんなさいぃ」

伊織「だーかーらー、謝るのはもういいの。でこちゃんって言われるよりそっちの方がイライラするわ」

雪歩「うぅ、ご、ごめ・・・あっ・・・」

伊織「うん、良く踏みとどまったわね。はい、1回深呼吸」

雪歩「は、はいぃ・・・。すぅーーーー・・・はぁーーーー・・・」

伊織「で、なんででこちゃんって呼んだの?」

雪歩「えっと、あの、うん・・・ごm・・・うぅ・・・」

伊織「はい、もう1回深呼吸」



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5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/26(月) 20:20:59.09 ID:CUlMSJNb0

雪歩「すうぅぅ、はぁぁぁ・・・」

伊織「で、なんで(・・・いや、ここでまた聞いてもループになるわね)」

伊織「・・・雪歩、お茶入れてもらえる?」

雪歩「ふぇっ?あ・・・うん。ちょっと待っててね」パタパタ


雪歩「はい、おまたせ」

伊織「ありがとう」


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/26(月) 20:23:08.04 ID:CUlMSJNb0

伊織「うん、美味しいわ」ズズッ

雪歩「ふふっ、どういたしまして」ズズッ

伊織「こうやって雪歩のお茶を飲むのもなんか久しぶりね」

雪歩「そうだね、んー、3か月ぶりかな」

伊織「良く覚えてるわね」

雪歩「そ、それは・・・そうそう。前に伊織ちゃんにお茶を出した時は、事務所にいいお茶が届いて」

雪歩「せっかくだしみんなで飲みましょう、って時だったから、印象に残ってたの」

伊織「ああ、あのお茶は確かに良かったわ。そっか、その時以来なのね」

雪歩「最近、事務所ではあんまり会わないもんね」

伊織「そうね。生っすかでほぼ週1で会ってるから、久しぶりって気はしないけど」


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/26(月) 20:25:13.46 ID:CUlMSJNb0

伊織「・・・で、落ち着いたところで。そろそろでこちゃんって呼んだ理由、聞かせてもらえるかしら」

雪歩「あ、えっとね・・・うん、そのー・・・」

伊織「ゆっくりでいいから」

雪歩「・・・美希ちゃん」

伊織「美希?確かにアイツは私の事でこちゃんって呼ぶけど・・・」

雪歩「わ、私も美希ちゃんみたいに、伊織ちゃんと仲良くなりたかったの!」

伊織「はぁぁ?!」


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/26(月) 20:27:14.23 ID:CUlMSJNb0

雪歩「美希ちゃん、いつも伊織ちゃんに『でこちゃん♪』って抱きついて」

雪歩「で、伊織ちゃんも『でこちゃんゆーな』とか『離れなさいよ!』とかいいつつ満更でもなさそうだし」

伊織「・・・」

雪歩「だから」

伊織「だから、美希と同じようにでこちゃんって呼んでみたら私と仲良くなれる、と?」

雪歩「・・・うん」

伊織「あのね雪歩、2つほど間違ってるわよ」

雪歩「はうっ・・・」

伊織「まずね。私は『でこちゃん』って好きじゃないの。かわいくないじゃない」

雪歩「・・・ええっ?!」


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/26(月) 20:29:25.12 ID:CUlMSJNb0

伊織「いや、そこはそんなに驚くところじゃないでしょ。美希にいっつも『言うな!』って言ってるんだし」

雪歩「それは、伊織ちゃんがツn・・・照れ屋さんだから?」

伊織「今、ツンデレって言いかけたのは不問にしてあげるわ。ま、言い直した所で意味はあんまり変わってないけど」

伊織「で、私が照れてるってのも違うわね。もし『でこちゃん』を気に入ってるんなら、毎回毎回ツッコまないわよ」

雪歩「じゃ、じゃあ、なんで?」

伊織「・・・美希だから」

雪歩「え?」

伊織「『でこちゃん』は好きじゃない。でも、美希に『でこちゃん』って呼ばれるのは・・・イヤじゃない。そういうことよ」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/26(月) 20:31:32.58 ID:CUlMSJNb0

雪歩「うぅ、わかったようなわからないような・・・」

伊織「だから・・・す、好きな仲間がつけてくれたあだ名だから、イヤじゃない・・・ってこと」

雪歩「す、すすすす好きって?!」

伊織「ちょっ、その後にちゃんと『仲間』ってつけたでしょーが!」

雪歩「あ、そ、そうだね。はは・・」

伊織「変な勘違いしないでよ、まったく・・・」

雪歩「ごめんなさい・・・。うん、『でこちゃん』についてはわかったよ。それで、もう1つは?」


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/26(月) 20:33:33.26 ID:CUlMSJNb0

伊織「雪歩、私と仲良くなりたかったって言ったわよね」

雪歩「う、うん・・・」

伊織「私ね、そもそも雪歩と仲がいいつもりだったんだけど?」

雪歩「・・・え?」

伊織「まあ、確かにプライベートで遊びに行ったりはあんまりないけど」

伊織「少なくとも、私は雪歩のこと、好きよ」

雪歩「ふえぇぇぇ?!」


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/26(月) 20:35:39.08 ID:CUlMSJNb0

雪歩「そそそそんな、私なんてひんそーでひんにゅーでちんちくりんで・・・」

伊織「私より胸も大きければ背も高いんだけど」

雪歩「そ、それに、臆病だし」

伊織「慎重、とも言えるわね」

雪歩「すぐ泣いちゃうし」

伊織「感受性が豊かな証拠よ」

雪歩「穴掘って埋まっちゃうし」

伊織「どんなところでも掘れちゃうんだから、時と場合を選べばものすごく役立ちそうよね」


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/26(月) 20:37:48.39 ID:CUlMSJNb0

伊織「ま、今みたいなネガティブ過ぎる発言はちょっと・・・って思うけど」

伊織「でも、今の自分じゃいけないって思ってるってことでしょ。それも。向上心の裏返しよ」

雪歩「そ、そうなのかなあ・・・」

伊織「とにかく、そういうのも全部ひっくるめて、私は雪歩のこと大好きよ」

雪歩「はわ、はわわわ・・・///」

伊織「で、雪歩は、私の事好き・・・なのよね?」

雪歩「う・・・うん!私も伊織ちゃんのこと大好きだよ」

伊織「じゃ、やっぱり私たち、仲良しじゃないの」

伊織「ね。だから、美希の真似なんてしなくていいのよ」


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/26(月) 20:39:58.67 ID:CUlMSJNb0

雪歩「えへへ・・・」

伊織「・・・随分にやけてるわね」

雪歩「だって、嬉しいんだもん。それに伊織ちゃんだって嬉しそうだよ」

伊織「なっ・・・そ、そんな(・・・ってこういう反応するからツンデレとか言われちゃうのよね)」

伊織「・・・まあ、嬉しいからね」

雪歩「・・・ふふっ」

伊織「にひひっ」

雪歩「伊織ちゃん!」ダキッ

ギューー


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/26(月) 20:42:01.50 ID:CUlMSJNb0

伊織「わぷ・・・ちょっと、急に抱きつかないでよ」

雪歩「だって、伊織ちゃんかわいいんだもん」

伊織「まあ、そりゃ私は世界一かわいいけど・・・」

雪歩「うんうん。わぁ、伊織ちゃんのほっぺ、やわらかーい。フヒッ」スリスリ

伊織「・・・ちょっ、頬ずりやめて///」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/26(月) 20:44:16.20 ID:CUlMSJNb0

雪歩「・・・ねえ、やっぱり伊織ちゃんのこと『でこちゃん』って呼んじゃだめかな?」

伊織「え?なんでそこに話が戻っちゃうの?好きじゃないって言ったでしょ」

雪歩「えー、私はすっごくかわいいと思うんだけどなぁ」

伊織「センスを疑うわ」

雪歩「そうかなあ・・・」

伊織「・・・雪歩が呼びたいんだったら・・・い、いいわよ」

雪歩「えっ?いいの?」

伊織「大好きな人がかわいいって言ってくれるんだから・・・ね」

雪歩「やったあ。でこちゃん大好きっ」


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/26(月) 20:46:37.64 ID:CUlMSJNb0

伊織(雪歩のこと、大好きな『仲間』じゃなくて、大好きな『人』って言ったんだけどなぁ)

伊織(ま、今日のところは気付かなくても許してあげるわ)

伊織(でも、いつか気付きなさいよね、雪歩)


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/26(月) 20:48:45.54 ID:CUlMSJNb0

そして、それ以来

雪歩「でーこちゃんっ♪」ダキッ

伊織「だからくっつかないでってば」

雪歩「だってでこちゃん、あったかいしやわらかいんだもん」

伊織「理由になってないわよ。あと、やっぱりでこちゃんゆーな!」

雪歩「えぇ~・・・」


春香「・・・ねえ、あの2人。あんなに仲良かったっけ?」

真美「いつの間にか呼び方もでこちゃんになってるしね」

亜美「なんでも、最近、2人でよく遊びに行ってるらしいですZE]

小鳥「ゆきいお・・・アリね」


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/26(月) 20:50:54.20 ID:CUlMSJNb0

やよい「むー・・・」

トテトテ
伊織「ん?どうしたの、やよい」

やよい「・・・でこちゃんっ!」

伊織「・・・えっ?」

おわれや




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